柱島泊地の風便り   作:風間正章

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支援部隊

艦娘艦隊は、防衛省の隷属化に置かれている。

自衛隊の下部組織なのである。

艦娘艦隊が、出動するには自衛隊の援護や支援が必要となる。

何故なら、深海棲艦の発見は自衛隊や海上保安庁の哨戒活動に寄る物が大半となる。

人間サイズにスケールダウンした艦娘が、広範囲に渡る活動を艦船レベルで行うには無理が有るのだ。

逆に言えば、深海棲艦側も同じ事が言えると分析されているのだが。

 

現在の自衛隊も、深海棲艦に対応した装備に改装を行っている。

対深海棲艦用として、艦娘を乗せる為の装備である。

これは、陸海空の自衛隊は元より。

海上保安庁や、日本に残っている米第七艦隊もである。

 

海上自衛隊のヘリコプターSH-60K2機が、海面スレスレの低空飛行をしている。

風間艦隊所属の海防艦が乗り込んでる。

1番機には、占守と国後。

2番機には、八丈と石垣。

 

占守「お世話に成りました。行きます。」

とインカムを通した声に。

1番機機長は答えた。

機長「なんだそりゃ?これで最後か?帰って来いよ。」

占守は、いたずらっ子が怒られた様な顔して。

ペロッと、舌を出して海面スレスレを飛行中の1番機の右側から。

国後は、左側から飛び出す様に着水していった。

少し離れた場所の2番機からも、同じ様に八丈と石垣が着水する。

海防艦の4人が無事に着水するのを確認し高度上げて2機のSH-60Kはホバリングした。

4人が、海面で合流し隊列を組み。

旗艦の占守が、インカムから。

占守「合流完了しゅ。此より作戦行動を開始するっしゅ。」

機長「御武運を。」

占守のサムズアップを見て、2機のヘリは後方に退避する。

 

デイリー任務の敵潜水艦を制圧せよ❗️

この任務を行う為の出動である。

海域が、四国九州沖と近海なので。

風間は、柱島泊地の艦隊旗艦から指揮を取る。

インカムを通して、占守達の会話も聞いている。

 

1番機の機上。

林2士「あんな子供達に。」

原田2尉「林は、今日が初めてだったな。」

原田2尉「なりは子供の様に見えてもな。」

原田2尉「俺達よりも、歳上だからな。」

林2士は、21歳で本日が初陣で艦娘と接するのも初めてと成る。

原田2尉は、31歳で1番機の機長を勤めている。

阿部1曹「確かに、あの姿を見たら面食らうよな。」

阿部1曹は、副機長で29歳。

坂上3曹「でも、良い子達だよ。」

坂上3曹は、26歳。

この4人が、1番機の乗員である。

原田「俺達は、深海棲艦には無力だからな。」

原田「あの、お嬢ちゃん達に戦って貰わないと国防も出来ない。」

林「嫌な物ですね。」

原田「だからな、俺達は俺達がやれる事をやるんだよ。」

林「何を?」

坂上「無事に、海域に送り届けて。」

坂上「無事に帰って来る事を祈って、待つんだよ。」

阿部「暖かい、飲み物を用意してな。」

阿部は、飲み物の入ったタンブラー持っていた。

林「出動の時に、用意していたヤツですね。」

 

暫くして。

原田「お嬢ちゃん達が、御帰還だ。」

インカムから、占守の作戦終了の通信が入る。

 

回収海域に向かう2機は、海上で元気に手を振る4人を確認した。

 

柱島泊地に、帰投する機上で美味しそうに緑茶を飲む占守がいた。

占守「作戦終了後のこのお茶が、落ち着くしゅ。」

阿部「幾らでも、用意してやるから。」

阿部「帰って来いよ。」

占守「当たり前しゅよ。」

占守は、嬉しそうに笑った。

 

 

 

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