旧日本軍もビックリなパワハラ提督が着任しました。   作:湯タンポ

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あのね、こう言うのが描きたかっただけなの。


えー、気付いたら書いてました☆どうも、やばい奴を生み出すでお馴染み湯タンポです☆

この度2つの作品で暴力を主力にするという偉業をなしとげました☆

果たしてこれは精神的にイカれてるのか、それとも単に私の性癖なのか、真相は闇の中スルメイカって感じですね(?)

えー今作は暴力表現等が多数含まれます。苦手な方は申し訳ありませんが、見て耐性をつけて行ってください☆


では。


旧日本軍もビックリなパワハラ提督が着任しました。

 

 

今日、大本営から入電があった。

 

本日より、新しい提督が鎮守府に着任し、艦隊の指揮を執るという事だ。

 

 

 

正直な所、1ミリも期待はしていない。

 

どのような人物が来たところで、今のこの地獄の様な鎮守府を変えられるとは思わない。

 

無能な指揮官による無謀な作戦に、無計画にも程がある資材管理。艦娘を命あるものと見なさぬ非道な扱い。

 

そんな地獄の中、この艦隊は日々戦い続けている。

ですが、それももう限界に近いです。

 

いつ轟沈したとしてもおかしくない状況で戦い続ける仲間たちを見ていると、自分が不甲斐なくて仕方がない。

 

 

私は鎮守府の正門前でそんな風に思いを馳せていました。

 

 

暫くすると、正門の前で大本営からの送迎用の車が止まりました。

 

そして、そこから一人の男性が降りてきます。

その姿を見て、私は思わず息を飲み込みました。

 

 

2mを優に超える身長に、服の上からでもわかる鍛えこまれた体。

 

更に、服に着いた様々な勲章や褒章、そして何より、『大将』の階級章。

 

 

間違いなく、彼は今までの提督とは『格』が違いました。

 

 

「……ご苦労。」

 

「は、はっ!軽巡洋艦 大淀であります。提督のご案内に参りました!」

 

「そうか、職務に忠実なようで何よりだ。」

 

「あ、ありがとうございます…。」

 

はっきり言おう、この人、物凄く怖い。

 

目つきも鋭く、顔立ちも精強そのものと言った感じで、まさに武人のそれといった雰囲気を醸し出している。

 

しかも、この人がこれから自分の上司となるわけですか……。

 

あまりの恐怖に震え上がりそうになる体を必死に抑えて、彼を案内することにする。

 

「ど、どうぞこちらへ…」

「ああ、すまないな。」

 

しかし、この言葉遣いで合ってますかね?…… 下手したらその場で首を切り落とされそうな気がしますけど……。

 

不安を感じつつも、とりあえず執務室へと案内することにした。

 

「ここが、提督のお部屋になります。何か御用がありましたらお呼びください。すぐに駆けつけさせていただきます。」

 

「そうか、では早速仕事を頼む、まずはこの横須賀鎮守府に所属している艦娘に関する資料を寄越せ。

それから30分後に全ての艦娘を食堂か何処かに集めろ。」

 

「え……?」

 

「聞こえなかったのか?俺の命令に従ってさっさと動けと言っているんだ。」

 

「は、はっ!了解致しました!」

 

こ、怖すぎるんですけど!? 今にも首を飛ばされそうなプレッシャーを感じつつ、急いでその場を離れました。

私だって死にたくはないのです。

 

それから私は提督に言われた通りに資料を渡し、この鎮守府内に存在する艦娘達を全員集めました。

 

しかし、一体何をするつもりなんでしょう。

まさかとは思いますが、いきなり全員解体とか言い出さないですよね……? 言いそうで怖いです。

 

そんなことを考えながら提督の様子を伺っていると、突然私の方を見てこう言いました。

 

「大淀、ここの備蓄はどうなっている。」

 

「は、はい、率直に申し上げると、全くと言っていい程ありません。」

 

「……そうか」

 

提督はそれだけ言うと、腕を組んで黙り込んでしまいました。

 

 

 

冷や汗を流しながら提督の動向を見つめていると、急に彼が口を開きました。

 

「大淀、貴様は暫く秘書艦になってもらう。」

「…………はい?」

「聞こえなかったのか?貴様にはこれから俺の秘書艦となってもらいたい。わかったなら返事をしろ。」

「は、はいっ!!了解致しました!!」

「ふん、初めから素直にそうしていろ。手間をかけさせるな。」

 

