嵐を呼ぶぼっち・ざ・ろっく!   作:tatararako

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一話を投稿させて頂きます。

ぼっち・ざ・ろっく!にクレしんが混ざった物が見たかったけど無かったから、考え無しなうえに衝動的に書いてしまいました。ゆるぢて?
    
     


アニメ一期分(前半)
負けちゃうぼっちだゾ


    

    

「かーくれんぼすーるひとこのゆーびとーまれぇ!!」

 

私なんかが、あの指に止まって良いのかな?

そう悩んでいるうちに乗り遅れて、気付いたら一人ぼっちの子。

 

小学生の時も遠足の時に先生とお弁当のおかずを交換していた一人ぼっちな子。

 

「ただいま。」

 

中学校に上がっても部活に入らず放課後は即帰宅。

スマホに届くのは、親からのメッセージかクーポンのお知らせだけ……。

 

それが私、後藤ひとり。中学1年生。

 

たまーに思う。……このままでいいんだろうかって。

でも私話す前に「あっ。」って言っちゃうし、目合わすのも苦手だし、THE・陰キャのような日々が身の丈に合って……。

 

「これ見てる?」

「ううん。」

 

でも、そんなときに私は見て、聞いてしまった。

 

『学生の頃は教室の隅っこで本読んでるフリしてる奴でした。友達いなくて……。』

『それが今では若者に絶大な人気を誇るバンドになったと。』

『まぁ、バンドは陰キャでも輝けるんで、』

『そうなんですねー。…それではお聴きください。イン・ストームスで引き金――――』

 

それを聞いて、私はソファから立ち上がった。

 

「おう!?…どうした?」

「お父さん!ギター貸して!」

「え?…いいよ。」

「あ、ありがとう!」

 

私はお父さんが頷いたのを見てから、ギターの有る二階へと向かった。

バンド組んだら…もしかしたら私みたいな人間でも輝ける?とか考えながら、二階にあるギターを見つけて、私の部屋で持ってみた。

 

「わ~。……わはぁ。」

 

生まれて初めて持ってみたギター、そして私はギターを持った私の姿を見て、カッコイイと思った。

だから決めた!ギターうまくなる!……そして、学校でバンド組んで………E…A…G……なんで突然英語?

でもまあ、いつか私も……私もいつか上手くなって、それで文化祭でライブして、みんなからちやほやされるんだ~!

 

 

――――――――――――

――――――――

――――

 

 

そうして、あの頃から三年が過ぎ、私は確かにちやほやされた!!

 

「「「「「「おぉ~~~!!!!!!」」」」」」

 

5歳の妹の友達になってくれたかすかべ防衛隊の皆にギターでアクション仮面を弾いて、ちやほやされた!!

 

「おねえちゃんすっごーい!!」「次はもえPも引いてー!!」「ぼー!!」「よっ、マンホール!マンホール!」「それを言うならアンコールだろ。」

 

………ちや…ほや…?

私が望んでた"ちやほや"って……5歳児達にちやほやされることだったっけ?

 

そんなことを考えていたら私が今現在、その5歳児相手にアクション仮面を弾いていることになっていく経緯を思い出していた。

 

私はお父さんからギターを借りてから、人様の前で演奏できるように毎日6時間練習を続けた結果……そう、学校でバンドを組むために私だって努゛力゛は゛し゛た゛ん゛だ゛ぁ゛っ゛!゛!゛!゛(汚い青山〇能ボイス)

 

私に(話しかけて。)と念じながら自宅から頑張ってCDを持って行って見える位置に机に置いたり…。

バンドグッズ持って(話しかけて、話しかけて。)と念じながら頑張ってアピールしたり…。

 

お昼のリクエストソングで、みんなが私に話しかけてくれるようにするために当時ハマってたデスメタルを流して同好の士を集めようと頑張って投稿したり…。

 

《次の曲は2年A組後藤さんのリクエストです》

 

そう、当時ハマってたデスメタル流して……。

 

《お前の頭蓋骨を粉砕してヴぉぇえ゛え゛え゛!》

 

クラスメート全員がギョッとしたという伝説を築き上げ――――

 

あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛フラッシュバックがあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛!忘゛れ゛ろ゛ぉ゛!゛忘゛れ゛ろ゛お゛ぉ゛ぉ゛ー゛!゛

辞めよう、この話は!!それで私はバンドメンバーも集められなかったし!ライブも出れな゛か゛っ゛た゛し゛!゛それで…………それで、いつの間にか中学終わってたんだった……。

 

