始解がモロ滅却師な席官さん   作:K+#ガソ林

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第21話

 藍染惣右介の霊圧が消えたのを皮切りに、ユーハバッハが本性を表す───。

 

 具体的には、このように───。

 

「がぁぁぁっ!?」

 

 ユーハバッハ自身に刻まれた聖文字、The Almighty (全知全能)の能力は、未来を知り───改変する能力。

 

 護廷十三隊、十刃、完現術者、滅却師達のうち、消耗している者はこの時点で牙を折られ、致命打に近い攻撃を受ける。

 

 生き残った者───ユーハバッハですら、滅するのが難しい実力を持つ者たちのみが、この場に立つことを許された。

 

「感謝するぞ。浦原喜助…。お前のおかげで、この未来まで辿り着けた…。」

 

「……。」

 

 浦原喜助。

 

「おいおい、いきなり不意打ちかましてくんのは、穏やかじゃねぇなぁ…!」

 

 黒崎一心。

 

「父がお前を見限ったのは、当然だったということか。」

 

 石田竜弦。

 

「麒麟児、曳舟、王悦、千手丸!出番じゃぞ!」

 

 兵主部一兵衛。

 

「ユーハバッハ…一護の代わりに、僕がお前を倒す!」

 

 石田雨竜。

 

 兵主部一兵衛によって呼び出された零番隊の隊士たち含め、並々ならぬ強者が勢揃いするが…ユーハバッハが未来を手折ることができなかった者は、彼らだけではない。

 

 銀城空吾、松井礼司秀忠。

 それと、ウルキオラ・シファー、バラガン・ルイゼンバーン、市丸ギン、東仙要の6名。

 特に、松井礼司秀忠が厄介だ。

 彼は───ユーハバッハの未来を見通す眼に、一度たりとも映っていない。

 

「エス・ノト。」

 

「ハッ。」

 

「ハッシュバルト。」

 

「ここに。」

 

「リジェ、ジェラルド、アスキン、ペルニダ。」

 

「リジェ・バロ。ここに。」

 

「ジェラルド・ヴァルキリー!ここに!」

 

「アスキン・ナックルヴァール…ここに。」

 

「ペルニダ・パルンカジャス、ココニ。」

 

 ユーハバッハは最後まで残しておいた、見えざる帝国の最高戦力───親衛隊を死神たちに差し向ける。

 

「最後の戦いだ。───出し惜しみは許さん。」

 

 全員が───一斉に完聖体と化す。

 

 

 東仙要は、呆然としていた。

 天に立つはずの藍染惣右介が、浦原喜助に封じられたという事実。

 

 そして、先ほどまで戦っていた滅却師と死神の霊圧が、消えかけていたために。

 

「これは…なんだ…?」

 

 何が起こっている。

 狛村も、日番谷も───京楽まで倒れている。

 思い当たるのは、ユーハバッハだった。

 彼がこの惨事を発生させたのならば、納得はいく。

 藍染が消えてから、護廷十三隊に弓を引くという行為は、彼の立場からすれば至極当然のことだ。

 

「…戦う理由が…無いな。」

 

 浦原喜助の鬼道を自身が打ち砕くことは不可能。

 藍染惣右介がいないのであれば、何をしたって意味がない。

 

「…そうか?東仙…。」

 

「狛村…。」

 

 第七番隊隊長、狛村左陣が、地べたに横たわりながら東仙に問う。

 既に彼の身は傷が多く、霊圧にも陰りが見えていた。

 

「貴公は、藍染惣右介に…何のためについて行ったのだ。」

 

「…。」

 

「東仙、貴公は…歌匡のことを、気にかけていたのではないか。貴公は…彼女のことで、納得したかったのでは、ないか…?」

 

 歌匡。東仙の死した親友の名だ。

 

 東仙要が持つ斬魄刀、清虫の元々の持ち主であり、綱彌代家の時灘という男に殺された。

 

 殺されて以来、東仙は、この世界に疑問を持っていた。

 理不尽が起きる世界を憎み、絶やそうと考えた、だが───。

 

「東仙…。貴公が、この世界の何もかもを憎み、理不尽を憎み、理不尽が起こるこの世を憎んだとしても…。その世界で、歌匡と貴公は出会ったのだ。」

 

「……。」

 

「考えてくれ、東仙…。三界の崩壊による…世界の崩壊が、大地の崩落が…貴公らの出会いを無くすのだ。」

 

「戯言を。狛村、お前とて畜生の顔で生まれ、差別を受けてきた身だろう。世界が憎くは無いのか?」

 

「…儂はな、こう考える。犬の面を持って生まれた儂だが…世界は変えられると。それが、雲に手を突き込むようなものでも、それでも、確実に…星空を目指して、雲を掻き分けることは、できる。」

 

「…。」

 

