【カオ転三次】DRUG FATE 作:石は転がる
前に話していた通り、更新が遅くなりました。
あと、七面鳥関連は筆が滑りました(汗
クリスマス。
それは神の子の誕生を祝う、一神教にとって厳かな日。
クリスマス。
それはイルミネーションが輝き、街を彩る光に人々の心浮き立つ日。
クリスマス。
それは靴下を吊るした子供たちが指折り待ち望む日。
クリスマス。
それは、それは、それは――
――私にとってはクッッッッッッソ忙しい修羅場であった。
まず十一月の内から“ナインズ”に所属する一神教教徒のためのスケジュール調整が始まった。
意外かもしれないが、ナインズ――海外亡命者には一神教信仰者が多くいる。だからといって普段何かある訳ではないが、せめて彼らにとっての祝祭ぐらいは穏やかに過ごしてもらおうと仕事を減らして家族の時間を増やせるようにしているのだ。
まあこれは毎年の事なので、例年通り粛々と仕事の割り振りされて特に問題になるような事はない。
ただ、決裁の書類が増えるだけの事だ。
問題だったのは悪名高き『ガイア連合山梨支部運営・ガチャ企画部』、そこが『一般向け・クリスマス限定ガチャ』の内容を事前に公表した事だった。
サンタやトナカイのコスプレ霊装やベル型の武器など転生者にとっては毎度お馴染みで飽きが来そうな内容も、ここ一年の間に悪魔召喚プログラムを手に入れ『デジタルサマナー』となった人間には問題ではない。
問題となったのは所謂“外れ枠”に設定された『傷薬(香草漬けターキー)』であった。
ターキー。七面鳥。
日本人がパッと思い浮かべるのはクリスマスの料理としてであろうか。日本では馴染みが無いが、近年の欧米ではヘルシーフードとして日常的に食べる様になっている食材である。
特にアメリカなんかだと年間二億羽以上を生産しているし、EUでも一億羽以上が生産されている。実は日本でも昭和50年前後には年間八万羽が国内で生産され各地に出荷されていた。
そんな蘊蓄はともかく、『ガチャ企画部』の人間が『クリスマスって言ったら七面鳥だろ?』位の軽いノリでガチャ外れ枠に設定した『傷薬(香草漬けターキー)』。
企画部の人間が「賞品の発表もしたし、中身の用意もしていかないとなー」と業者に発注を掛けたところ――
「え? 在庫なんて無いよ?」
――ああ、無情。卸問屋に門前払いにされたのであった。
それもそのはず。
日本でガイア連合の息の掛かっていない七面鳥は
……つまり、“クリスマス直前になってから確保しようとする事”が問題とか以前に、そもそもガチャで必要な数自体を日本では生産していなかったのだ。
この時点で公表したガチャ内容を修正すればそれで終わる話であった。
ところが、ガチャ企画部の人間が「鶏肉は直前でもいくらでも用意できるし、ぎりぎりまで七面鳥を探してみっか!」と全国のガイア連合支部に問い合わせをしたあたりで話が可笑しくなっていく。
ガチャの景品
普通の事務員。
それは転生者の家族や一般人から排出された覚醒者も勿論いるが、今となっては
普段真面目に問題も起こさずガイア連合を支えてくれている彼らであるが、彼らは虎視眈々と運営と
そんな彼らにこんな話が持ち込まれてしまえば……「あれ? これって運営の中枢に近づくチャンスなんじゃね?」となるのは自明の理であった。
かくして、後に
市場に出回る前に生産者から直接奪おうと実弾(意味深)で殴る者。
祭神と一丸になってこれから生産を始める者。
姑息にも他組織の成果を掠め取ろうと襲撃する者。
自衛のために実弾(意味浅)で殴り返す者。
そして、裏で組織同士の対立を煽る者。
昨日の友は今日の敵となり、今日の敵は明日の味方となる。組織同士で殴り、協力し、裏切り、足を引っ張り合う混沌が一月もしない内に盛大に広がったのだ。
