第2話:やり遂げるまで④
× × ×
「え、紘汰さん。真姫(まき)ちゃんに会ったんですか?」
「あぁ、名前はどうかはわからないけど穂乃果がそう言うなら多分その子なんだと思う」
屋上に到着し練習を初めて約1時間、俺は練習前に起こったことを穂乃果達に話した。
「あの子がこの曲を知ってるって事はやっぱりμ'sの関係者なのか?」
「はい、西木野 真姫(にしきの まき)さんは今回の作曲をして貰いました」
「へぇ~、あの子が作曲したんだ」
確かに歌もうまいしピアノも上手だったから適任だな。
「あれ?その真姫ちゃんって子が作曲なんだよな。じゃあ、作詞は誰がしたんだ?」
俺が尋ねると穂乃果とことりが苦笑いをし海未が頬を染めうつむき始めた。・・・まさか
「これ、海未が考えたのか!?」
俺の反応に海未の頬は更に赤く染まった。
「うぅ・・・は、恥ずかしいのであまり言わないで下さい」
「わ、悪い。でもこの曲良いと思うな。特にサビのところがグッと来るし、俺は好きだな」
俺の言葉に海未はまた一段階頬を染め更にモジモジし始めた。やべぇ、どうやら地雷を踏んだみたいだ。
「し、しかし海未に作詞の才能があるなんて驚いたな」
「海未ちゃんが中学の時にポエムとか書いてたのを思い出して、私と穂乃果ちゃんが頼んだんです」
「こ、ことり!余計なことを言わないで下さい!!」
「な、なるほどな・・・」
しかし、中学でポエムを書いていた事がまさか作詞に役立つなんて・・・・・世の中何があるかわからないもんだな。
「あ、そうだ。今日の練習早めに終わるとか言ってたけどこの後何かするのか?」
「うん、実は・・・・・」
× × ×
「じゃーん!ここでライブのチラシを配ろう!!」
練習を終え、俺たち4人は街に来ている。
「ひ、人が沢山・・・」
「当たり前でしょ。そういうところを選んだんだから。ここでチラシを配ればライブの宣伝にもなるし、大きな声を出していればその内慣れてくるよ」
「それじゃ、始めよっか」
「おう」
俺たちはそれぞれでチラシを配り始めた。
何故俺たちがチラシ配りをしているのか、勿論ライブの宣伝もあるのだがもう一つ理由がある。さっきの作詞の時もそうだが、海未は恥ずかしがり屋で本番では恥ずかしがらない様に街でチラシを配って慣れようという穂乃果の作戦で今の状況に至るのだ。
「しかし、穂乃果にしては良い作戦だな」
「でしょー!ことりちゃんは慣れた?」
「私は平気よ。でも、海未ちゃんが・・・」
「海未がどうした?」
海未の方を振り向くと
ガシャポン!
「・・・・あ、レアなの出たみたいです・・・・」
一人虚しくガシャポンをしていた。その姿には普段の凛とした姿の欠片もなく、見ているこっちも悲しくなってきた。
「海未ちゃん!!」
「海未!戻って来ぉぉい!!!」
こうして街で慣れる作戦は失敗した。
投稿が遅れて申し訳ございませんでした。先週まで就活をしており無事内定をもらいやっと落ち着いて書くことが出来ました。これからは毎週投稿していこうと思います。
そして、気が付くと仮面ライダードライブが始まってました。
私自信刑事ものが好きなので面白いと思いました。