旧日本軍もビックリなパワハラ提督が着任しました。 作:湯タンポ
どうも、自己満更新しに来ました。
……大切な人を失うのは、哀しいですよね。
それこそ、人が変わってしまう程に。
それだけです。では。
あれから1週間、加賀は南雲に何時呼び出されるのか分からない事に脅えながらも、他の者に悟られぬよう普段通り生活していた。
幸い、彼は約束通り自分以外には危害を加えなくなり、それどころか、私達の食事事情や補給に関することを改善してさえ居た。
更に、前任の様に無理な出撃命令を出すことも無くなり、最近は遠征任務をこなすだけの日々だ。
後はその暴力性さえ無くなれば完璧なのだが……。
「…どうしたんですか?加賀さん。」
思わず考え込んでいると、隣に居る赤城さんが不思議そうにこちらを見ながらそう尋ねてきた。
「いえ……何でも無いわ。少し考え事をしていただけよ。」
「そうですか……なら良いのですが……」
そう言うと、赤城は再び前を向いて歩き始める。
(……次は、何時呼ばれてしまうのかしら……)
これから昼食だと言うのに、思わずそう考えてしまう。
そんな時、呼び出しの放送が掛かった。
『航空母艦 加賀、一時間後に執務室へ来い。』
「っ……!」
とうとう来たか……と私は心の中で呟いた。
一時間もあれば十分食事は取れるけれど、きっと全部戻してしまう……それよりも入渠する為の用意を先にしておきましょう。
「……どうかしましたか?」
私が黙っていると、赤城さんが再び心配そうな表情で見つめてくる。
「大丈夫よ、ただのお昼の誘いだから。」
「あぁ、成程。確かにここ最近提督とよく一緒に食べていますね。」
「………」
そう、私は頻繁に呼ばれても怪しまれぬ様、提督と一緒に食事を取っている……”という事になっている”。
確かに食事は取っているものの、実態はただの監視に近く、とてもじゃ無いが一緒に食事をしている等とは言えない状態である。
「ふふっ、ごめんなさい。変な事言っちゃいましたね。」
「いいのよ。……それよりもご一緒出来なくてごめんなさいね、赤城さん。」
「いえいえ、気にしないで下さい。」
「……ありがとう。なるべく早く戻るようにするわ。」
「はい、今日はもう出撃等は有りませんから、部屋で待ってますね。」
赤城さんはそう言って微笑むと、そのまま食堂へと向かって行った。
「……行きましょうか。」
私は一人そう呟くと、急いで身支度を整えて、提督の待つ執務室へと向かうのだった。
――――――
執務室
コンコンッ
「入れ」
「……失礼します。」
ドアを開けると、そこには相変わらず不機嫌そうな顔の南雲提督が居た。
彼の座る机の上を見ると、大量の書類がキッチリと山にされており、彼の性格が滲み出ていた。
「……まぁ取り敢えずそこに座れ。」
「……はい。」
私は言われた通りに、ソファーに腰掛ける。
「……」
「……」
暫くの間、部屋に沈黙が流れる。
そして、その沈黙を破ったのは意外にも彼からであった。
「……さて、この一週間、俺は鎮守府全体の状況を整え、お前達を観ていた。
ある程度状況を改善すれば、反抗的な態度はなりを潜めるかと思ってな……。」
「……」
彼は続ける。
「だが、残念ながら効果は大してなかったようだ。……特に酷かったのは、駆逐艦数”匹”と空母、戦艦勢だな、不快度が限界を超えて、思わず"教育"を行いたかった位だ。……やはり道具は自分で育てないと信用できないな。」
彼が話せば話すほど、自分の身体が震えていくのを感じる。
既にこの体は恐怖を感じているのだろうか。
「……という訳で加賀、きっちりと約束は果たして貰うぞ。
……今日から1ヶ月、毎日お前に”教育”を施す。」
「ぇ……い、いっかげつ……で…すか……?」
余りに予想外の宣告に、思わず私は顔を引き攣らせながら聞き返してしまった。
(……いっかげつ…?……あの地獄を……いっかげつ……まいにち……なんじかんも……?)
