【カオ転三次】DRUG FATE   作:石は転がる

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 今回の主人公の思考は脈絡なく飛んだり、やたらと自虐的であったりします。
 体調悪くて『平常心』を切っている+半終末の戦闘で疲れが溜まっている事が原因なので、主人公自身への論評は冷静な視点で無い事をご了承ください。


幕間35

 寝室の一方、一面ガラス張りの壁面から庭の木々に照り返した日差しが柔らかに射し込む。

 木枯らしが吹き荒れる季節だが、部下たちが丁寧に手入れをしている庭は一年を通して変わらず緑を湛える常緑樹と、落葉の色彩、地面を華やかに飾る花々が調和した美しい姿を見せていた。

 

 そんな壁面を見渡すように、寝室にデデンッと鎮座する寝台。

 ベッド脇には急遽設置されたわき机と、そこ積まれた書類。ベッドの上には板が通され、臨時のベッドテーブルになっている。

 その寝台の上。端の方で、私はクッションに埋もれるよう支えられ体を起こしていた。

 

「朱莉。クリスマスのチャリティーは参加で良いのだな?」

 

「――……ええ、はい。ピュリフィケイション・アンプの実稼働テストにはちょうどいいですから。シェリルも張り切っていますしアクシデントが無ければ参加します。」

 

 ベッドテーブルに侍女たちが並べられていく関連書類を目だけで確認し、返答をする。

 その口の動きに、眩暈と嘔吐感が押し寄せる。

 ただ声を出すだけで、気持ちが悪くなる。

 体調不良。

 これは、中華戦線――インドの戦線はついにエベレストも越えられ中国内部に戦線が移動した――への支援攻撃をした後に、暫し起きるようになった不調だ。

 大体支援攻撃に出た後の二日か三日後ぐらいだろうか。自律的に体を動かそうとすると脳を掻き毟るかの嘔吐感などに襲われるのだ。

 

 理由ははっきりとしている。

 霊体だけでも『戦闘で燃料として消費した一部の復元』『敵からの攻撃により傷つき膿んだ部分の回復』『格上との交戦により研ぎ澄まされたが故の成長』と、点でバラバラの方向を向きながら働く治癒能力の不協和音。

 そこに、肉体側の『霊格が消失したフィードバックで消えた血肉の復元』『戦闘機動に損耗した生体組織の回復』『霊格の成長に合わせた変質』『全然関係のない二次成長期の成長』が、こちらも好き勝手している。

 その霊体・肉体共に刻一刻と変わり続ける現状を、私は把握・統制しきれていないのだ。

 

 初めの頃は問題なく、今になって問題が起こっているのも何故かわかり切っている。

 戦闘の度にお互い手を読み合い対策を練っているのが原因だ。

 手札を一つ切る度、切り札を一つ失う度に私が戦闘時に費やすMAGの損耗はどんどんと増えていっている。【メルカバー】に出くわすまでと直近の戦闘とを比べれば、消費するMAGの量は二倍や三倍では利かない量だ。

 その消費を捻りだすべく行っていた“私自身”のMAG変換だが、その後回しにした負担が誤魔化しきれなくなったのがこうして『体調不良』として出てきたのだ。

 

 指の一本を動かすだけでも人型の枠に詰まった血肉を振り混ぜるた様な感覚に襲われると、流石の私でもあまり動きたいとは思えない。

 そのため、予兆を感じた時はその後の面会などをキャンセルして安静になったまま出来る事務仕事を家でするようになったのが寝室で書類を眺めている理由であった。

 

「中華戦線への攻撃はどうする? 余り期間を開けると痺れを切らしたメルカバーが動くと思うが。」

 

「そうですね……私の回復を見てですが、十二月初旬から中旬に襲撃の予定を入れます。ああ、それと、機付きの人間には『機体の修復が終わたら次代の開発を優先して下さい』と伝えて下さい。」

 

「了解だ。武蔵には遊ばせないように伝えておく。」

 

 まあ、そんな私の体調は今はどうでもいい。今は目の前の仕事(?)に意識を向けるべきだろう。

 シェリルが立案・企画したコンサート関係の祭典の書類と、こちらが押し込んだ機材の設置についての書類と二つに分けられているが、二つとも二月近く先にアメリカで開催されるイベントの資料だ。

 

 聖誕祭前後に行う『イベント』。それは一神教国ではよく見られる光景ではないだろうか。

 ――二年前までは。

 二年前以前も政情や治安の悪化から中止されたイベントも多かったが、それでも開催しているイベントも数多くあった。ちょっとした楽器の演奏会やクリスマス飾りのための市、プレゼントを買い求める人間を対象としたものなど、賑やかで華々しいシーズンだったのだ。

