明石が着任したのは、イベント海域での事で。
その後は艤装の改良・開発に大活躍してもらっている。
最も、明石にしか出来ないからなのだが。
風間は、明石に間宮の券やら酒やらと配りに配って。
やっとの事で、風間用の脚部ユニットを作って貰った。
何故なら。
そもそも、文字通り島流し状態の勤務地で有る風間艦隊の旗艦である小舟から内陸部に戻る為には幾つかの方法を選択しなければ成らない。
(この旗艦たる、小舟を動かす免許を持っていないのだ。)
1・海自の内火艇に乗せて貰う。
これは、事前に連絡してないと駄目で。
あまり、いい顔もされない。
2・自分で、ボートを漕いで帰る。
1度実行したが、2度とやらないと決めた。
3・泳いで帰る。
絶対に無理。
4・五月雨に、おぶって貰う。
確かに、五月雨は言っていた。
「私が、提督をおぶって行きます。」とね。
何度か、おぶって貰った。
正直、格好悪い。
それに、1度波の畝りで五月雨がよろけて。
思わず、しがみついたんだよ。
その時、両手のひらはとても柔らかい物に触れてしまい。
見事な、背負い投げで海面に頭から叩き浸けられた。
「キャー、提督」
と、五月雨の声を海中で聴きながら思った。
この方法も、アカンと。
他の艦娘に頼んだとしても、同じ様な事例が起きた場合。
人選によっては、命の保証が無い。
そこで、風間用脚部ユニットが必要と考えた訳。
艦娘用のだと、出力が凄過ぎて海面で、ミンチになりそうだし。
艤装は、各艦娘の専用で調整されているから。
非番で空いてる艤装を使う訳にも行かない。
明石さん、空いた時間で作成してくれました。
財布が軽くなったけどね。
柱島泊地だから、基本的に海面は穏やか。
それに、自由に行動出来るから。
内陸部に自由に行ける。
海面に、直立する所迄は出来ていたから。
後は、航行する練習するだけ。
五月雨は、最初渋い顔をしていたが。
「また、おっぱい触って。海に沈められたくない。」
と、言ったら。
練習に付き合ってくれた。
自由に行動出来る様になる迄は数日を様したが。
今は、穏やかな海面なら行動出来る。
で、更に考えた。
この風間用の脚部ユニットを外洋用に改良して貰い。
直接、艦隊の指揮を取れたら。
より細かい指示出せる。
この目で、深海棲艦を視認すれば判断基準も変わるだろうと。
で、最初の方で明石に頼んだのだが。
五月雨に、止められた。
確かに、海戦に出れば瞬間でミンチにされるだろう。
別の手を考えるとするか。
「明石、海戦でミンチに成らない様に防御ユニットを作って。」
「提督も、懲りない人ですね。」