「行くぞ、ライダー!!」
叫びながら黒く染まった聖剣を振るうセイバー・オルタ。その斬撃を躱しつつ、螺旋を描く、地神獣の大角で突き技を放つと、魔力放出を使って攻撃を反らした。
「なかなかやるやん、アーサー王?」
「ふん、貴様みたいに戦闘中に巫山戯てないからな」
ニヤリと口角を歪めつつ、セイバー・オルタは聖剣を構え直した。
「『アンサズ』!!」
すると、唐突に私の後ろから火焔が飛んできた。そしてそのまま、セイバー・オルタへと向かっていき、切り落とされた。
「おいおい、俺を忘れてもらっちゃ困るぜ」
杖を肩に担ぎつつ、ゆったりとした歩みで私に並ぶのはキャスニキ。わお、イケメン。
「……そうだったな、貴様も居たか」
「やーい、忘れられてやんのー」
「おい、お前はどっちの味方だよ」
セイバー・オルタの発言に乗っかって、軽くおちょくると、キャスニキにギロリと睨まれた。おお、怖い怖い。
「巫山戯られないようにしてやろう。―――『卑王鉄槌』、旭光は反転する……」
セイバー・オルタは、聖剣を構えて魔力を充填し始めた。その姿を見て、私はマスターとマシュちゃんを呼んだ。
「よし、立香&マシュちゃーん!!」
「は、はい!?」「え、何!?」
「マシュちゃんはあの宝具を防いで!!立香はそれを命ずるんだ!!」
ビシッと指を指して言うと、マシュちゃんは顔を曇らせた。
「し、しかし私では……」
「大丈夫!!マシュならやれるよ!!」
そう言って立香はマシュへと笑いかけた。その顔を見たマシュは、一度瞳を閉じ、そして覚悟を決めた。
「お願いします、先輩。私に力を貸してください」
「OKマシュ!……令呪を持って命ずる!『マシュ、宝具を展開』!続けて命ずる、『俺達を守って』!そして、最後に命ずる『負けるな』!!」
「はい!!デミ・サーバント、クラスシールダー。マシュ・キリエライト参ります!!」
一歩前へと飛び出しマシュは盾を構えた。
「光を呑め・・・!約束された勝利の剣!!」
「宝具、展開します!疑似展開/人理の礎!!」
セイバー・オルタの振るった聖剣から放たれる黒い極光。それを受け止めるのは一人の少女の『守りたい』という想い。しかし、黒く穢れても騎士王は強く、少しずつマシュちゃんは押されている。
すると、その後ろから立香がマシュの構える盾を支え始めた。
「せ、先輩……!?」
「大丈夫だよ、マシュ。一緒に頑張ろう!!」
「……っ!!はい!!」
……うん。あれ、ゲームで見た名シーンだ。ぷいきゅあ(プリキュアじゃない)がんばえー。
のほほんと見守っていると、マシュは見事に約束された勝利の剣を防ぎきった。故に……
「此処から先は私達のステージだ!!」
「何言ってんのか分かんねぇが、要するに宝具をぶっ放せばいいわけだろ!!我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。因果応報、人事の厄を清める社。倒壊するは灼き尽くす炎の檻!」
「轟く雷鳴、猛る雷霆。天より下りし雷の化身。我が輩たる雷竜よ、何者よりも疾く駆けよ。轟雷騎竜」
キャスニキと同時に宝具を疲弊しているセイバー・オルタに向けて叩き込んだ。