柱島泊地の風便り   作:風間正章

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報告書

イベント海域も終了し。

風間艦隊にも、暫しの静寂が訪れる。

訳は、無いので有る。

イベント海域を完遂しているならともかく、今回も未達に終わり。

風間は、副官の五月雨を伴い防衛省に報告書を提出する為に呉に居た。

その際、嫌味交じりに叱責をたらたらと承る。

風間自身の無能を詰られるのは当然で有り黙って受け入れるのだが。

事が、旗下の艦娘に迄及ぶと瞬間的に頭が熱くなる。

反論しようとすると、横にいる五月雨が絶妙なタイミングで風間の制服を引っ張り制止するのだ。

どうも、風間自身が上層部に対して変に悪目立ちをするらしく。

当たりは毎度厳しい。

其なりに絞られて、釈放された。

これも、艦隊を任された責任者の責務の一つでは有る。

風間「しかし、何故にこうも槍玉の筆頭にされるのか訳が解らん。」

五月雨「提督、本気で言ってますか?」

怪訝な顔で五月雨に振り向いた風間の顔を見て。

五月雨は深いタメ息を含めて、自分の中に抑え込んだ。

五月雨「提督、今日は市内でお茶してから帰隊しましょ。」

風間「五月雨からのお誘いとは、珍しいね。」

五月雨「今日は、私が奢ります。」

海上自衛隊呉総監部の正門で、待ち合わせとして。

二人は、制服から私服に着替える為に更衣室に別れた。

 

今回もイベント海域の攻略は未達であった。

海域突破の為に2個艦隊全艦高速+が必要と言われてもな。

そんな数の機関は所持していない。

それに、風間自身直接的に自衛隊の1部上層部からの特命が押し付けられていて。

艦隊運用の時間も最近は厳しいのだ。

五月雨達にも内密で動けと言われてもな~。

その上、イベント海域未達での叱責で割りが会わない。

不満不平の連続である。

五月雨には、特命の件が薄々感ずかれている様子だし。

これも、仕事の内なのか?

特命の内容は、正直有り得ないと思いたい内容だ。

しかし、調べ始めたらキナ臭いを凌駕しだした。

他にも、特命が下されいる提督も存在するとは思うのだが。

これが、想定通りとなると頭が痛い。

正直、放り投げたい。

調査して解った事の中に。

風間自身が、特命調査の状況に足を踏み入れている。

最早、逃げ出せない。

風間自身に、特命が下された訳だ。

でも、これは俺は被害者だよな。

 

私服に着替えて、正門の外で五月雨を待っていると。

五月雨が、正門から出てきて周りを見渡し。

風間を確認して、トコトコとよってきた。

何時もと違う、私服姿にオーとなっていると。

五月雨「提督どうですか?」

と、聞いてきた。

 

 

 

 

深海棲艦との戦争が続いて、早くも十年。

混沌とした、時勢は続いている。

 

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