 それが、去年は核による半終末到来のごたごたに年末年始を祝う暇も無く時期が過ぎていった。

 『アメリカ』という国の崩壊。『悪魔』の一般化。安全の消失。生存の不確かさ。

 必死になった人たちは何かを祝うほどの余裕も無く、只々“生きる事”に全力を傾けることで生存を確保していた。

 

 私が支援している『旧アメリカ政府』派閥もそんな“生存”に全力を賭している集団の一つだ。

 ワシントンから避難出来た僅かな生き残りが首魁を張り、ヒューストンの行政機関を麾下に収めたこの派閥は主に南部の政府系シェルターを統括する――とは言っても人数はともかくシェルター数は多くないのだが――組織だ。その人員は初めから政治に入り込んだ、もしくは後から転向したメシア教殉教者もいるが、その大部分は一般の信徒に過ぎないし、メシア教以外の信徒も普通に存在している。

 そのため、『メシア教穏健派』の主流からは外れた派閥であり、政権にとってはメシア教は『支配者』ではなく、ただの『有力支援団体』でなくてはならないと見ている節がある。

 

 私個人からの支援を二つ返事で受け入れているのも、物資・人員が足りていないというのも勿論あるが、『メシア教』に依存する政権運営からの脱却を志してのものだと今までの折衝でそれとなく仄めかされている。

 美麗賛辞や共存共栄を望む言葉はあったが、結局のところは所謂“当て馬”を期待されているのだ。

 

 そんな集団であるからこそ、日本的には普通であるが信徒としては非常識な“クリスマス当日”のチャリティーコンサート開催を歓迎しているのであろう。

 会場予定地は最重要防護地域(居住区)からは多少離れた公園で、ほぼ目の前に()()()()()有志によって作られたメシア教の教会がある。コンサートの開演時間を考えれば、ガンガンに歌声が周囲に響き渡る時間は『クリスマスミサ』にもろにかぶる時間帯でもある。

 コンサートの騒音が降り注ぐ中では、聖夜の厳かさなどあったものではないだろう。

 

「収容人数の概算が出たら『振舞い』に必要なターキーなんかの手配もお願いします。事前に送るなら現地の冷凍設備が足りないと思うので、冷凍コンテナと発電機の必要があるかもしれません。」

 

「野外会場の設営と絡ませて話を通す。朱莉が祭りで食べたい物があるなら別に命じておくが?」

 

 アメリカ文化で祝い事と言ったらターキーとポテト、それにパンプキンパイだっただろうか。米国文化圏の人間が身近にいないのでうろ覚えだが、そのあたりは下に任せればいい話か。イベント会場での『施し』の手配はコンサートの方とも合わせた方が良いかもしれない。立食のしやすい串料理を増やすか。出演者の好物なんかのコラボも良いかもしれない。シェリル以外にも何人かアメリカ人歌手も現役復帰して出演するという話もある。俯くのを止め、再び歩き出せたのなら喜ばしい事だ――。

 

 頭に浮かぶ幾つもの考えが、倦怠感に揺さぶられて上手く纏まらない。

 眼を瞑り、なるべく静かに、浅く息を吸う。

 ガイア連合の仕事ではなく私人としての“遊興”のような仕事とはいえ、会場スタッフにナインズを動員するし、現地の人間も多くかかわるものだ。無理を推して頓珍漢な命令をするより、他の人間に任せてしまった方がいい、か。

 

「――任せます。」

 

「了解、適当に指示しておく。――この案件は、これだけだな。」

 

 現地に紹介した豊穣神たちによる食糧生産の調子や、ヒューストン以外のシェルターへの物流・警備状況などへの疑問も頭の中を駆け巡るが、確認を後日に回すか任せるかにして思考を切る。

 

「……“未来への一歩”、か。シェリルも何を考えてこんなキャッチコピーにしたんだが。」

 

 寝台の上に四つん這いになってベッドテーブルから資料を回収していく傍付きメイドの手元、コンサートの広告の一文に思わず言葉が漏れていた。

 言葉に乗った呆れに、思わず手を口元に当てる。

 私は一体どんな顔をしているだろうか。冷笑していなければいいのだが。“友達”の活動を貶したくはない。気を付けよう。

 

「……まだ、体調が整っていないみたいだな。仕事はここで一度お休みだ。」

 

「ッ……そうですね、少し休ませてもらいます。」

 