そんな事態を遅れて知ったのは我らが『ガチャ企画部』。
「何でこうなっているの、これ…」とドン引きしつつ、対応を苦慮することになる。
今更「あ、鶏に変えるから要らないです」と言ったら恨みがガイア連合に来そうであるし、かと言ってこのまま放置するのも目覚めが悪い。
どうにか出来ないかと“掲示板”で何時もの様にスレを立てた彼らは、スレに常駐する頼りになる“俺ら”に相談した結果――
「皆様の協力により必要数確保の目途が立ちました。ご協力のほど、ありがとうございました。」
――ちゃぶ台返しして一抜けと決め込んだのだ…っ!(なお、必要数確保できたとは言っていない)
話が長くなったがこれが私にどう関わるかと言えば、彼らの言う“目途”が私の麾下組織が経営している畜産農場だったのだ。
誤解の無いように言っておくが、この農場は『ガイアグループ』の農場でも『私』の管理する農場でもない。
ガイア連合では主に『ガイアグループ・連合の事業』と『黒札個人の農場』が主体となって農産物を生産しているが、これ以外にも『現地組織が独自に生産している農産物』というものがあったりする。
自家用で身内で産物を消費していたり、或いは氏子などが経営している農場が組織に属している形になっていたり、はたまた組織自体が表の顔として経営していたりする農場だ。
今回のやり玉に挙がった農場もそういったものの一つで、海外からの亡命者たちが自分たちの食生活を守るために資金を融通し合って作った『七面鳥』の畜産農場だ。
以前の主な購買層は海外からの亡命者だけで、身内で消費するため外部への販売はしていなかった。
今はアメリカから避難してきたメシアンのために多少増産はしているが、それもそう大した数ではない。
……まあ、何が言いたいかというと、巡り巡った無茶ぶりに部下から泣きつかれたのだ。
この農場は態々『七面鳥』なんかを飼育しているだけあって、その関係者は上から下までナインズの一神教教徒が多く占めている。
彼らにしてみれば急な増産なんてすれば聖誕祭を祝う余裕などなくなるし、そもそも普通であれば出荷まで半年近く掛かるのをたったひと月で済ませろというのは不可能なので泣きつくのは当然であったが。
そんな理由で私の十一月は『ガチャ企画部』の後始末に奔走することになった。
具体的には卵集めに苦労したり、“某引き籠り神”と交渉して畑違いの養鶏の加護で無理やり生育促進させてみたり、豊穣神が丹精に育てた穀物で肥育してみたり、それに加えて新規構築した畜産異界自体を時間加速させて倍速で育てたり、だ。
他にも色々忙しく黒札農場各所に飼育の勉強に出回る事になったりもしたが、まあ、殺伐とした生活を繰り返していた私には良い気分転換になった。普段会わない転生者仲間が“半終末”の世でものほほんと過ごしている姿を見る事が出来たのも嬉しい事であったし。
そんな『七面鳥騒動』と並行して、他にも色々と予定というものは詰っていくものだ。
十二月に入って早々、冬公開に間に合ったアニメ映画との連動ライブに狩り出され。
それが終われば、アメリカでのコンサート“参加”希望で何故か勝手に盛り上がって騒ぎ始めた悪魔からの説得(脅迫?)を笑顔で潰しに行き。
どうにか『悪魔席』での観覧を条件に話を付けたら、その観覧のための非戦闘型憑依式神製造やそこに降ろす為の呼び出し契約等のシステムの構築に、それをチケット販売にしたら申し込み殺到してしまったので追加席の準備。
そうこうしているうちに十二月も中旬になってしまったので、毎度の如くインドへ【メルカバー】に殴り込みに行き、当然の顔して【マザーハーロット】も這い出てきたので『クリスマスは大人しくしてろよっ?!』と纏めて吹っ飛ばして予定日の安全確保。
