Fate/Orichara Order   作:瓶詰め蜂蜜

10 / 11
第七話 宝具を使う前の前口上って格好いいの考えるの難しいよね

「行くぞ、ライダー!!」

 

 叫びながら黒く染まった聖剣を振るうセイバー・オルタ。その斬撃を躱しつつ、螺旋を描く、地神獣の大角ガラムルットで突き技を放つと、魔力放出を使って攻撃を反らした。

 

「なかなかやるやん、アーサー王?」

「ふん、貴様みたいに戦闘中に巫山戯てないからな」

 

 ニヤリと口角を歪めつつ、セイバー・オルタは聖剣を構え直した。

 

「『アンサズ』!!」

 

 すると、唐突に私の後ろから火焔が飛んできた。そしてそのまま、セイバー・オルタへと向かっていき、切り落とされた。

 

「おいおい、俺を忘れてもらっちゃ困るぜ」

 

 杖を肩に担ぎつつ、ゆったりとした歩みで私に並ぶのはキャスニキ。わお、イケメン。

 

「……そうだったな、貴様も居たか」

「やーい、忘れられてやんのー」

「おい、お前はどっちの味方だよ」

 

 セイバー・オルタの発言に乗っかって、軽くおちょくると、キャスニキにギロリと睨まれた。おお、怖い怖い。

 

「巫山戯られないようにしてやろう。―――『卑王鉄槌』、旭光は反転する……」

 

 セイバー・オルタは、聖剣を構えて魔力を充填し始めた。その姿を見て、私はマスターとマシュちゃんを呼んだ。

 

「よし、立香&マシュちゃーん!!」

「は、はい!?」「え、何!?」

「マシュちゃんはあの宝具を防いで!!立香はそれを命ずるんだ!!」

 

 ビシッと指を指して言うと、マシュちゃんは顔を曇らせた。

 

「し、しかし私では……」

「大丈夫!!マシュならやれるよ!!」

 

 そう言って立香はマシュへと笑いかけた。その顔を見たマシュは、一度瞳を閉じ、そして覚悟を決めた。

 

「お願いします、先輩。私に力を貸してください」

「OKマシュ!……令呪を持って命ずる!『マシュ、宝具を展開』!続けて命ずる、『俺達を守って』!そして、最後に命ずる『負けるな』!!」

「はい!!デミ・サーバント、クラスシールダー。マシュ・キリエライト参ります!!」

 

 一歩前へと飛び出しマシュは盾を構えた。

 

「光を呑め・・・!約束された勝利の剣エクスカリバー・モルガン!!」

「宝具、展開します!疑似展開/人理の礎ロード・カルデアス!!」

 

 セイバー・オルタの振るった聖剣から放たれる黒い極光。それを受け止めるのは一人の少女の『守りたい』という想い。しかし、黒く穢れても騎士王は強く、少しずつマシュちゃんは押されている。

 すると、その後ろから立香がマシュの構える盾を支え始めた。

 

「せ、先輩……!?」

「大丈夫だよ、マシュ。一緒に頑張ろう!!」

「……っ!!はい!!」

 

 ……うん。あれ、ゲームで見た名シーンだ。ぷいきゅあ(プリキュアじゃない)がんばえー。

 のほほんと見守っていると、マシュは見事に約束された勝利の剣を防ぎきった。故に……

 

「此処から先は私達のステージだ!!」

「何言ってんのか分かんねぇが、要するに宝具をぶっ放せばいいわけだろ!!我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。因果応報、人事の厄を清める社。倒壊するは灼き尽くす炎の檻ウィッカーマン!」

「轟く雷鳴、猛る雷霆。天より下りし雷の化身。我がともがらたる雷竜よ、何者よりも疾く駆けよ。轟雷騎竜アステリクス

 

 キャスニキと同時に宝具を疲弊しているセイバー・オルタに向けて叩き込んだ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。