 堂々と呆れた目で見てくるA2に、反論の言葉を飲み込み言う事を聞く。

 どうせ重要な仕事は、もう私には、無い。テーブルに乗せられた卓上カレンダーに書き込める程度の、空きの目立つ予定表が“今”の私の必要性だ。

 すでに私はガイア連合の仕事も本格的に投げ始めている。

 『呉支部』という組織は、『高レベルの支部長』という重しは必要でも、それは『私』である意味はない。『支部長』が動いた方が話が早く済む仕事も、『私』が動けば上手くなんて旨い話はない。

 

 嘆息を一つ。

 目の触れない所に仕舞われていく書類を名残惜しげに見つつ、けれども止める気にはなれない。思考を回すことすら億劫だ。

 もうとっくに、『ガイア連合』に私の力は必要ない。

 半終末到来の混乱は当の昔に終焉し、今では支部も所属企業も彼らだけで回せている。

 一年という時間による環境への適応。

 

 ――ああ、そうだ。半終末の始まりから一年経っているのだ。

 “たかが一年か”という意識と、“もう一年か”という意識が散漫とした思考の中で混ざり合う。

 半終末から一年、【メルカバー】と出会ってからなら半年以上か。その程度の時間が酷く長く感じるのは、忙しさによるものではなく自身の“損壊”による時間間隔の破壊によるものだろうか。

 ――戦うたびに、身体の回復が追い付かなくなっていく。

   近頃は半日近く眠る事も増えた。何時までもたせる事が出来るか。

 軋む体躯。摩耗する霊格。断頭台から逃げるための成長。

 後一年もつだろうか? “終末”を予期する理性が冷徹に敵の戦力と自身の損耗を計測する。

 

 【メルカバー】。大天使。“神の戦車”。“『空』の王座を曳くモノ”

 推定LV150。

 神主にでも見せなければ正確なレベルは分からないが、まず下回る事はない存在だ。

 戦力としては、その存在質量全てを純粋なステータスなどに回しているタイプで、戦闘に使える特殊な権能は所持していないと思われる。その分、権能クラスの概念攻撃にも強く、生半可な“特殊兵装(権能兵器)”では効果が無いので正道で越えなくてはいけない敵だ。

 マグネタイトは主に“穢れの無い信者(脳缶)”から供給されていたと思われるが、夏頃の『インド地脈完全汚染』以降は読み取れる雰囲気的に“地脈からの供給”に切り替わっている節がある。

 この辺りは【メルカバー】の役割が相手霊地への侵攻ではなく支配地の防衛だからかもしれないが、地脈からに切り替わった事に連動してか備蓄マグネタイトは余裕があるように見えない。

 こちらの目標を察して態と備蓄を減らしているのかもしれないが、もしかしたら『メシア教過激派』自体の思考が攻撃に固まっているだけかもしれない。

 良くも悪くも安定した相手なので、()()()()()()()()ならもうしばらく足止め可能であろう。

 

 【マザーハーロット】。終末の魔人。“大バビロン”。“血に酔いしれるモノ”。

 推定LV110。

 純粋な“強さ”としてはレベル相応、或いはそれ以下であるが、それ以外の『権能』により脅威度が跳ね上がっている。

 確認できた権能は三つ。

 一つ目は軍勢の召喚。

 平均レベル20程度、最大でも50程度の悪魔を呼び出すのだが、マグネタイトが尽きぬ限り連続して呼び出せるらしく、千や万の悪魔が延々と出現しそれが『魅了』によって狂乱のまま暴れる傍迷惑な権能だ。

 

 二つ目は状態異常貫通。

 正確に言うならば出力の違いによる防護破壊と()()()()()への特攻性質だろうか。出力的には通常の無効耐性の上に更に強固に耐性を付与すれば防げるのだが、もう一つの性質が厄介な権能である。

 一神教教徒への特攻。それだけ聞けば私やそれ以外の宗教には効かないように思えるのだが、これの面倒さは()()()()()()()()を持っていると大なり小なり特攻に刺さってしまうという間口の広さだ。これが効かないのはそれこそ悪魔か人でなしぐらいで、普通の人間だと効きやすさが個々人で違うだけで誰でも適応されるため事前対策がしにくいのが面倒な点だ。

 

 そして、三つ目がメシア教汚染地脈からのマグネタイト供給。

 正常に稼働し始めたのはインドの地脈が完全に汚染された夏以降だろう。世界中の()()()()()()()()に溶け込んだ“一神教教徒の負の感情”で生まれたマグネタイトを、全てではないにしろ自分のものに出来る権能だ。

 いや、もしかしたら“一神教教徒”のものとは限らないかもしれない。

 救世主とその証人の血に酔いしれた逸話の具現。全人類の原罪を背負った逸話から、その血で喉を潤す【マザーハーロット】は現在生きる全ての生者から負のマグネタイトを受け取っている可能性もある。

