【カオ転三次】DRUG FATE 作:石は転がる
今回の話は前話から一気に三か月ぐらい飛んでます。
「……はぁ、失敗したなぁ…。」
何度目か数えたくも無い溜息が、堪えたはずの口から重く吐き出される。
溜息の音が、広い部屋なのにとても大きく聞こえた。
明るく、広く、そして何より絨毯に落ちる針の音すら聞こえそうなほど静まった場所であった。
そこは山肌から深く深く地下に潜った支部長室――ガイア連合呉支部が誇る転生者用支部施設兼シェルターの最深部に位置する部屋だ。
地下ゆえに窓が無い代わりにホログラフで構築された庭園の風景が飾り窓に映され、室内は統一感ある落ち着いた色合いの居心地のいい調度品がゆとりをもって配置
そう、『されていた』。過去形である。
前々は――と言うかつい最近までは――そうであった。
何年何十年と缶詰めになる
今、部屋に並ぶのは何処からか運ばれてきた作業台。
そして、その上に積まれた書類、書類、書類、書類、書類、書類……だ。
「………………はあぁぁぁぁ……。」
「9S、煩い。黙って処理して。」
執務机の横で今日の秘書を務めている2Bの苛立ちのこもった声に、私は黙って肩をすくめた。
執務室には私と2Bしか人影はない。
普段ならメイド式神の一体や二体は補助に居るのだが、今は普段の仕事以外にも都市結界内の地形の確認や結界外の偵察などにもナインズの伴として回しているので人手に余裕が無い。
内容的に問題ないだろうが、一応機密事項や守秘義務の関係で普通の事務員が使えないのも辛い。いつもはメイド式神で賄えていたせいで“閲覧権限”持ちが少ないのだ。
そのため、私たちはたった二人で事務作業に忙殺されている。2Bが苛立つのもよくわかる話であった。
「――失礼いたします。追加の書類をお持ちしました。――以上。」
これ以上怒らせたくないので再び黙って書類を確認していると、ノックの音の後に圧縮空気の音がして扉が開く。
扉の先に居たのは支部に配備しているメイド式神だ。
ふわふわとウェーブの掛かった金の髪に翡翠の様に輝く瞳。メイド式神お揃いのメイド服に施された細やかな刺繍は彼女が自主的に飾り付けた物のはずだ。
確か百十何番目かに製造した割と古参のメイド式神だ。何気ない外観にも相応に自意識を発達させているのが見て取れた。
化粧せずとも際立って美しい顔立ちに、静々と控えた仕草。何事も控えめな彼女が運んできた台車には、彼女の態度と反して段ボールに入れられた追加の書類がドンッっと音が付きそうな量載せられている。
それに思わず『運んできた台車はキャスターじゃなくて重力浮遊式なんだなぁー』と現実逃避。絨毯の毛を絡ませないために開発されたのだろうか。
「分かった。こちらで預かる。あと、そこの机二つは処理済だから担当部署に渡しておいて。」
2Bの指示に『積降&積載』と表現したくなる量の書類が交換されていく。
新しく増えた書類よりも出ていく書類の方が多いので、このまま頑張れば書類仕事もいつかは尽きる希望が持てる事だけが僅かな救いだ。まだまだ手つかずの書類があるのを無視すれば、だが。
「各麾下支部へのポストマンには
「あ、許可します。適当に暇している人間を使ってください。」
「Jud.新規お願いモーション:『無言凝視』の効果を確かめさせていただきます。それでは失礼いたします。――以上。」
メイド式神からのお願いに軽く許可を出す。
呉支部から最も遠い岩国支部だと広島湾に沿ってぐるっと回らないといけないので概算距離でも60㎞以上あったはずだ。既に車やバイクなどの内燃機関や電車などの電動機の正常稼働が確認されているとはいえ、都市結界内の安全が完全に保証されていない現状だと一般霊能者ではちゃんと届くか不安がある。
その点、転生者なら安心だ。どうせ戒厳令のせいで暇を持て余しているだろうし、暇つぶしにはなるだろうから彼らにとっても良い事に違いない。
内心、うんうん、と頷く。決して『お前らも遊んでないで仕事に忙殺されろ』と僻んでいるわけではない。純粋な親切心だ!
