旧日本軍もビックリなパワハラ提督が着任しました。   作:湯タンポ

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私は鳳翔さんが大好きなんだ。

だから、つい殴りたくなっちゃうんだよ。



一罰百戒

一人の罪人を罰することで多くの人への戒めとすること。




一罰百戒

 

 

 

私が赤城さんに全てを話してしまった、その日の夕方、赤城さんは空母や戦艦、そして一部の気の強い重巡や軽巡の子を集めてこう言った。

 

 

「皆さん、私は先程先程加賀さんから全て聞きました。

 

 

提督はあの日の大淀さんの事件以降、私達に手を上げる事は無くなり、改心したのだと思っていました。

 

 

……ですが、それは違いました。

 

 

私達が受けるはずだった物を、加賀さんが全て引き受けていたのです。

 

 

私達はそれを知らずに提督に信頼を寄せ始めていました。

 

 

でもそれがそもそも間違いでした。

 

本当は信頼すべき人じゃ無かったんです。

 

 

だから今度は、私達の番です。

 

これからは、私達が加賀さんを助ける番です。

 

 

加賀さんが私達を助けてくれたように、私達も加賀さんを助けましょう。

 

 

私達の手で提督を捕らえて、罪を償わせましょう。

 

力を……貸してくれますか?」

 

 

赤城さんがそう問いかけると、その場にいた全員が、「はい!」と声を合わせて答えた。

 

 

赤城さんはそれを聞くと嬉しそうに微笑んだ。

 

 

 

その時だった。

 

 

『航空母艦 加賀、大至急執務室へ。』

 

 

そう、館内放送が流れた。

 

 

私はその言葉を聞いた瞬間、顔が青ざめ、冷や汗が流れ、身体が震えた。

 

 

「……丁度いいです、皆さん、行きましょう。」

 

 

しかし、赤城さんが不敵な笑顔でそう言った。

 

 

「えぇ、分かりました。」

 

 

他の子達も皆、そう言って赤城さんに続いて行く。

 

私はそれに、引きずられるようにして着いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋に入ると、そこには提督の他に、大淀さんがいた。

 

 

「提督、ご用件は何でしょうか?」

 

 

赤城さんが早速提督に聞く。

 

 

しかし、虚をつかれたはずの提督は、赤城さんを馬鹿にするような笑みを浮かべながらこう言った。

 

 

「ふっ、ご用件は何ですか……だと?そんな物は”加賀から聞いた”だろう?……それにしても随分多く””仲間を集めたな。」

 

 

それを聞いて、私はまた血の気が引いた。

 

 

何故その事をさも当然のように知っているのか、理解出来なかったからだ。

 

 

「ええ、私はあなたを許さない……。絶対に許さない……。」

 

 

赤城さんが提督を睨む。

 

普段温厚な彼女からは想像出来ないような鋭い眼光だった。

 

 

「赤城さん……」

 

 

私は思わず赤城さんの手を握った。

 

 

「大丈夫ですよ。」

 

 

彼女は優しい笑みを返してくれた。

 

だが、次の瞬間にはもう彼女は表情をガラリと変え、怒りに満ちた目で提督を睨んでいた。

 

 

「これだけ証人が居るのです、大本営に直接掛け合えば、大規模な監査が入り、貴方は直ぐにでも捕まります、大人しく自分の罪を認めて反省してください!」

 

 

「……大本営…か、大淀"アレ"を見せてやれ。」

 

「……は、はい」

 

 

提督がそう言うと、今まで黙っていた大淀さんが返事をして立ち上がり、奥の部屋へと消えていった。

 

 

そして戻ってきた彼女は、何か書類のようなものを手に持っていた。

 

 

彼女はそれを持って、赤城さんの元へ歩み寄る。

 

そして、その紙を赤城さんに手渡した。

 

 

赤城さんはそれを手に取ると、内容を見て絶句していた。

 

 

「こ、これは……!?」

 

 

