柱島泊地の風便り   作:風間正章

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問い 弐

大和と武藏が、靖国神社に参拝を終えた後。

その脚で、皇居の外苑を時計回りに移動しながら東京駅方面から銀座に向かった。

美人の二人がガールズトークをしながらなので、周りから目を引く。

更に、二人共に高身長でもあるので余計に。

 

深海棲艦との戦争も10年目になると、国内の厭戦気分はかなり高まり。

その風潮は、海から離れた場所になると高まりが激しくなりつつある。

そして、延々と終わりの様相すら見えない戦争への不満感は国民の中で沸騰し始めてる。

海岸線や海洋関連の関係者であれば、最前線で死闘を繰り広げている自衛隊や海上保安庁。

更に、艦娘達に好意的な対応となるが。

その他の人々は、必ずとも好意的とは成らない。

 

大和と武藏は、先程から複数の非好意的な視線が有るのを感じているが。

無視を決め込んでいる。

報告の中には、襲撃してくるグループも居るらしいが。

撃退するのは簡単でも、相手に怪我をさせると色々と面倒な自体となる。

 

大和は、後ろから自分の頭部に飛んでくる物体を感知した。

質量から、小石と認識し。

振り向かないでも、小首を傾げれば避ける事は可能で有る。

しかし、交わした小石が一般人に当たりでもしたら。

それも、面倒な事に成るので手で受け止める事にした。

この間、コンマ数秒で有る。

 

振り向き、小石を右手でポンと受ける。

小石を投げた人物も感知出来ている。

その人物を目視したが、既に武藏が相手の後ろに回り込んでいた。

 

大和「危ないじゃないですか。」

小石を投げた人物を見て、大和は笑った。

人物は、50代位か?

風間提督とは、かなりタイプが違う様ですね。

人物「化け物追い払わんで、こんな所で遊んでんじゃね~。」

 

アラアラ。

大和は、苦笑いした。

余りに、定番の展開で力が抜ける。

因みに、人物は6人組で大和を睨み付けているが。

大和も、ゴタゴタは避けたいので追い散らす事にした。

軽く、殺気を込めると6人組はクルリと回れ右で逃げ出す。

そして、その前方には、武藏が立ち塞がっていた。

前門の武藏に後門の大和で、6人組は進退窮まった。

大和「武藏、その辺で止めましょ。」

武藏も、苦笑いで進路空けてやる。

6人組は、全速力で逃げ出した。

 

武藏「島風より、速いかもな?」

大和もやれやれと肩を竦めた。

武藏「大和を狙うとは、意外と度胸は有った見たいだな。」

大和「狙われ安い様に、わざと隙を作って上げましたからね。」

 

東京駅から、銀座方面を散策しながらだが。

何と無く、鬱屈した感じの空気感が漂う。

長引く戦争に、疲弊した。

どうしようも無い空気感。

 

 

 

 

 

 

 

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