自己弁護をしているうちにメイド式神は丁寧にお辞儀して部屋を去っていく。
その後ろ姿を見送ってから、改めて増えた書類を見て溜息。溜息を吐いたとて減る訳ではないが、吐かずにはいられなかった。
「だから煩い……ん? 9S、人口把握、出来たみたいだぞ?」
「二週間程度でよくできましたね?」
運ばれてきた書類を分別していた2Bが分厚い冊子をこっちに投げてくる。
それを念動でキャッチ。手が無いというのは面倒なことだ。
それは兎も角、中身を確認。
色々調査方法だとか載っているページを飛ばし、実際の数値が載っている表を見る。
そこには住民票やら戸籍やらメシア教の名簿やらの照会情報別に本人確認できた人間の数が載っている。
「やっぱり、失敗したなぁ……。」
はぁ、と深く深く溜息を吐き、どうしてこうなったと頭を抱える。
〔 合計 : 約260万人 〕
表の最下部に無慈悲に書かれた数字。それが私が管轄する地域に生き残った人間の数。
……即ち、私が
――世界は、終末を迎えた。
それは、何の比喩でもなく、現実をそのまま表した言葉だ。
九月某日。月の昇らぬ深夜。
それは残暑厳しく、嫌に生暖かい熱帯夜の事であった。
東京でクーデターが起きてから七日目に東京から放射状に広がった地脈の異常活性は、各地で『世界の基盤』とでもいうべき“礎”を破壊しながら瞬時に波及。
地脈の影響を受けた各地は、隆起や陥没など地形が変化する
その時の衝撃は、今を以て正確に割り出されていない。
地震計は物理法則を乱されエラーを吐き出していたし、被災者は人によって全く違う事を言っている。建造物の被害からおそらくは震度1~2ではないかと言われているのだが、それも結界のあるなしで被害の程度が全く違ったので当てになりそうにない憶測であった。
ただ、DDSに集まる情報では地震の影響での死者は少ないのではないかとみられていた。
どうも地震を考慮していない地域の廃墟などに築かれたコミュニティでも倒壊などが発生していない、又は極めて少ないらしい。驚くことに、世界各地では今も元気にしぶとく人々は生きているようである。
それはそれとして、呉支部でも地脈大活性による『大破壊』の影響は極めて軽微なものであった。
呉支部以下提携支部・派出所に被害なし。都市部に敷き詰められた神格結界――通称『曼荼羅結界』――は九割方が異状なく、残り一割も過負荷などで結界に損傷はあれど大本は無事。
前記二つの結界を包み込む緩衝結界群ですら四割程度は機能維持したまま残っているという大健闘だ。
各神格結界の接続面に地脈活性化の影響で隙間ができ、そこに新たな地形――恐らく魔界の一部――が入り込んでしまっているなどの問題はあったが、結界に囲まれているせいか危険な存在は確認できず、結界の伸張で対応できる程度のものだった。
むしろ、支配地面積を合法的に広げようと、スケベ心を出している隣接結界を保持している神格との“交渉”の方が問題なほど『問題』というには平和なものだった。
総じて終末到来における呉支部の被害は軽微なものと言える。
――私の想定被害を大きく下回って、だ。
「本当に、なんでこんなに生き残っているんですかねー。」
「ふん、9Sの予想が大外れしただけの、それこそ
「そんな……人の事を節目みたいに言わないで下さいよ……。」
恨めし気に表を見ていると、2Bが呆れたように見てくる。
まあ、私の予測や推定は、現実の状況などより大体の時は悲観的な予想をしていることが多い。転生者仲間には悪癖だと言われているし、実際最悪を想定した準備を度々無駄にしているので反論は出来ない。
ただ、その“最悪”を想定したおかげで今まで
そんな節穴扱いされている私の予想では、『魔界への落着』による被害だけでももっとひどい被害だったはずだった。
>外縁部を覆う緩衝結界の全損
>異常活性した地脈からの膨張圧と“墜落”の衝撃という二重の圧力により神格結界群の九割が破損
>それでも止まらぬ破壊の連鎖に広島市内のガイア連合支部は半壊し、この地域一の規模を誇る厳島異界ですら内部余剰海域を消費してやっと保全できる程度のダメージを負う
>そして、それだけの衝撃を外部に押し付ける事で、どうにか呉支部だけは損害を免れる……
“支部が想定していた最悪”よりもなお悪い“そんな最悪”を、私は十分に起こりうることだと認識していた。
だからこそ呉支部は支部の基本結界である“神主作成の基本結界”を利用せず、独自に開発した『神格結界』群を被害担当として外周に置き、支部結界自体は『地脈と切り離す』事を前提としたものを敷設していたのだ。