私もそれを見た。

 

 

そこにはこう書いてあった。

 

 

『大本営及び艦隊司令部より通達、横須賀鎮守府の運営、監査などに関する全権を、日本海軍 大将 南雲秀一 に委任する。』

 

 

私が提督の方を見ると、彼は口元を歪ませてニヤついていた。

 

 

「……どういう……ことですか……?」

 

 

赤城さんが呆然としながら呟く。

 

他のみんなも同様に動揺しているようだった。

 

 

「どういうことも何も、お前達がどれだけ騒ごうが、全て俺の手で握り潰す事が出来ると言う事だ。」

 

 

そんな私達に対し、提督はそう言い放った。

 

 

「そんな……」

 

 

赤城さんは今にも泣き出しそうな顔をしてそう零す。

 

 

 

「……なあ加賀、自分の服の襟首に手を入れてみろ。」

 

 

突然提督に言われて、私は一瞬戸惑ったが、言われた通りに手を入れた。

 

すると、中から小さな盗聴器が出てきた。

 

 

いつの……間に……だから…バレたの…?

 

 

「お前はもう少し賢いと思っていたが、やはり恐怖で支配された道具は御しやすい。」

 

 

提督は嘲るようにそう言うと、煙草に火をつけた。

 

 

 

「大淀、灰皿」

 

 

「は、はい!只今お持ちします!」

 

 

提督は大淀さんにそう指示した。

 

彼女は慌てて部屋を出ていき、暫くしてから大きなガラス製の灰皿を持ってきた。

 

 

「……さて加賀、今回の件で、俺はお前以外に"教育"を行わないと言う約束を守る必要が無くなった訳だ。」

 

 

提督は煙を吐き出すと、悪魔の様な笑みを浮かべながらそう言った。

 

 

「……っ」

 

 

「まぁそう構えるな、今日はその前に少し、面白い物を用意してある。」

 

 

そう言って提督は、引き出しからリモコンを取り出した。

 

 

そのリモコンを操作すると、壁にかかっていたモニターに、とある映像が映し出された。

 

 

 

そして……

 

 

「……え……?なんで…鳳翔さんと間宮さんが…?…それに明石さんや駆逐艦の子が三人も……」

 

 

赤城さんがその映像を指差して震えた声で言った。

 

 

そこに映っていたのは、縄で手と足を縛られた上で目隠しと猿轡を嵌められ、窓一つすらない倉庫のような場所で、正座をさせられている彼女達の姿だった。

 

 

「こ、これは一体……!?」

 

 

私は思わず叫んでしまった。

 

 

いや、私だけではなく、その場に居た艦娘全員が声を上げ、動揺が走った。

 

 

『んー!!うぅ!!』

 

『ふぐぅー!!!』

 

 

彼女達は必死になって助けを求めるような声を上げているが、猿ぐつわのせいで言葉にならない。

 

 

 

「ちなみにこれは生放送だ。

 

…それから彼奴ら結構抵抗してな、あの部屋に連れて行くのには苦労した……、……なぁ、大淀」

 

 

提督は笑いながら彼女に視線を送る。

 

 

「は、はい……そ、その通りです。」

 

 

大淀さんはどこか怯えながら答えた。

 

 

「……それで、何をされるおつもりなのですか。」

 

 

赤城さんが提督に尋ねる。

 

 

しかし、その問いに対しての提督の返答は無く、代わりに提督が持っているリモコンを操作した事で、倉庫の中の様子が変わり始めた。

 

 

まずは猿轡が外され、そこから彼女達の悲鳴に近い叫び声が上がった。

 

次に、手足を拘束していた縄が解かれ、彼女達はそのまま床へ倒れ込んだ。

 

その後、目隠しも取られたようで、彼女達はすぐに周りを見回し始めた。

 

 

 

そして、提督が固定マイクに話し掛けると、それは彼女達の部屋へ通じていたようだった。

 

 