 普通であればあり得ない次元での逸話の再現は、今が“半終末”であるからなのか。はたまた……。

 

 思考が逸れた。

 結局のところ、【マザーハーロット】を総括すれば脅威としか言いようが無いが、私からすれば優先順位は一段落ちる。【マザーハーロット】の狙いは“天使”の軍勢に集中しており、内陸部へと退避を続ける対メシア教戦線への影響は少ないからだ。

 そろそろ東南アジアの戦域も後退を始めており、南シナ海に乗り込まれなければ海からの侵攻も脅威ではなくなってきている。魔人としては珍しく神出鬼没でありながらも必ず海沿いに出現するという性質のおかげで、むしろ他の魔人よりもこの地域に限っては安牌ですらあった。

 討滅をするなら【メルカバー】とは逆に何らかの“特殊兵装(権能兵器)”が必要となってくる。

 『倒す』ことまでは可能でも、三つめの権能が『倒しきる』ことへの障害となってくるからだ。

 

 

 嘆息をまた一つ。

 いろいろ考えてみたが、結局のところ『ガイア連合としての動き』が決まらなければ妄想に過ぎない。

 “半終末”が到来してからの『ガイア連合』の動きは『終末に備えた拠点構築』と『技術開発』ばかりで、『どういう環境で終末の訪れを迎えるか』についての話は聞こえてこない。

 このまま霊地活性化により地脈が暴走するまで耐え忍ぶのか、或いはある程度こちらから“メシア教過激派”を削った上で終末に突入するのか。

 『自分の魔術結社』を形成してしまったが故に意識して運営に介入してきていなかったが、こうも情報が無いと歯がゆいものだ。

 

 まあ、情報も指示も無いので好き勝手やっている人間が言う言葉ではないか。

 対メシア戦線への参戦だって最初の仲介以降は私とインド神話群との取引で勝手にやっていることだし、アメリカへの支援も“メシア教への規定の支援”以外である『旧政府系』への支援はこちらの思惑でやっていることだ。『ガイア連合呉支部』の資材は使っていないとは言え、『ガイア連合呉支部長』の自分が勝手に動くことを黙認してくれるだけ、文句を言うべきではない、か。

 

 

 窓の向こう、庭に咲いているマリーゴールドとガーベラの花をぼうっと眺める。

 ――マリーゴールドが私だとすれば、ガーベラはシェリルだろうか。

 ふっと浮かんだ思考が、そのまま飛んでどっかに行ってしまう。何を考えていただろうか。花を散らしていくマリーゴールドの黄色が目に鮮やかで、甚く刺さる。

 目を開ける事がしんどい。意識していても瞼が落ちていく。

 

 

 アメリカ政府から詳細は聞いていないが、資材の消耗や修理の依頼で凡その損耗が見て取れる。あの大地では、今この瞬間も血で血を争う闘争でほんの僅かな生存を勝ち取っているのだろう。

 政府に協力的な市民のおかげで、人的損耗の回復はうまくいっている様なのが幸いだった。囮は投資に見合う利益が出るまで長持ちしてもらわねば困る。

 それに、西海岸に乗り付けてダゴン秘密教団が残した資料を求めて暴れ回っている“狩人”の裏で、アメリカ政府がメシア教過激派の技術押収を進めてくれているのは予想外の働きであった。

 

 クローン。人間と悪魔の合体技術。人体の機械置換。そして薬学を駆使した強化手術。

 “人”というものを玩具の様に弄繰り回した果ての技術。それは我々の蓄積とはまた違った知見を齎している。

 特に人体実験の数々は、“天使”にとっては無駄であっても“我々”にとっては有益なデータを幾つも提供してくれている。強化兵などが持っている薬剤の解析などよりもよっぽど効率的に医学が進歩したのは、正に“天使の加護”であった。

 

 人類の医学はどれほど発展しただろうか。

 傷病により失った手足を、より便利なものに付け替える『義肢』。ナノマシンではなく、フォルマなどの概念物質を注射で打ち込むだけで新たに獲得する『特質』。素人がたった一晩で玄人と化す、脳への直接的な技術の『インストール』。

 人体は()()される。

 より強く、より逞しく、より美しく。

 サイバーパンク。行き過ぎた科学技術への妄想が、“天使”というオカルトの塊の主導より実現されている。

 

 ――なんて悍ましさ。

 

 それを、そんな惨憺たる研究を。

 狂気と正気の狭間で悶え苦しみながら。それでも『人倫』を捨てられない者だけが、血が滲むアメリカの大地でメシア教の研究を紐解き続けている。

 殺すしかない“狂信者”。生き永らえられない“改造兵”。ヒトの容を失った“羽根つき(天使モドキ)”。

 救えぬ者を救うために。

 信仰も尊厳も捨て。それでも“人間”であることを捨てられなかった者を支援している私は、技術目的の只の偽善者か。

 

 

 うつらうつらと昏倒する意識。

 考える事すら嘔気を触発する。

 閉じた瞼に映るは奈落の底か。

 

「――……お休み下さいませ、朱莉様。せめて、いい夢を。」

 

 “声”は、メイドのもの、か?

