トワイクラウドとは、夕雲型だけで結成されたチームの名前である。
風間艦隊に所属する艦娘達は、様々な形でチームを結成しているが。
夕雲型だけで結成された場合のチームは、トワイクラウドと名乗る。
夕雲が、監督兼キャプテンを務めていて。
殆どのスポーツをこなすのである。
前回は、広島県の女子バスケット部との練習試合の一端を記したが。
実際、夕雲型だけでの編成では。
バスケットとしての身長は、足りていない。
全員ガード程度の身長しかない。
そんなメンバーで、勝利を上げているのは彼女達成りに努力や工夫を行っているからなのだ。
艦娘だから、強い訳では無い。
とは、言っても。
身長差が有っても、当たり負けは女子高生相手でするわけも無く。
見た目よりも、強靭な身体機能ですからね。
実際、WNBAの選手にも、当たり負けしないと思われる。
風間も、五月雨とぶつかって吹っ飛ばされるパターンの方が大半となる。
ガード程度の身長ばかりのチームなので、リバウンドやスリーポイントシュートの対抗は苦手となるのだ。
そこで、夕雲はフィジカルを生かした方法で対抗する。
相手チームのパス出しから、チェックするのだ。
プレスで、パスカットしシュートを決める。
そう、SLAM DUNKの山王と同じ戦術。
これを、最初から最後までやり続けるので。
ひたすら、夕雲達の攻撃が繰り返される。
見ている、此方が気持ち悪くなる位の戦術なので。
相手が、哀れで仕方ない。
夕雲に限らず、艦娘は手を抜かない。
夕雲「相手に失礼が有ったら、申し訳ないですから。」
夕雲「楽しいですよ。」
夕雲「私達の戦術を上回る人達もいますからね。」
たまに、苦戦した話は聞くが。
一般の人を相手に、負けた事は少ないな。
彼女達は、スポーツを心底楽しむ。
夕雲「何でしょうか?」
夕雲「心の何処で、無性にプレイしたいと思う時が有るんですよね。」
様々な、スポーツや文化活動に、お祭りなんかも羽目を外して弾けまくる。
風間「もしかしたら、艦娘の艦船時代の記憶に原因が有のかと、思います。」
と、風間の記録が残されている。
風間「戦時中、艦船乗組員は全てを投げ打って戦ったと思います。」
風間「そんな乗組員達の思いが、艦娘の記憶の一部を形成しているとすれば。」
風間「私は、艦娘達に出来る限りの自由を与えます。」
風間「艦娘達には、自由に楽しんで貰いたいです。」
もっとも、現状では深海棲艦との戦いに明け暮れる事態になっているのだが。
風間「今回も勝ったね。」
夕雲「でも、506対32ではディフェンスの失敗ですよ。」
夕雲は、今回は監督としてベンチ入りしていたが。
相手の様子が違った。
夕雲「前回は、ベンチ入りしてなかった1年生が主力で来ました。」
夕雲「1年生に、触発されたのか上級生も動きが良くなっていました。」
夕雲「今回も、あの子達は最後まで諦めませんでしたからね。」
夕雲「何時かは、負けるかも知れないですよ。」
夕雲「さて、巻雲さん達に少し注意をして置かないと。」
夕雲は、嬉しそうに話す。
夕雲「あの1年生達が居るなら、この高校は最もと強く成ります。」
夕雲「次世代が、安心して頑張れる世の中にしないとですよね。」