ダンジョンに赤いゲノセクトがいるのは間違っているだろうか? 作:競馬好き
今日は、ヘスティア・ファミリアを訪ねているゲノセクト。なぜ訪ねているのかと言うと、ゲノセクトが加入しようと思っているファミリア候補の一つに、ヘスティア・ファミリアが入っているからである。理由はというと。
(ヘスティアは三大処女神とも呼ばれている、神の中でも指折りの純粋な女神。さらに、秩序を司った女神である。人格には期待できる良い女神であろう)
とのことである。ティオネとティオナのアマゾネス姉妹の監視のもと、ヘスティア・ファミリアのホームであるボロ教会に到着した。
「貧乏だとは聞いてたけど、ここまでとわね」
「うわぁ〜ボロッボロ」
ドアをノックすると、ヘスティアの凛とした声が聞こえてくる。
「はーい、げ、ゲノセクト!?それにロキの子どもたちまで!?」
思わぬ人物(と一匹)の訪問に驚くヘスティア。
「い、一体何のようだい?」
動揺して言葉が引きつるヘスティア。ヘスティアはゲノセクトが苦手である。確かに、愛しのベル・クラネルを救ってくれたことにも感謝してるし、ベル・クラネルの急激な成長にも深く関与している人物だ(人物?)。だが、彼はモンスターだ。感謝はすれど、受け入れるのは至難の業である。今までずっと毛嫌いしてきたモンスターが、オラリオの地を踏み、串焼きやジャガ丸くんを買って食べているのだ。人間や神々と同じように。それが、どれだけ特異で異質であるか。このイレギュラーな存在を、ヘスティアが受け入れるのには時間がかかるであろう。
「ゲノセクトがね、ヘスティア様のファミリアに入ろうかなぁって思ってるんだって、だからヘスティア・ファミリアの様子を見に来たの」
「げ、ゲノセクトが僕のファミリアに!?」
「嫌なんですか?即戦力になりますよ?」
「そうだろうけど、彼はモンスターだ。僕はまだ彼の存在を受け入れられてはいないんだ」
(そうなのか・・・まぁ、急には受け入れられないのが普通か)
「と、とりあえず、中にどうぞ」
教会の中は、あちこちガタが来ており、ソファーは中の素材が飛び出し、ベットもボロボロである。外観通りのものであった。
「急な訪問だったから掃除できてなくてね」
すまないと、頭を下げるゲノセクト。
「いいんだ。こんな小さなファミリアを候補に入れてくれたことは素直に嬉しいんだ。確かに、君は異端だ。だけど、君のおかげで、ベル君は目標を見つけることができた。そして、どんどん成長してる。感謝しているよゲノセクト君」
ゲノセクトに素直な気持ちを伝えるヘスティア。
「君が、僕のところに来るというのであれば、喜んで迎え入れよう。そのときは、よろしく頼むよ」
「そういえば、ベル・クラネルは?」
「ベル君のことかい?ベル君ならダンジョンに行ったよ。うちは貧乏だから、彼が頑張ってくれてるんだ」
「他にはメンバーはいないのですか?」
「あぁ、こんな貧乏ファミリアに入りたいと言ってくれるものはいなくてね」
(それが普通だろう。ホームがこれでは。だが、彼女は予想通り、神の中では人格者ではある)
辛辣な評価を下すゲノセクト。しかし、ヘスティアへの評価は高い。神は歪んだ人格を持ったものが多い。ゼウスですらそうなのだから。
「そういえば、他にはどこのファミリアを候補の入れているんだい?」
ヘスティアは興味本位で聞くと、ゲノセクトは一枚の紙を取り出した。そこには、それぞれのファミリアの紋章が描かれており、一部の紋章には赤い丸がつけられていた。
「僕にヘファイストス、ミアハにタケ、ガネーシャ、あとはチラホラと・・・少ないね」
「慎重に選んでるみたい」
「なんか、神々がどんな性格しているのかわかってそうだよね、ゲノセクト」
