ダンジョンに「くっ、殺せ!」を求めるのは間違っているだろうか。   作:最強オーク

10 / 12
今年最後の投稿です。
その割には中身薄っぺらです。後半なんて文字稼ぎですし(笑)


くっころ9 親しき仲にも礼儀あり

 

 どもども皆さん、【光の騎士】クロナ・コロンです!

 

 激動の祭りが終わり、アイズと仲直り?を果たして、いざお金を稼ごうとダンジョンに潜ったら。

 

 『久しぶりだなクロナ・コロン。いきなりだが君に依頼したい』

 

 「······私は忙しいので」

 

 目の前に死神染みた格好の不審者が現れた。この人の依頼は割りとキツイので遠慮したいのですが···。

 

 『失礼な事考えたか?まあ、いい。金がいるのだろう?』

 

 「ぐっ」

 

 『···あーあ、いつかの誰かさんが無茶したせいで、後処理が大変だったなぁ』

 

 「ちょっと待ってください、キャラ違いませんか?」

 

 『冗談だ。あの時の君を感謝する事はあれど、責めはしないさ』

 

 心臓に悪いですね、コイツ。

 

 『まずは彼等と合流してくれ。内容はその時に』

 

 「待ってください、まだ受けるとは···」

 

 『()()()が会いたがっていたぞ』

 

 ぐぬぬ。

 

 まあ、そんなこんなで受ける事にしました。お金が必要なのもまた事実。防具なんてあの戦闘衣だけですし、借金生活なんて息苦しくて気分が滅入る一方ですから。

 

 彼等にも会いたかったのもありますし、お金がかなり貰えるから受けたんですが···。

 

 「つ、疲れた···」

 

 辿り着いた先にいた階層には、壁やら天井やらにびっしり張り付いている新種がおり、一斉に迫ってきたんですよ?

 

 彼等を時折守りつつ数を間引く。一体一体が無駄に硬いからしんどくてしんどくて。

 

 何とか目的地に着いたら、気味悪い水晶が置いてあり、中にはモンスター?が入ってましたね。絶対何かあるやつじゃあないですかー。

 

 今は別に依頼を受けた【泥犬】に渡して依頼完了。宿を取って寝ようと思います、はい。

 

 「おい」

 

 「?」

 

 「私を買わないか?」

 

 「···女ですよ、私」

 

 「構わん」

 

 ええ。

 

 

 

 

 

 場面も視点も変わって。

 

 どこかの女騎士と同じく、修理費が必要な者で構成された【ロキ・ファミリア】のパーティは18階層に到達した。

 

 Lv.5以上を中心に構成された豪華なメンツ。それ以下のレベルの者もいるが、魔法や地図化(マッピング)の才がある。その点に置いては、彼等に決して遅れは取らないだろう。

 

 「······妙だな、街の様子が少々おかしい」

 

 「そういえば人が少ないような······」

 

 18階層にある冒険者の街にして、無法地帯のリヴィラ。

 

 モンスターが生まれない安全地帯に設けられたこの街は、冒険者の多くが探索に必要な物資の補給目的で活用している。

 

 実際は地上より高い値段(ぼったくり価格)で売買するため、客である冒険者にとっては堪ったものではないが。

 

 宿を予約するため訪れた【ロキ・ファミリア】は、普段とは違うリヴィラの雰囲気を感じ取った。

 

 「ボールス!」

 

 「【ロキ・ファミリア】か!ちょうどよかった!」

 

 団長のフィンが、リヴィラの元締めであるボールスに声を掛けると、目に喜びを浮かべ駆け寄ってきた。いつもなら不機嫌になるけど、何かあったのだろうか?

