Side藤丸立香
『轟雷騎竜って、まさかあのライダーはアカシア!?』
「アカシアってまさかあの『アカシアの手記』の英雄アカシア!?」
Dr.ロマンの推察に、思わず叫び声を上げてしまう。だって、その英雄は……
「世界最古にして最強の英雄じゃないか!?」
そう。世界中の誰もが知っているほどの有名な英雄。そして未だ明かされていない謎を多く残している英雄でもある。
『轟雷騎竜はアカシアの相棒とも呼べる竜だ。手記などに残された記述もライダーが呼んだ竜とも尽く一致している。そしてアカシアはライダーのクラスにも適正を持っているんだ。何もおかしくはない!!』
「つまり、今目の前ではあの有名な騎士王と世界最古の英雄が戦っているってことですか!?」
思わず興奮で叫んでしまうマシュ。しかし、その気持ちも分かる。
あの伝説の英雄が、アカシアが目の前に居るんだ。
Sideオリ鯖
「お前、アカシアだったのかよ!?」
「おーっと、まさかの真名バレ、あっちゃん自分の知名度の高さに思わずびっくりしちゃう!!」
キャスニキの言葉を茶化しつつ、内心では冷や汗タラリ。だって、予想以上に自分のクロ歴史小説が世界的に有名なんだもの。
いやぁ~。キッツいわ〜……マジで。けど、それなら容赦なく……
「喰らえ!!黒騎士王!!……『陽光の王杖が激しく輝く!悪を穿てと轟き唸る!!陽光纏い、輝く王杖!!!!』」
「……っ!?」
放ったは例のチート武器。杖なのに切れるし刺せるしビームが出る、リボルケインによる必殺技。特に名前は無い!!
振るったリボルケインとセイバー・オルタの聖剣で鍔迫り合いになる。
「意外に力強いね!!学名はゴリラ・ゴリラ・ゴリラかな!?」
「これでも私は一応女だ。その侮辱は甚だ遺憾、だ!!」
「おっと」
煽ったら結構キレられた。セイバー・オルタ怖ぇ。
そんな事を内心思いつつ、バックステップで斬撃を交わしつつセイバー・オルタの注意を引き付ける。そして……
「背中ががら空きだぜ!!」
「!?……くっ!!」
背後からキャスニキが鋭い突きを放った。……杖で。
「貴様、キャスターだろう。何故ランサーの真似事を……」
「それ、あの正義の味方従えてた貴女が言う?」
「……」
思わず口を挟むと、セイバー・オルタが黙って肩をプルプルと振るわせていた。あ、ヤッベ。ついツッコんじゃった。
「えーと……餅つけ。もとい落ち着け騎士王。今のは失言、悪かった」
少し後ずさって謝ると、セイバー・オルタは顔を上げ、フッと笑うと剣を構えて突撃してきた。
「構わんよ!貴様らを倒せば私の恥を知る者は居なくなる!!」
「口封じかー!!」