……そして、もしそれ以上の“最悪”だった時、山梨支部に逃げる足の避難船を確保するための海運会社経営であり、各種軍艦の建造であった。
――まあ、そんな“最悪”は予想だにしていなかった“最善(?)”によって吹き飛んだのだが。
「支部のみんなで予想した想定でも、『最善でも200万人は割るんじゃないか』って話じゃなかったですか。なんで丸まる保護できちゃってるんでしょうね?」
「よほど神主が上手くやった。そういう事だと思う。」
「――はあ。それなら、神主が帰ってきたら『神主のおかげで大変だった』って愚痴りますか。」
だった、と過去形にするためにも混乱は早期に治めなくてはならない。
脳内のリストを思い起こしながら優先順位とその影響を考えて動きを決めていく。
「取り合えず、人口把握できるぐらい安定しているなら戒厳令は取り下げましょうか。そろそろ結界外の近傍探索も一通り終わるはずですし、『外壁工事』の方、始めても良いかもしれませんね。」
「黒札たちの統制はちゃんとして。自由に外で遊ばれては不測の事態が防げない。」
「了解了解、社員以外の転生者にも適当に外部の危険情報と結界内の困窮を吹き込んで仕事を手伝ってもらいます。」
一般人への配給の話と絡めて農産・資源異界の再稼働準備辺りに突っ込むか、と思案する。
終末の日時が決まってから段階的に各種異界内から設備などを運び出していたので復旧作業をする必要があるからだ。
稼働さえしてしまえば非覚醒者を作業員として従事させる事も可能になるので、順次人員の入れ替えて転生者を他に回すことも可能だろう。
「製鉄所の方も小型の炉から再稼働試験を始めないといけませんしね。他所の被害状況が回ってこないと需要予想ができませんし、しばらくは『外壁』で使う分だけの小規模生産だとは思いますが。」
「他の支部から求められたら?」
「その時は終末前に作り溜めした在庫を放出します。放出可能量の確認をお願いします。
……ああ、いや、先に搬入経路の確認が必要か。暇してる戦闘騎*1持ちのロボ研が居たらチームでの先行調査依頼を出しておいてください。」
「……戦闘騎向けの依頼窓口を作っておこう。」
「ミッションの説明で気分を盛り上げさせてください。それでやる気になると思いますから。」
やたらフランクでマッチョな男性や慇懃無礼なエリートっぽい人間、それに淡々と事務的な女性受付とかはいただろうか。そのあたりの名物キャラクター似を受付担当にしたら喜んで依頼を受けてくれそうな気がするのだが。
「そう言えば、戦闘騎も終末までにこんなに出来るとは思っていませんでしたね。今、スーパー系が八にリアル系が四ダースぐらいでしたっけ? 終末までにスーパー系二にリアル系一ダースぐらいしか建造できない様に計算して技術使用許可出す時期調整したんですけどね。」
「どちらもさらに増えてたと報告があった。報告書、見てない?」
「あー、所持許可一週間ぐらい前に処理しましたっけ。忘れてました。」
「……そろそろ、9Sも一回休んだ方が良い。」
「そうですね。周囲の安全確認が終わったら指示出しも一段落するでしょうし、一度普通に寝ます。」
地形の変わった周囲は、意外なことにそれほど強い悪魔が居ない。遠出はさせていないとは言え、周辺探査で遭遇した中で一番高い悪魔でもレベル40程度で済んでしまっているという驚くべき状況だった。
この様子ならば一先ずは結界圏の安全を確保出来ているとみていいだろうし、そうであるのならば火急の用は起こり難いだろう。
そんなことを考えつつ、外部探査に出した配下が連れて帰ってくる『難民』についてに思考を切り替える。
正直、同じ日本人で在ろうとも生活基盤を持たない人間はこれからはお荷物以下の存在になり下がる。
なにせ社会活動をするに必要な人員は有り余っている。態々新たに人員を確保する必要も無いし、
「……2B、周りのガイア連合以外のシェルターからの近況の連絡とかはありますか?」
「大和神の神域から二三、物資供給要請は来た。ただ、シェルター内の現況説明は無い。」
「今のところはうまくいっているのか、それともはたまた……。
――2B、外壁外部に難民キャンプの設立を計画しておいてください。少なくとも一万人分、もしかしたらそれ以上に膨れ上がるかもしれませんので、隔離は厳重に。」
「難民がそれほど来る、と?」
