狩人スイッチが入ると獣だろうが人だろうがビビらせるオーラを放つよ。
ヤーナムの血の匂いは元の世界に来ても覚えている...........いや、正確には
【狩人】となった私にとって、狩りとは生き延びるための手段だった。
最初は慣れなくて何度も胃の中のものを吐いたものの.................慣れてしまえば単純作業と化していた。
だからなのか.......狂乱の獣と化したバーサーカーと戦えるだけで胸が高鳴り、熱くなるのだった。
バーサーカー「ぐ、グルルぅ!?」
桜「さぁ.....かかって来てください」
私の殺気を感じ取り、バーサーカーは一度は怯むものの...............危険な存在は排除した方がいいと思ったのか、そのまま私に向かって行き....................一気に私のところへと近づいたバーサーカーは、勢いよく鉄パイプを振り下ろした。
しかし
バーサーカー「GA!?」
私がその攻撃をノコギリ剣で防御したことによってダメージを負うことはなかった。
ウェイバー「アイツ..........何でサーヴァントと対等に戦えているんだよ!?」
ライダー「それほどの実力をあの少女が持っている、ということではないのか?」
ランサー「あぁ、それは私も思った」
アイリ「でも.................普通、人間はあそこまでの殺気を放つものなのかしら?」
セイバー「いいえ、常人ではあの殺気は出ません。となると.......」
アーチャー「...........あの雑種は獣狩りに慣れている、ということか」
..............随分と好き勝手に言ってくれますね。
桜「えぇ、そうですが何か?」
私がそう言うと、セイバー達はビックリしたような顔になった。
桜「私、こう見えても耳がいいんですよ」
バーサーカーの執拗な攻撃を防御しながら、ニコリと笑う私。
それが逆に恐怖を煽ったのか..........セイバー達は引きつった顔になっていた。
桜「そんなに怖がることではないと思うのですが.................?」
私がそんなことを呟いていると
バーサーカー「GAAAAAAAAA!!」
痺れを切らし、怒りの咆哮を上げたバーサーカーがさっきよりも激しい攻撃を私に対して行った..........が
桜「へぇ、少しはやるじゃないですか」
私はその寸前で影に潜ったため、バーサーカーの攻撃は外れたのだった。
一方のバーサーカーは影に潜って私を一心不乱に探しており、影の中に潜んでいることには気づいていない様子だった。
..........やはり、獣は獣なんですね。
桜「アビー、少しの間だけバーサーカーの動きを止めることはできますか?」
アビー「分かったわ!!」
アビーは元気よく答えると、触手を使ってバーサーカーを拘束した。
バーサーカー「グルァ!?」
自身が拘束されたことにバーサーカーは驚くが、すぐさまその怪力で触手を引きちぎった。
バーサーカーが拘束され、触手を破壊するのにかかった時間は
でも..........私にとって、その三分だけでも十分過ぎるほどの時間稼ぎですけどね。
桜「どこを見ているんですか?」
バーサーカー「!?」
バーサーカーが怯んだ一瞬の隙をつき、影から出た私はバーサーカーの頭の兜に向けて影の弾丸を撃った。
一瞬ことだからか、バーサーカーは何が起きたか理解できていなかった。
しかし、影の弾丸が放たれて数秒後...........私が攻撃しようとしていることを理解したのか、バーサーカーは防御の体勢を取った。
.................最も、その攻撃が囮であることをバーサーカーは理解していない様子だった。
バーサーカー「グルル?」
桜「知っていますか?剣は.......こういう使い方もあるんです!!」
そう言うと私はノコギリ剣を野球のバットのように持ち、バーサーカーを野球のボールのように吹っ飛ばした。
吹き飛ばされたバーサーカーはそのままコンテナにぶつかり...........その衝撃なのか、それともノコギリ剣で吹き飛ばした時の威力が強かったのか、バーサーカーの兜はヒビが入った。
そして.................そのまま兜は壊れ、バーサーカーの素顔が露出した。
桜「..........なるほど、それがあなたの素顔なのですね」
セイバー「あ、あなたは!?」
バーサーカーの素顔..........それは、紫色の髪の美しい男性であった。
バーサーカー「グ....グルル..................」
桜「少し口を開けてください。大丈夫、痛くはありませんから」
私は持って来ていた鎮静剤の瓶の蓋を開けると..........バーサーカーに鎮静剤を飲ませた。
セイバー「な、何を!?」
桜「安心してください、これは毒ではありません。ただ...........狂乱の獣にこれが効くかどうかを試すだけです」
セイバー「それはどういう.......?」
セイバーがそう尋ねようとした時、初めてヤーナム産の鎮静剤を飲んだからかバーサーカーは嗚咽し
バーサーカー「ぅ.......うぅ。な、何だ?この血の味が..............口の中に広がって.................」
セイバー「バーサーカー、いえ.......
バーサーカー「.................えぇ、どうやら狂化状態が解除されたようです」
自身が狂化状態から解放されたことに驚くバーサーカー。
.................やはり、この鎮静剤にはサーヴァントの狂化を解く効果もあるようだ。
セイバー「ランスロット卿.......」
バーサーカー「王よ...............さっきは申し訳ございませんでした」
セイバーに向けてその言葉を発すると、バーサーカーは夜の闇に紛れて消えるのだった。
桜「さてと、まだやりますか?」
私がセイバー達にそう尋ねると..........ランサーはマスターがこれ以上は無理だと判断したのか、霊体化して退却。
ライダーは私と戦おうとするものの、マスターにどやされて結局コンテナターミナルを立ち去った。
アーチャーは面白いものが見えたという顔で霊体化、セイバーとそのマスターは一足早くこの場を去ったバーサーカーに想いを馳せた様子でコンテナターミナルを去り、この戦いは終わるのだった。
ブラッドボーンの鎮静剤なら狂化状態を解除できるんじゃね?てな感じで鎮静剤をぶっ込んでみた!!