続きは未定。
プロローグ
まず最初に言うとするならば、私は転生したのだ。それもかなり昔の時代……いわゆる古代に。
その時代では魔法が当たり前のように存在していて、魔獣も街からちょっと出ればポンポンと簡単にポップするほどの神秘の時代。……しかし、別に街の外に出なければそう簡単に争いに巻き込まれることはなかった。
なので、調子に乗って前世の知識なんかを利用した小説を執筆した。もちろん全てが未来の名作をパロった創作英雄譚。我に返ったら黒歴史として封印するのは確実であろう物語。しかし私は、そんな物は関係ないとばかりに筆を進めた。
形式は日記風、内容はよくある勧善懲悪、そして魔物と戦う冒険物。しかし、只々俺TUEEEEEEEEEで進んでも面白くないので、山場として強敵の襲来やら仲間たちとの出会いと別れ。そしてラスボスの邪神との、手に汗握る最後の戦い。
さらに、他にも外伝的な物語も書き、『アカシアシリーズ』とも言えるほどの量の創作小説を書いた。
けれど、俺は結局誰にも見せることなく近所の店で買った金庫の魔導具に封印した。
なにせ、結局は自己満足で描いたものだったからだ。……というより、他人に見られて評されるのが恥ずかしい。
と、俺の第二の生涯はこの素人の創作小説を執筆しただけで終わった。……はずだったのだが。
「何で私の書いた小説の主人公の姿になってるんでしょうかねぇ……」
見渡す限りに白い壁。後、広がる草原。……そして脳内に存在する覚えのない
「Fate系列の世界線に転生してたのかぁ……」
自身の転生していた世界が何処なのか、死後判明するという少し愉快な状況ですが、残念な事に、私自身はFateシリーズに関してはそこまで知識がなく、精々Fateの二次創作小説を見てたのと、少しスマホでFGOをやっていたぐらいです。
「……取り敢えず自分のステータスを見てみましたけど、かなり強い……のでしょうか?いや、他に存在するのは私が書いたなんちゃって英霊等ではなくモノホンの大英霊たち……。私はかなり弱いであろうことを自覚して、聖杯戦争……とやらに挑むべきでしょう。はい、油断慢心欠片もなく」
一人でブツブツ呟いていると、何やら英霊召喚の気配が。恐らくは聖杯戦争が巻き起こっているのでしょう。
「ええ、紛い物ですが力になれるかもしれません。さあ、まだ見ぬ私のマスター様!今そちらに馳せ参じます!!」
私はそう気合を入れて、召喚陣の中へと飛び込むのでした。
……あ、何かしら召喚されたときの決め台詞を考えといたほうが良かったかも。