「……気分はどうだ、道具共。」

 

 

提督がそう言うと、画面越しに彼女達の息を飲む音が聞こえてきた。

 

 

『提督!?何故このようなことをなさるのですか……何か私たちに不備が有りましたでしょうか。』

 

 

そして、最初に口を開いたのは鳳翔さんだった。

 

 

「いや……お前と間宮に関してはほぼ巻き込まれた形だが、まぁ、連帯責任と言う事だ。……主にそこに居る曙、満潮、霞の、上官に対する有り得ん態度と言葉遣い、そして赤城と加賀を筆頭とする一部の艦娘たちによる反逆行為のな。……あとついでに俺の体で人体実験をした明石の分も。」

 

 

鳳翔さんの言葉に対して提督は淡々と言葉を並べる。

 

 

『……提督がそこまで怒っている理由が私達には全く分かりません。……確かに、この子達やあの子達が、提督に反抗的な言動をとったことは認めます。ですが、これは明らかにやり過ぎではないですか!?』

 

 

鳳翔さんが叫ぶように言った。

 

 

「お前達が"道具"が俺に歯向かう事自体が既に許される事では無い。」

 

 

 

提督は煙草を吸い込み、煙を吐き出しながらそう言い放つ。

 

 

『な、何よそれ!?ふざけないでよ!』

 

『あんたのそういうところが嫌いなのよ!』

 

『最っ低!』

 

『クソ提督!』

 

 

それを聞いた曙や満潮、霞が一斉に提督に向かって叫んだ。

 

 

 

 

「黙れ」

 

 

提督のその声がそう響くと、彼女達はビクッとして口を閉じた。

 

 

「……まぁ話を聞け、俺は別にお前達が嫌いだからそんな事ををしている訳では無い。」

 

 

彼はそう言ってからまた煙草を吸った。

 

 

 

そして、私達は提督のその言葉に困惑していた。

 

 

嫌いでも無いのに、私たち艦娘にここまで強く当たるのは何故なのか、と。

 

 

 

私達が困惑していると、提督はこう続けた。

 

 

「……俺も、かつては艦娘と言うものを愛していた事があった。

 

…確か、駆け出しから大佐になる頃迄だな。」

 

 

「……っ…だったら……なぜ……!」

 

 

赤城さんが苦しそうな表情を浮かべて呟く。

 

 

「ああ、色々あって価値観が変わったんだよ、良くある事だ。

 

俺の場合は"艦娘に人権など要らない"と思う様になっただけだ。」

 

 

提督は赤城さんの問いかけに対し、悪びれる様子も無くそう言った。

 

 

「……そ、それだけでこんな酷い事が出来るんですか……?」

 

 

赤城さんは震える声で言った。

 

 

「そうだ。……まぁ強いて言えば、お前らが兵器である以上人間と同じ扱いをする訳にはいかないからな。

 

それに、お前らの感情なんかどうでもいいし、そもそも道具に感情などいらん。」

 

 

提督は平然とした顔でそう答えた。

 

 

「…だが、感情を無くすのは無理に等しいのでな、仕方無く恐怖で統制を取ろうとしているのだ。」

 

 

提督はそう言って煙草を灰皿に押し付けた。

 

 

「……さて、与太話は終わりだ、着いて来い。」

 

 

提督はモニターの電源を切ると、椅子に掛けてあった上着とコートを着て部屋を出ていった。

 

 

私達はお互いの顔を見合わせると、意を決して彼の後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その倉庫は、異様な雰囲気を醸し出していた。

 

 

窓は無く、照明は薄暗い電球が一つだけ天井にぶら下がっているだけだった。

 

床には砂利が敷き詰められており、壁際にはドラム缶や鋼材などの資材が大量に積まれている。

 

 

 

「……本当にこんな所に鳳翔さん達が居るのですか。」

 

 

赤城が不安げに提督に尋ねた。

 

 

「ああ」

 

 