(一応それ以外にも現地の【ヴリトラ】に各所から搔き集めたマグネタイトをごっそり預けて『何かあったらよろしく!』と丸投げしたので、一度の襲撃ぐらいなら被害なく撃退できるはずだ)
そうやって定期ノルマをこなしてゆっくり疲れた体を癒す憩いの時間が過ぎてしまえば、もうクリスマスは目前だった。
クリスマスはクリスマスで当然のように多忙になったのは、私の不徳の致すところだっただろうか。
前日のクリスマスイヴは海外亡命者の孤児たちが集まった孤児院でのイベントを弟子達とマリー、ラケルと過ごし。
クリスマス当日は朝から血縁ある自分の子供たちとその母親を集めての身内だけのクリスマスパーティーだ。
上は小学一年生から下は胎児まで。両の手では足りない数の子供たちだが、一番上の子供にはもうそろそろ背丈が追い抜かれそうなところに子供の成長の速さをまじまじと実感させられる。
月に何度かしか過ごせない子供にすら“父親”として慕われ罪悪感を刺激されつつ、その横では幼児がキャッキャと笑う和やかなパーティーが夕方前に解散すれば、すぐさまアメリカ行きの空の旅だ。
こんなスケジュールになっているのは日本とアメリカの時差の為だ。
コンサート開始予定時刻はヒューストン現地時刻で二十五日10:00。同時刻、日本ではちょうど二十六日になる瞬間だ。
そのため、私はギリギリまで日本でクリスマスを過ごし、それからアメリカでクリスマスを始めるというちょっと意味の分からないスケジュールになっている。
それは兎も角。
日本の呉からアメリカのヒューストンまで航空ユニットに乗って約四時間。
クリスマスの飾りつけで一色の街……とは流石になっていないが、それでも精いっぱい聖誕祭を祝うべく飾られた街に私は降り立ったのであった。
『私の歌を聴け――――っ!!!!』
言葉の圧が周囲を制圧し、たった一声で世界が“劇場”に様変わりする。
声に圧された群衆が僅かに息を呑み……大喝采! その内に孕んだ熱が叫びとなって空へと轟く。
開催時間ぴったりに、花道に空から落ちてきたシェリルの叫びがコンサートの始まりを告げる鐘となって鳴り響く。
『はぁい! こんにちは、世界! 起き出した太陽! 夜更かし寝そびれた満月! 今日も誇らしげに上を向き! 着飾った姿を、貴方に見せる!』
イントロを吹っ飛ばしていきなり始まった歌詞。
そこにポップな電子音と荘厳なオルガンの二重奏が乗り、シェリルの歌が楽し気に染み渡る。
歌の伴に空から降り注ぐ光の粒子。上に浮かんだまま粒から芽吹き、花咲くのは大輪の花々だ。
光る爛漫の花園は客席を覆い、野外劇場の屋根となって舞台を鮮やかに整えていった。
そんなフラワーアーチに包み込まれた会場を見下ろす特等席。
花道の後ろステージの上で、私は楽団に紛れて手に持ったバイオリンの出番を今か今かと待っていた。
あれ?っと思われるかもしれないが、開幕早々前奏無しにロケットスタート決めた第一曲目での私の役割は楽団の一人として演奏することだ。
――今回のコンサート開催にあたって、最も困難だったのが『演奏者』を集める事だったからだ。
今回のコンサートの出場者だが、メインを張る事になるアーティスト。
こちらはシェリルが保護していたり、善意悪意問わずメシア教によって保護されていたりしたので、十分な人数が簡単に集まった――集まらずともシェリルが歌う時間が増えるだけで問題無かったが。
問題だったのがそのアーティストの魅力を十全に発揮させるに足る演奏者の数が足りない事であった。
歌手などの芸能人が方々で保護されていたのは、彼らが有名であってこそである。
