柱島泊地の風便り   作:風間正章

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指導その3

兵装に付いては、工作艦の明石が居ないとどうにも成らないので。

石南提督には、早急に艦隊の旗下に加えて頂きたいが。

風間「此ればかりは、明石の着任を祈るしか無いですね。」

風間「私の艦隊の明石を、お貸しするなり出来たら良いのですが。」

不思議な事に、艦隊間での艦娘の譲渡や派遣が不可能で兵装も同じと成る。

だから、提督の人数も必要となって来るのだが。

各艦隊の艦娘保有数や面子も区々である。

風間「石南提督は、暫くは艦隊の充実と備蓄に練度向上をお願いします。」

石南「風間さん、花で良いです。」

石南「私も勉強しないとですね。」

漣が、苦笑いをしていた。

 

風間が、自分の旗艦に戻ったのは夜も遅くなっていた。

風間「五月雨、遅くなって、ごめん。」

五月雨「お疲れ様です。」

笑顔で、出迎えてくれた五月雨。

書類の束を抱えて、纏め作業に入っていた。

その付近を、五月雨の妖精さんがチョロチョロと動き回っている。

ん?

別の妖精さんも居るな。

この妖精さんは。

 

 

「随分と、根を詰めるんだね。」

お?

風間「時雨か、五月雨の手伝いかい?」

風間「ありがとう。」

時雨「別に、僕は妹の様子を見に来ただけだからね。」

と、時雨は言って要るが。

時雨の妖精さん達も、書類整理を手伝っているのが解る。

五月雨が、書類を持って。

一旦離席し、執務室を出たのを見た時雨がシグと寄って来た。

時雨「提督、役目で隣の石南提督の面倒を見るのは解るんだ。」

時雨「でも、五月雨にも最っと気を配って貰わないと。」

時雨「僕としても、五月雨が心配だからね。」

 

え?

五月雨に、石南提督の面倒を見ろと言われて。

追い出される様に、隣に行っていたのに。

この様に言われても、どうしろと。

更に、時雨の雰囲気で圧をかけられると反論が許されない感じに成る。

 

時雨「提督。僕は難しい事を言って要る訳では無いんだよ。」

風間「時雨、俺は君の上官で合って。」

時雨が、人差し指で風間の唇を押さえた。

時雨「提督、君には失望したよ。僕からの指導が必要な様だね。」

時雨「こんな時に、階級を持ち出して相手の言論を封じるのは、僕は良く無いと思うんだ。」

時雨「立場の濫用はパワハラだよ。」

時雨「それに、僕は君の義姉に成るんだ。」

時雨「義弟が、義姉の言うことを聞かないのは、僕はおかしいと思うんだ。」

 

時雨さん、今貴女は義姉と言う立場の上で俺に言ってるよね。

これは、パワハラだよね。

と、風間は思っているのだが。

唇を塞がれている。

そして、時雨からのプレッシャーは洒落に成らない圧力である。

怖いなんてものじゃない。

 

時雨「義弟君、夜は長いよ。」

 

風間は、この夜。

理不尽の圧力に寄る指導を、延々と受ける事となった。

 

 

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