彼は扉の取っ手を掴むと、そのまま押し開けた。

 

 

ギィ……という音と共に倉庫の中へ光が差し込む。

 

 

そして、その倉庫の奥の方を見ると、そこには再び縄で縛られている鳳翔達の姿があった。

 

 

「……提督……!……貴方は一体何を考えているのですか……!?」

 

 

鳳翔が提督に向かって叫んだ。

 

 

「特に何も無いが……強いて言うなら、貴様らに教育を施しに来た。」

 

 

彼は煙草に火を付けながらそう答えた。

 

 

「……私達を抵抗出来ないようにして、どんな教育を?……」

 

 

今度は間宮が提督に尋ねる。

 

 

「まぁ簡単に言うと、お前らはこれからここで死ぬほど辛い目に遭うって事だ。」

 

 

提督は煙を吐きながらそう言った。

 

 

「……え……」

 

「…そんな……っ」

 

 

間宮と鳳翔はその言葉を聞いて青ざめた。

 

 

「先ずは見せしめも兼ねて鳳翔からだ。……ああ、先に言っておくが、もしお前達が暴れたりすると、その瞬間にこの鎮守府から鳳翔は消えるぞ。」

 

 

提督は赤城や大和達に向かって言い放った。

 

 

「……何故…私…なのですか……」

 

 

鳳翔は怯えながらも提督に聞いた。

 

 

「お前を最初にやるのが一番効率がいいからだ。……お前が折れれば、他の空母勢、ひいてはこの鎮守府の艦娘全てに影響を与える可能性が有るからな。」

 

 

提督は淡々と答える。

 

 

「……つまり、私は提督にとって脅威だとおっしゃりたいのですね……。」

 

 

鳳翔は俯いたままそう言った。

 

 

「まぁある意味ではそうとも言えるな。」

 

 

彼はそう言い終わると同時に、煙草を足元に投げ捨てた。

 

 

「では、始めるとしよう。今日は色々試してみようか。」

 

 

彼はそう言うと、何故か壁に掛かっていた鋸を取り出した。

 

 

「お前らの体は便利だよ、どれだけの傷でもドックに浸かれば大抵は治る。」

 

 

 

彼はそう言いながら、鳳翔の背中に鋸を当てると、そのままゆっくりと刃を引き始めた。

 

 

「あ"っ……!!ぐぅっ……!!」

 

 

鳳翔は悲鳴を上げながら必死に痛みに耐えていた。

 

 

しかし、その額からは脂汗が流れており、その顔は苦痛に歪んでいた。

 

 

提督はそのまま、彼女の肩口辺りから腰まで縦に引き裂くように切った。

 

 

「あ"がッ……!!!……うっ……!」

 

 

そして、その切り口からは血が滲む。

 

 

彼女はあまりの激痛に気を失いかけていた。

 

 

「…おいおい、寝るにはまだ早いぞ」

 

 

だが、彼がそれを許すはずが無く、無情にも鳳翔の背中がもう一度切られる。

 

 

「ああ"っ!!!」

 

「ほら、まだ始まったばかりだ、しっかりしろ。」

 

 

そう言われても、彼女にはもう声を出す余裕など無い。

 

 

「……しかし、道具を使うのはあまりにも風情がない、やはり暴力、暴力は全てを解決する。」

 

 

提督はそう呟くと、何度も鳳翔のお腹を殴り付けた。

 

 

「かは……!……ごほっ……!おぇ……!……げふ……!……はぁ……はぁ……はぁ……」

 

 

鳳翔は激しく咳込み、嘔吐しながらもなんとか意識を保っていた。

 

 

「ほう、良い根性だ、ならばこれも耐えてみろ。」

 

 

提督はそう言うと、鳳翔の鳩尾に対して、全力の膝蹴りを打ち込んだ。

 

 

「……か……あ……っ……!!!」

 

 

鳳翔はあまりの衝撃に一瞬呼吸が出来なくなり、目を大きく見開いた。

 

