ここから少し新しい展開ですよ〜!
「改めて自己紹介しますね。」
日本人とは思えない赤く染まった髪の毛、黒い目、そして高校生の様な雰囲気を漂わせる少女が砲代の方へ振り向く。
「私は本日より砲代さんのバディとなりました!"井伊乃三咲"です。井伊乃とお呼び下さい!」
「ほぉ〜井伊乃さんか!こりゃ、親切に。」
公安特異課のリビングホールに元気な声と、喧しい男の声が広がる。人が多くいるこのホールでも二人は少し異質な存在感を放っていた。
「よし!自己紹介おわり!」
そう言い終わった瞬間、振り返り玄関口へと進み始める。
しかし、砲代がついてきていない事に気づくと振り向き様に声をかける。
「それじゃあ、砲代さん…行きますよ!」
「行くってどこへじゃ?」
「それはもちろんー」
玄関からの日が井伊乃を照らし出す。それは逆光の光であり、影を纏った形に砲代には写って見える。すると、どこからか一枚の書類を取り出し砲代に見せながら宣言する。
「バディ初仕事です!!」
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「井伊乃嬢ちゃんは、どれくらい公安におるんじゃ?」
「私ですか〜?私は砲代さんと同じ新人ですよ。」
車内が揺れる。
車内には助手席で腕を組んで尊大に座っている砲代と、車を運転する井伊乃の姿がある。
二人での初仕事であるが、二人の間に蟠りはないが、暑い夏の日差しが車内に入り、二人ともシャツにひっつく汗に気分の悪さを感じていた。
「じめじめしてて暑いですね〜。夏だって気分です。」
「ほうじゃのぉ…こんなじめっとした暑さはフィリピンを思い出すな。」
窓の外に目をやると、外には青々とした緑が外に広がっている。山の方へと車を動かしているからである。
「え!フィリピン?!旅行にでも行ってたんですか?」
「いや…あー。」
口篭る。
流石に言えない。言えるはずがない。
流石にこの
こことは違う世界からきましたーなんて、誰が信じるんじゃ…
「…?どうしました?」
「いや、少し前の仕事があっての。海が綺麗じゃったぞぉ〜輸送船から塩の風を浴びながら〜」
「船…?まぁ、行き方は人それぞれですもんね。」
一瞬怪訝そうな顔をするが、顔を元に戻し前を向く。
「あ!後さっき私のこと"嬢ちゃん"っていいましたぁ?!」
「あー!間違えた間違えた!井伊乃さんじゃったのぉ。」
不機嫌な井伊乃を宥めながらふと、窓の外を覗く。日はそろそろ沈みかけていた。
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車が目的地に着いた頃には日は沈みきり、時計の張りは午後8時12分を指していた。
車を通報主の家の前に止め、外に出る。
不気味な風が山の中を駆け巡り、二人の背中を押している感覚になる。
暗く月は出てきていない。新月であったかは覚えてはいなかったが、そんな夜に砲代はひどく違和感を覚えていた。
しかし、そんな暗闇の中でも家には灯りがついている様であった。
「ごめんくださーい。」コンコン
井伊乃が声をかけるが、一向に返事が来ることはない。あたりの風は一層強さを増し、木々は風に靡く音で不気味に音を奏でている。
気づけば、時刻は8時16分になっていた。
「おかしいなぁ…「おい!公安じゃ!早く出てこんかい!!!」
「うわぁあ!そんな声出したらダメですよぉ!」
井伊乃は慌てて砲代の背中を掴み、戒める様に揺らすが子供を相手にする様に砲代は手を離させる。
「…おかしいぞ…」
風が吹く。
夜の闇が辺りを埋め尽くし、木々が不気味な音を奏でる。
部屋の中から光が出ていることは分かる。
しかし、砲代は気付いていた。
「音がせん…今の時刻からして、本当に中に人があるなら何かしら飯の準備やらしてあるはずじゃ。」
「…!もしかして!」
井伊乃は急いで扉を開けようと扉へ駆ける。
扉を開き中を覗く。砲代も後に続いて、玄関を覗くが、何もない。そして音もない。
一帯には沈黙だけが漂っている。
「行くか…井伊乃嬢ちゃん…」
「はい…あと、私は子供じゃありません。」
冗談を投げ合いながら、中に入れば家の中の不自然さを感じる。沈黙…ひたすらに沈黙している。
聞こえてくるのは、外の風と二人分の足音だけ。
人がいる様には感じないのだ。
一抹の不安を感じながらも、井伊乃は廊下を過ぎたドアが目に入る。
ドアにはリビングと書かれた木の札があり、子供がいたであろうイラストが札を飾っている。
「砲代さん…こっち。」
「よし。ワシが行く。」
砲代は瞬間扉を蹴破り、中に入る。バゴーンという破壊音は先程無音だった部屋全体を埋め尽くす。
すかさず、刀を抜き臨戦体制になりながら部屋に突入する。井伊乃も後に続き中に入るが…
「公安じゃ!通報があってここに…」
「あうぇ?!」
部屋には綺麗に整頓された部屋の家具に、出来立ての調理済み料理達、針が壊れている時計、のっぺらと部屋を灯る白熱電球…そして
…干からびた老夫婦の遺体だけがそこに存在していた。
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やってくれると井伊乃ちゃんと砲代の挿絵を描くかもしれません(適当)
あと、できれば評価もお願いします(小声)
原作突入まで見守りたい人
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いえす!
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いやじゃ!