喚くゴブリンが俺の嫁!? やたら「ししょ~♡ 弟子にしてくださいよ~♡」と懐いてくる押しかけゴブリンを美少女化魔法でロリ巨乳小鬼っ娘にしてみたら、チート級に最強なウザかわいい弟子兼お嫁さんになりました 作:TS初心侍
……数日後。
金髪ロリ巨乳小鬼っ娘との初デート。
俺は待ち合わせ場所の噴水広場へと向かうべく、玄関ドアを開いた。
すると玄関先に金髪ロリ巨乳小鬼っ娘が待ち構えており、俺の姿を捉えるなり飛びついてくる。
いきなり抱き着かれたことで思わずバランスを崩すが、なんとか持ち堪える俺。
金髪ロリ巨乳小鬼っ娘は俺から離れると、照れたようにはにかんだ。
「ししょー♡ おはようございまっす♡」
俺が挨拶を返すと、金髪ロリ巨乳小鬼っ娘はその体型に似合わない豊満な胸部で俺の腕を挟み込んで絡みつき、頬ずりを始める。
なんだこの可愛い生き物は?
これがあの喚くゴブリンなのか?
金髪ロリ巨乳小鬼っ娘は黒いリボンのついた白いつば広帽子をかぶり、肩、脇、胸元が露出した、裾が膝上ほどの白いワンピースを着ている。
俺は不覚にも一瞬ときめいてしまいそうになりながら、金髪ロリ巨乳小鬼っ娘へ尋ねた。
行きたいところはあるかという問に、金髪ロリ巨乳小鬼っ娘は小悪魔的な笑みを浮かべ。
「あれぇ〜♡ ししょーってば、まさかノープランなんですかぁ〜?♡」
口元をニヤつかせて八重歯を見せながら挑発してきた。
俺はムッとして言い返そうとしたのだが、金髪ロリ巨乳小鬼っ娘は俺へ顔を近づけて囁いてくる。
「それならぁ……♡ ししょーのお部屋でデートするっかぁ?♡」
俺は耳を疑った。
「―――いっだあぁぁぁっ!? 何するんすかししょーっ!?」
煽ってくるようなメスガキスマイルに思わずげんこつが出てしまう。
頭を手で押さえて涙目になっている金髪ロリ巨乳小鬼っ娘へ、俺は今の気持ちを正直に伝えた。
「えぇーっ! そんなぁーっ! おいらのこと好きじゃないんすかーっ?」
金髪ロリ巨乳小鬼っ娘は信じられないとばかりに声を上げる。
本来ならこんなにも愛らしい生物に好意を持たれて嫌な気分になる奴いないだろう……だが、あの喚くゴブリンの顔と声がどうしても脳裏にちらつくのだ。
「そういことなら今日のデートでぇ、ししょーを振り向かせてみせるっす♡ さっそくいくっすよー♡」
金髪ロリ巨乳小鬼っ娘は俺の手を取って歩き出した。
※※※
「うぅーん♡ ししょーとのデート楽しいっすねーっ!♡」
俺の隣を歩く金髪ロリ巨乳小鬼っ娘はとても楽しそうだ。
俺達は今、王都の街を散策している最中であり、金髪ロリ巨乳小鬼っ娘は先程からずっと俺の腕に絡みついている。
腕に当たる胸の感触にドキドキしながらも、俺はなんとか平静を装っていた。
「ししょー♡ おいら恋人同士がするようなことしてみたいっす♡」
そう言って俺の顔を覗き込む、上機嫌な様子の金髪ロリ巨乳小鬼っ娘。
その瞳は期待に輝いており、横長の耳がぴょこぴょこと動いている。
恋人同士みたいなことっ!?
何を言っとるんだこいつは!
「あれぇ〜?♡ ししょーってば動揺してるんすかぁ〜?♡ おいらが言ってるのはぁ♡ 手を繋ぐとかぁ、一緒にクレープとか食べたりすることっすよぉ〜?♡」
は? 動揺なんてしていないが?