「確かに、天界でも下界でも、問題をちょびちょび起こしてる神は避けているね」
「そこんところはどうなの?ゲノセクト?」
(一応、元人間であることは隠しておくか)
ゲノセクトは、頭を指差し、勘だと言った。
「勘かぁ〜。ダンジョン生活時代に培った野生の勘ってやつかな?」
ティオナが言ったことに同意し、うなずいた。
「他のところは見に行ったの?」
つい先日、ゲノセクトは、ミアハやタケミカヅチ、ガネーシャのところに行った。それぞれ、探索系、医療系のファミリアである。ミアハ・ファミリアのところではそれほど役に立てそうにないゲノセクト。入るとしたら探索系である。残りは、ヘファイストス・ファミリアである。
「残りはヘファイストス様のところだね」
「ヘファイストスかぁ〜。ヘファイストスはモンスターが大嫌いだからなぁ〜。頑固だし」
「入るってなっても許してくれなさそうですね」
「だろうねぇ〜」
(そこまでモンスターを毛嫌いしているのか。モンスターも自然という大きなカテゴリーの中では必須となる生命体なのでは?元の世界では、人間に対する天敵となる生物がいないせいで、地球温暖化や人類の増加によって食糧問題などの問題があった。これを説明できれば、なぜモンスターが居るのか、なぜモンスターが存在するのかを納得できると思うのだが)
自然には明確な意志が存在すると、ゲノセクトは考えている。なぜ、ダンジョンがあるのか?モンスターを生み出すのか?それは、簡単な話だ。モンスターは人間の天敵となることで、自然の自浄作用の機能を果たしているのである。そして、人間も、モンスターへの天敵となることで、モンスターの増え過ぎなどを防いでいるのであると考えられるのだ。神もその機能の一つでしかない。
ゲノセクトは立ち上がると、ヘスティアにありがとうの一礼をする。
「行くのかい?」
ヘスティアの問に、ゲノセクトはうなずく。
「そっか、これからヘファイストスのところに行くのだろう?頑固だから気をつけてね。あ、良いこと教えてあげる。ヘファイストスって情に厚いところがあるから、なにか言われたときは、あからさまに反応するといいぜ!」
これまでのヘファイストスとの長い付き合いの経験を述べると、ゲノセクトは理解のうなずきをし、ヘスティアとともに悪い笑みを浮かべた。
「それじゃ、またどこかで会おうぜ!」
ヘスティア・ファミリアのホームを離れ、次に、ヘファイストス・ファミリアのホーム、バルカの工房に向かう。
バルカの工房前につくと、ヘファイストスが飛んできた。
「ゲノセクト、一体何のよう?」
睨みつけながらそう聞いてくるヘファイストス。とりあえず、先程ヘスティアにも見せた紙を出して見せる。
「なによこの紙?」
「ゲノセクトが入るファミリアの候補です、ヘファイストス様」
ティオネがそう説明すると、ヘファイストス・ファミリアの紋章に赤い丸がついていることに気づき、指さしながら聞いてきた。
「このマークは?」
「最終候補だそうです」
「私のところが?」
「はい」
ゲノセクトがうなずくと、ヘファイストスはため息をつき答えた。
「あのね、私のところは鍛冶職のファミリアなの、あなたはどちらかというと探索系がいいんじゃないの?」
「一応見ておきたかったんですよ、多分・・・」
「一応ねぇ・・・。言っとくけど、私は、あんたがこのオラリオにいることを認めちゃいないからね?あんたは、人類に害をなす毒でしか無いんだから」
その言葉を聞いたゲノセクトは、そうかな?と、首を傾ける。
「なによ、なにか言いたいわけ?」
その問いに、ゲノセクトはうなずくと絵を書いた。ベルらしき冒険者が、ゲノセクトを見上げている絵だ。
「自分が冒険者の目標になるって言いたいの?」
ゲノセクトはうなずくと、もう一つ絵を書いた。剣がゲノセクトに弾かれているシーンとゲノセクトを切り裂いているシーンだ。
