ダンジョンに赤いゲノセクトがいるのは間違っているだろうか? 作:競馬好き
一体のモンスターが、リヴェリア達を50階層で助けたと聞いたときは耳を疑った。そんなことは、今の今までありえない。というより、そんな事があってたまるかというのが、僕の考えだった。だが、彼と初めて遭遇したとき、どこか、その行動に納得してしまう自分がいた。
彼と遭遇したとき、不思議と、殺意などの感情がわかなかった。むしろ、地上に連れ帰ろうとまで思ってしまった。なぜだろうか?僕は、あのとき、なぜ
あのモンスターはとても知能が高い。5階層から50階層までの地形を完璧に把握し、我々の追跡を難なく振り切ってしまう。そして、なにより、強い。一度、彼の戦闘を目撃したが、僕よりも強かった。単体で50階層を路覇してしまうのも納得できてしまった。というより、50階層でも、彼の力を持て余しているかのようだった。
ついに、彼との接触ができた。やはり、モンスターにしては異常なまでに知能が高い。こちらの言葉を理解し、喋れはしないが、絵やジェスチャーで我々に自分の言いたいことを伝えてくる。このモンスターに、現状、存在意義は存在しない、むしろ、人類に害をなす存在である。しかし、それでも、彼を連れ帰ることにした。
彼は、ラキア王国で製造された生物兵器であった。名はゲノセクト。GenosaidoとInsekutoから取られた名前らしい。本来は、古代に生息していた古代モンスターというものらしい。だが、改造され、復活させられたとのことだ。戦闘力が圧倒的であった理由に合点が行った。古代のモンスターは現存のモンスターよりも巨大であり、強かった。そんな環境で生きていくには、それ相応の戦闘能力が必要である。今、彼とまともに戦える存在は、ダンジョンにもオラリオにも存在しないであろう。黒龍を除いては。
数日間、彼の生活を見ていて思ったのだが、やはり、彼は人間臭いモンスターである。生活習慣があまりにも人間なのだ。そして、彼とベートがよく立ち会いをするようになった。もちろん、毎回ゲノセクトが勝利するのだが、ベートが少しずつ、彼の攻撃を避けられるようになっていっているのだ。それを見て、ロキ・ファミリアの下級冒険者が、一層身を入れて鍛錬を行うようになった。彼は、ロキ・ファミリアに良い風を吹かしてくれている。
彼を地上に連れて来たのは、正解であったのかもしれない。アイズは笑顔が増えた。下級冒険者は強くなっていっている。彼を通じて、関わり合いがなかったファミリアと関わり始めた。それでも、警戒は怠ることはしない。僕は、勇者の名においてそう誓う。
発展アビリティ:ポケモン
効果:数値の分だけ、人間が自身に対する殺意や憎悪などの負の感情を浄化させ、共存できる確率を底上げする。
ポケモンは、どの国の人に見せても、これはポケモンだと判断できる。アニメやゲームの世界では、人間と共存し、高め合い、共に成長していく生き物として描かれている。ときには、畏敬の念や畏怖の念を送られるものでもある。あるトレーナーのゲッコウガは、絆の力で奇跡を起こした。そういった、ポケモンが持つ、ポケモンとしての性質を表したアビリティが彼が持つ発展アビリティなのである。そのため、モンスターに対して憎悪や恨みを持つアイズや冷酷な判断を下すフィンの判断を狂わせたのもこのアビリティの効果である。効果を見るに、スキルに似たアビリティだ。