 

 「殺人だ」

 

 「「「「!!」」」」

 

 「お前らのところの【光の騎士】が被害者だ」

 

 「――――」

 

 何が起きているか分からず言葉を失った。【勇者】も【九魔姫】も、当然ながら【剣姫】でさえも。

 

 「ああいや、言い方が悪かったな。被害者は【光の騎士】だが、奴は生きてるぜ」

 

 「······ボールス···」

 

 「わ、悪かったって!言葉足らずだった!すまない!」

 

 リヴェリアの一睨みで怯んだボールスは、深く頭を下げその上で両手を合わせた。

 

 ()()()()()()()()()()見事返り討ちにし、取り逃がした犯人はまだこの近辺に居るなら危険だ。

 

 クロナからの忠告を聞き入れたボールスは、街で活動する冒険者に注意を促した。だからいつもより人が少なかったらしい。

 

 「次から気を付けてくれ。うちのお姫様に殺されたくなかったらね?」

 

 「な、何を――――ひいっ!?」

 

 アイズ・ヴァレンシュタインが見せる無表情の顔から、深層域のモンスターでさえ逃げ出すほどの鬼が覗いていた。

 

 その顔に腰を抜かしたボールスに、フィンは事情を聞くべく話し掛ける。

 

 「で?被害者の【光の騎士】は今どこにいるんだ?」

 

 「ああ、ビリーの宿で寝ている。何でも、思いの外痛いのを貰ったからとか···」

 

 「っ!」

 

 「ちょっ、アイズ!?」

 

 「我々も行くぞ!」

 

 「やれやれ···心配なのは分かるけど少し落ち着きなよ」

 

 フィンはそう言っているが、槍を握る手にいつも以上に力が入っていた。

 

 

 

 

 

 ビリーの宿で眠るクロナのもとへと、アイズは風のように速く駆け出した。

 

 宿の場所を知らないアイズだが、第六感とも言える獣の如く感性により見事辿り着いた。控え目に言ってやべぇ。

 

 「クロナっ!」

 

 扉を無力強く開く。無礼にも程がある行為だが、今の彼女にはそんなもの頭に無かった。妖精女王(オカン)がいたら拳骨ものだが。

 

 開けた先にいたのは寝込むクロナではなく――――

 

 「あ、アイズ!?」

 

 衣服を脱ぎ捨てた(上半身裸の)クロナ・コロンだった。

 

 慌てて服に手を伸ばすが、アイズの方が速い!服を着る間もなくガバリと抱き着かれた。

 

 「良かった、クロナぁ···!」

 

 「ちょっ、アイズ」

 

 「クロナが、ヤられたって聞いたから···」

 

 「ええ。間違ってませんが離r」

 

 「無事だったんだね」

 

 「腹パンが決まったぐらいですね。だから離れて」

 

 「腹パン···?あれ···?」

 

 心に余裕が出来たのか、アイズはある事に気付いた。いつもより柔らかい――――···?

 

 「クロナ、服は?」

 

 はて?寝る時は脱衣派なのだうか?私と寝た時は脱いでなかった。ならばそういう趣味···?

 

 「違います。汗拭くために脱いだら貴方が来たのです。決して露出狂ではありません」

 

 「あ、はい」

 

 「だから服を着るので―――アイズ?」

 

 少女はクロナの胸に注目していた。自分より豊かに育った胸。自分が知る限り誰にも触らした事がないであろう胸。

 

 ······白兎(あの子)は触ったのだろうか?もしも触ってないのなら。

 

 「······えい!」

 

 「アイズさん!?何を···んっ」

 

 「柔らかい···!」

 

 もみもみもみもみ。

 

 擬音が付くのならきっとこうだ。女騎士を無視し、ド天然は一心不乱(夢中)に揉み込んでいる。

 

 私の勝ちだ!

 

 柔らかさに感心しつつ、どこか誇らし気なアイズは。

 

 「何をやってるんだお前はぁぁぁぁ!!」

 

 「あうっ!?」

 

 後ろにいるリヴェリアの存在に気が付かず、過去一番を誇る拳骨によって意識を失ってしまった。

 

 

 

 




愚者及び異端児とは面識あります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。