第2話:やり遂げるまで⑤
× × ×
やばい、完全に遅刻した。
今日の午後4時から国立音ノ木坂学院の講堂で穂乃果たちμ'sによる初ライブが行われるのだ。
そしてただ今の時刻は午後2時45分。
遅れた理由はバイト先の店にお客が雪崩れの様に押し寄せて来たからだ。おい、今日は平日の筈だぞ。お前ら皆暇人か!?
などと考えながら今現在バイクを走らせている最中なのである。
でも幸い今道路には車が走っておらず、おかげでこのままだと何とか間に合いそうだ。
残り数十メートルで沢芽市を出るその時
突然俺の身体がバイクごと地面から離れた。
一瞬何が起こったのかは理解できずにいたが、すぐに理解した。
地面が爆発したのだ。
俺は空中でバイクを降り、着地しようとしたが降りた瞬間バイクも爆発しその爆風に巻き込まれた。
その結果着地に失敗してしまい地面に叩きつけられてしまった。
激痛が身体を走り悶え、炎と爆風のせいで周囲が熱い。
そして、爆発した地面の破片に身体が当たりかすれた所からは血が出ていた。
「ぅ・・・ぁっ・・・・!!!」
声すら出せない状態の中、何者かが俺に近づいてきた。
「よお、元気か?葛葉 紘汰」
痛みに耐えながらも俺はその人物の名前を言う。
「シ・・・シド・・・お前ッ!!!」
シド、黒ずくめの錠前ディーラー。その正体はユグドラシルの手先であり、ビートライダーズのインベスゲームを影から操っていた人物である。そして
「最近お前さんが沢芽市を離れていると聞いてな、もし他所に情報が漏れると厄介なモンだから・・・」
シドは次世代型アーマードライダーの変身ベルト『ゲネシスドライバー』を装着しチェリーエナジーロックシードを取り出した。
「今ここでお前を殺す」
「!!!」
とてつもない殺気を感じた俺は傷だらけの身体を起こし、身構えた。
「変身」
『チェリーエナジー!』
電子音声とともにチェリーエナジーロックシードをゲネシスドライバーに装填する。
『ロックオン』
機械的なアラームが鳴り、右側のハンドル・シーボルコンプレッサーを握り押し込む。
『ソーダ』
『チェリーエナジーアームズ!』
そして、シドは薄緑色の和・洋・中のいずれとも異なる「北欧」をモチーフにしたような戦士『アーマードライダーシグルド』となり俺に襲い掛かる。
満足に動けない身体で攻撃を回避する。しかし、次世代型ライダー専用弓矢型ウェポン『ソニックアロー』の攻撃を回避出来ず壁に叩きつけられた。
俺はすぐ体勢を立て直し、戦極ドライバーを装備しオレンジロックシードを取り出す。
「変身ッ!!!」
『オレンジ!』
オレンジロックシードを装填
『ロックオン!』
ほら貝の様な和風テイストの電子音声と共に待機音が鳴り、右側に設置されたカッティングブレードを倒す。
『ソイヤッ!』
『オレンジアームズ! 花道・オンステージ!!!』
俺は「オレンジ」と「和」の鎧をモチーフにした鎧武者『アーマードライダー鎧武(がいむ)』となり、鍔が銃身になっている片刃の銃剣『無双セイバー』と専用アームズウェポン『大橙丸(だいだいまる)』を構える。
「ぉぉぉぉぉおおおッ!!!」
俺は疼く傷を声で紛らわすかの様に叫び反撃を開始した。
初めて戦闘シーンを書きました。
今回はμ'sのみなさんは登場しておらず、ラブライブが好きで読んでいる方には申し訳ございません。
一方、鎧武好きの皆さんには戦闘描写に不安をもたれた方は申し訳ございません。