【カオ転三次】DRUG FATE   作:石は転がる

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幕間6

 昼の日差しを浴びるのは久しぶりだ。

 

 カラッと晴れた青空の下、異界の前にキャンピングカーを横付けして私は待機していた。

 キャンピングカーから普段は使わないサンシェードと椅子を引っ張り出して何をしているかと言えば外で書類を確認しているだけなのだが、狭い車内から明るい空に変わると気分が違っていた。

 

 横では武蔵が車からマットレスなどを取り出して日干ししている。

 移動続きでなかなかできない洗濯も一緒に干されて生活感があふれている。物干し台代わりはそこで飛んでるポッドに紐を吊るして使われていた。ポッドはされるがままに大人しく紐をつながれている。

 A2は屋根の上で昼寝をして2Bが書類整理を手伝ってくれている。手元に束ねた書類一枚一枚がガイア連合研究班の欲望の塊で2Bがたまに理解に苦しむ顔をしているのが面白い。

 

 待機?と首をひねりたくなるかもしれないが一応緊急時のための待機なので各々装備は準備している。

 その証拠に現地神社からつけられた人員は何も言ってこない。呆れているだけかもしれないが。

 

「これはすごい。人の金を使って空に砂時計を浮かべるつもりだ。」

 

 笑って没にする。

 2Bがまともそうなものとネタとを仕分けてくれるが、なかなか読みごたえがある妄想があってなかなか進まない。遺伝子改造人間なんてどこで用意するのか。

 

 ……メシア教なら作っていそうだ。

 

 怖い想像にふたをして次を見る。

 文化保全のための人工島計画はなかなか面白いがまだ実現性がない。前提条件の部分技術開発だけ許可をする。核融合炉に重力障壁、光学偽装障壁とそれぞれだけならどうにかできそうな部分もあるからだ。

 

 そうして処理をしていくとちょっと琴線に触れてしまう企画があった。

 

「2B、これは条件付き認可で処理しておいてください。結構好みだ。」

 

 手元の資料に条件を付けて2Bに渡す。

 戦乙女を空に飛ばしたいとの計画だが時期尚早過ぎる。とりあえず他の研究と合流させて各種リアクターの展望を研究させる。

 

「これは一体何をしたいんだ?」

 

 パラパラと中身を見た2Bが疑問を呈する。どうやら突っ込みが我慢できなかったらしい。読み進めているが頭を痛そうにしている。

 三段変形&五体合体の母艦はお気に召さなかったようだ。

 

「あえて言うなら……。」

 

「あえて言うなら?」

 

 おうむ返しに聞いてくる2Bが可愛い。捻りを加えるべきか考えるがあえてシンプルにする。

 

「浪漫。」

 

「ロマン。」

 

 そう、ロマンとしか言いようがない。

 実現してほしいがちょっと無理かなって自分でも思っている。

 それでもガイア連合の変態共なら何かしてくれるのではないかと私は資金を投じていくのだ。

 

 いつかきっと、それが未来につながることを願って。

 

 

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