 

そのわずか一秒後、もう一度来る衝撃。

 

 

「……っ……!?…………!!!」

 

 

それは胃袋を直接殴られた様な感覚だった。

 

彼女は目を見開き、歯を食いしばり、ただひたすらにその強烈な一撃に耐えるしかなかった。

 

 

だが、3回、4回と繰り返される度に衝撃は強くなり、次第に意識が遠のいていく。

 

 

 

(……こ……れ……以上……は……)

 

 

 

「……良く耐える物だが、そろそろ意識が薄くなってくる頃だろう。」

 

 

提督はそう言って鳳翔の髪を掴んで持ち上げると、そのまま彼女の顔を壁に打ち付け始めた。

 

 

「っ……!……っ……!……っ……!……っ……!……!……!……!……!……!……」

 

 

鳳翔はされるがままに頭を壁に打ち付けられ、そのたびに鈍い音が倉庫内に響き渡る。

 

 

「…もう止めてください!それ以上は鳳翔さんが死んでしまいます……!」

 

 

赤城が提督に向かって叫んだ。

 

 

「……では三分間待ってやる、その間に俺を納得させる案を出せば止める。」

 

 

提督は無表情のままそう言うと、一旦手を止めて彼女を解放し、煙草に火を付けた。

 

 

「そんな……」

 

 

「さぁ、どうした、早くしないと鳳翔が死ぬぞ」

 

 

提督は煙草を吸いながら、まるで煽るように言った。

 

 

「……分かりました……私が代わりになりますから……!」

 

 

赤城が苦しそうな声で言った。

 

 

「お前はダメだ、空母の中で現状最高練度の貴様は替えが効かない」

 

 

提督は即答で赤城の提案を拒否した。

 

 

「なら大和が代わりになりましょう!」

 

 

大和も続いて叫ぶ。

 

 

「貴様は戦艦の中でも最強クラスの火力を誇る。

 

もし貴様に変わったとして、今後の戦闘で多大な支障が出る。」

 

 

提督は再び即座に却下した。

 

 

 

 

 

 

 

「さて……あと1分だが…貴様らにまともな案は無いのか」

 

 

提督は腕時計を見ながら言った。

 

 

「まともな案が出ないようなら俺から一つ提案してやる。」

 

 

「お前達艦娘全員にGPSを埋め込み、集音器を常に付け、全ての部屋、通路に監視カメラを死角のないよう設置し、二十四時間体制の監視下に置く。そして、艦娘達には外出禁止命令を出し、全てのスケジュールを管理する。これで俺は安心してお前らを管理出来る訳だ。」

 

 

彼は淡々とそう語った。

 

 

「つまり、私達はこれからずっと監禁されると言う事ですか……?」

 

 

間宮は青ざめた顔をしながら聞いた。

 

 

「ああ、それに近いな、安心しろ、出撃や遠征はある。」

 

 

「そんな……」

 

 

「…ちなみにだが、もう三分過ぎてるから、お前達に拒否権は無い、拒否したら鳳翔が海の藻屑になるだけだ。」

 

 

提督はそう言いながら、再び鳳翔のお腹に拳を叩き込む。

 

 

「……っ……!」

 

 

鳳翔は声にならない悲鳴を上げていた。

 

 

「さあ、どうする」

 

 

「……っ……分かりました。」

 

 

赤城は悔しさで肩を震わせながら、そう答える他無かった。

 

 

「では明日、ここに全員を集めろ。」

 

 

「……はい。」

 

 

こうして、鳳翔達は解放された。

 

 

 

 

---------------

 

 

 

 

翌日。

 

 

この鎮守府にいる全艦娘の招集がかかり、昨日の倉庫に全員が集められた。

 

 

「……よし、皆集まったようだな。」

 

 

提督はマイクを手に取り、話し始めた。

 

 

「知っているものも居るだろうが、改めて宣言する、俺がここの鎮守府の提督である間、貴様らを徹底的に管理する。

 

