私はつい昨日1周目クリアしたところです。楽しすぎてやばいですね。
お陰で二三時間程度しか寝てないので眠いです。やってる最中は頭も目も冴えてるんですけどねぇ。
てなわけで初投稿です。
現在、貴方はたかだか数千回ほどぶち転がした程度でダウンしたベルを廃教会のベッドに放置し、オラリオの街中を歩いていた。
ワイワイ、ガヤガヤ。
右手には串焼肉、左手にはキンキンに冷えたエールという極上スタイル。
貴方は兜の隙間から串焼肉をねじ込みつつ、今日はやけに人混みが多いなと思う。(道行く通行人はギョッとしてた)
そんなおり、
「ママ? どこ行ったのかしら……」
ふと、そんな声が聞こえる。
貴方は環境整備に気を使う褪せ人だ。食べ終えた串焼肉の串と空のジョッキをルーンに還元し、声のした方向へと視線を向ける。
そこにいたのは白いリボンで髪をひとまとめにしたワンピース姿の少女であった。
貴方はなんとなしにその少女に近寄り、声をかける。
「あら、貴方は?」
通りすがりの暗月の王です。
貴方は追加の串焼肉を差し出しながら自己紹介をした。
「あんげ、つ……? そう、変わった人なのね。そのオウサマが私に御用?
それと串焼肉は貰うわね」
少女は貴方から串焼肉に受けとりひと齧り。
立ち話もなんだということで貴方は近くのベンチに座り、少女も隣に座れば地面に足が届かずプラプラと揺らしながら話し始めた。
「今日は怪物祭っていうお祭りだから普段はギルドでお仕事をしてるママとパパがお仕事をお休みしてくれたの。
それで、ママとパパと一緒に見て回ってたらこうなっちゃった」
道理で騒がしいわけだ、貴方は少女の身の上話を聞いて納得する。
今日は都市を上げての祭りらしい。
それにしても、この少女はえらく肝が据わってる。この年頃ならまだ親元を離れるのは酷く怖いだろうに。
貴方は幼子には優しい褪せ人だ。故に、貴方はこの少女に協力することにした。
貴方はベンチから離れれば、片膝を突いて手を差し出し少女の目線に合わせて少女の親を探すことを手伝う旨を伝える。
「あら、ママとパパを探すのを手伝ってくれるの?
貴方、とっても優しい人なのね。お願いできるかしら?」
勿論、貴方が首肯すれば少女は微笑み貴方の手を取った。
「それじゃあ早速だけど、行きたいところがあるのだけれどいいかしら?」
勿論だとも、貴方はサムズアップするのだった。
「んがっ!?」
衝撃から目覚め、ベルは瞬時に首を動かして索敵。
敵、敵は!?
血走らせた目で何も起きないことをようやく気が付き、ベルは自分が本拠にいる事に気づく。
そんでもって生きてることに。
「ぼ、僕はやったんだぁぁぁあ!! アーハッハッハッ!! ヨッシャァァァァァアッ!!!!」
途端に叫ぶベル。
そのまま数分ほど小躍りし続けてれば、足元に転がっていたチラシに足を取られてすっ転ぶ。
「アダァッ!?」
ゴシャア! と鈍い音が後頭部から聞こえ、流石に恩恵で強化されてても効いた様子でのたうち回れば顔にチラシが掛かりそれを手に取って見てみれば。
「……怪物祭?」
どうやら今日は都市を上げての大きなイベントらしい。
ベルは逡巡した後に頷けば。
「今日は遊ぼう!」
あのクソみたいな鍛錬を終え、ベルはハイになっていた。
それはもうすんごく。なので、武器を持たずに盗んだバイクで走り出すみたいにベル少年は本拠を後にするのであった。
「これ、ひと目見た時から食べてみたかったの」
現在貴方と少女は広場の1つの屋台が集まった場所の日除けのパラソルのさされた休憩スペースにいた。
少女は笑みを浮かべ、手に持った色とりどりと鮮やかな物体を掲げて貴方に言う。
貴方は首をかしげ、少女にこれは何かを尋ねてみれば少女は答えてくれた。
「これはアイスって言うのよ」
初めて聞く名前であった。狭間の地にはないソレはどんなものか少女が説明してくれた。
どうやら牛のミルクに甘味などを混ぜ、冷やして固めたモノらしい。
狭間の地にはミルクを冷やして固めるなどという考えはなく菓子と言えば果実や蜜糖、焼き菓子が主であった。
そのため、貴方はその作り方に偉く関心したようだ。機会があれば貴方も作ってみようと思った。
「オウサマも如何?」
少女が言えば、カップのアイスを木の匙で掬い貴方に向ける。
貴方はせっかく自分で買ったのだから自分で楽しむといいと少女からの好意を丁重に断らせてもらった。
「もう、レディからの好意は受け取るのが紳士なのよ?