「そうだ、何度も言わせるな。俺と交わした約束を忘れたとは言わせない。」
「ぃ……ぃや……そんなに……むり…無理です………」
私は無意識のうちに首を横に振り、否定していた。
あんな苦痛をずっと受け続けたら、間違いなく壊れてしまう……。
「何だ、肩を外す所から始めて欲しいのか? 」
「ひぅ!?」
彼はそう言いながら立ち上がり、私の方へ歩み寄ってくる。
「あ……あぁ……ぁ……あぁ……」
ガタガタと歯が鳴り、身体が震える。
「そう怯えるな、この為に色々取り寄せたんだ……さぁ、”教育”の時間だ。」
彼はニヤリと笑った後、懐からスタンガンを取り出し、私に向けた。
「ゃ……め……許してください!お願いします!!何でもしますから!!」
「言っただろう?これはお前との約束だ。……それに、何でもするなら黙って受け入れろ。」
「そ…そ……んな……っ!」
「そんなに喜ぶな……では早速始めようか。」
「い……いや……いやああああ!!!!」
私はジリジリと近付いてくる彼に、泣き叫びながら精一杯抵抗するが、それも虚しく簡単に押さえつけられてしまう。
「さて、まずは腕から行くか。」
「や……やめて……おねがい……」
バチィッ!!!
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」
提督の持ったスタンガンが容赦なく私の右腕に押し当てられ、私は悲鳴を上げながらのたうち回る。
「は、流石に市販品と言えど改造を施せば効くな。これなら次の段階に進みやすそうだ。」
痛みに耐えきれず、涙を流して叫ぶが、そんな事は気にせず、提督は何度も私にスタンガンの電流を浴びせると、次の工程に移る。
「次は肩を外してみようか……徹底的にやるから、覚悟しろよ。」
「ひっ……ひぐっ……えっぐっ……ゆ……ゆるじでくだざいぃぃぃっ」
ゴギッ
彼が私の腕を捻りあげると、そんな音と共に私の肩はいとも容易く外れた。
「ぃぃいいいッッッ!!!!!!いだいいだいいだい!!!」
あまりの激痛に、私は泣き叫んでしまう。
「もう片方も行ってみようか。」
「嫌ぁ!もう嫌あぁぁあっ!もうゆるじてぇぇぇぇっ」
ゴキッ
今度は左腕も同じように壊される。
「ぁ……ぁ……ぁ……」
あまりの苦痛に、声も出せずにいると、彼は更に次の準備を始めた。
「次は両手足を折って、椅子にしてみるか。」
彼はそう言って、私の腕を先ずへし折った。
バキィッ
「ぃゃああああ!!!」
「じゃあ続けてもう一本。」
ベキンッ
「があぁぁぁあぁっ!!」
「まだ続けるぞ、次は足だ」
バキィン
「ゔぁぁぁぁあ"ぁぁぁぁぁあ!!!」
私の両足はいとも良い容易く折れてしまい、身体を支える事が出来ずに崩れ落ちる。
「よし、椅子の出来上がりだ。」
「ぅ……ぅぅ……ひぅ……ごめんなさい……ゆるして……もう……逆らい……ません……いうこと……なんでも……ききます…から……」
加賀は、既に心も身体も限界だった。
身体は痛みに苛まれ、精神的にもボロボロで、もう涙を止める事すら出来ないでいた。
「何でも言うことをきくのか?」
「はい……ですから……もう……許してください……お願いします……お願いします……」
「ふむ……まぁその言葉が出たのなら、今日の所はこれで終わりにしてやろう。」
彼はそう言うと、"煙草に火をつけた"。
それはその日の暴力が終わりだという合図と共に、最も辛い、煙草の火を自分の背中で消されると言う意味でもあった。
彼が煙草をひと吸いして煙を吐いた瞬間、動けない加賀の背中の地肌に煙草を押し付けた。
ジュゥッ
「ぃぎゃああああああぁぁぁああぁあ!!!」
「今日から1ヶ月、毎日続けていくからな。しっかり耐えろよ。」
彼はそう言い残し、部屋を出て行った。
「……い…たぃ……っ…」
――
私はそれから毎日、提督に暴力的な行為を受けていた。
殴る蹴るの暴行や暴言は当たり前、意識が完全に飛ぶまで、頭を床や壁に打ち付けられたり、背中に焼きごてを押されたこともあった。
