‐プロローグ‐
天を獲る。
世界を己の色に染める。
その『栄光』を君は求めるか。その『重荷』を君は背負えるか。
人は、己一人の命すら思うがままにはならない。
誰もが逃げられず、逆らえず、運命という名の荒波に押し流されていく。
だが、もしもその運命が君にこう命じたとしたら?
「世界を変えろ」と。「未来をその手で選べ」と。
君は運命に抗えない…だが、世界は君に託される!!
× × ×
「紘汰、すまねぇが配達頼めるか?」
それは沢芽市にあるフルーツパーラーDrupeRs(ドルーパーズ)のマスター、阪東 清治郎(ばんどう きよじろう)の頼みから始まった。
「配達?わかったよ」
青年は先ほど運んだ食器を洗い終え、急いで配達の準備に取り掛かった。
青年の名は葛葉 紘汰(かずらば こうた)。明るく優しい心と強い正義感を併せ持つ熱血漢で他人の困りごとを見過ごせず、隠し事は苦手で一人で問題を抱え込む事があるが、どこにでもいる普通の好青年だ。
だがある日、偶然迷い込んだ謎の森『ヘルヘイムの森』で『戦極ドライバー(せんごくドライバー)』と『オレンジロックシード』を入手し、「和」をモチーフにした鎧の戦士『アーマードライダー鎧武』に変身する力を得た。
当初は鎧武の力を何に使ったらよいかわからず、自宅やバイト先で安直に変身しては周囲に呆れられていたが、やがて自分のためではなく人を守るために使うべきだと気づき、凶暴かつ強靱な怪生物『インベス』に立ち向かい、一時は戦意を喪失したものの仲間に心を動かされ、再び復活し『ヘルヘイムの森』の侵食を阻止するため、日々仲間たちと共に『インベス』と激しい激闘を繰り広げている。
配達の準備を終えた紘汰は阪東から荷物と配達先の住所が書かれたメモ帳を受け取った。
「悪いな、今手が離せなくてなぁ・・・」
「良いって、こっちも働かせてもらってんだから。えぇっと住所は・・・・・東京都千代田区の『音ノ木坂学院』(おとのきざかがくいん)って所か・・・・・って、えぇ!!と、東京!!」
「あぁ、少し遠いが頼んだぞ。」
「いや、ちょっと待って!確かに配達には行くと言ったけど・・・でも、俺が離れてる時に『インベス』が街で暴れだしたら・・・・・」
「紘汰、お前さん最近戦ってばかりで全然休んでないだろ。たまには他所に行って気分転換して来い」
「でも・・・・・」
困惑している中、フロントから共に働いている幼馴染 高司 舞(たかつかさ まい)がこちらにやってきた。
「大丈夫だよ、紘汰。街にはミッチやザックがいるし、それに戒斗もいるんだから。」
「いや・・・・でも・・・・」
「紘汰は自分で問題を抱え込み過ぎるんだから、たまには息抜きしなきゃいつかいざって時に動けないよ。ほら行った行った!」
舞に無理やり背中を押され、紘汰は強制的に店を追い出された。
「配達が終わったら今日は帰っていいからな」
と、店の中で阪東が叫んでいた。
「・・・・・ハァ~、考えても仕方ないしさっさと行くか」
紘汰はバイク型のロックシード『ロックビークル』の荷台に配達の荷物を固定し、ヘルメットを被りバイクを走らせた。
「・・・ロックビークルをこんな使い方したらダメだけど・・・・まいっか」
初投稿です。
プロローグなのですが手抜きみたいですいません。でも、鎧武ならやっぱりこのプロローグだな、と思いこれにしました。
初心者なので力不足かもしれませんが、何卒よろしくお願いします。