それと、一応伏線みたいなやつも小説全体に盛り込んでるけど気づいてる人いるのかな?
「ハハハハハハ!!」
―絶体絶命
井伊乃の頭の中にはそんな言葉が浮かんでいた。
砲代の後ろを歩いていたその時、まるで自分が神隠しにあったかの様に気づけば獣道の往来に自分が存在していたのだ。そしてなにより、彼女を一番悩ませていたのは…
「人間だ!血だ!生贄だ!」
そう。この目の前の悪魔である。
まるで布団を頭からかぶっている様なその表面には苔と岩肌の様なものが露出しており、大量の人間の足によって直立をしている。
異様なテンションはもはや不気味さを通り越して、気色悪さすら覚えてくる。
「あなたさっきの家の人を殺した悪魔?」
「そうだったら?そうだったらどうする?ンフフフフ!!」
「そうだったら…」
バン!バン!バン!!
「―殺します。」
「フハハハハハ!!やってみろ!!」
先制で攻撃するが、あまり傷はつかない。
そもそも暗闇のせいで敵の急所もわからない。これが明らかに不利である事は井伊乃自身理解していた。これはやばい…冷や汗が背中に走る。
敵は目の前に未だ気色の悪い笑い声をしながらこちらを見ている。
「ハハ!女だね!女だな!」
木々が揺れる。ありえないほどの強さで。
まるで嵐が来たかの様に揺れ、地面は地割れでも起きそうなほどの音を出している。
「男の方は後で殺そう!ここは山の反対側、さっきの場所からここにはどうやっても追いつけないぃーヒヒヒヒ!」
「嘘でしょ…」
「さ、まずはどこから「コン。」
ドカーン!
何処からともなくキツネの尻尾が現れ悪魔を吹き飛ばす。
「―かかった。アンお願い!」
―瞬間
吹き飛ばされた悪魔は十字架の針によって地面から動けない様にされてしまう。目、腕、足、それぞれに十字架が刺さる。
ここで仕留めるしかない。井伊乃は分かっていた。高い知能に、山全体に与える影響力…この悪魔は明らかに公安が担当する中でも強い部類にはいる。
「 罪状は 」
上空から震える女の声がする。
人間的ではなく、それは刺されている悪魔にも聞こえており山全体にアナウンスの様に流れていた。
「老夫婦二人殺害…」
震えた声で呟く。
いつのまにか木々の揺らめきはどんどんと小さくなっていている。
決めるならここしかない。
「判決!魔「アハハハハハ!!!」
バーン‼︎
「?!」
―吹き飛ばされた。
それを理解するには数秒の時間を要した。詰まるところ失敗したのだ。デビルハンターに置いて一度の失敗は大きな傷となる。
「負けぇ!お前の負けぇ!!」
まるでガキの様に井伊乃の元に近づき、飛び跳ね煽る。無数にある足はまるでおもちゃをもらった時の子供のように無邪気に踊っている。
砲代に助けを呼ぼうにもここからじゃ遠すぎる。
「コン!」
敵を吹き飛ばし、咄嗟に逃げ始める。
獣道を辿り下へ下へ下りるのだ。体勢を立て直すのだ。しかし何処かおかしい。井伊乃は何処か違和感を感じていた。下っている感覚がないのだ、右も左も…上も下も…方向感覚が狂い足元が歪む。
瞬間、脚をつまずき転倒してしまう。
「やば「アハハハハハ!!見つけたぁ!!」
やばいやばいやばい!!
銃を咄嗟に構え撃ちづける。弾薬が切れるまで…しかし、全て打ち終えても悪魔はピンピンとしている。
これは―
「バーン!」
土が捲られ、砂埃が起こる。
新しい敵かと井伊乃は一瞬勘繰るが、直ぐに気づいた。慌てているのだ。いや、恐怖しているの方が適しているだろうか。
暗闇からでも分かる程大きな目は黒目をぐるぐると回転させ、先程まで笑いって余裕のあった声も嘘の様である。
「あぁ!!やばい!!逃げ「待たんかい…待たんかいぃ!」
安堵する。来てくれたのだ!彼が!私のバディか!
井伊乃が振り返ればそこには。
「すまん大丈夫か井伊乃の嬢ちゃん。」
頭が大砲になっている悪魔がいた。
「ギィやあああああぁぁぉぉぁぁ!!」
「待て待て!わしじゃわしじゃ!」
「ァァァァァァァ!!!砲代さんが悪魔にぃぃ!」
「じゃかあしい!これは契約してる悪魔のせいで「…そろぉ〜」
「おい待て。」
「ふひぃ?!…俺は通りすがりの優しい悪「んなわけないじゃろ、さっき思い切り井伊乃殺そうとしとったじゃろ。」
―静まり返る。
よくわからない空気のまま逃げようとする悪魔を呼び止め撃つ準備をする。
「うるさい!うるさい!俺は優しい悪魔なんだぁ!」
木々が揺れる。
すると、自分が立っていた地面も揺れだす。
「なんですか!こいつ山の悪魔とかですか?!」
「違う…奴さんは森じゃ!森の悪魔じゃ!」
「ここは俺のテリトリー!地獄では散々な目に遭ってたけど…ここではぶっ殺してやるよぉ!アハハハハハ!!」
さっきの優しい悪魔という発言は何処へやら、地面から出た操っている根を鞭の様にしならせ威嚇する。
「井伊乃嬢ちゃん、行けるか?」
「もちろんです!!」
武器を構え二人は構える。
後退はない。
ここで仕留めなければならない。
二人の心は一緒の想いを持っていた。
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原作突入まで見守りたい人
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いえす!
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