傷を受けなかった場所は、胸と下腹部位で、それが暗に"お前に女としての価値など無い"と言われているようで逆に悔しかった。
そして、ドックに入渠すれば怪我は治るとは言え、痛みが無くなる訳では無いので、当然夜はまともに眠る事など出来ず、睡眠不足に陥り、更には恐怖によるストレスにより、私の精神は徐々に擦り切れて行った。
だけど、私が我慢しさえすればあの子達を助けられると思って、私は必死に歯を食いしばってこの日々に耐えていた。
そんなある日の事だった。
「加賀さん……大丈夫ですか?顔色が悪いですよ? 何かあったんですか……?」
赤城さんが心配そうに私の顔を覗き込んできた。
「いえ……別に何も……」
そう、特に何も無い筈だ。
「……本当に……?……加賀さん……何か隠している事ありませんか……?」
彼女は本当に心配そうにそう聞いてくる。
「……いや……ほんとうに…何も……」
そんな彼女に私は、つい嘘をついて誤魔化そうとしてしまった。
「……加賀さん……貴女、最近無理をしているんじゃないですか? 目の下に隈が出来ていますよ。それに、最近よくボーっとしたり、考え事をしていることが多くなりましたよね。」
そう指摘され、私はギクリとした。
確かに最近は、提督に何をされるかを想像してしまい、不安になったり、眠れなくなったりと、あまり良い状態ではなかったからだ。
「そ、それは……少し寝つきが悪くて……」
またも私は、本当の事が言えなかった。
しかし、赤城さんはそんな私の目をじっと見つめて、真剣な表情で口を開いた。
「加賀さん……やっぱりおかしいです。ここ数日ずっと元気が無いように見えます。
一体どうしたんですか……教えてください……!」
彼女があまりにも真剣な眼差しで見てくるので、私はついに堪えきれなくなり、心の中をぶち撒けてしまった。
「……赤城…さん……わ、わたし……提督に逆らえないんです! 逆らうと、みんなが酷い目に合わされちゃうから……!だから……!だから……!……怖い!もう……嫌……!あんな事、もうされたくない!痛いのも!苦しいのも嫌!もう嫌!もう嫌! なんでこんな事に……!どうして私ばかり……!もう嫌……もう嫌……嫌……嫌……嫌……」
涙が止まらなかった。
今まで、溜め込んでいたものが溢れ出した。
「……そう…だったんですね……でも安心してください。
大丈夫です。加賀さんのことは、私が守りますから。」
彼女はそう言って、優しく抱きしめてくれた。
「ぅぅっ……あぁっ……ぐすっ……ありがとうございます……赤城さん……っ……ごめんなさい…っ…!」
「いいんですよ。全部吐き出してください。」
私は、彼女の優しさに甘えて、そのまま暫く泣き続けた。
―――
「……ククッ、ここまで"予想通りだと"最早笑えてくるな。」
俺は思わずそう零しながら笑ってしまった。
「"盗聴"されている事に気付かずにお涙頂戴の話を垂れ流すとは……やはり恐怖で育てた道具は一番御しやすい。」
さて、加賀が人にバラしてはならないという約束を破った事によって、俺も約束を守る理由が無くなり、晴れて他の艦娘を教育する"口実"が出来た訳だ………。
「やはり人の性を持つ物など信用出来んな。
……金で釣りあげようが、友情で手を組もうが、恐怖で縛りあげようが、愛を持って共に歩こうが、最後には皆裏切り、俺に不信と――を植え付ける。」
彼にも、きっと艦娘と言うものを愛していた時期があったはずです。
情がなくても続けられる程、提督と言う職業は甘くない。
……どうして、こうなってしまったんでしょうね。
曇らせ成分って………皆足りてないよね?
-
ちょっと何言ってるか分からない(多い)
-
塩分過多(ちょっと多い)
-
まぁ……普通ですね。
-
そうだよ(便乗)(ちょっと足りない)
-
そうだねお母さんもそう思うよ(足りん)
-
曇らせ気持ちイィ!!(中毒者)
-
3分間待ってやる(はよ更新しろハゲ)