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三島が拳を突き出し、砲代に右フックを仕掛ける。しかし、ソレを間一発で右にそれては刀の踵でみぞおちに当てひるませた。
クフッ…!と腹を抱えれば、そこから回し蹴りを喰らい吹き飛ばされてしまう。
そう思えば、丸山が木斧を振り翳し後ろから襲い掛かる。しかし、砲代は振り返ると同時に間合いより一つ詰めにかかったかと思えば、アッパーカットで丸山を気絶させる。
砲代は"まだなっとらん"と小声で呟くと地面に置いてあった背広を拾い着込む、そして扉を開け室内に入っていくのであった…
「三島ァ…俺たちこれで何戦目っスか?」
「…105戦目。」
「マジかぁ…まだ一本も取れてねぇのかよ。」
対魔特異課本部の屋上、この二人はまたもや模擬戦に負けてしょげていた。
三島はふと、自分のつけていた腕時計を見る。
すると、ゆっくりと立ち上がり丸山の手を取って起き上がらせる。
そろそろ日が暮れる。
砲代も家に帰り始める頃なので二人は砲代に挨拶をしに行く。階段を駆け下り、ボロボロの姿のまま少し汗をかいている砲代を捕まえる。
「砲代さん!」
「お、二人とも!〜今日はいい感じじゃったぞ。」
「そうですかね…特別訓練が始まってもう一ヶ月が経ちましたけどまだ一本も取れてませんよ?」
「当たり前じゃろうて!ワシは二人の何百倍も訓練しとるからのぉ〜。」
元気そうに自慢をする砲代を見て三島と丸山は複雑な気持ちになる。この男は一体どれ程努力と修羅場を潜ってきたのか、そして俺たちはいつになったらこの男に一泡吹かせることができるのか。
そもそも砲代の履歴はどう言ったものだったのだろうか。二人は実の所、砲代と言う人間を理解していないのではないのだろうか?
三島は少し疑問に思いながらも、丸山にこそりとそれを伝える。
「じゃあ、明日は8時集合じゃ。いつもの全力疾走から始めるからの〜。」
「「は、はい!」」
日が落ちていく東京の街並み。
二人はこっそりと人事部に顔を出しに行くのだった。
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早朝7時、二人は聞き込み調査を行なっていた。
理由は砲代の履歴についてである。二人は昨日の夜こっそりと人事部の書類から砲代の履歴を覗き見ようとした。
しかし、そこにあったのは黒塗りだらけの履歴書。二人は頭を抱えながらも、砲代の弱点の情報を手に入れるため聞き込み調査を始めたのだ。
ーーー
「砲代の事…?あいつは強いぜ、けど女心をわかってないな。」
「弱点とかは…?」
「弱点?俺は一度もあいつに勝ったことないぞ。」
「えぇ?!あの岸辺さんでもですか?!」
岸辺はどうでも良さそうに、話しながらも何処か砲代に訝しみを感じている口調であった。三島はそんな岸辺に同調しながらも、何も得れないと分かりその場を後にするのだった…
ーーー
「砲代…?あいつは面倒くさいやつ、あとまあ強いよ。」
「弱点とか知らないっスか?」
「私が知りたい。アイツのこと一回ボコしたいと思ってるんだよ。」
「あぁ…。クァンシさんには何度かお世話になってるとか言ってますし、なんかやらかしてるんすね…」
どこかイラつきを感じる喋りに丸山はハハと失笑を返していた。しかし、クァンシに聞いても砲代については何も聞き出せないのであった…
ーーー
「砲代さん?」
「はい。バディの井伊乃さんなら何かわかるんじゃないかなって。」
「……実は私もあまり知らないかも。」
「マジですか…」
「一度お酒に酔わせて、聞き出そうとしたんだけど全く酔ってくれなくて〜」
「マジすっかあ?!」
一課の中でも酒豪と呼ばれる井伊乃にすら勝ってしまう砲代を恐ろしく感じながらも、結局は何も情報を得れない…
ーーー
気づけば時刻は午前8時、結局二人は砲代の事を知ることは出来なかった。
「なんも分からずじまいとか…」
「ありえねぇってよぉ〜…!」
「なんじゃ?お前サンら?」
そうして二人はまた一日の訓練を始めるのだ。
―しかし、時間はどんどんと減っている…
そうとも知らずに二人は東京の街中を走り始めるのであった。
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時刻は午後6時半日は沈み、風は秋を近づかせていることを予兆する様に肌寒くなっている。
砲代はアパートの階段をゆっくりと登り、右手の荷物を左手に置き換えては鍵を取り出し家に入る。
「戻ったぞ〜」
「おかえり。今日も新人さん達の訓練?」
「おぉ、そうじゃなぁ〜マキマは宿題か。」
「うん。今日もいい一日だったよ。」
「ほうか。」
笑顔をマキマが見せると、それに応える様にまた砲代も自然と笑顔になる。砲代は自分のマイバックから店で買った野菜や肉を取り出し、冷蔵庫に入れていく。
マキマはそれを見ては筆を止め、かがんで冷蔵庫の中身を見る砲代の背中にもたれかかる。
「今日の晩御飯でも考えてるの?」
「ほうじゃ…モモ肉でもあるからのぉ…唐揚げでも「いいね。凄くいい。それがいい。」
「…でもつけるのに時間かかるからのぉ〜」
「待ちます。」
「待てるか?」
「待てます。私を信じなさい。」
しかしこの女。
料理中のつまみ食いを良くしてしまうのである。砲代が災害時のために買っておいた乾パンなどは購入から三日後すべて綺麗に食べられていた。
石原家の腹ペコモンスターであるマキマが待てるかどうか…しかし。
「うーむ…マキマが言うなら仕方ない。」
「いえーい。お父さんの唐揚げだね。」
嬉しそうな声が部屋に響き渡る。
砲代は冷蔵庫からモモ肉を取り出し、晩御飯の準備を始めるのだ。
アパートの一室では二人の親子の声が聞こえる。
―支配の悪魔はすっかり胃袋を砲代に支配されていたのであった。
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有り難い限りですほんとにぃ!!
まだまだ駄文ですし、書きたいけど書けない所とか一杯あるんですけど精一杯頑張っていきますので、何卒応援をお願いします!
原作突入まで見守りたい人
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いえす!
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いやじゃ!