 

それだけ言うと、提督は再び口を閉じてしまいました。

 

そして、私がしばらく腰を抜かしていると、先程提督が集合を命令された時間が迫ってきました。

 

「……そろそろ時間か。おい大淀、行くぞ。」

 

「は、はい!只今参ります!」

 

そして、提督の後に続いて艦娘のみんなが待っている食堂へと向かった。

しかし、本当にこの人は何者なのでしょう。

 

見たところ年齢は20代前半といったところですが、それにしては階級が高すぎる様に思えます。

 

それに、彼の着ていた軍服にはいくつもの勲章が飾られていました。

これは一体どういった功績で手に入れたものなのでしょうか……。

 

そんな事を考えながらも食堂に着くと、そこには既に多くの艦娘達が待機していました。

 

その数、およそ100人以上。

 

ここにいる全員がこの横須賀鎮守府に所属する艦娘達です。

 

そして、提督が一歩前に出ると、みんなの視線が一気にこちらに向けられました。

あぁ……胃が痛くなってきます。どうか助かりますように……。

 

私がそんな馬鹿なことを考えていると、提督から予想外の言葉が告げられた。

 

「……俺は大本営よりこの横須賀鎮守府へ異動となった『南雲』だ。階級は大将だ。好きに呼べ。」

 

南雲…………南雲!?え!?超ビックネームじゃ無いですか!?

 

い、いや、今の時代南雲なんて苗字はそこまで珍しくないはず……本物の血筋な訳……

 

「ああ、よく言われるから先に言っておくが、南雲忠一は俺の曾祖父だ。」

 

ほ、本物だった……。

 

ということは、彼は海軍でも有名なあの『南雲中将』の子孫ということになる。

 

い、今更ながらとんでもない人が来てしまったのでは無いだろうか……?

 

私が冷や汗を流して固まっていると、南雲提督は続けてこう言った。

 

「最後に一つ言っておくが、俺はお前達艦娘を道具としか考えていない。逆らえばただで済むと思うな。……以上だ。」

 

そう言い残して南雲提督は食堂から出て行ってしまった。

 

しかし、これではっきりした。彼は本物の軍人なのだ。上官に逆らうなど、一番許せないことなのだろう。

 

私は恐怖に打ち震えながらそう思った。

 

 

「……あの方の子孫……なのですね」

 

その時、赤城さんがポツリとそう零しました。

 

赤城さんのそんな呟きに、加賀さんも反応します。

 

「…赤城さん……」

 

2人は一航戦、第一航空艦隊の主力でした。必然的に当時の南雲中将と会い、触れ合う機会も多かったはずです。

…やはりなにか思うところがあるのでしょう。

 

…まぁお二人が船だった頃の話ですが……。

 

私はそんなことを思いつつ、2人の様子を見つめていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「提督、お茶をお持ちしました。」

 

「……入れ」

 

あれから一週間が経ちました。

 

未だに怖くて十秒以上目を合わせられませんが、何とかやって行けています。

 

ですが、まだ一回も誰一人として出撃命令が出されていません。

 

流石にこのままではまずいですよね……。

 

「……どうした大淀。」

 

私が提督の様子を見て悩んでいると、突然彼が話しかけてきました。

 

「えっ!?い、いえ、何でもありませんよ?」

「……嘘をつくな。何か提言が有るなら言え、秘書艦であるお前の役目だ。」

 

ど、どうしてバレたんでしょう?私ってそんなに分かりやすいんでしょうか……。

 

「え、ええと、その……そろそろ、一度くらいは出撃や遠征をされてみてはいかがかと……前任のせいで資材も心元ありませんし……。」

 

「…その事か……ふむ、そうだな、練度を上げるためにも必要か。

大本営から資材を強請ったとはいえ、確かにそれだけでは心許無いのも事実…。」

 

 

大本営から資材を強請った!?何やったら大本営から資材強請れるんですか!?