「まさかあなた、うちのファミリアの子達の作品があなたを傷つけられないって言いたいの?ふーん、良いわ。うちの最高の子を呼んであげる、待ってなさい」
青筋を立てたヘファイストスは褐色の肌に眼帯をつけた女性を連れてきた。
「急に呼んできてなんだヘファイストス様。ん?なぜこんなところにモンスターが?」
「これが、噂のゲノセクトよ」
「そうかそうか!!おもしろモンスターが居ると聞いてはいたが、ハッハッハ!!こんなに人間臭いモンスターだとはな!!」
椿・コルブランド。ヘファイストス・ファミリア最強の眷属であり、最高の鍛冶師である。
「して、ヘファイストス様、なぜこやつに武器を振るわねばならん?」
「こいつが、私の子どもたちの作品じゃ、自分には傷をつけられないって言ったからよ」
「そういうことか、いやぁ、言ってくれるなぁ〜」
少し、苛立った表情をした椿は、ホーム内に戻ると、一本の剣を持ってきた。
「さっき完成した代物だ。なかなかの作品だぞ?」
キラリと刃を見せつける椿。
「では行くぞ?」
ゲノセクトはその言葉にうなずくと、椿は思い切り剣を振るった。
ガキンッ!!
金属音とともに、ゲノセクトの甲殻によって椿の剣は弾かれた。
「う、うそでしょ・・・」
「わぁ・・・」
「えぇ・・・」
「ハッハッハ!!ほんとには弾きよった!!」
剣は無事ではあるが、思い切り剣を振ったため、刃こぼれを起こしている。
「これは流石に認めねばなるまいな!」
「あたしたち、攻撃当たってても弾かれてたんだ・・・」
「そ、そうね・・・」
ティオナとティオネは困惑した顔でゲノセクトを見た。
「というかさぁ、椿の武器が弾かれるってことはゲノセクトが暴れたら止められないんじゃ・・・」
「その通りね」
「でもまぁ、ここまで一緒の生活してきて思ったけど、ゲノセクトがモンスターらしい行動ってしたこと無いよね」
「そうね、人間と同じようなことしかしてないわよねぇ〜。朝起きて、顔を洗って、朝ごはん食べて、でかけて、帰ってきて、お風呂入って、ご飯食べて、寝る。ずっとこの通りの行動しかしてないわね」
「変なやつじゃな、お前は」
椿にポンポンと頭を叩かれるゲノセクト。その間ずっとショックを受けているヘファイストス。
「つ、椿のが、弾かれた・・・」
「おーい、ヘファイストス様〜、戻ってこ〜い」
「はっ!椿!!」
「なんだ?」
「絶対にゲノセクトの甲殻を切れる武器を作りなさいよ!!」
「そうだな、次の目標はお主の甲殻を切れる武器を打つことだな」
「と、とりあえず、私のファミリアは鍛冶系のファミリアだから、あなたが加入しても何もできないってことは理解しておきなさい」
ヘファイストスはそれだけ言うと、ホームに入っていってしまった。
「ゲノセクト、また今度できたら試し切りさせてくれ、ではな」
椿もその後に続いて入っていった。
「なんかそこまで険悪にはならなかったわね」
「ゲノセクトが挑発したおかげじゃない?」
「そうね、ゲノセクト、他に用事は?」
ティオネの問にゲノセクトは首を振り、ロキ・ファミリアのホームに帰ることにした。
ゲノセクトのステイタス(恩恵なし)
レベル8
レベル85(ポケモン)
力 A850
耐久 A830
器用 B760
俊敏 S999
魔力 I0
ポケモン S999
特攻 S999
魔法
スキル
古代小怪物
ゲノセクトが覚えることができる技をすべて使用可能とする(ポケモンレベルによって種類が増える)
テクノバスター
背部から強大なエネルギーを発射する
カセットの応じて属性が変わる
神速
マッハ5のスピードで行動する
ダウンロード
特攻を一段階上げる
变化
不明
進化X
不明
進化Y
不明
回帰
不明