Side藤丸立香
「えっ!?この特異点にはまだサーヴァントが生き残ってるんですか!!」
マシュとの戦闘後、キャスターがこの特異点の説明をして、その内容にマシュが驚いた。
マシュの驚きもよく解る。キャスターしか生き残ったサーヴァントが居ないと思っていたところに仲間フラグの立ちそうなサーヴァントの情報が舞い込んできたのだ。
「英霊相手に生き残るってのが正しい表現か分からねぇが……。ま、そうだな」
「それで、その残ったサーヴァントは?」
「クラスはライダー……。真名は分からん。それに協力してくれるのかすらもしらん」
オルガマリー所長の質問に、キャスターは端的に答える。
「協力してくれるか分からないって……、ただの不確定要素じゃない!!」
そう叫んで頭を抱える所長。まあ、その気持ちも分からんでもないけど……。
『っ!?大変だ皆!!そっちに何か大きな魔力反応が向かってる!!霊基的に例のサーヴァントかもしれない!!』
唐突に割り込んできたDr.ロマンの声に、俺達はすぐさま身構える。そして……。
『……来るぞ!!』
ドクターの叫びと同時に瓦礫の山の向こうから恐竜みたいなものに乗って、女性のサーヴァントがその姿を現した。
「呼ばれてないのに颯爽登場!!クラスライダーINしたお☆」
そして、意味不明な台詞を言い放つのだった。
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暫くライダーと睨み合っていると、ポーズを決めていたライダーはコテンと首を傾げた。
「……あれ?なんかスベった?」
「……まあ、うん」
ライダーの呟きに戸惑いつつも頷くと、ライダーは漫画なんかだと『ガーンッ』と表現されそうな程にショックを受けた顔をして、
「そう……。スベった英霊に人権無し。では、死にまーす」
そう言って、手に持っていた円錐型の剣を自分の首に向けて……って、
「ちょっとちょっと!?ストップ、ストーップ!!」
俺が慌てて止めに入ると、ライダーは俺をキッ!!と睨み付け、
「止めるな、カルデアのラストマスター!!面白くない英霊は役立たず!ここで死ぬべきなのだ!!」
と叫んだ。……って!?
「今なんて言った!?」
「……?飛べない豚はただの豚だ?」
「言ってないよね!?それじゃなくて、俺のことなんて呼んだ!?」
俺が慌てて聞き返すと、ライダーは不思議そうに首を傾げて、
「カルデアのラストマスターって言ったけど。それがどうしたん?」
と、何てこと無いかのように言うのだった。