「黒崎一護は一年足らずで…尸魂界の英雄となった。掟を変えた。我らにできん道理など…ない。」

 

 狛村は力尽きた。

 多量の出血による気絶だ。

 

「…星空を、目指す…か。」

 

 

 市丸ギンは難儀していた。

 

(ボクはただ、乱菊の魂が入った崩玉が欲しかっただけなんやけどなぁ。さすがに世界を崩壊させる気は無いわ。)

 

 ユーハバッハを何とか止めなければならない。

 しかし、現在。

 黒崎一護は無月により全ての死神の力を失ってしまった。

 さらに、ユーハバッハの何らかの力によって、死神達、滅却師、破面達は大半が戦闘不能。

 

 これに付け加えて、ユーハバッハには万全の親衛隊が付いている。勝機があるかどうかは微妙なところだ。

 

「ん〜?あれ、一護くん。久しぶりやな。」

 

「…あ!お前…市丸!」

 

「門の時以来やな。正直言わせてもらうけど、もっかいアレ(無月)できひんの?」

 

 過去、黒崎一護達が朽木ルキアを奪還しようとした時に…市丸ギンは瀞霊廷に侵入しようと、門を通ろうとする一護を発見。

 自身の斬魄刀である神槍の伸びる能力を使って追い出したのだった。

 

「オメェ…藍染の味方じゃなかったのかよ。最後の最後に裏切るなんて…。」

 

「ゴメンゴメン、敵を欺くなら、味方から…ってやつや。堪忍な。で?」

 

「…無理だ。もう死神の力はねぇ。完現術なら、銀城に教えてもらったけど…無月よりは強くねぇし、こんなもんじゃ勝てねぇよ。」

 

 修行の際、一護は一心から最後の月牙天衝を、銀城から完現術をそれぞれ教わっていたのだが…会得した完現術はこの状況では役に立つことはないだろう。

 

「…完現術、か。」

 

「一護ォ〜!いるかぁ〜?」

 

「銀城!どうしてここに…!?」

 

 ぽつりとギンが一言呟いたその時に、銀城空吾が一護の近くに移動してきた。

 何やら大きな───クロス・オブ・スキャッフォルドとは別の…霊子の刀を携えている。

 

「それより一護、そこにいる奴は?確か敵じゃなかったか?」

 

「あー、お気遣いなく。ボクは初めから藍染隊長を裏切る気だったんで。」

 

「そういうことだ。ところで銀城、俺に何しに来たんだ?」

 

 一護は銀城へと疑念をぶつける。

 無月を放った後の一護は、隊長格より劣る程度の実力。

 ユーハバッハとの戦いへはついて行けそうも無い。

 

「俺と一心は、お前の力が消えた後のことを考えていた。最後の月牙天衝は斬魄刀の力を0%になるまで消耗することで、最大出力を出す技術…。お前の意思で斬魄刀を顕現させることは、もう出来ねぇ。」

 

「…。」

 

「だから、これはその対策だ。俺の完現術で隊長格と滅却師達から霊圧を集めて、刀にして…それをお前に刺す。」

 

「…!さ、刺す!?」

 

「ああ。これに込められた霊力で…お前の鎖結やら魄睡やらが稼働して、死神の力が復活するはずだ。…覚悟はいいか?」

 

「…わかった。」

 

 銀城は───滅却師の力と死神の力、そして自身の完現術の霊圧を───一護に注ぎ込む…!

 

 一護の中の滅却師の血。

 一護の中の虚。

 一護の中の完現術。

 そして、死神の力が…強烈に反応し───一つの斬魄刀へと、姿を変える。

 

「…おーおー。すごい霊圧ですわ…。余波だけでこんなに…。」

 

 無月以上と評価するのが妥当の霊圧だ。

 今の一護は、元来の虚と死神の資質だけでなく───完現術と滅却師の力による、霊子の隷属まで行えている。

 

「…行くぞ、一護。」

 

「ああ…。ありがとな、銀城。」

 

「ボクも忘れないといてな。」

 

 

 一護には分かっていた。

 流魂街に置いてきた、茶渡泰虎と井上織姫が───戦闘をしていることを。

 

 藍染惣右介が虚圏から連れてきた破面達と、住人を守るために戦っているのだ。

 

「負けてらんねぇよな。」

 

 ここで負ければ、誰一人救えない。

 

 ここで勝てば、全員救える。

 

 石田も、茶渡も、織姫も、ルキアも、ロバートのおっさんも。

 

「───行くぜ…卍解。」

 

「天鎖斬月。」

 

 

 零番隊と、滅却師最終形態(クインシー・レットシュティール)に変貌した石田親子と浦原喜助、黒崎一心の活躍により、親衛隊達は押さえ込まれる。

 

 

 『C』、ペルニダの『The Compulsory(強制執行)』の能力は、浦原喜助の卍解───『観音開紅姫改メ』の、周りの物を作り変える能力によって無効化、打倒。

 

