旧日本軍もビックリなパワハラ提督が着任しました。   作:湯タンポ

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どうも、あ号作戦の続きは次回からだよと、湯タンポは謝罪の想いを伝えながら次回の予告をします。(某ミサカ風)


さ〜て、今回の話はこの世界のアメ公から情報を出させてもらいますわ!

じゃ、どうぞなり。




幕間 夜叉と呼ばれた男

 

 

 

 

2041年 4月26日

 

 

アメリカ・ワシントンD.C

 

ホワイトハウス。

 

 

 

「大統領閣下、昨日 日本の横須賀基地から計84隻の艦娘の大艦隊、そして強襲揚陸艦2隻、原子力空母1隻を含む日本海軍の遠征艦隊が東南アジア方面へ出航しているのを確認しました」

 

 

 

唐突だが、日本は現在アジア唯一の超大国である。

 

その理由は、今や軍事力の象徴とも言って良い"艦娘"の恐るべき練度と配備数に加え、経済力や通常兵力に置いてもアメリカと遜色ないレベルにあるからだ。

 

特にその象徴とも言える空母機動部隊に関しては、アメリカ側を遥かに上回る練度であり、名実ともに今の日本は世界最強と言っていいだろう。

 

だがしかし、そこまで持ってしても日本はアメリカにとって恐るるに足りない。

 

何故ならば日本は資源に乏しく、アメリカから石油を買うしかない上、アメリカは現在石油の価格を上げ、さらに輸出量も制限している為、日本は世界最強である筈の連合艦隊を満足に運用できずにあるからだ。(あとついでに食料も)

 

なので、この報告はアメリカにとって余り良いものでは無い。

 

東南アジアと言う資源の宝庫を押さえられれば、アメリカのアドバンテージが少なくなってしまうからだ。

 

「東南アジア方面…か、狙いはやはり石油などの資源だろうな。」

 

「ええ、……介入は、なされないのですか?」

 

アメリカお得意の工作はしないのかと問いかけた補佐官に対し、大統領は首を横に振る。

 

「いや、今日本と揉め事を起こすのは得策では無いし、何より今のアメリカにはそこまでの余裕は無い。」

 

 

もし戦争になれば、勝てたとしても相当な痛手となる事は目に見えている。

 

それ故に日本との戦争など、考えたくも無いというのが本音だ。

 

だが、それでも尚、アメリカの上層部の中には日本への介入を主張する者がいた。

 

それは、日本という国がこの先必ず脅威となり得る存在になる事を予見した者達だった。

 

 

彼らは言う。

 

このまま手をこまねいて見ているだけではいずれ日本は必ず牙を剥き、我々を脅かす存在になると。

 

その時になって後悔するくらいなら、いっそここで潰しておいた方が良いのではないかと。

 

そんな彼らの意見に対して、今の大統領の答えは常にNOであった。

 

何故ならば…と、大統領こと ルーカス・F・シメイスは思う。

 

『そう言って日本に干渉しまくった結果何が起きた?数十年前には第二次大戦や太平洋で狂犬のように牙を剥き、数年前にはたった一人の日本海軍の将校によって全面戦争が起きるところだった。』

 

彼は知っているのだ。

 

あの国と敵対するというあまりに高すぎるリスクを。

 

 

「…ところでウィリアム君、君は"夜叉"という言葉を知っているかね?」

 

突然話を振られたウィリアムと呼ばれた補佐官は一瞬戸惑うような表情を浮かべるが、すぐに答える。

 

「"ヤシャ"というのは確か東洋に伝わる鬼神の事ですよね?それが何か……」

 

「ああ、そうだ。そして、日本海軍には"夜叉"と呼ばれた男がいる」

 

「…なにかの比喩なのですか?」

 

「……いいや比喩じゃない、その男は"夜叉"と呼ばれるに値する話が幾つもある。

例えば10年前、初めて深海棲艦が世界に侵攻してきた時、数百隻の深海棲艦を人の身で屠ったとか……。

また昨年のインド洋海戦では、戦闘機に乗り単騎で敵艦隊の中枢まで突入し、旗艦を沈めて味方を救ったという話がある。他にも数え切れない程の逸話を持つまさに生きた伝説だよ」

 

「ハハッ、大統領閣下も冗談がお上手ですね」

 

ウィリアムは乾いた笑い声をあげる。

 

