柱島泊地の風便り   作:風間正章

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玩具の艦隊

深海棲艦が現れて、10年を向かえる時節となって来た。

深海棲艦のテリトリーたる、海域を奪還する大規模な作戦も年に複数回結構されている。

インド洋から地中海海域迄、何度か赤くなった海面を青く染め直した。

すると、日本近海が真紅に染まり。

慌てて、日本に戻り敵を押し返す。

当然、青く染め直した海域が再び真紅に染まり直すのである。

作戦が悪いのよ。

と、聞こえて来るのだが。

いたちごっこ状態で、結果的に成果は無い。

 

鎖国まっしぐらの現状で、何とか国内の産業を維持するべく様々な政策が国会で討議されている。

だが、最も有力な政策は民間事業者の火事場の馬鹿力にも等しい商工で有った。

風間の艦隊も、ディリー任務をこなすと。

一時的に海域の通行や漁協が可能となる。

呉周辺の漁協協会から、その間隙で大漁の時に。

御苦労様と、舟盛りが振る舞われる事が有る。

五月雨曰く、艦娘の皆が非番の時に呉周辺の住民達と交流を深めているのが大きいとの事。

「その辺を狙って、皆に自由に行動させているんでしょ。」

と、五月雨に言われたが。

「そこまで、嫌らしく無いよ。皆、愛想が良いんだね。」

どうなんだか?見たいな顔して五月雨が書類を纏めた。

実際問題、艦娘が周辺で消費行動を積極的に行う事で経済的な効果は低くないと見繕ったので、呉市長と御茶した時に割引対象でどうでしょうか?見たいな。

事は、言ったかな?

更に、自衛隊も対象で提案して貰い。

広島県庁を通して、広島県の議員さん提案として国会迄話しが通ったのが。

想定外の速さだったのが驚きでは有ったが。

艦船では無く、人体で。

しかも、妙齢の女性で構成されている。

艦娘の艦隊は、影で玩具の艦隊と言われている。

あまり、良い意味では無いが。

その玩具が存在しないと、状況はどうにも成らないのである。

玩具には、感情も有れば痛みも感じる。

我々と、変わる所は基本的には無い。

 

那加ちゃん48が、色々な意味で人気を博しているが。

政府も民間に対する広報の一環として、仕掛けている。

風間個人は、アップフロント贔屓では有る。

 

五月雨達の戦闘は、艤装から撮影されている。

モニター上では、簡易な表現で表わしているが。

実際は、接近迄は照会等で相手の正確な位置を視認して。

陣形を定めて接近。

艦載機や砲撃で、目標の撃滅を目指し。

最終的には、激突の上で肉弾戦になる事も多い。

艤装にて、相手を叩き伏せ。

殴り合いとなる。

格闘戦闘に海戦が移行した場合は、海上が血の海とかす。

 

 

 

 

 

 

 

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