 

「…わかった。ならば明日、出撃を行う。編成は空母2、戦艦1、重巡1、軽巡2だ。細かい事は貴様に任せる。」

 

「へ?……あ、はい!了解致しました!」

 

私が間抜けな返事を返すと、提督は既に仕事へ戻って居ました。

 

こ、これ失敗したら殺されたりしませんよね……?(震え声)

 

 

ー次の日

 

「それでは 旗艦赤城、以下、加賀、大和、利根、大淀、神通。出撃せよ!」

 

「目標、鎮守府付近の敵艦隊の撃滅。」

 

「「「「「「はっ!!!」」」」」」

 

 

そして私たちは出撃し、数時間後には全ての敵艦を撃滅し、帰投したのですが……

 

 

 

「………それで?貴様が無駄に被弾した事に対する言い訳は何かあるか?加賀。」

 

 

提督の前で加賀さんが正座をさせられ、そんな事を言われているのですが、私達は冷たい汗を流しながら立ち尽くすことしか出来ませんでした。

 

「……申し訳ありません、思わず大和さんを庇って被弾してしまいました。」

 

加賀さんがそう言った瞬間、提督の蹴りが加賀さんの鳩尾に刺さりました。

 

「ぐっ……!うぅ……ッ!」

 

加賀さんはその場で倒れ込みながらお腹を押え、悶絶しています。人体の急所なのだから当然と言えるでしょう。

 

「貴様は馬鹿なのか?空母が戦艦を庇ってどうする?……油断、慢心、注意力の慢散。そして何より論理的、合理的で無い感情的な行動。……貴様らはそんなに死にたいのか?」

 

容赦の無い言葉を浴びせながら、何度も加賀さんを足で踏みつける提督に、私達は恐怖で震えていました。

 

 

しかし、大和さんはそうではありません。

 

彼女は目に涙を浮かべながらも、提督を見据えてこう言いました。

 

「ま、待って下さい!!いくらなんでもやり過ぎです!!加賀さんは私を庇っただけです!それに対して罰を与えるならば加賀さんではなく、庇われた間抜けの私に罰をお与えください!」

 

 

大和さんがそう言った瞬間、彼女は壁に叩きつけられ、そのまま首を手で絞め挙げられました。

 

「ぐっ……ぁ……う……」

 

 

苦しそうな表情をする大和さんに対し、提督はこう問いました。

 

「…支配には何が必要だと思う?」

 

……この人は何を言っているのでしょうか。こんな状況で突然支配する事に必要な物など分かるはずもありません。

 

「……わ、わかりま、せん……」

 

息が出来ずに苦しむ中、必死に言葉を紡ぎ出した大和さんに、提督は答えを言いました。

 

「支配とは恐怖を与える事だ、そして最も簡単な方法は痛みによるものだ。」

 

提督は大和さんの首をさらに強く締め上げます。

 

「そ、それ以上はお止め下さい!!」

 

赤城さんが慌てて駆け寄りましたが、もう間に合いません。このままでは彼女が窒息死してしまう……!

 

「……ふん」

 

すると突然、提督が手を離しました。

大和さんはそのまま床へと落ち、激しく咳き込んでいます。

 

「げほっ……ごほ……っ」

 

「これで分かっただろう?貴様らは既に俺の支配にある。抵抗など無駄だ。」

 

「な、なぜそのような酷い事をなさるんですか!?」

 

赤城さんがそう聞くと、提督は鼻で笑い、

 

「なぜ?……決まっている。俺は強いからだ。」

 

そう言いました。

 

「強ければ……何でも許されると……言うのですか?」

 

大和さんは涙を流しながら立ち上がり、提督を睨みつけています。

 

「そうだ。この世は常に弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬ。それだけがこの世の真実だ。」

 

「違います!弱きを助け強きをくじく!その為に強き者には力が与えられているのです!」

 

大和さんはそう言って提督に殴り掛かりました。

 

「……馬鹿が」

 

提督はその拳を左手で受け止めると、そのまま腕を捻り上げました。

 

「ぐぅ……!」

 

「いいか?貴様らの生殺与奪権は全て俺の手の中にある。逆らう事は許さない。良いな?」

 

「っ……はい」

 

大和さんは苦痛の表情で返事をしました。

 

「……分かったならさっさと出ろ、あと大淀は残っている書類を処理しろ。」

 

 

提督は大和さんを此方へ投げ、加賀さんをこちらへ蹴り飛ばすと、そう言って机へと戻りました。

 

「……はい。」

 

私はそう答える事しか出来ませんでした。

執務室を出た私たちは、皆一様に暗い顔をしていました。

 

「……ごめんなさい、私のせいです。」

 