 

 『D』、アスキンの『The Deathdealing(致死量)』の能力は、零番隊の麒麟児の操る『湯』───『白骨地獄』による過回復によって一時的に無効化、王悦により斬殺。

 

 

 『M』、ジェラルドの『The Miracle(奇跡)』の能力は、ウルキオラの腕を移植したことで完全復活を遂げたヤミーと、超再生能力を持つウルキオラ、老いの力を司るバラガンが押さえ込み、一時的に無力化。

 

 

 『X』、リジェ・バロの『The X-axis(万物貫通)』の能力は流石に石田親子でも無効化できず、苦戦を強いられるが…神聖滅矢の流れ弾が伊勢七緒に当たろうとした際、京楽春水が覚醒、片目を失う形で七緒を守り、八鏡剣をリジェへと投げつける。

 

 本来ならば万物を貫通するリジェの身体だが、八鏡剣は避けられず、本人の意思に反して実体化してしまう。

 その隙をついた黒崎一心の月牙天衝と、石田竜弦と石田雨竜の神聖滅矢によって打ち倒される。

 

 

 

「これが、未来か…。」

 

 ユーハバッハは難儀する。

 先ほど挙げた事象は───全て未来に起きることだ。

 だが、介入はできない。今のユーハバッハには力がない。

 

 ユーハバッハは不全の滅却師と呼ばれる者だ。

 

 その力を他人に分け与え、分け与えた他人が死ぬことでその力を得る。

 そのような生態を持った、謎の滅却師であった。

 

 今回のような強者達の未来に介入するには、聖別により、ロバートなどの離反者達からも聖文字の力を回収したユーハバッハと言えど、親衛隊四人の死による能力の提供が必要となってくる。

 

 

 状況として、エス・ノトとハッシュバルトは残りの零番隊、兵主部一兵衛、修多羅千手丸、曳舟桐生と交戦中だ。

 

 そしてユーハバッハ自身は、手が離せないことがあった。

 

「霊王…。」

 

 ユーハバッハの目的は、霊王を吸収してその力を得て───三界を再構成すること。

 死のない世界へと三界を作り直すためには…霊王は欠かせないピースだ。

 

 肝心の霊王の身体は───今、浦原喜助が保管している。

 

 しかし、浦原のところにいるペルニダは負けると、未来は言っている。

 故に、ユーハバッハは浦原喜助の元へと行く他ない。

 

(───しかし、状況は…浦原喜助が私を誘い込んでいるようにも見える。)

 

 何故、浦原喜助が霊王の身体を持っているというのか。

 それこそ、今戦場にいない銀城などに任せればいい。

 

(そこさえ超えれば、終わりかも知れぬ。)

 

 しかし、だ。───逆に考えれば、その行動は浦原喜助が取れる最後の手段だとも言える。

 自身を囮にし、罠に誘い込む…。ならば、()()()()()()()()()()()()()()、ユーハバッハの勝利だ。

 

 

 

 ユーハバッハとペルニダは、浦原喜助と対峙していた。

 

「…なるほど、霊王の位置もわかってるみたいですね。」

 

「やはり読んでいたか。浦原喜助。…私を誘い込んだのだろう?どんな罠を用意した。見せてみろ。」

 

 浦原喜助としては、そんなもの用意していない。

 逆転の一手の仕込みは完了しているが、それが使えるのは───今じゃない。

 

「…。」

 

 だが、そこに現れたイレギュラー…東仙要…!

 

「卍解。」

 

「清虫終式───閻魔蟋蟀。」

 

 無だ。

 触覚以外、何もない…無が展開される。

 その無は、ユーハバッハの琴線に触れた。

 

「…っ!?」

 

 清虫終式・閻魔蟋蟀。

 相手の感知能力を奪う、凄まじい卍解だ───故に、弱点もある。

 

 それは、卍解によって形成している黒い領域の中に入っていなければ、効果が作用しないことと、発動者が領域の中に入ってなければ、領域の維持ができないこと…。

 

 山本元柳斎のような広大な攻撃範囲さえあれば、突破は容易だ。

 

 ───それは、今のユーハバッハとしても容易いことである。

 

「がぁっ…!?」

 

 魚群の如き神聖滅矢の大群が…東仙要を貪り喰らう。

 閻魔蟋蟀は解除され───浦原喜助と東仙要の姿は顕になる。

 

「───どうした?これで終わりか…?」

 

「くっ…ふっ…!」

 

「ありがとうございました、東仙さん。」

 

「陛下、攻撃スル。」

 

「待て。ペルニダ。私の身体に注意していろ。」

 

 頭を下げる浦原。

 ユーハバッハは───自身の能力が無効化か何かされると察し、ペルニダに自身の体を観察させる。

 浦原喜助は、その双眸でユーハバッハを見据えた。

 

 

「…祈っといて、正解でしたよ。」

 

「…祈る?」

 

「ええ。もう来ます。」

 

 膨大な霊圧───。

 【滅却師】と【虚】と【完現術】を操る、【死神】───。

 

「未来が、変わっている…?私がここに訪れたことで、変わったと───。」

 

「そうだとも。」

 

「───陛下ッ!!」

 

 ───ユーハバッハの視界が一瞬、暗闇に染まった。

 

 未来が、見えない。

 ()()()()()()()()()!?

