あと、謎方言注意です。
「なんじゃここは…」
――体感で言えば数十秒だった。
気づけば、草原にいたのだ。
空にはドアが延々と続いている。
少なくとも、地上ではないのは確かであった。
「よく分からんのぉ〜。」
―延々とした草原。
普通、不思議と少し恐怖を感じるその場は異常なほどの静寂があたりに存在していた。
しかし、"例外"がそこにいた。
「てーんに変わりて不義を討つぅ〜♪」
―そう。こ の 男 で あ る。
この男、石原砲代は「そこら辺を探してたら、帰りの道くらいあるじゃろ!」という勢いで、この地獄を探検していたのだ。
しかし、それも長くは続かないものである…
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「腹減ったのぉ…」
一体どれくらいの時間が過ぎたろうか?
一日?二日?いや、もしかしたらまだ数時間かもしれない。
たまにある池の様な場所の水を飲み、また歩くを繰り返す。
もしかしたら、出口などないのではないか?
そんなことも頭によぎり始めた。
「一体何処に出口があるんじゃ……ん?」
なんじゃ?あれは?
牛?
じゃが、顔が三つ?
ー石原の脳内には幾つが疑問があった。
石原と言う男は一応教鞭を取った事もある程、教養は深く、そして軍人としての精神も優れていた。
しかし、この男にはその疑問を疑問としてさらに考える精神は持ち合わせてはいなかった。
そう。
つまり。
「肉ジャァァァァァァァ‼︎」
―全速力で走りながら、姿勢を低くし刀を抜き出す。勝負は一瞬。無闇に刀を振り回さず、一撃。
「な「シィヤァァァァァァァァァァァァァァァァ‼︎」
ー真っ二つ。
綺麗に縦に胴体から頭は割れ、瞬間、血がその体から吹き出した。
服は血まみれ、気分は最高。
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「ふぃ〜〜〜〜食った!食った!」
―火を起こし、焚き火を囲む。
肉の味はそこまで悪くは無かったが、いかんせん量が多く食べ切るのには時間がかかった。
「さて…どうしたもんかのぉ〜」
―腹を満たし、喉も満たしている。
これでようやっと深い思考に潜れるのだ。
「状況確認からするか…まー」
刹那、爆裂音が聞こえる。
姿勢を低くし、砲代は周囲を見渡す。
「なんじゃぁ?!」
遠くからじゃ!
そして、聞き覚えのある音!
「待避じゃぁァァァァァァァ‼︎」
直ぐ様その場を離れたその瞬間ー
爆発音…先程まで飯を済ませていた場所に、小さなクレーターができていたのだ。
「こりゃぁ、爆撃…いや…これは砲撃じゃ!」
ー同じ様な爆発音が遠くで起こる。
「そっちか!」
ー次は音が聞こえた瞬間、そちらの方向に全速力で加速する。
ぐんぐんとスピードは増す。
先程いた場所など、あっという間に遠くなる。
300mほど進んだ頃、先程いた場所で着弾音が聞こえた。
「誰じゃ!人かぁ?!」
走りながら、叫ぶ。
「見つけたぞ!」
―そこで脚を止め、正面に相対する。
そこでこの男はようやく気づいたのだ。
「顔が…大砲?」
―ここに人間はいないと。
「…お前、人間だろ。」
「ほうじゃ…だからどうした。」
ー刀を構える。
この距離ではまだ切れぬ。
「お前、ここが何処だかわかってるのかよ?」
「知らん。」
―ゆっくりと、ゆっくりと近づく。
回りながら、ゆっくりと。
「なんじゃ、お前さんは知っとるのか?」
「…人間に教えてやる義理はn「ほうか、なら死ね。」
―瞬間。
相手の腕を切った。
「?!なんだ!この人げ「よそ見か。」
―刀を持ち直し、さらに距離を詰める。
振り落とした刀をそのまま上にあげ、下から切り上げる様に持つ片方の腕を切る。
「これで、両手じゃ。」
「…アァ…」
―膝をつき、頭を下げる。
勝負は決した。あとはこの首を断つだけ。
「じゃが、お前さんに質問がある。」
「…」
「答えんかいや?」
「答えれば、助けてくれるのか?」
「なんじゃ?お前さん何を言っておる?そんな重症じゃ持って10分じゃろうに。」
「…何も知らないんだな。」
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「―つまり、ここは地獄で?お前さんは悪魔で?ここからは出られないって?」
「そうだ。」
「なんじゃとぉぉぉ?!」
なんてことじゃ?!
そんな絶望的な状況だったんか?!
わし今絶対絶命になっとるんか?!
「お前さーーーん!!なんか、なんか出れる方法はないのか?!」
「知るか!俺は答えたぞ!ここから逃げさせてー「待たんかい。」
―悪魔の後ろには、鬼がいた。
「ここから出る方法を教えろ。そしたら助けてやらんこともない。」
「なんだと?!卑怯だぞ!話がちが「悪魔に卑怯言われとぉないわい!」
「いいか?何か知っとることはぜぇーんぶ、わしに教えろ!―そうじゃ!さっきの話によると、その腕を治すためにはどっちみち血がいるんじゃろう?」
「…そうだ。」
「なら、話は早い!これは契約じゃ!」
「なんだと?!」
―驚いたような声をあげる。
それはそうだ。これは人間が悪魔に持ちかけているのだ。しかも、人間が優位に立って話を進めようとしているのだから。
「ワシの願いはこの地獄から出ることじゃ!お前さんはなんじゃ?」
「俺は契約するなんt シャキーン 「なんか言ったか?」
「…します。します。」
―ここに石原と悪魔の間に、明らかな格差が生まれた。
「で、どーするんじゃ?」
「…何処まで叶えてくれる?」
「―なんじゃ?ワシを疑っとるのか?」
「いや!いや!…いや、その俺の願いは…最強の悪魔になること…だ。」
―ここに、一人の歩兵と、一匹の悪魔との物語が始まるのだ。
もうちょい進みたかった。
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原作突入まで見守りたい人
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いえす!
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いやじゃ!