まさか私に恥をかかせるつもりなのかしら?」
頬を膨らませ、そこまで言われては貴方は降参だとばかりに肩をすくめた。
確かに、この小さなレディに恥をかかせてしまっては誰が見ても紳士的な褪せ人たる貴方の名折れである。
「フフッ、はいどーぞ」
では頂こう、貴方は差し出されたアイスを食べようとすれば不意に足元が揺れ始めた。
「キャッ……!」
一際大きな揺れが少女の椅子を崩し、堪らず少女はずり落ちる。だが、既のところで貴方が優しく受け止めることで地面に激突することは無かった。
「あら、ありがとうオウサマ。それにしても何だったのかしら?」
貴方は首を振り、分からないことを伝える。
ほかの群衆も何が起きたのか分からない様子だ。
「……あ、アイスが」
そんな折、地面に落ちて潰れてしまったアイスに気が付き少女は僅かに眉を下げて悲しげな声を出す。
貴方は少女の頭を撫で、懐から多めの金が入った小袋を取り出す。
──どうやら石畳がアイスを食べてしまったらしい。次は5段のを買うといい
その小さな手に小袋を置く。
「そんな、悪いわ……私の不注意なのに」
つくづく出来た子だ。貴方は笑い、優しく頭を撫でる。
ならばこうしよう。君と自分の分をどうか買ってきてくれないだろうか? と言えば、少女は少しだけ納得してないようだったが頷いてくれた。
「ん、分かったわ。じゃあ今度はオウサマの分も買ってくるわ」
少女は言い、椅子から降りてアイスの売っている屋台へと向かっていった。
貴方はその背を見送り、椅子に座ろうとすれば……
「ゴァァァァアッ!!!」
瞬間、咆哮、割れ、衝撃。
貴方は何かに横からぶっ叩かれ、幾つもの机やイスを巻き込みかなりの速度で商店の壁を突き破る。
流れる風景の中、微かに捉えたのは白い毛皮をした狒々が悠々と走り去っていく様だった。
「お、おいアンタ大丈夫か!?」
瓦礫や崩れた商品の棚に埋もれ、手だけが露出した貴方に覗き込んだ店主らしき混種が声をかける。
───殺す
瓦礫が全て爆ぜ、貴方は中からゆらりと立ち上がった。
ぶち破った建物の壁から出れば何度か頭を振った後にボソッと呟く。静止しようとしてきた混種を睨みつけて黙らせ貴方は下手人を追いかけるために数歩歩いたところで、
「■■■■■■■■■────!!!」
耳障りな鳴き声とともにナニカがが石畳を突き破り、現れた。
貴方は舌を打ち、その場から後ろへとステップ。そのすぐ後に細長い触手が打ち据え、地面を砕く。
距離を取ったことにより、目の前の存在の全容を貴方の目が捉えた。
その細長く、ヌラヌラと光沢を帯びた皮膚組織。頭部の先端は膨らんだ植物の種のようで巨大な蚯蚓のようだ。
『キャァァァァァァッ!!』
金切り声が響く。
それにより、事態を認識した人々はようやく動きだし蜘蛛の子を散らすよう逃げ始めた。
周りに狙い放題の獲物がいるというのに、この存在はのっぺりとした目どころか鼻といった感覚器官のない頭部らしき部分は貴方を睥睨しているところからどうやら狙いは貴方のようらしい。
下手人をぶち殺そうとして出鼻をくじかれる形となった貴方はピキッた。それはもうピキっていた。例えるならリエーニエの神授塔でひたすら遠距離スナイプカマしてきて追いついたと思ったらクソテレポートで不毛な追いかけっこを続けるクソ野郎の時並にピキッた。
腰に下げた愛剣を引き抜こうとすれば、貴方の手は空を切り何事かと視線を下げれば本来あるべき位置に何も無かったのだ。