 

(なんだ───これは…!?)

 

 全ての未来で、何も見えない暗闇があったのは───。

 ()()なのか…!?

 

「───っ!?」

 

 咄嗟に視線だけ、痛みの方向へと向ける。

 

(───松井礼司、秀忠…!)

 

 影に───ユーハバッハの影に、潜んでいたのだ。

 ()()()、彼の視界に入らないように。

 ()()、彼の不意を打てるように。

 

 

 彼がユーハバッハに刺した【銀の鏃】とは、聖別を受けた者の体に残った…【静止の銀】という金属を加工して作られたものだ。

 

 聖別を行った者の血と、この銀を混ぜて対象者に刺すことによって───()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 連鎖して、あらゆるユーハバッハ由来の【聖文字】の力が消失。

 これではペルニダも手を出せない…!

 

 

 

「月牙…天衝───ッッ!!!」

 

 

 

 三界の殺戮者。

 死神の天敵、ユーハバッハ。

 

 神聖滅矢と、月牙天衝、虚閃が混じり合った───新月を断つ刃が…滅却師の王を切り裂いた…!!

 

「ば、バカな…!」

 

 ユーハバッハの身体は両断され…千年前から続いた滅却師と死神の確執は───ここで幕を閉じる。

 

(ころ)せ。神殺槍。」

 

「クロス・オブ・スキャッフォルドォ!」

 

 聖文字の力を取り戻す前に、ペルニダまでもが銀城達によって消し飛ばされ、もはや打つ手無しと見たユーハバッハは、今際の言葉を残す。

 

 

「…黒崎一護、松井礼司秀忠、浦原喜助…。」

 

「お前達のせいで、世界には生と死が残る…。」

 

 極めて、残念な幕切れだった。

 銀の鏃…。

 ユーハバッハは、それの存在を知らない。

 無知故の敗北に───苦渋を舐める。

 

 

「わかってるよ。あんたの望みは…ロバートのおっさんから聞いた。」

 

「……。」

 

 終わりか。

 このまま、私は、消えていくのだ。

 原初の地獄の記憶へと、死の連鎖へと───。

 

 

 

「だから、思ったんだよ───()()()()()()()()()()()()()()()。浦原さん!」

 

「はぁい!テレレテッテレー!朽木さんに使った人間化義骸!ハイドーン!!」

 

「───は?」

 

 突如義骸に入れられるユーハバッハは、困惑した。

 年端も行かないような少年の肉体に、ユーハバッハは定着してしまう。

 

「…なんだ、これは…。」

 

「アンタ、初めから普通の人間じゃなかったんだろ?ならよ、人間として生きてから…生と死を語れってもんだよな。」

 

「…ユーハバッハ。」

 

 松井礼司秀忠は、ユーハバッハを見下ろす。

 

「俺は、今まで勘違いしてました。滅却師は、世界のバランスを壊す…そんな存在だと。だけど、滅却した虚の霊子を【尸魂界】に送れば…バランスは維持できる。」

 

「ええ、【消滅】なんて勘違いしてた秀忠サンには参っちゃいましたよ。」

 

 秀忠は今まで…滅却師が魂魄のバランスを壊す理由を、虚の霊子を消滅させてしまうからと思っていた。

 

 しかし───それは、違った。

 

 藍染との決戦前の問答で、秀忠は滅却師が生きる道というのを浦原に聞けば、単純な答えが返ってきた。

 

 

『死神は、切った虚の魂魄を尸魂界に送ることで世界のバランスを保ってるんです。それに対して、滅却師は、倒した虚の魂魄を尸魂界に【送っていない】だけなんですよ。』

 

『なんで、魂魄のバランスが壊れないように…現世に残った虚の霊子を、尸魂界に送ればいいんじゃないんでしょうか?それも、地道に。』

 

 

「あなた達滅却師は、死ぬべきじゃない。」

 

「…それは、傲慢だ。誰もがその恩赦を望んでいると言うのか…?」

 

 ユーハバッハの口からつい、このような言葉が漏れ出る。

 大量の死神を殺した滅却師を許すなんて───どうかしている、と。

 

 秀忠はその問いに、少しだけ困った様子で答えた。

 

「誰だって、そりゃあ…生きてたいでしょ。」

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