俺の動揺を見て取ったのか、金髪ロリ巨乳小鬼っ娘はニヤリと笑い、わざとらしく身体を密着させながら見上げてきた。
そしてそのまま俺の手を取り、指を絡めて恋人繋ぎをする金髪ロリ巨乳小鬼っ娘。
むにゅりと形を変える柔らかな胸部の感触と、指の間に感じる金髪ロリ巨乳小鬼っ娘の小さな手のひらの温もり。
俺は思わず顔が熱くなるのを感じた。
「ししょーの手、あったかいすねぇ♡」
金髪ロリ巨乳小鬼っ娘は俺を見上げてニカッと笑う。
「えへへぇ♡ ししょーかわいいっすよ♡」
金髪ロリ巨乳小鬼っ娘の不意打ち攻撃。
俺は心臓が高鳴るのを感じ、思わず視線を逸らす。
危ない危ない。あやうくあの喚くゴブリンだということを忘れてお前の方がかわいいよと言いそうになってしまった。
俺は気を取り直すと、金髪ロリ巨乳小鬼っ娘の手を取ってクレープの屋台へと向かう。
そして二人分のクレープを買って、近くのベンチへと腰掛けた。
「わぁーっ♡ おいらの好きなイチゴクレープッすっ!」
金髪ロリ巨乳小鬼っ娘は嬉しそうに声を上げ、早速食べ始める。
金髪ロリ巨乳小鬼っ娘が幸せそうな表情でクレープを食べる姿を眺めていると、鼻の頭にクリームがついていることに気づいた。
俺はポケットからハンカチを取り出して、金髪ロリ巨乳小鬼っ娘の鼻を拭いてやる。
すると金髪ロリ巨乳小鬼っ娘は頬を赤く染めて恥ずかしそうにしたかと思うと、俺へジト目を向けて言う。
「ししょー……これじゃあ子供扱いされてるようでイヤっす……」
俺はハッとして手を離した。
しまった! ついゴブリンだという意識がなくなってしまったぞ。
しかし、金髪ロリ巨乳小鬼っ娘はというと……。
「まぁ、いいっすけどぉ〜?♡」
そう言って自らの胸元にわざとらしくクリームを落とす。
「ほらぁ……♡ こうすればおいらを意識しちゃうんじゃないっすかぁ?♡ ししょーっておっぱいの大きい子が大好きっすもんねぇ〜♡ でも残念だったっすねぇ〜?♡ おいらはゴブリンっすからぁ♡」
挑発的な笑みを浮かべる金髪ロリ巨乳小鬼っ娘。
クソ! 完全に煽られている。
このままではゴブリンだという事実すら忘れてしまいそうだ。
「くひひ♡ ししょ~のその顔♡ 童貞丸出しって感じっすねぇ~♡」
は? どどどどどどどどどドラ……童貞じゃないが?
実際は魔術一筋彼女いない歴=年齢のバッキバキの童貞だが、このメスガキをこれ以上調子に乗らせないようはっきりと宣言し、金髪ロリ巨乳小鬼っ娘の胸元についたクリームをハンカチでふき取ってやる。
「え……? ししょ……童貞じゃ、ないんすか……?」
急にこの世の終わりといった表情をし、ガクンとうなだれる金髪ロリ巨乳小鬼っ娘。
なんでそんなガッカリするんだよ。
そんな顔されたらなんだか悪いことをした気分になるだろうが……。
俺は慌てて話題を変えようと、先程買ったクレープを差し出す。
すると金髪ロリ巨乳小鬼っ娘はきょとんとした顔をし、頬を赤らめて視線を逸らした。
「……えぇっ!? それはちょっと……」
先程まであんなにグイグイ来ていたというのに、この変わり身は一体何なのか。
気になった俺は先程のお返しとばかりに追求してみる。
「……だ、だってぇ、そのクレープ……間接キス……」
ボソボソと呟く金髪ロリ巨乳小鬼っ娘。
どうやら恥ずかしかったようだ。
俺はそんな金髪ロリ巨乳小鬼っ娘の様子にドキリとする。
普段から騒々しい印象が強いだけに、こうしてしおらしい様子を見せられるとギャップに萌えてしまう。
「えっと……じゃあ、はい! ししょーも一緒に食べるっす!」
悩むような仕草をみせた後、金髪ロリ巨乳小鬼っ娘は俺のクレープを奪い取り、自らの口にくわえた。