世間を魅了し、人々に名の知られた彼ら――その彼らを支える縁の下の力持ちともいえる人間は、一般に知られていないので優先的に保護されたりしていなかった。
そのため、海外の生存者の中から演奏者を集おうにも、運のいい生き残りぐらいしか存在していなかったのだ。
『それならそれでCD音源を使えばいいのでは』と素人な私などは思ってしまうのであるが、フルバンドに拘るシェリルの
まあ、日本の一般人は使えないし、転生者の演奏者は“国内で仕事がある”&“アメリカに行きたくない”人間が多かったりで碌な人数を集められなかったので、早々に諦めて私の所有するメイド式神を参加させているのだが。
私の周りでは、普段とは違う揃いのお仕着せを纏い、意気揚々と音を奏でるメイドたちが真剣ながらも楽しそうな気配を発している。
そんなメイドたちによる軽快なメロディーに、『私こそが一番楽しんでいる』と声を大にする奔放な歌声。
その重奏にそっと入り込ませたバイオリンの音色に観客の反応を窺うが不快な感情は見受けられない。
大きく振り上げられた手。熱い眼差しを向ける先はシェリルから外れない。始まったばかりなのに、もう会場が一体となって盛り上がり熱中している。
――良い感じだ。そう思う。
昼に向けて昇り続ける太陽を遮る光のアーチの下、そのまま予定通りに出しゃばらない演奏を続けて客席を一望する。
特殊演出の立体映像に触れ、スルスルと腕輪となって花開く向日葵に驚き笑う親子連れ。カップルで来たのに相方そっちのけで舞台に釘付けな男女。独り身の人間も、ここに居るのはみんな同じ趣味の仲間だとなんとなしに集団になってワイワイとやっている。
そんな人間たちをしり目に、ステージ近くに隔離した悪魔たちが『
思わず笑いたくなるような光景。
が、熱狂し興奮するマグネタイトと共に感じる“人間として不自然な在り方”に改めてアメリカの現状に実感がわく。
非覚醒者の方は問題ない。
問題なのは覚醒者、それもおそらく政府系・公共系の組織に所属してないと思われる“
過激派の改造薬や強化薬の使用者なんてものはまだ可愛いもの。四肢や内臓を機械置換したサイボーグや、元来の生体にバイオウェアが癒着したサクセサーや人体に無い器官・器具を取り込んだデビルアームズなどの気配を感じる。
特徴的であり、ある意味ありふれてしまった技術による強化。
どれもこれも当然に人体に有害かつ危険な施術は、様々な理由でヒューストンに流れ着いた『元過激派科学者』の“闇医者”による違法改造だ。
研究していた物を
ここから見下ろせるのは、その心のうちに抱えるモノは様々成れど、『今を生きる』ために自分の技能を売り物にした“闇医者”が跋扈した結果の光景だ。
当然、統治組織は過激派由来の手術を禁止しているが、ただでさえ人手が足りない事や怨嗟に凝り固まった復讐者たちが隠蔽に力を貸すので取り締まりしきれていない現実がある。
政府の防衛機構に所属してデモニカなどの支援を受けることも出来ず、覚醒者としても目覚める事が出来なかった者に取り、メシア教過激派由来の各種強化・覚醒技術は“蜘蛛の糸”に等しい。
被験者の動機が復讐/庇護/渇望/生存/何であれ、“闇医者”は力を求める者に与える事が出来る術としてヒューストンの裏側で定着しつつあるのが現実であった。
『言って! 見て! サンフラワー! 空を見上げて誇らしげに♪』
シェリルのサビが終わり、間奏が始まるので一度考えを打ち切る。
Bメロからサビにかけて曲の下支えをしていたバイオリンが、間奏中はメインを張るのでチェロを弾く式神と半分同調しつつ気を付けて音を重ねていく。
跳ねて踊るような曲調に合わせて弦を弾く腕が大きく小刻みに動かす。