貴方は舌を打ち、ついさっき狒々に殴り飛ばされた時に運悪く2本とも吹っ飛び、どこかに行ったことを理解する。
即座にルーンに還元していた数ある武器のひとつを取り出そうと貴方は意識を向けるが、それと同時に石畳からは幾つもの触手が飛び出し、その全てが貴方に向けて飛んできた。
貴方は武装を取り出す手を止め、回避に集中することにした。
そうしていると、
「かったぁー!!?」
という打撃音と叫び声が聞こえてきた。
貴方は何事かと思えば怪物の意表を突く形でその胴体に拳と蹴りを叩き込んでいる褐色肌のやけに露出の多い格好の短髪と長髪の女2人が見える。
どうやら体表は恐ろしく硬かったようで2人の顔は歪み、拳や足から僅かな出血をしていた。
女たちは怪物の体表を蹴り、距離をとって貴方のすぐそばに着地すれば。
「うん? あ、アンタはあの時の!!」
「なんでいんのここに!?」
そこまで見て貴方ははて、と気がつく。どこかであの顔を見たような……いや、気の所為だな。気の所為だったわ。
貴方はどっかに吹き飛んでいった愛剣を回収しようとしたが、即座にその場の貴方含めた全員が飛び除けばついさっきまでいた場所が怪物の胴体でなぎ払われた。
危うげなく回避をした貴方たちは次々と攻め立ててくる怪物の攻撃をいなし、隙を突いて乱打を叩き込む。
「打撃じゃあ埒が明かない!」
「あー! こんなことなら武器用意しとけばよかったー!!」
女2人の攻撃はほとんど怪物にはダメージはないが、貴方はルーンにより限界まで強化されている一撃は容易く怪物の体表をぶち抜いていた。
といっても、相手はかなりの巨体だ。流石に無手では殆ど痛打にはならずダメージは微々たるものだ。
そんな時、
「【解き放つ一条の光、聖木の弓幹。汝、弓の名手なり】」
溌剌とよく響く声が聞こえてきた。
貴方はチラリと怪物の頭部を拳でかち上げながら声の聞こえてきた方向を見れば山吹色の髪の長耳の混種の女が見えた。
どうやら2人の仲間らしいソイツは貴方たちが怪物の相手をしている間に混種は魔術を行使しようとしているらしい。
「【狙撃せよ、妖精の射手。穿て、必中の矢】!」
山吹色の魔法陣が展開され、いよいよ魔術が放たれようとした瞬間に怪物は突如として貴方たちではなく混種へ頭部を向けたでは無いか。
混種はそれに気づき、顔を青ざめさせればその腹部に黄緑の触手が突き刺さる。
見るからに戦闘用の装束では無い混種はモロに殴打を受け、ぐしゃりと何かの潰れる音と共に血を吹き出し宙を舞う。
「「レフィーヤ!?」」
女二人の悲痛な叫びが響くが、貴方は意識を向けることなく倒れた混種に意識を向けている怪物の頭部に勢いよく重ねた両の手でスレッジハンマーを叩き込んだ。
重々しい音を立てて怪物の頭部が石畳に沈むが、すぐに回復し方向を轟かせ緑蚯蚓の頭部? が蠢けば線が走りピシリ、と音を立てて毒々しく目に痛い程の極彩色の花弁を咲かせた。
「蛇じゃなくて……花!?」
短髪の女が驚愕声を上げ、怪物の顔らしき部分の奥には細かい乱食い歯が並び、粘液を滴らせ貴方にも目もくれずに混種に進撃を続ける。といっても流石に鬱陶しいのか触手が殺到し貴方を遠ざける。
そして、怪物が混種を叩き潰そうといくつもの触手を蠢かせ、混種を殺させまいと女たちは一層乱打を強めるが怪物は微動だにせず迫った。
あと少しのところで貴方は微かに風を感じ取る。
視界に銀と金の光が走り抜け、気が付けば怪物の首が宙を舞っていた。
『■■■■■■■■■■■■──────────!!?』