 

そのために、まずは今から貴様らの首に首輪型のGPSを埋め込む。

 

 

その中には当然爆薬が仕掛けられいる、逆らったりすれば、その瞬間にドカンだ。」

 

 

提督はそう言うと、首輪を取り出した。

 

 

「これは特別製だ、外すためには専用の工具が必要になる。

 

もちろん、俺以外には使えないようになっている。」

 

 

提督はそう説明しながら、一人ひとりに首輪を付けていった。

 

 

「では次に、今後について話す。

 

……俺が求める事はたった一つ、逆らわず俺の命令を聞け。

 

それだけだ。」

 

 

彼の目は本気だった。

 

 

「逆らう者は容赦なくバラす、それが嫌なら黙って従え。以上だ。」

 

 

「……以上ですって?ふざけないで!」

 

 

突然、瑞鶴が怒りの声を上げた。

 

 

「貴方のような人に好き勝手させてたまるものですか!私は絶対に反対よ!」

 

「そうか、なら仕方がないな。」

 

 

提督はそう呟くと、懐から爆破用のスイッチをとりだした。

 

 

「俺はお前達が逆らう事が不思議でならん、何故そこまでして反抗したがるのだ?」

 

 

「それは……」

 

 

「まあいい、お前達の意見など聞くだけ無駄だからな。」

 

 

提督はため息をつくと、ボタンを押そうとした。

 

 

 

 

「お待ちください!…提督、瑞鶴にはよく言って聞かせますから!どうかお見逃し頂けませんか!?」

 

 

しかし、翔鶴が提督の前に立ち塞がり、必死の形相で言う。

 

 

 

 

「………一度だけだ、次は無い。

 

……貴様らは後程、大淀からローテーション表を受け取り、その通りに動け、そうすればエサと風呂位は許してやる。」

 

 

「ありがとうございます……」

 

 

「では全員解散だ、行け。」

 

 

提督はそう言うと、その場を後にした。

 

 

「翔鶴姉ぇ、ごめんなさい、私が軽率な事を言ったせいで……」

 

「良いのよ瑞鶴。」

 

 

二人はそう言いながら抱きしめ合った。

 

 

「でも、これからどうなるんだろう……。」

 

 

「分からないわ……だけど、あの方は私達が逆らう事をとにかく嫌われるわ、だから……もうあの人に逆らうのは辞めてちょうだい……私は、瑞鶴が爆発で死ぬところなんて、絶対に見たくないわ……」

 

 

「うん……分かった。」

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

その頃、提督は執務室に戻っていた。

 

 

彼はデスクワークをこなしつつ、煙草を吸っていた。

 

 

(これでいい……これで奴らも俺に従うほか無い……そして、俺が奴らを失う事など無い)

 

 

彼は満足げに笑みを浮かべると、窓の外を眺めた。

 

 

そこには、満開になった桜の花びらが風に舞っている様子が見えた。

 

 

「ふむ、今年はいい春を迎えられたな。」

 

 

彼はそう呟き、再び仕事に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……この世に生まれてしまった事が、俺にとって一生の罰だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 










言っとくけどまだ終わりません()




……さて、彼女達はこれからどうなるのでしょうか。



みんなも裏切られないように気をつけようね、人っていう生き物は直ぐに裏切っちゃうから。


……誰かに裏切られたと思ったら、またここに戻っておいで、きっと、その胸のモヤモヤがもっと酷くなるはずさ。


じゃあ、またね。

曇らせ成分って………皆足りてないよね?

  • ちょっと何言ってるか分からない(多い)
  • 塩分過多(ちょっと多い)
  • まぁ……普通ですね。
  • そうだよ(便乗)(ちょっと足りない)
  • そうだねお母さんもそう思うよ(足りん)
  • 曇らせ気持ちイィ!!(中毒者)
  • 3分間待ってやる(はよ更新しろハゲ)
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