開場の雰囲気が上手くサビの興奮から次への期待に移行する様に、落ち着かせながらも盛り上げるメロディーを望まれた通りに弾ききり――Aメロと共にフェードアウトする。
『はぁい! おやすみ、太陽! 煌めく星々! 満天流れる天の川! 今夜もお疲れ、うたた寝俯いて! 萎れた姿は、貴方だけには見せない!』
メロディーそのままで声色だけで巧みに印象を変える曲調。
一番の陽気な物からひっそり静まった夜を思わせる演出に会場が綺麗に呑まれている。
それは非覚醒者・覚醒者のどちらも変わらない。
ただの歌に対しての感性で決めつけられることではないが、こうして見れば違法改造を受けた人間もまだまだ人間で在れているのだろう。一心不乱に舞台を注目する姿の熱心さは昔と同じ光景だった。
そんな観客たちから、気配の感知に引っ掛かった面白そうな集団に“目”を向ける。
ヒューストンで流行っている(?)らしい呼び方を集団に当て嵌めればこうだろうか。
骨格から皮膚まで手を入れたサイボーグのストリートサムライに、DDSで契約した悪魔とより深い同調をするの為に所持悪魔由来の臓器を取り込んだリガー。覚醒した時に得た魔法に合わせてバイオウェアの属性を揃えたアデプトに、このご時世でもぽっちゃりとした豊かな体躯を維持するナードっぽい人間はCOMPを弄るテクノマンサーか。
そんな特徴的な人間を纏めている、やたらと擦れた色気を感じさせる美女は依頼を取り持つフェイスだろう。
良く分からない役割分担とそれに対して呼び方は、どこぞの黒札が呼び始めたのが広がったらしい。どうせ元ネタがあると思うのだが、寡聞にして知らないが問題はなかろう。
集団は民間の悪魔討伐者の中でも高位の方だろう。レベルは30ほど。
霊能の訓練などは受けたことが無い様で気配が垂れ流しになっているが、周りの観客が気にした様子はない。攻撃的な色が無いからもあるが、ここではあの程度の気配は日常的なものなのだろう。
薬物や外法特有の臭いは薄い。無理な投薬強化や生贄による霊格の向上は行っていないようだ。
会場を見渡せば似たような人間は数多くいる。
それが
例え激動の今が終わっても、昔には戻れない事を示す象徴。
『俯いたままでは終わらない! 大輪笑顔を見て!』
そんなことを考えていたら、花道からステージに戻ってきていたシェリルに満面の笑顔で思いっきり背中を叩かれた。
――なまじ何かをしながらでも思考できる余裕がある私の悪い癖だ。
考え込んでいても楽譜通りに弾いていたバイオリンが、背中からの衝撃に少し乱れた。
客席から漏れた笑い声。
横を見たらこちらを責めるようで、心配しているようで。
そのくせ挑発的な笑顔に、気がそぞろになっていた事を反省する。
『…っ、はーい! こんにちは、世界! また会えたね太陽! ありがとう優しいお月様! ――…』
サプライズ。
突然押し当てられたマイクに、咄嗟に続きの歌詞を乗せる。
顎と肩で支えていたバイオリンが、歌うために演奏途中でずらした為にまた音が乱れた。
笑い声。
今度はこちらから責める様にジト目になってみるが、シェリルは笑い――
『ねぇ、世界はこんなにも綺麗なんだよって、貴方に見せてあげたくって!』
――歌の続きを歌いながら、向かい合わせの状態から背を向け客席に大きく腕を広げる。
歓声。
こちらを見上げる人々の笑顔。
楽しげに、興奮で顔を赤くして、輝く瞳がこちらを捉えて離さない。
それは……。それは、まるで、精一杯こちらに顔を向けた向日葵の様で。
きっと。
きっと、彼らは“人間”のままで在り続けるのだろうと。
その綺麗な笑い顔に、私はなんの確証も無く、そう確信したのだった。
こうして、私の人よりもちょっと長く忙しいクリスマスは、まだまだ終わらず続いていくのであった。
Q.主人公、なんで演奏なんてしてるの?
