鎧武はカチドキアームズを入手した時期
ラブライブ!は第一期の第二話からです。
第1話:衝撃、俺がダンスコーチ!?②
× × ×
「グラウンドや体育館とか色々見回ったけど・・・」
「ここしかない様ですね」
私、高坂 穂乃果(こうさか ほのか)は今幼馴染の園田 海未(そのだ うみ)ちゃんと南 ことり(みなみ ことり)ちゃんの3人で屋上に居る。
私たちの通う「音ノ木坂学院」(おとのきざかがくいん)は今廃校の危機に直面している。といっても正式な廃校は3年後なのだけれど、大好きな学院の廃校を阻止するために何ができるか悩んでいた時にスクールアイドルの存在を知り、私たちがアイドルになれば、来年の入学希望生が増えるかもしれないというアイデアにたどり着いた。
今朝、3人で生徒会長から講堂の使用の許可をもらい、昼休みに私たちのグループ名の募集をしたりなど順調だったけど、ダンスと歌を練習する場所を確保するため放課後に校内を見まわていたけど、今の時間帯は部活動が行われていてなかなか良い場所が見つからず、そして今現在に至る訳である。
「日陰もないし、雨が降ったら使えないけど、贅沢は言ってられないよね」
ことりちゃんが屋上を見渡す。
「うん、でもここなら音も気にしなくてすみそうだね。よし、頑張って練習しなくちゃっ!!」
私たちは柵の方に向かい横一列に並ぶ。
「まずは歌の練習から!」
『はい!』
私の言葉に2人が頷き返す。
『・・・・・』
そしてしばらく無言が続く。
「・・・曲は?」
ことりちゃんがはにかみながら訪ねてくる。
「私は知りませんが・・・」
海未ちゃんも苦笑交じりに訪ねてくる。
「・・・私も・・・」
実は私も歌の用意をしておらず、ただただ苦笑いするしかなかった。
「歌は一先ず置いて、ダンスにしましょう」
海未ちゃんがこの苦しい状況をどうにか打破してくれた。
「でも、私ダンスなんてしたことないよ」
「私も・・・」
そもそも弓道部の海未ちゃんはともかく、私とことりちゃんは正直体力にはあんまり自信がないのだ。昔はあんなに走り回っていたのに・・・・・
「ダンスならPCの動画サイトなどで基礎などを投稿する方がいるのでそれを参考にしましょう。」
そう言うと海未ちゃんはケータイの動画サイトを開き動画を再生した。
「うーん、でもやっぱりコーチしてくれる人がいるだけでも早く上達するよね」
「でも、私たちの知っている人でダンスをしている人なんていないし・・・」
海未ちゃんとことりちゃんが悩んでいる中、私は他に動画がないか探していた。すると、あるタイトルが目に留まった。そのタイトル名は
『チーム鎧武クリスマスイベント ダンス動画』
動画を再生するとダンスのステージで青いパーカーを着た私たちと年の変わらない男女が軽快にダンスを踊っていた。ダンサーもお客さんも楽しそうにしており、さっきまで考え事をしていた2人も動画に夢中になっていた。
「楽しそうですね。」
「うん・・・・・あれ?」
「どうしたの、穂乃果ちゃん?」
私は動画を停止し1人の男性を指差した。男性は私たちより少し年上の様で青いパーカーを着ており、ダンスだけでなくバク転やバク宙など様々なアクロバットなことをし、観客を盛り上げていた。
「この男の人、どこかで見たことない?」
「・・・そう言えばそうだね」
「どこで見たんでしょう・・・」
数秒間考えた後、私は叫んだ。
「あぁぁぁぁぁ!思い出した。さっき学校に居た配達のお兄さんだよ!」
そう、さっき私たちは屋上に向かう途中に生徒玄関で困っていた人を見かけたので道を教えたのだ。
「確かに同じ方ですね」
「ホントだね」
「うん・・・・・そうだ!!」
『?』
「このお兄さんに私たちのダンスコーチを頼もうよ!!」