無理もない。普通に考えれば荒唐無稽もいい所の話なのだから。

 

しかし、それを聞いていた他の高官達は皆一様に顔を青ざめさせていた。

 

そしてその反応を見て、ウィリアムは決して冗談ではない事に気付く。

 

「……仮に実在したとして、その男は確かにひとりで核ミサイルに等しい脅威では有りますが……軍人であるならば、軍に鎖を付けられているのでは?」

 

「…それがそうでも無い。

当時の我が国が今と似たような危機感を抱き、CIAによって工作を日本海軍に施した。

 

主に軍上層部が腐る様にな……だが、CIAは日本海軍の上層部を腐らせ過ぎてしまった。

 

……ウィリアム君、君は"艦娘"についてどう思っている?」

 

急に投げかけられた質問に戸惑いながらも、ウィリアムはなんとか言葉を絞り出す。

 

「どうも何も……やはりかつての大戦で祖国を勝利に導いた軍艦達の生まれ変わりと言っても良い、我が国の為に尽力してくれる素晴らしい存在だとは思います」

 

「…そうだな、少なくとも私を含め今のアメリカ国民の大半はそう考えているだろう」

 

だがな、と大統領は続ける。

 

「元々腐りかけの果実のようだった日本海軍の上層部は、CIAの手によって見事完全に腐り、彼女達の外見に目を付け始めた。

つまり、兵器としてではなく、"女"としての価値を見出し始めた。」

 

そこでようやくウィリアムは大統領が言わんとしている事を理解する。

 

「まさか…!?」

 

「……そう、奴らは艦娘に手を出した。それも考えうる最悪の形でな。」

 

「なっ……!!?」

 

「……最初は自分たちの基地(鎮守府の事)に所属する艦娘に秘書艦として"接待"させただけだったらしい。

だが、それに味をしめた海軍上層部の連中はあろう事か全国の基地に存在する艦娘を少しずつ引き抜き、慰安用の娼館のような物を作ったんだ。自分達が使う為に、な。」

 

ウィリアムは言葉が出なかった。

 

あまりにも馬鹿げた話だと思ったからだ。

 

「無論そんな事が露呈すれば大問題だ。国内外からの批判も避けられない。

だから、表向きは海軍の士気高揚の為の施設という名目で作った訳だが、

当時の軍のトップである大将や中将達ですら、自分のお気に入りの艦娘の部屋にこっそり通っている始末だ。」

 

「……なんと愚かな事を」

 

「ああ、全くだ。

 

…だが、彼らはそれ以上の愚行を犯した。

当時、大佐として1つの基地を治めていた"夜叉"の基地からも艦娘を引き抜いていたのだ。

 

…それが、とある事件を引き起こした。

 

…それこそが六年前の『血と粛清のクリスマス』だ。」

 

 

 

『血と粛清のクリスマス』

 

それは、日本海軍の将官101名、佐官127名、尉官92名がたった2日の間に殺害された、他に類を見ない凄惨極まる虐殺事件の事であった。

 

 

「"接待"を受けた、または関与したとされる人間が皆殺しにされた。

 

特に将官に至っては元帥以外死亡。

 

そしてどこから情報が漏れたのか、当時日本海軍に工作を行っていたCIA工作員は全員が凄惨な死体として後に発見されたよ。

明らかに拷問を受けた跡がいくつもあったのだ。」

 

ウィリアムは背筋が凍るような感覚を覚えた。

 

「……もしや、そんな男が今回の遠征艦隊を率いていると…そう言いたいのですか?」

 

「ああ、私はそう睨んでいる。

そんな大艦隊を率いる事が出来るのは奴だけだ。

だから日本への介入はしない。いや、介入する事ができないのだ。

もし介入してしまえば、その時は日本とアメリカで全面戦争が勃発する事になるからな。」

 

そう言って大統領は手元のマグカップに残ったコーヒーを飲み干す。

 

 

「…さて、今は有り得ない事を論じるよりも先に解決しなければいけない問題がある。

まずは目の前の敵だ。

深海棲艦共を一刻も早く叩き潰し、再びこの国に平和を取り戻すぞ!」

 

「…ハッ!!」

 

ウィリアムは力強く敬礼し、執務室を後にした。

 

 

「……"夜叉"と言うより、悪魔だろう、あの男は。

 