A.友達(シェリル)と一緒に遊ぶのに『人に任せるのは可笑しくないか?』と思っているからです。
主人公とシェリルにとって一緒に共演する事自体が楽しいコミュニケーション手段になっています。そのため、長く一緒に行動できる様に楽器の伴奏もしています。
なのでこの後は演奏だけでなく、当然ソロでもデュエットでも歌う事になります。
ちなみに主人公、だいたいの楽器は弾けるように
単純に手が小さくて弾きずらいので。
Q.今のヒューストンってどんなところ?
A. っ【シャドウラン】
元過激派の闇医者による改造が施されたストリートサムライが闊歩し、DDSを使うデッカーや異能者として付け焼刃の修行をしたアデプト、やっぱりDDSを使うリガー何かがガイア連合からのクエストをこなしてます。
ついでに各地のシェルターと顔を繋いだフェイスだとか、COMPを弄るテクノマンサーだとか色々居て様々なシナリオが繰り広げられています。
ヒューストンの街も【外縁部の警戒線】―【放棄都市区画】―【政府重要施設・居住区】みたいに区分けされて【居住区】に入れない人間が【放棄都市区画】でスラム街を形成してたりします。
システム登録番号(SIN)の代わりに『ガイアカード』が使われ、当然のように偽造品も出てきたりしてますw
【背中に気をつけろ。ためらわず撃て。弾を切らすな。黒札には、絶対に関わるな。】
なんでこんな設定になったかというと、『覚醒者』って才能限界がありますよね?
日本だとそれを超える為に式神手術を求めたりしそうですが、アメリカの場合は其処ら彼処にいる過激派から押収した厄物だの薬物だのを使おうとする方が自然かな、と思いまして。
同時に『覚醒チャレンジ』の為にも使用されそうですし、そうなってくると過激派の道具についての専門知識を持った人間の価値も上がります。そのため、元過激派や隠れ過激派の“闇医者”なんかが出てきて定着した感じになりました。
統治組織は規制すると思いますが『覚醒手段』を望む人間は多いでしょうし、中々取り締まれないでしょう。
統治組織側も安全性を確認した技術は使用していますが治療手段が主体です。
治安維持組織:デモニカ・天然覚醒者
民間討伐者 :(天然or強制)覚醒者・違法改造人間・未覚醒者
戦力的には上記の様になっていて、組織の人間はデモニカがあるので人体改造を必要としていない感じですね。
才能限界も言うほど伸びない設定です。LV10分伸びたら大成功ぐらいなイメージ?
アメリカの民間で発達した技術は主人公に回収され、そこから発展した技術と臨床前の技術が統治組織側に渡され、統治組織側から漏れた技術が民間で乱用され、統治組織の取り締まりによりその実験データが主人公に回収される循環が出来てます。
主人公=暗黒メガコーポ枠ですねw
最近の主人公は感じた気配だけで相手の耐性が何となく分かったり、どんなスキル持っていそうか予想できるようになってたりします。
今のところ外れたりしていないので、『参考資料』の一つとして利用しています。
技術とかではなく、何となくの“勘”なので主人公自身が一番あてにしていないのですが。
後、一般向けのガチャですが、電脳異界技術の発達とともにアイテムの転送システム(召喚・送還術式系)がより発展したから出来るようになったとしています。
【マッスルドリンク】のような雑な霊薬概念以上の『重い』概念の転送も簡単に出来るようになった感じです。
ただし、送料にマッカやMAGが当然に必要なので、その分はガチャ料金に入っています。
そのため転送システムが普及しても、物資の主な輸送手段は『船便』みたいな安い手段が使われ続けています。
終末後は転送システムはターミナル(地脈移動系)に取って代わられます。