【旧】ウルトラマンになったのに   作:ショウ・ノボル

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良いタイトルが思いつかない…


初陣はほろ苦く

 

ーーーー光の巨人(ウルトラマン)になった。

少年はその事実に気づくのが遅れた。始めに目の前に()()()()()()()()で存在する怪獣に、そして次に周りの()()()()()()瓦礫に、そして最後に視界の端に映る()()()()()()()自身の身体に。それらを認識し、そしてようやく自分の身に()()()()()()が起きていると困惑し始めたところでーー

 

「ギシュァァァァァア゛!!!」

 

ーー目の前にいた怪獣が己に突進してきていることに気がついた。

 

(ヤベッ…!)

 

認識が遅れれば対応も遅れる。いかに人類を遥かに超越する基礎能力をもつウルトラマンといえども、それは例外ではない。

反射的に怪獣の巨体を受け止めたが、半端に受け止めた影響で体勢を崩され、そのまま真後ろに倒れ込む……直前で自分のすぐ後ろの少女への被害が頭によぎり、無理矢理身体を捻って倒れる方向を真後ろから右に変えた。

結果、受け身すら取れず瓦礫を増やすこととなったが、少女の身体を自身と怪獣の巨体で押し潰す事はなかった。

それにひとまず安堵する少年(ウルトラマン)だったが、受け身に失敗し、ダメージを負った相手が回復するまで相手が待ってくれる訳ではない。

 

「グゥゥ…ギシュァァァァァァアア゛!!」

 

自分を未だに受け止める態勢のままの無防備な邪魔者(ウルトラマン)を噛み殺そうと、凶悪な歯で噛みつこうとする怪獣。

しかし、その攻撃は思考を安堵から切り替えた少年(ウルトラマン)が両腕で顔の両側を掴み、強引に狙いを逸らすことによって防がれていた。

攻撃が当たらない状況に苛立ち、熱線で邪魔者(ウルトラマン)を焼き殺そうとする怪獣だったが、それを隙とみた少年(ウルトラマン)に腹への強烈な蹴りをもらい、ふっ飛ばされた。

 

「グルルゥ…ギシュァァアア゛!」

 

怪獣は怒りに怒っていたが、先程のように不用意に近づいて蹴り飛ばされないように隙を見せるまで距離をとるつもりだった。

 

少年も、何が何だか分からないままに戦っていたが、相手が攻めてこないなら現状の確認を、と視線をバレないように自分の身体に移す。

銀色を主とし、次に紺色が目立ち、赤や黒のラインが入った身体。そして胸の中心で鮮やかに輝く水色の光(カラータイマー)

殆ど間違いなく、自分は光の巨人(ウルトラマン)になっていると少年は判断した。困惑ばかりだが、怪獣を倒せそうな力で願ったり叶ったりだ。そう納得したことにした。

そして相手の怪獣。見たことはないが、二足歩行で熱線を吐く所謂()()()()()()なタイプの怪獣。もしかしたら隠し球があるかもしれないが、いま現状の情報だけならそこまで無茶な相手ではない、そう判断した。

それならさっさと決着をつけようと、スペシウム光線の構えを取り、光線を放とうとした。が、そこで疑問が生じた。

 

光線って、どうやったら撃てるんだ?

 

自分はウルトラマンだ。なら、光線が撃てる筈。でも、どうやって…?

取り敢えず両腕に力を込めてみた。しかし何も起こらない。

今度は全力で両腕に力を込めた。しかし、何も起こらない。

そうして困惑しているうちに、()()()()()少年(ウルトラマン)は怪獣に隙を晒していた。

 

ーーー。

 

「グゥワッ…!!!??」

 

隙だらけの邪魔者(ウルトラマン)の顔目掛け、怪獣はその自慢の武器である熱線を一切の容赦なく放った。

困惑。激痛。熱。それらが少年(ウルトラマン)の中で駆け巡る。

 

ーーーーツィォン…ツィォン… ツィォン…ツィォン… ツィォン…ツィォン…

 

「グワァ!??グゥゥア………!?」

 

赤い光と警告音(カラータイマー)が鳴り響くなか、怪獣の事など視界に入らず、苦痛に対して顔を抑え、のたうち回るしかできない邪魔者(ウルトラマン)に怪獣は今度こそトドメとなるよう熱線を最大威力で放とうと、エネルギーの充填を始めたがーー

 

「そこのバケモノ!!!ソイツを殺すんなら、私を殺した後にしなさい!!!」

 

ーーそれに、待ったをかける少女がいた。

少女に怪獣をどうこう出来るような力は無い。身体が瓦礫に埋まっていて、逃げることすらも出来ない。この状況でも勇気一つでいられる程の強い心もない。

それでも少女は叫んだ。本当は恐怖心でいっぱいでも、それでも怯えて苦しんでいる人を見捨てたくなかったから。

例えそれが無駄な足掻きでも、諦めたくなかったから。

 

「それとも何かしら?それだけデカい図体してても、小さな私一人に怖がってるのかしら?それじゃあ仕方ないわね、ノロマで怖がりなマヌケには小さな人間一人殺すのも無理だものね!!!」

 

悪口をどれだけ並べても、向こうが言語を理解できているとは思えない。でも、兎に角自分を先に殺しに来るように。分かりやすく相手を軽んじた態度が伝わるように。

その隙に、あの少年が逃げられるように。

 

 

ーーーーツィォン…ツィォン… ツィォン…ツィォン… ツィォン…ツィォン…

 

少年(ウルトラマン)にも少女の声が聞こえていた。怪獣が自分よりも少女への苛立ちを募らせ始めているのにも気がついた。

体力の消費と、いままで味わったことのない種類の疲労で、くたくただった。もう痛いのは嫌だった。また、諦めそうだった。

でも、怪獣の足跡が少し遠のいているのに気がついて。遠くの少女の顔に恐怖の色があるのに気がついて。諦めていい筈なんてないと、思い直した。

もうカラータイマーが鳴り始めてから時間が経っている。再びの格闘戦は厳しい。と、なると不意をついての一撃しかないが、武術の心得は無いのでその類の攻撃は無理だ。

しかし光線技は出し方が分からない。こうしているうちにも力が抜け、怪獣は少女に迫っているのに。

 

(………ん?)

 

()()()()()()()…つまり、何らかの力を使っているから。ウルトラマンはその姿の維持に使う力を活用して光線を出したり、飛行をしていた…筈。

なら、この感覚でなら()()()使()()()

分からない、けど。やるしかない。

 

少年(ウルトラマン)は、立ち上がった。それに気がつき、怪獣が振り向いた時。

彼の両手は十字にクロスしていて、そして必殺の光(スペシウム光線)を放っていた。

 




相変わらずの駄文。話の終わらせ方がわからない。
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