進め歩兵よ!大砲片手に!   作:チチメカ

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幕間のようなものです。
現世に帰って来たばかりの砲代が散髪に行きます。


次弾装填中・散髪

 

 

7月下旬、ようやっと地獄から戻って来た砲代はクァンシや岸辺と共に臨時のチームを作り行動していた。

そんなある日…

 

「お前…髪切りに行ってこい。」

 

「そう言われてみれば、砲代ってヒゲも髪も長いよな。おっさんみたいだぞ。」

 

「ん?あぁ〜そうじゃなぁ。」

 

別におかしなことではなかった。

地獄では剃刀はないだろうし、ハサミもない。現世に来たばかりの頃はもっと酷く、これでも匂いも風貌も良くなった方である。

 

「そうか…床屋にでも行くかぁ。」

 

そう言って自分の髪を触る。

少しゴワゴワとしていて、お世辞にも清潔感がある様には見えない。

肩甲骨を跨ぐ程の大きさの髪は、何度か戦闘でも邪魔になっていた。

 

「よし!俺がいつも言ってるとこに連れてってやるよ。」

 

そう言ったのは岸辺であった。

この男、顔に巨大な傷はあるがその清潔感と美貌により女子からはモテモテである。

そんな男が行く床屋と言うのであるから、砲代も納得せざる得なかった。

 

「お〜、なら行くか!」

 

日差しは夏を匂わせる様な淡い光をしていた。

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

 

「こんちはー。」

 

店の扉を開き岸辺が中に入る。

中はレトロな雰囲気を醸し出す理髪店であり、清潔な格好をした店員と客がちらほらといる。

 

「「あ!岸辺君だ〜。」」

 

「お、みんな元気してた?」

 

突然、店員の何人かが岸辺に寄ってたかる。全員女だ。

軽い口調で会話をし、女達も面白そうに会話する。

 

「岸辺君今日は髪切りに来たの?」

 

「いや、俺じゃなくてこいつの髪。」

 

「「わぁ…」」

 

女達が砲代を見た瞬間、驚きと何処か侮蔑している様な目線で見られる。

 

「おい、岸辺また冷やかしか?」

 

「よぉ、ソウタ。違う、同僚の散髪の為だよ。」

 

「ならいいけどよ。」

 

すると、奥から男が一人やってくる。

これまた美形の男だ。パーマを掛けた髪にサスペンダーをつけた男。

二人は仲が良さそうに言い合うと、砲代の方に近付いてくる。

 

「こんにちは、ソウタです。」

 

「おう、ワシの名前は砲代じゃ。」

 

「じゃあ、砲代さん。こちらにお掛けになってください。」

 

席まで案内され、少し待つとソウタがやってくる。椅子を下ろし準備は完了だ。

 

「どんな風にしましょうか?」

 

「おー…髪はある程度で良い。後ろで括れるくらいじゃ。そんでもって、髭は全部剃って欲しい。」

 

「分かりました。」

 

そう言うと、散髪を始める。

チョキチョキ…チョキチョキ…バッサリと髪の毛を切られるのは結構新鮮である。

そこからは、雑談であった。

公安の危険な職務や、岸辺とは高校の頃の同級生であること、岸辺が毎度一人の女に殴られていること。

そんなくだらない雑談である。

 

「―結構スッキリして来ましたね。あれ?砲代さんって何歳なんですか?」

 

「ワシか?にじゅ〜…29じゃ!多分。」

 

「本当ですか?!いや、顔がまだ25歳くらいに見えますよ!」

 

「なんじゃ、お世辞かぁ〜?」

 

楽しげな会話は終わり、ようやっと散髪は終わった。

立ち上がり一言二言会話をした後髪を括る。

 

「待たせたの。」

 

そう言って岸辺の元に戻っていく。岸辺は若干驚いた表情だ。それを見ていた女達も振り返り砲代を見る。首元まである括った髪に、彫りの深い顔、そして若いその男には先ほどは皆無であった清潔感が蘇っているのだ。

 

「「ほんとにさっきの人ですか?!」」

 

「ん?あぁ、岸辺くんと話してた子らか。」

 

先程の表情とは打って変わって驚きの表情だけが見える。

 

「凄いだろ、いや俺も驚いたけどさ。」

 

ソウタが後ろからやってくる。

何処か楽しそうで、スッキリした表情だ。

 

「29ってマジだったんだな。いや、29より若く見えるぞ。」

 

「なんじゃ、お前サンら!同じ様なこと言い寄ってからに!」

 

そう言うと岸辺は笑う。

それを呆れた様な顔で砲代は見つめるのであった。

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからは、(公開可能な)キャラ紹介です。

 

石原砲代

 

年齢:29歳(?)

身長:178

体重:79

血液型:O

出身地:神戸

 

趣味:食べ歩き、鍛錬、ドライブ、新聞を読むこと

 

特技:ハンドジェスチャー、オランダ語、スペイン語

 

口癖:「なんじゃ〜」「じゃかあしい」

 

性格:短気で大雑把。陸軍の中でも相当な変人として名を馳せていた。しかし、あり得ないほどの直感の持ち主で最初の銃の悪魔の攻撃を防いだ時の刀での防御は殆どが直感によるもの。

頑固な部分もある一方で、仲間や友人には優しく大体のことは許してくれる。子供や女性にも優しく、陸軍時代では一部の仲間達から「兄貴」と呼ばれていた。

 

契約悪魔:大砲の悪魔(ドン太郎)・???

 

 

岸辺

公安対魔特異1課の狂犬。

しかし、クァンシに出会って2年が経過した今では少し狂犬度合いは抑えられて来ており、軽薄な行動も抑えられて来ている。

 

最近ではよく砲代と共にクァンシに絞られてる。

 

クァンシ

公安対魔特異1課のエース。

最初のデビルハンターとも呼ばれており年齢は不詳。岸辺とは出会って2年が経過しており、打ち解けあってはいるが求婚されるのがめんどくさい。

 

最近面倒なやつ(砲代)が増えてストレスが増えてる。

 

マキマ

内閣直下の機関に入れられ教育されている。

まだ、大丈夫。




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井伊乃ちゃんのプロフィールは次の機会に。

原作突入まで見守りたい人

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