今の元帥であるMr.naganoには頑張って悪魔に鎖をつけておいて欲しいものだ」

 

 

誰も居なくなった部屋で、ルーカス・F・シメイスは独りごちる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃……軍病院にて。

 

 

「高雄君、愛宕君、私は暇すぎて死にそうだ。」

 

「…絶対安静と言われているのですから仕方ありませんよ、元帥閣下」

 

「そうですよ〜、病人は大人しく寝ていてください〜」

 

「しかし、退屈なんだ。

仕事も出来ない、テレビも見れない、ラジオも聞けない。本も読み飽きてしまった。紙飛行機を折るのにも飽きた。一体何をして暇を潰せば……そうだ、しりとりでもしないかね?」

 

「…良いですけど、暇つぶしになります?」

 

「大丈夫だよ、きっと楽しいはずさ(暇人の極地)」

 

「じゃあ、私から始めますね。利尻昆布」(高雄)

 

「いきなり尖ってるね…、仏陀」(元帥)

 

「じゃあ〜、男爵芋〜」(愛宕)

 

「モルモット」(高雄)

 

「うん、飽きた。」

 

「だから言ったでは無いですか……」

 

ハハハ……すまないね、と申し訳なさそうに笑う元帥を見て、2人は呆れたように溜息をつく。

 

 

「……本当にすまない」

 

「どうしたのですか?急に……」

 

いつも通りの軽い調子とは打って変わり、真面目な声色で言う彼に少し驚く。

 

「…私では、かつての大馬鹿者達や南雲君の大変革の魔の手から守れるのは、君たち二人が限界だった。

……本来は元帥なんて立場にいるのだから、もっと君達艦娘の事を庇うことも出来た筈なんだ……だが私は自分の立場の保身を優先し、見て見ぬふりをしていた大馬鹿者だった。

……本当にすまなかったと思っている」

 

元帥はベッドの上で頭を下げる。

 

 

「……そんな悲しい事を仰らないでないでください、閣下。

当時のあの状況で私たち二人を匿うのがどれだけ大変な事だったか、それが分からない程私たちは馬鹿ではありません」

 

「そうですよ〜!それに、閣下はちゃんと私たちを守ってくれました。

…だから、もう謝るのは無しにしましょう?」

 

「……ありがとう」

 

そう呟いた彼の表情は、未だに晴れないままだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









え?元帥閣下は半ばギャグ要員じゃ無かったのかって?

まぁたまにはシリアス風な終わりをいいかなって……。



因みにこの世界の日本とアメリカの比はこんな感じです。


日本

GDP 約1200兆円

人口約一億人

軍事費70兆円

艦娘の配備数は約1300隻

原子力空母6隻、軽空母4隻、強襲揚陸艦6隻、戦艦8隻などを主軸とする計200隻の主要艦艇に加え、航空機や戦闘車両なども充実しており、現在総合世界最強と言われる所以である。(まぁそもそもまともな国力をもってくる国が大してないけど。)


一方アメリカ。

GDP 1300兆円

人口約二億人

軍事費約80兆円

艦娘の配備数は約920隻

原子力空母12隻、軽空母16隻、強襲揚陸艦20隻、戦艦14隻を主軸とする計300隻の主要艦艇など、かつて月刊正規空母とすら言われたそのチート工業力をいかんなく発揮し、通常兵力と生産力等においては日本を圧倒するほどであるが(でも作中では遜色ないって言ってたような……)日本は艦娘と通常の艦艇乗り(航空要員も)がキチガイじみた練度を誇っており、アメリカは長期戦になれば勝てるが、短期決戦ではぼろ負けする未来しかない。


あとこの作品の深海棲艦は、ミサイル系統がめっちゃ効きづらく、戦艦(本物)の砲撃や無誘導爆弾、魚雷などはしっかり効きます。


なので日本は大和型を再び作ろうとしてるとか居ないとか……。


それではまたの。

曇らせ成分って………皆足りてないよね?

  • ちょっと何言ってるか分からない(多い)
  • 塩分過多(ちょっと多い)
  • まぁ……普通ですね。
  • そうだよ(便乗)(ちょっと足りない)
  • そうだねお母さんもそう思うよ(足りん)
  • 曇らせ気持ちイィ!!(中毒者)
  • 3分間待ってやる(はよ更新しろハゲ)
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