柱島泊地の風便り   作:風間正章

37 / 46
遠征

朝風「司令官も、人使いが荒くて困るわ。」

 

朝風は、遠征任務の東京急行(弐)を最近では専属状態で任されている。

春風・松風・旗風・三日月・白雪を従えての遠征であり。

三日月には、特大発動機を三隻。

朝風達は、ドラム缶を満載しての編成となっている。

一回の出動で、2時間55分を要し。

これを、延々と周回してる。

 

朝風(流石に、飽きてくるわよね。)

この遠征任務を彼女は、軽く考えてはいない。

燃料を効率良く稼げる上に鋼材も稼げる。

艦隊運営の要となる遠征任務なのだから。

しかし、この2ヶ月ばかり。

延々と続いているのだから、やや飽きも来る。

朝風(こんな事を、口にだしたら。神風姉ぇ~に、怒られる。)

 

朝風は、自分の後ろを振り返り。

朝風「皆、大丈夫?」

と、皆を気遣う言葉を掛ける。

松風「あ~?別に問題無いけど。」

春風「松風さん、朝風さんは私達を気遣ってくれているんですよ。」

旗風「朝姉さん、私達に気遣は無用ですよ。」

三日月「もっと、頑張らないとですね。」

白雪「皆さん、頑張りましょ。」

 

朝風(皆、良くやってくれている。)

朝風(司令官に、皆に間宮の券を出す様に交渉するか。)

 

派手に見える分、戦闘系の任務には注目や評価が高い傾向は有る。

だが、遠征任務で資材を集めないと艦隊は稼働出来ないのだから。

朝風は、ややだれて来た自分の気持ちを引き締めた。

 

深海棲艦に、海上封鎖され制海権を取られた状態の中で。

最近は遠征任務でも、被弾する物も出始めた。

この東京急行(弐)と、東京急行は被弾する事な無い。

 

この任務は、風間艦隊では特に実施される任務となっている。

ここ最近のイベントで、資材の備蓄が底をつき断念するパターンが続いている。

重要遠征任務で、間違えが無いのである。

 

松風「何だよ、姉貴。」

松風「珍しく、気を使うなんて。」

松風「さては、司令が恋しくなったか?」

 

朝風は、ジト目で答えた。

朝風「あんたね。」

朝風「司令官には、五月雨が居るんだからね。」

 

松風「おやおや、弱気だね。」

松風「司令は、五月雨には手を出していないらしいじゃないか。」

松風「十分に、チャンスは有るんじゃないかな?」

 

朝風は、ドラム缶を持ち上げ。

松風に、投げつける素振りをした。

 

松風「お~、怖い怖い。」

と、松風はおどけて見せた。

 

朝風が、プッと笑いをこみ上げると。

皆が、笑い出した。

 

天気の良い、波ひとつ無い穏やかな海上に。

明るい女性達の笑い声が続いた。

 

朝風(次に、帰港したら。)

朝風(少し、皆の慰労会位は開催しないとな。)

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。