 落ちる自意識を包む、バラの香り。焚かれた香の薫りに混じる感情のマグネタイト。

 何よりも、その気持ちに抱かれたまま、私は眠りに落ちていくのであった……。

 





【求】ガイア連合って半終末時どんな方針だったの?【情報!】
 作者の読解力だと、クリスマス後の『中華戦線の急速後退』まで碌に終末にする時期の予定とか無い様に読み取れるんですがどうだったのでしょう?
 『〇第三次世界大戦スレ part39』から最終回の作戦自体は前々からあったのではないかと思うのですが、実行時期の取り決めが無さそうとか、どこまで情報が回っていたのかとか疑問です。
 少なくても今回の話では『いつまで終末を先延ばしにするのか』とか決まっていなくて主人公が疲れちゃってる状態です。
 主人公「神主、教えてくれ。俺たちは、後何回戦えばいい?(以下略)」って内心なってます。
 実際に言ったりはしませんが。

 後、主人公は忘れていますが『ラケル博士』は米国出身です。
 主人公の家に転がり込んできて以降は自国文化を完全に捨ててしまっていますが。良い思い出が無かったんでしょうねー。

 クリスマスと言ったら『七面鳥』と思ってちょっとググってみたのですが、現在主流の七面鳥は品種改良しすぎて人工授精が必要とか出てきてびっくりしました。
 生育にも大体半年かかるみたいで、まず間違いなく米国の食用七面鳥は全滅に等しい被害状況かと……。
 話を作るためにちょくちょく状況を考察すると、本当に何もかもが無くなって行ってる状態で人類にとっては地獄も地獄な世界すぎます。
 国内だけしか知らない転生者と、海外も知っている転生者で温度差が出来るのは当然だと思うのですが、逆にここまでくると何で国内の転生者は海外に目を全く向けないのか不思議で仕方ありません。部屋でPC弄ってネットさえ出来ればいいと考えても、そのPCとかの価格が『PC一台一千万円! スマホ一台一億円!』とかになりそうなんですが……。
 転生者には簡単に手に入る様になるのかもしれませんが、そんな社会になったらそれは“俺ら”の望んだ娯楽が完全に衰退してそうですね。


 そんな作者の愚痴(?)は兎も角、アメリカのシェルター事情ですが、半終末前に作られていたシェルターはいくつかの所属に分かれていると設定しています。

 まず一つ目が、大多数を占める『メシア教直轄』シェルター。
 ほとんどのシェルターはメシア教の資金・資材で作られたと想定しています。メシア教が直接製作したため、オカルトへの対応が(一応)出来ていたり、覚醒者人員が所属していたりと一番生き残っているのがこのシェルターになります。

 二つ目が『政府系・企業系』シェルター。
 メシア教の息のかかった人間が自身の所属する組織に働きかけて作ったシェルターです。発案・実行にメシア教徒が関わっていますが、所有・運営しているのは『建設した所有者』になります。(名目的なところと実質的なところで分かれると思いますが)
 生き残っているかは半々? 上手く避難民に覚醒者が出現するか悪魔召喚プログラムを早期に手に入れる事が出来れば割合生き残りやすいかもしれません。
 余り一つ目に比べるとよくない様に見えますが、政府系だと大規模災害用の備蓄が潤沢にあったりして食料などに余裕があるところが多いと考えています。

 三つめは『個人系』シェルター。
 ただの終末思想やメシア教の実態を知らない下っ端メシア教徒など、上二つに含まれないその他を雑多に纏めた区切りです。
 生存率はほぼ無し? よっぽど物資をため込んでいないと、早々に拠点を放棄していなければ死んでいるのではないかと。


 上記した三通りを想定して話しを書いてますが、実際の生存率は立地条件が第一でシェルター差はほとんどないかもしれません。
 一応半終末前にガイア連合と協力体制に入れた『メシア教』が、その組織力と統率もあって一番生き残りやすいとはしています。一部の頭メシアンのおかげで各シェルターを命がけで巡回するような人員を抽出しやすいですし。
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