「他のシェルターでどれだけ保護できているか、ですね。ガイア連合の正式なシェルターだけだとどれだけ頑張っても人口の一割二割が精々なので、他は大和神や多神連合、メシア教のシェルター頼りなのですが。」
「それが分からないから、準備だけはして置くんだな?」
「そうです。
……その辺りを考えるとこんな忙しい時期に、と思っていた『神議り』に出席するのもありなのかもしれませんね。神主が不在なので誰かが重しをする必要もありそうですし。」
今年も再び届いた出雲大社からの招待状を引き出しから出し、文面を眺めながら考えを纏める。
神主一人いない
それに『神議り』という出雲大社での集まりへの出席は、大和神の
「こうなってくると早くターミナルが稼働してほしいですね。*2宗像三女神に“航路”を示してもらえればマクロスなら出雲への移動経路の策定が出来るとはいえ、他のシェルターに移動するためだけにマクロスを動かすのも手間ですし。」
「稼働しても電力とマグネタイトの消費が激しいから頻繁に使って欲しくはない。」
「魔界に落ちたから少しは燃費が良くなってるかもしれませんが……それに期待するより、道の復旧や敷設に労力を割いた方がベターですか。」
終末前に軽く保険を掛けていた程度の道は、終末の衝撃にほとんどが
近場の転生者所有の個人シェルターへの連絡路を確保する動きは既に始まっているが、他のシェルターへの道の事も考えないと交易などに差支えが出てくる。
そちらも考えておかないといけないな、と溜まりに溜まった脳内ToDoリストに加えておく。
「そう言えば、メシア教がメシア教所属の周囲シェルターへの探索活動の許可を求めてきている。許可が出るなら、ガイア連合の代わりに他所属のシェルターの状況確認もすると言ってるがどうする?」
「……………………許可、します。ただし情報共有の為にナインズからの連絡員を受け入れるなら、です。」
「分かった。人員に指定はない?」
「誰でもいいです。」
メシア教についても面倒なところだ。
終末到来による被害が出なかったことにより、呉には十万人単位でアメリカからの避難民等がそのまま残っている。
彼らを今後どうするかも、支部として統一した見解を考えなくてはいけない。
――やはり、責任は取らないといけないかなぁ……。
“独り”で考えた統治構想に、重い息を吐きながらも他の選択肢は無責任かと自縛する。
ガイア連合の支部長として強権を振るったって誰も止めないであろうが、それをしてしまえば『ガイア連合』自体の風評や信頼に関わってくる。
それに、この支部に求められている役割の一つに『電子製品』及び『その部品』、他にも様々な化学製品などの供給があるが、それを生産させるのには“現代社会”の職業倫理や社会構造を維持するのが最も適している。そのためには『ガイア連合の看板で無法を働く転生者』は酷く邪魔だ。
「――2B、
「今のところは、何も。」
「了解です。……気が重いですが、やるなら早いほど早い方が良いので早く許可が出て欲しいですね。」
「分かっているとは思うけど、
「了承してます。……が、やはり、
私の想定であれば生き残りは五万人前後。
支部の想定であれば生存者は百万人前後。
ならばそのどちらの想定も外れ、二百五十万人以上もの人間が“人界の落日”に無理解のまま、ただ生きているだけの現状の責任は、果たして誰が背負うべきなのか。
……若しくは、それを“責任”と問う事自体が私の思い上がりに過ぎないのだろうか。
――人を殺すことが罪だというのなら、人を
仕事も忘れ、私は物思いに没頭する。
声が途切れ、それだけで静寂に呑まれた地下深くで、私は人間にとって最も身近な
最初に人口について補足を。
史実(現実)の広島湾を囲む市町村(広島市、安芸郡、呉市、廿日市市、大竹市、江田島市、岩国市)の人口が合計で大体『180万人』。
半導体工場がある東広島市はちょっと内陸にありまして、そちらがだいたい『20万人』。
合わせて『200万人』ぐらいが今回の話で出てきた呉支部結界圏(シェルター)の現実での人口になります。
作中だと60万人ぐらい人口が多いですが、これは最初期から受け入れてきた『亡命者』が大体『5万人』、クトゥルーからの避難民とその後の終末での避難民で米国人が『50万人』ぐらいになります。
残りは工場が出来たりして景気が良くなったおかげで国内移動してきた日本人ですね