大和さんがそんな事を言ってくるのですが、加賀さんがそれに反論します。

 

 

「気にしないで下さい。元はと言えば私のミスですから。」

「でも……っ!」

 

加賀さんの言葉に大和さんは言い返そうとしていましたが、それを赤城さんが止めました。

 

「やめましょう、今更後悔しても意味が無いです。」

 

「……はい。」

「……分かりました。」

 

その後、私は書類を処理するため、執務室へと向かいました。

 

 

コンコンッ

 

 

「入れ。」

「…失礼致します。」

 

扉を開けると、そこには大量の書類の山に囲まれ、黙々と仕事をしている提督の姿がありました。

 

「大淀か……作業に取り掛かれ。」

 

「……その前に1つ宜しいでしょうか?」

 

「何だ」

 

「どうしてあのような扱いを?」

 

私がそう聞くと、提督はペンを置き、こちらを向きました。

 

「何の事だ?」

 

「大和さん達への仕打ちです。あれは明らかにやりすぎだと思います。」

 

「……ほう?」

 

その瞬間、提督から凄まじい圧が掛かりました。

 

まるで、蛇に睨まれた蛙のように体が動かなくなり、恐怖で呼吸すらもまともに出来ません。

 

「つまり、俺の彼奴らに課した処分に文句があると?」

 

「っ……」

 

私は何も喋る事が出来ません。

私と提督の間には声を出すことすらも出来ない程の圧倒的な力の差が有るのです。

 

「答えろ。俺のやり方に何か問題でもあるのか?」

 

恐怖で震える私に、提督は容赦なく問い詰めてきます。

 

「そ、それは……」

 

必死に答えようとするも、恐怖で上手く言葉が出てきません。

 

「もう一度だけ聞いてやる。俺に何が問題があると言うんだ?」

 

「……て、提督の言う事は間違ってないのかもしれません…で、ですが、あまりにも酷いです……!」

 

「……そうか。それがお前の答えか。」

 

そして次の瞬間、私は壁に叩きつけられていました。

 

私では到底視認出来ない速さの蹴りで。

 

「がっ……!!」

 

全身に走る激痛と共に、肺の中の空気が全て押し出され、思わず咳き込みます。

 

「ごほっ……ごほっ……っ」

 

息を整えようと必死になっていると、提督が目の前に立ち、私の髪を掴んで無理やり上を向かせました。

 

 

「何度も言っているが、支配に必要なのは恐怖だ……そして、その為に一番効率的な物は……『暴力』だ。」

 

 

提督はそう言うと、私の顔を地面に叩き付けました。

 

何度も、何度も。

 

「うぐっ!がはっ!がぁっ!」

 

 

意識が遠のきかける度に顔を叩き付けられ、強制的に覚醒させられます。

 

 

そして、段々と私の反応が無くなってくると、次は殴られました。

 

顔、肋、鳩尾、お腹、足、背中。様々な場所をひたすらに殴打され続けました。

 

「うっ……あがっ!」

 

その頃には叫ぶ余裕すらなく、私はそんな弱々しい声を上げていただけでした。

 

 

それでも提督は止まりません、次は蹴られました。

 

先程と同じように、蹴られなかった場所の方が少ないくらいに蹴られました。

 

そして、折れた肋が内蔵か何かに刺さる頃には、私はひたすら謝っていました。

 

「ごめんなさい!……ごめんなさい!…もうしません!……お許しください……お願いします……どうか……っ!」

 

そう懇願するも、返ってきたのは、無慈悲な一撃でした。

 

その一撃をもらったあとは、もう反攻する気など1ミリも起き上がりませんでした……そんなことより、『どうしたら許して貰えるのか』をずっと考えながら謝っていました。

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

 

それしか考えられない、それ以外を考える余地なんて残されていませんでした。

 

ただ、この苦痛から逃れたくて、ひたすら謝罪を続けました。

 

 

すると、提督が私の髪を掴んで持ち上げました。

 

 

「俺に逆らってはいけない、俺の言葉は全て正しい、分かったか?……返事は『はい』だけだ。『いいえ』なんて言う道具の末路は……今身をもって知ったな?」

 

その言葉を聞いた瞬間、私は反射的に叫んでいました。

 

「はいっ!はいっ!分かりました、絶対にもう逆らいません!何でも言うことを聞きます!…な、なのでもう殴らないでください……」

 