轟く絶叫。別たれた首が建物に突っ込み、貴方を襲っていた触手すべてが力を失い、本体も地面に沈む。
すさまじい速度で遠方から飛んできたのは全身に風を纏い、レイピアを握った金髪の少女だった。
「アイズ!」
名前を呼ばれた女、アイズは振り返り倒れている混種が無事なのを確認すれば安堵したような表情を浮かべたのちに貴方の姿に気が付いたのか驚いたように目を僅かに開いて息をのむ。
だが、貴方はそんな様子を見てもどうでもよさそうにしながら近くの瓦礫をひっくり返して埋もれていた愛剣の夜と炎の剣を発掘し、ひとまず安堵した。
アイズがそんなあなたに声をかけようと、貴方が気が付かずにエオヒドの宝剣を探そうとすれば微細な地面の振動に気が付き中断された。
振動は大きくなり、貴方は鞘から剣を抜き構え周囲の石畳が盛り上がり一気に爆ぜた。それが三か所も。
「ちょ、ちょっと!!?」
「まだ来るの!?」
そんな悲鳴が皮切りに、貴方とアイズを囲うようにさっきのと同種の三体の怪物が地面の中から現れる。
閉じていたつぼみを一斉に開花させ、見下ろし形で巨大な口を貴方たちに向ける。
生暖かい風を浴び、貴方は顔を顰める横でアイズが眦を吊り上げ切りかかろうとすれば───ピシり───前触れなく破砕された。
突然の出来事にほかの面々が声を途切れさせる中で、怪物たちは耳障りな咆哮を上げて全身を蠕動させた。
それが開戦の合図となり貴方と怪物は動き出した。
地面スレスレにまで体勢を低く疾走。怪物はツルのような触手を何本も放つが貴方は夜と炎の剣に魔力を流し込み戦技を起動させ横なぎに払う。
刀身から炎が吹き荒れ、貴方に向けて飛んできた触手をすべて焼き払い近くにいた一体の胴体を切り裂いた。
『■■■■■■───!!?』
硬い外皮を容易く切り裂き、体液が吹き出れば怪物は苦悶の叫び声を上げてのたうち回り貴方を潰そうとするが胴体を踏みつけ軽やかに宙に跳ねることで避ける。
掲げた貴方の左手に黄金の文字列が現れ、輪郭を形作れば先端に青い輝石のついた杖が握られていた。
ルーサットの輝石杖を振るえば大量の輝剣が現れる。
本来だったら輝剣系の魔術は発動すれば標的に向けて飛んでいくものなのだが、貴方の発動したソレは飛んでいくことはなく貴方を囲うように展開され、回転し始めた。
仲間の一体を傷つけられ、怒ったのかほかの2体は咆哮を轟かせ視界を埋め尽くすほどの触手を放つがその全てが展開された輝剣が切り裂き、細切れとなる。
触手では埒が明かないと気がついたらしく、怪物たちは叫びその巨体を活かしたタックルを繰り出した。
それを貴方は杖から聖印にもちかえれば空中で祈祷を使用する。
『『『■■■■■!!?』』』
黄金の衝撃波が貴方から全方位に放たれ、弾かれた怪物たちは勢いよく建物に突っ込み砂塵をあげた。
危うげなく着地した貴方は先程怪物にいい一撃を貰い、地面に沈んでる混種に駆け寄るアイズたちを一瞥すればすぐに視線を戻す。
貴方が1人だけならば範囲攻撃で一掃するだけなのだが、この場には少女がいる。故に貴方は本来だったら有り得ないほど丁寧な戦いをしているのだ。
遠回しに少女がいなければ平気で周囲を巻き込む辺りは流石は貴方といったところだろうか。最低である。
ということで貴方は歯がゆさを覚えながら怪物たちを見据え、剣を握り直すのであった。
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