そして、「んっ」と言ってクレープを突きだし、引くに引けなくなった俺は反対側をパクっとくわえる。
しばらく無言の時間が流れる。
金髪ロリ巨乳小鬼っ娘に目を向けると、彼女は俺の様子を伺うように上目遣いをしていた。
その顔は少しだけ赤い。
きっと俺も同じくらい赤くなってるんだろうな。
俺は妙な緊張感を覚えながらも、金髪ロリ巨乳小鬼っ娘の持つクレープを食べ進めた。
そしてクレープがなくなりかけた頃、ふと視線を感じて顔を上げると、金髪ロリ巨乳小鬼っ娘がこちらを見つめていた。
「あの……ししょー、もう一口……いるっすか?」
遠慮がちに尋ねてくる金髪ロリ巨乳小鬼っ娘。
俺は一瞬言葉を失った後、首を横に振って断った。
「そうっすか……」
金髪ロリ巨乳小鬼っ娘はどこか寂しげな様子を見せると、残りのクレープを口に含んだ。
その後、俺たちは王都散策を再開し、今度はとあるアクセサリーショップを訪れる。
店の中には色とりどりの装飾品が並べられており、どれも美しく輝いていた。
「……かわいいっすねぇ……」
金髪ロリ巨乳小鬼っ娘は、そう言って小さな石のついたネックレスを凝視している。
欲しいのかと問いかけると、金髪ロリ巨乳小鬼っ娘はぶんぶんと首を左右に振る。
「ししょーからのプレゼントなら欲しいっすけど……おいらには似合わないっすよ」
そう言うと、金髪ロリ巨乳小鬼っ娘は苦笑いを浮かべた。
……こういう時、本当の彼氏なら彼女にプレゼントするべきだよな。
デートすると約束した以上、今日一日は彼氏として接しよう。
そう決意した俺は、ネックレスを購入することにした。
「えぇっ!? 本当にいいんすかぁっ!?」
驚いた表情をする金髪ロリ巨乳小鬼っ娘。
「ありがとうございまっす! 一生大事にするっす!」
満面の笑みで礼を言う金髪ロリ巨乳小鬼っ娘へ購入したネックレスを手渡すも、金髪ロリ巨乳小鬼っ娘はそれを受け取ろうとせず、無言で顎をクイッと上げる。
まるでつけてと言わんばかりの表情だ。
「えへへ……♡」
嬉しそうな声を漏らしながら、首元を晒す金髪ロリ巨乳小鬼っ娘。
俺はドキドキしながらも、ゆっくりと彼女の首に手を回し、ネックレスをつけてやった。
「ど、どうっすか? 似合ってるっすか……?」
不安げに尋ねる金髪ロリ巨乳小鬼っ娘。
俺はその姿にドキリとしつつ、似合っていると告げると嬉しそうな笑みを浮かべた。
「えへ……♡ ししょーからもらった宝物っすぅ〜!♡」
そう言いながらくるりと回ってみせる金髪ロリ巨乳小鬼っ娘。
心から喜んでいるようなその姿に、俺もプレゼントしてよかったと満足していると、思わぬ事実が判明する。
なんとこのネックレス、2個で一組のペアネックレスだったのだ。
ハッとする俺をニヤニヤとした顔で見つめる金髪ロリ巨乳小鬼っ娘。
「えへへへぇ~♡ これでおそろいっすねししょー♡」
完全にしてやられた。
まさかここまで計算していたとは……。
俺は悔しさのあまり唇を噛む。
しかし、そんな俺の様子を見た金髪ロリ巨乳小鬼っ娘は、勝ち誇ったように言った。
「ほらぁ~♡ ししょーも早くつけてくださいっす~♡ は~♡ や~♡ く~♡」
……クソッ! こうなったら仕方あるまい。
俺は自分の分のネックレスを身につける。
「えへへぇ〜♡ お揃いっすぅ〜♡」
こうして、まんまと金髪ロリ巨乳小鬼っ娘の策略にハマってしまった俺。
だが、不思議と悪い気はしなかった。
その後も俺達は様々な店を回った。
服屋、本屋、レストラン……。
どれも金髪ロリ巨乳小鬼っ娘にとっては初めての体験らしく、終始目をキラキラとさせていた。
そんな彼女を連れて歩く俺は、所々で何度かあの喚くゴブリンだという事を忘れてドキドキしてしまったが……。