私のその言葉に、提督はどす黒い笑顔でこう言いました。

 

「よし……良い子だ。なら、これから俺の指示には必ず従え。少しでも歯向かう素振りを見せたら……分かってるよな?」

 

「は、はい!」

 

私がそう答えると、提督は満足したような表情を浮かべました。

 

「それでいい。お前は優秀な秘書艦だ。」

 

そして、提督は一言だけそう褒めてくれました。

 

「あ、ありがとうございます!」

 

それが、異様な程嬉しかったのです。

 

 

10000の鞭に対して、たった1の飴。

 

それは例えるなら、砂漠に何年もさまよい続けた末に与えられたコップ一杯の水。

 

一度それを味わってしまえば、もう抜け出せない。

 

 

どれだけ辛いことが有ろうと、その後に飴があると分かってしまえば、その飴の為にいくらでも耐えてしまう。

 

それが依存のスパイラル。

 

私は見事に提督にそのスパイラルに嵌められました。

 

「て、提督………その、先程は申し訳御座いませんでした。遅くなりましたが、書類仕事お手伝い致します。」

 

 

提督と目を合わせることが出来ず、俯きながらそう告げると、意外な答えが返って来ました。

 

「いや、その前にお前は傷を治してこい。」

 

そう言われて、私は自分の体を見ました………そこには、大量のアザと擦り傷、内出血と打撲痕。

 

「あ……っ」

 

思わず声を漏らすと、提督は私を抱き寄せ、私の頭を撫でながら言いました。

 

「すまなかったな、やり過ぎた。」

 

 

「っ……い、いえ!私が提督に逆らったのがいけないのです!提督は悪く有りません!」

 

 

提督が謝ることなど、何一つない。

悪いのは全部私なのだから……そう、私が全部……

 

 

「あぁ、だが俺は上官としての責任を取らなくてはならない……今日は休め。これは命令だ。」

 

「っ……は、はい……では、お言葉に甘えて。失礼します……。」

 

 

 

そう言って執務室を出た私は、直ぐに倒れました。

 

偶然通りかかった加賀さんが居なければ、私はそこで息絶えていたかも知れません。

 

その後私は、入渠し治療を受けました。

 

加賀さんによると、その時の傷は大破同然だったそうです。

 

ですが、幸いにも一日入渠すれば治る傷でした。……いえ、一日で治るように手加減されていたでしょう。

 

 

 

 

 

次の日、アザや打撲以外は殆ど治り、仕事の為に執務室へ向かうと、中から怒声が響きました。

 

『何故です提督!納得の行く説明をして頂きたい!』

 

長門さんの声でした、私は慌ててドアを開きました。

 

 

そこには、長門さんを筆頭とする戦艦の方達と、赤城さんを筆頭とする空母の方達……大型艦船の方達が勢揃いしていました。

 

皆、一様に殺気立っています。

 

「あ、あの……どうされたんですか?」

 

恐る恐る尋ねると、金剛さんが鋭い視線でこちらを見て言いました。

 

「テートクに貴女の件で詰め寄ってるネ!」

 

「わ、私の……ですか?何かしてしまったでしょうか……」

 

困惑していると、赤城さんが静かに呟きました。

 

「……私達は、貴女が酷い暴行を受けた事に関して提督に抗議しているのですよ。」

 

「あ……そ、そうなんですか……すみません。」

 

「何故被害者の大淀さんが謝るのですか!?」

 

榛名さんが叫ぶように言いました。

 

「て、提督は悪くないです!私が提督に逆らったのが悪いんです!」

 

「……おい、静かにしろ」

 

そう提督に言われた瞬間、私は全身の血の気が引く感覚を覚えました。

 

「あっ……す、すみません!すみません!提督ごめんなさい許して下さいお願いします!!」

 

自分に言われた訳ではない筈なのに、反射的に叫びながら必死に頭を下げました。

 

そんな私を見た周りの方達は、次々に提督を問い詰めました。

 

「…彼女に何をしたのかしら?」

 

「提督、正直に話した方が身の為ですよ?」

 

「そうです、答えて頂けないのであれば、私達は何をするか分かりません。」

 

「何度も言っているが、納得のいく説明をして頂きたい!」

 

加賀さん、赤城さん、大和さん、長門さん達が一斉に提督に問いかけます。

 