この『260万人』以外にも、実は『米軍後方保養地』として使われていたせいで『数万人』の軍人等がいるのですが、こちらは“支援”として物資を渡していたので“配給”を利用した住民確認に含まれていません。
主人公の“最悪”の予想だと、ガイア連合関係者と自身の配下の一部ぐらいしか助から無い予想だったので『5万人』ぐらいしか生存できないと考えていました。
以前作者の転生者数考察で書いていた『転生者は10万人』ぐらい居るとの予想だと、凡そ日本人の千人に一人が転生者という事になるので、呉支部の転生者数は『2000人』ぐらい。
そうなると『転生者一人辺り二十五人』の人間を背負うことになります。
勿論、転生者以外の覚醒者もいる事が前提ですが、主人公的にはこの辺りが限界じゃないかと冷徹に計算していました。
上の話とはまた違う話ですが、主人公の終末想定って『女神転生原作』を踏まえて幾つか分けて想定していました。
本編で出てきたのは『地脈活性化』による被害予想だけでしたが、他にも『核攻撃』『津波』『世界法則の強制変更(理)』『天使による最終戦争』とかですね。
それぞれに対して独自に対策は練っていまして、
*核攻撃 超長距離観測機器の整備による捕捉・撃破
→Mk.Sein開発に捻じ込んだ遠視術式等の機械化、霊感の補助の開発
*津波 支部自体が地脈から剥離して潜水艦に、宗像三女神の権能による防護
→結界の動力に地脈の代わりに主人公が毎日生成している
配下の人間などが宗像三女神を信仰する様に誘導
*理 物理法則結界による呉支部周囲の異世界化
→ガイマテなどの研究所によって行われていた物理法則のオカルト面からの研究
*最終戦争 天使勢力の弱体化、抵抗勢力の育成
→アメリカや中東の現地勢力への支援、米軍・自衛隊への協力
幹部クラスの『大天使』討伐・封印による指揮官の脱落
*メギドアーク カテドラルの監視、大気圏外へ移動する物体の観測、破壊装置の保有
→カテドラルはアメリカの現地勢力・生存者を利用して監視
物体の観測は『核攻撃』対策参照
大気圏外での破壊を想定した戦力の開発(VF-25、マクロス・クォーター等の兵器)
番外
*支部崩壊 山梨支部へ避難
→マクロス・クォーター等の艦艇を避難船に流用
地脈転移以外の地脈に依らない転移方法の確立(ジェフティー等による実験)
時間稼ぎが必要であれば主人公個人の配下を捨て駒に
などなど、色々な想定に従って別の計画に偽装したり、支部長として支部の環境整備に紛れ込ませたりしていました。(他にもあった気がしますが作者が忘れたw)
勿論準備不足で対策が間に合わない可能性もありましたが、その時はショタオジと一緒に生身でどうにかする予定でした。
以前頂いた感想で「主人公、ロボット好きだなぁ(意訳)」みたいな感想もありましたが、実は主人公自身はロボットとかどうでも良い部分があって、『大気圏外の真空・無重力環境下』や『終末後の異常法則地帯』での戦闘をするのに転生者でも生身だとキツイと考えて『人類非生存領域活動装備』として開発してたりします。
その辺の関係もあって呉支部のロボットって全機が地球に落とされないために重力関係の攻撃・妨害への対抗措置とかバリバリされてるし、空気が無い環境でも揚力を使った機動が出来たりします(正確には翼に流体力学系の概念を貼り付けていて『外界の環境を塗り替えて飛ぶ』)。
『VF-25』なんて転生者だけじゃ数足りないだろうから現地民を戦力化するための機体で、デモニカでレベル20ぐらいまで上げたら乗れるように作られていたりします。(ただし機体操作用の学習システム突っ込まれるのでレベル0~20まで上げるのに一切のスキルカードを入れられない。スキルスロットルが全部埋まっちゃうので)
主人公が海兵隊と仲良くしているのも、訓練された戦闘機パイロットなんて貴重な人材を確保したいって部分があった。他の軍事訓練を受けた戦闘員も貴重何で、米軍全部が貴重な人材ではあるのだが。
原作再現にもやたら拘って見えたのは、『原作再現』したいんじゃなくて『原作再現に必要な技術』が欲しくてロボ研をそっちに誘導していました。必要なのは技術だけだったのですが、ロボ研などの協力者のモチベーション維持のための『ロボット開発』だったので。
全部思い通りに行っていたわけも無く、変な技術も大量に開発されていたようですが……。
以上の様な理由が複合的に絡み合って呉支部では『ロボット開発』が行われていました。
主人公の行動って一貫して『終末にどうやって立ち向かうか?』という方向を向いていた、というお話です。