いつしか緊張を忘れ、自然体で振る舞うことができていた。
そして時間はあっという間に過ぎ去り、日も暮れ始めた頃……。
俺達は帰路につく。
「今日は楽しかったっすねぇ〜!♡ また……」
そこまで言って金髪ロリ巨乳小鬼っ娘は足を止める。
どうしたのかと思って声をかけようと思うも、ある約束を思いだした。
それを今頃になって思いだしたのは、俺にとっても今日のデートが心から楽しめるものだったからなのだろう。
「または……ないんすよね……」
金髪ロリ巨乳小鬼っ娘は俯きながらポツリと呟いた。
そう、彼女の言う通り次はない。
これは1日だけという条件でおこなわれたデートなのだから……。
「それじゃあししょー……おいらを元に戻してくれていいっすよ……」
金髪ロリ巨乳小鬼っ娘はそう言うと、俺に背を向けた。
その体は小刻みに震えている。
「ししょー、ありがとうっす! おいら……今日のこと、ぜっだい゛ぃ、忘れないっすからね……」
俺は細長い棒状の杖を取り出すと、杖の先端で金髪ロリ巨乳小鬼っ娘の肩をトントンと軽くたたく。
すると、金髪ロリ巨乳小鬼っ娘はゆっくり振り返り、柔らかいほっぺたに杖の先端がむにぃっと沈み込む。
「えっ……? なんすかこれ?」
俺は持っていた杖を金髪ロリ巨乳小鬼っ娘の小さな手に握らせる。
「リン、これはお前の杖だ」
「えっ? えっ? オイラの杖ってどう言うことっすか? それにリンて?」
なにを言っているのかわからないと言った様子で困惑する金髪ロリ巨乳小鬼っ娘。
しかしこちらとしてはゴブリンは名を持たないため、弟子を呼ぶのに名前がないのは不便だ。
だからお前は今日からゴブリンのリン。
そしてその杖は魔法を使うのに必要なものである。
「あ、あの……もしかして? リンておいらの名前……なんすか……?」
金髪ロリ巨乳小鬼っ娘改めリンは目を見開いて驚いている。
俺がうなずくとリンは嬉しさからか泣き出しそうな顔をした。
「そっすかぁ……おいらの名前は……リンっすかぁ……!」
そう言うと、リンは胸に手を当てて目を閉じる。
しばらくして目を開けたリンは、笑顔を浮かべていた。
「ありがとうございまっす! ししょーからもらった名前は一番の宝物っすよぉ〜♡」
リンはその場でくるりと回ると、俺に抱きついてきた。
不思議な感覚だ。
デートをする前の俺なら、確実にリンを元のゴブリンに戻していただろう。
なのになぜか今は、もう少し一緒にいたいとすら思えてくる。
この気持ちはいったい……。
「えへへぇ〜♡ ししょーってば本当に素直じゃないっすよねー?♡ おいらのことが好きなら最初から素直にそう言えばいいんすよー♡」
前言撤回だ。
このゴブリンをこれ以上調子に乗らせてはいけない。
「わかるっすよししょー♡ ししょーは今日のデートでぇ♡ おいらにキュンとしちゃったんっすよねぇ〜?♡」
は? 別にキュンとなんてしてないが?
そんな俺の考えを知ってかしらずか、リンはニヤニヤと笑みを浮かべながら俺にすり寄ってくる。
「安心してくださいししょー♡ これからは弟子としてずっとおそばにいるっすからね〜♡」
冗談じゃない!
こんなウザいやつ近くに置いておいたら魔法の実験に集中できないだろ!
俺はリンを元に戻そうとするも、全力で逃げ回るリン。
こうして、俺と金髪ロリ巨乳小鬼っ娘のリンとの奇妙な師弟関係が始まったのであった。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ゴブリンTS娘とのデート、楽しんでいただけたでしょうか?
この作品を読んで少しでも笑っていただけたり、ゴブリンカワイイと思っていただければ幸いです。