 

 

「黙れ」

 

しかし、その一言だけで、全員の動きが止まりました。

 

そして、提督が私に話しかけてきました。

 

「……それ人の前でやるな、次やったら殺す。」

 

「は、はい……申し訳御座いませんでした……」

 

「……まぁいい……で、だ。貴様らは何度同じ事を聞くんだ?大淀を殴った理由は逆らったからだと答えてるだろ?」

 

 

「し、信じられるか!!その程度の理由で殴られるなど!!」

 

「そうだよ!!提督に従わないだけで殴られるなんて納得いかない!」

 

 

長門さんと瑞鶴さんがそう言った瞬間、提督が机を叩きつけました。

 

 

「…あまり図に乗るなよ…カス共が。」

 

その言葉で、室内が静まり返りました。

 

 

「お前らが俺に対して意見具申するのは構わん、だが、俺に逆らう事は許さん、…それで納得が行かないものは今ここでタイマンで話を付けてやる。」

 

そして、提督はそう言って立ち上がりました。

 

「…分かった、この長門が代表として相手になろう。」

 

「ちょっ!何勝手に決めてんのさ!!」

 

長門さんが提督の前に出て、他の皆さんも止めようとしましたが、それを提督が手で制した。

 

私は、ただ提督の行動を見ていることしか出来ませんでした。

 

「……ふむ、別に全員掛かってきても構わなかったが……まぁいいだろう、長門 、貴様の意志をくみ取ってやる。来い。」

 

「っ!舐めるなッ!!!」

 

そう言って、長門さんは提督に殴りかかりました。

 

 

長門さんの放った拳は、私程度では見えない程早く、尚且つ凄まじいパワーを秘めていました。

 

 

ですが……

 

ベギッ!

 

「ガァッ!?」

 

提督はその拳を避けるどころか、脇で挟むとそのまま長門さんの肘をへし折ってしまいました。

 

しかし、長門さんはその状態から反撃しました。足を振り上げ、蹴りを繰り出したのです。

 

凄まじい精神力です、私なら先程の一撃で崩れ落ちます。

 

 

ですが、やはりと言うべきか提督には通じません、足を振り上げる勢いを利用して長門さんをひっくり返して押さえつけると、彼女の両肩を脱臼させてしまいました。

 

「グゥッ……あ……あ"あ"」

 

「ふむ、肘を折っても反撃した事は褒めてやろう。」

 

そう言うと、提督は動けなくなった長門さんをそのまま放り投げました。

 

「これで力の差が分かっただろう?それとも全員が逆らわなくなるまでやるか?」

 

提督の言葉を聞いた皆さんの顔に緊張が走りました。

 

……そして、皆提督から距離を取り始めました。

しかし、赤城さんが、提督に近づきながら、静かに言いました。

 

「……分かりました、今回は引きましょう。」

 

「ほう、意外だな。」

 

「ただし、もし次があった時は……覚悟してください。」

 

「面白い……その時は全力で調教してやる。」

「では失礼します。」

 

それだけ言うと、赤城さん達は部屋から出て行きました。

 

提督はそれを見送ると、今度は私に話しかけてきました。

 

「……傷は大方治ったようだな……ではこの書類を処理しておけ、俺は少し用事がある。」

 

「は、はい!」

 

そう言って、提督は執務室を出ていきました。

 

 

 

 

 

こうして私達は地獄から解放され、絶望へと足を踏み入れました。

 







続きません(知らんけど)

本当は加賀をボコボコにしたかったのに、何時の間にか大淀を半殺しにしてたんだ……………おい……なんで……大淀が半殺しにされてる…?誰か俺を殺してくれ……(錯乱)

一応言っておきますけど、この作品は二次創作であり、艦隊これくしょん、及び現実世界に存在するあらゆる人物とは一切関係ありません。


私は加賀さんを殺したいくらいに好きなんです!(異常者の戯言)

それでは。

曇らせ成分って………皆足りてないよね?

  • ちょっと何言ってるか分からない(多い)
  • 塩分過多(ちょっと多い)
  • まぁ……普通ですね。
  • そうだよ(便乗)(ちょっと足りない)
  • そうだねお母さんもそう思うよ(足りん)
  • 曇らせ気持ちイィ!!(中毒者)
  • 3分間待ってやる(はよ更新しろハゲ)
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