被害者は新潟県だったため、上越新幹線に乗って越後湯沢と糸魚川へ向かった。
12月2日、東京都内のマンションで1人の男性が転落して死んでいた。
「間違いない、被害者はここの住民の清瀬 篤弘だ。」
「ええ。」
「それで、死因は。」
と、部下の高木刑事は言った。
「はい、被害者はこのマンションから転落して死亡したと思われます。」
「なるほど、それで遺書みたいなのはあったか。」
「それが、遺書みたいなものは見当たりません。」
「そうですか。」
と、その時だった。
「これ、何ですかね。」
「列車の乗車券みたいですけど。」
「本当だ。」
被害者のポケットには特急券と乗車券が入っていた。
「どこへ行くんですかね。」
「さぁ。」
翌日、転落死は特捜班にも伝えられた。
「この死亡した清瀬は、マンションの屋上で転落して死亡したと思われるんですが。」
「自殺ですかね。」
と、菅原は高山に言った。
「いや、そうとは限らないよ。」
「えっ。」
「現場には遺書なようなものはなかったから、自殺とは限らないよ。」
「じゃあ、誰かに突き落として殺害したって事か。」
「それも、考えられるな。」
そこへ、南がやって来た。
「ああ、今確認したら被害者は特急券と乗車券を持っていたそうだ。」
「この乗車券からすると、これは上越新幹線ですね。」
「でも、高山はどうして上越新幹線ってわかったんです。」
「この場所からすると、新潟へ行くんでしょ。」
「高山もそう思うのか。」
「ええ、主任。」
「よしっ、早速高山と一緒に捜査してみるか。」
「はい。」
次の日、南と高山は8時17分発の上越新幹線「あさひ301号」に乗車した。
ファーン!
「でも、どうして清川は新潟へ行く為に切符へ持っていたのかな。」
「捜査一課の刑事の話だと、被害者は新潟県出身だと判明したそうだ。」
「それで、新幹線に乗って新潟へ行っていたのか。」
南と高山が乗った上越新幹線「あさひ301号」は9時37分に越後湯沢駅に到着した。
「被害者はここで下車して越後湯沢へ行ったんだよ。」
「そうか、彼は新潟出身か。」
「ええ、それを調べるんですよ。」
「なるほど。」
越後湯沢では、温泉旅館がいっぱいだ。
「旅館を片っ端に調べた方がいいんじゃないですかね。」
「ああ。」
早速。旅館へ当たって見た。
「ああ、この男ですか。」
「はい。」
「ええ、翌友人と一緒に時々来ますけどね、その人がどうかしたんですか。」
「はい、実はその男は昨日都内のマンションで転落して亡くなられたんです。」
「えっ、その人死んだんですか。」
「はい。」
「その男は出身はですか。」
「ええ、その男は糸魚川の出身でしたよ。」
「糸魚川。」
「ええ。」
高山は、被害者の清瀬の事を高杉に報告した。
「何、被害者の清瀬は糸魚川出身だって。」
「はい、旅館の人に確認してもらいました。」
「そうか、南と高山は引き続き捜査続けてくれ。」
「わかりました。」
と、高山は電話を切った。
「何か、分かったか。」
「ええ、清瀬の事を調べたら、彼は自殺するような人じゃないって。」
「そうか。」
「と言う事は、この事件は解けそうだ。」
「本当か。」
そこへ、清瀬の友人と思われる男が南と高山に会った。
「あのー、清瀬の友人の方ですか。」
「そうですけど。」
「鉄道公安隊の南です。」
「同じく高山です。」
と、手帳を見せる。
「あのー、何か。」
「実はですね、都内のマンションで転落死したんです。」
「えっ、転落死。」
と、清瀬の友人は驚く。
「あいつは自殺するような奴じゃねえ。」
「そうだよ、清瀬に限ってありえないよ。」
「ほう、やはりか。」
「清瀬は高校の頃に、親父が死んだんだ。」
「ほう、なるほど。」
友人の話によると、高校卒業後に東京の大学へ行く為一人暮らししていたことが判明した。
「ほう、それで越後湯沢の旅館に来て再開したって事か。」
「はい。」
次の日、南と高山は清瀬の実家である糸魚川へ向かった。
糸魚川駅
「越後湯沢から糸魚川へは、結構遠回りなんだな。」
「ええ。」
「実家は何処なんだ。」
「海岸の近くって言っていたな。」
そう言って、南と高山は清瀬の実家へ向かった。
「ええ、びっくりしたわよ。」
「あのー、何か恨まれる事ってありませんでしたか。」
「そうだな、2年前の北信越大会の事かな。」
「2年前、何があったんです。」
「はい、清瀬のサッカーで選手の頭突きで負傷追ったんです。」
「ほう、それで。」
「今回の事件は2年前のサッカー北信越大会にありそうだな。」
「ええ。」
「やはり、糸魚川のサッカー部と新潟の強豪もえぎの高校の決勝か。」
「うん、つまりこのチームは八百長したって事か。」
「ええ。」
そして、犯人と思われる男が現れた。
「やはり、お前が犯人か。」
「はっ、誰アンタ。」
「鉄道公安隊だ。」
「何。」
「2年前、アンタのサッカー部で八百長したそうだな。」
「何、どうしてそれを。」
「被害者の清瀬は、アンタの頭突きによって負傷を追ったんだよ。」
「何で、今頃になって、あれはわざとやったんじゃねぇからな。」
と、高山は男に言った。
「それで、アンタは清瀬を突き落とした。」
「くそー。」
こうして、マンション転落死は2年前のサッカーの八百長による犯行だった。
そして、事件は謎を解けるのか?
次回も、ご期待ください。