……だから、高校こそは……いや、高校にな゛っ゛た゛ら゛絶゛対゛バ゛ン゛ド゛や゛る゛ん゛だ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛!゛

 

……そんな決意を胸に私は、私の頭蓋骨粉砕した中学の黒歴史のことを誰も知らない人達の処へ行けば、私の黒歴史は無かったことになり、それで心機一転してバンドメンバーも作っていけると考え、県外で片道約2時間ほどで着く秀華高校を選んだ。

 

私がそんなことを考えられたのは、私が中学の頃に地元の金沢区から春日部へとお父さんの会社の都合で引っ越すことになり、私は違う中学に転校し、私の妹ふたりもふたば幼稚園に通うことになった。

それで、ふたりは周りに知っている子が居なくて、元気が無くなっていって……それを見かねたお母さんとお父さんがふたりをふたば幼稚園へ行かせることを取り止めようかと言うほどに悩んでいて、そんな環境下に居たせいかふたりも幼稚園へ行きたくないと言い出し始めた。

 

けど、数日後にはふたば幼稚園で野原しんのすけといった新しい友達を作れたことにふたりはすごく喜んでいて、今ではすっかりふたば幼稚園へ元気に通えるようになっている。

現に、今こうしてふたりは野原しんのすけといったかすかべ防衛隊の皆に私がギターがとても上手だっていうことを教えるほどに仲が良くなり、こうして私のギターを聴きに来てくれている。

 

そのふたりの行動を見て学んだ私は秀華高校を選んで、過去を払拭しようとしたのだ。

 

それで、私としても妹のふたりと仲良くしてくれるだけでなく、昔のようにふたりの笑顔を取り戻してくれたかすかべ防衛隊へのお礼としてアクション仮面やカンタムロボ、それにま・ほー少女もえPといった所謂子供向けの番組の主題歌をギターで演奏したりしている。

 

うへ、うへへへへへへ昔の私なら話す前に「あっ。」って言っちゃうし、目合わすのも苦手というTHE・陰キャだったけど今は違う。

今はかすかべ防衛隊のみんなの前で演奏を披露できるし、目を合わせて話すことだってできる!!……昔の私だったら、家族以外はまともに喋れなかったから凄い成長をしていると思うもん。

 

「あの〜、お姉さん?」

 

そしてかすかべ防衛隊に属する風間くんが私に話しかけてくれた。ふふん、何だい風間くん?お姉さんにお願いしたいことがあるのかな?

 

「お姉さんも高校で部活とか勉学とかで大変な中で、いつも僕達のために時間を作って下さって……みんな、本当に感謝してます。」

 

しかし、風間くんに部活とか大変なのに、と言われた私の心は風間くんの言葉がナイフのように刺さり、心の中で(グフッ!)と叫んだ。

 

……やめろ、やめろぉっ!私は帰宅部だ゛ぁ゛っ゛!゛!゛

 

そう、今も私は私の黒歴史を無かったことにするべく秀華高校に進学し、片道2時間もかけて通学しているけど、一ヶ月経っても友達どころかバンドを組める人間すら集められていない。そんなことを妹のふたりにもかすかべ防衛隊の皆にもバレないように隠していた。

 

そう、私は確かにかすかべ防衛隊の皆なら目を合わせて話すことができるようになった。……できるようになったけど、未だ同級生にすら目を合わせることすらできない。

 

……ん?それってもしかして私は児童相手にしか話せない痛い子なのでは?

いや、違う、そんなことにゃいっ!!私の過去を知らない高校に入った今度こそは……今度こそはみんなからちやほやされたり、文化祭でライブをしたりして5歳児以外の子でも私は友達を作れることを証明しなく゛て゛は゛っ゛!゛!゛私のプライドが保たない!!

 

…………いや、ふたりはふたば幼稚園に行っても新しい友達ができた一方、私は春日部の中学でも友達出来なかった。……そういえば、あの頭蓋骨粉砕したデスメタル以来、周りの人から若干引かれてたり、目も合わせてくれなくなあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛フラッシュバックがあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛!忘゛れ゛ろ゛ぉ゛!゛忘゛れ゛ろ゛お゛ぉ゛ぉ゛ー゛!゛

 

そんな心の叫びのままに私はムンクの叫びのような顔をした。

 

「あ、あの、……お姉さん大丈夫ですか?」

「……うん、まあ、……ちょっと疲れたので休んでいい?」

「……あっ、はい……。」

 

私はマサオくんに気をつかわれたけど、返す力もなく居間へと戻るのであった。うう、マサオくんごめんね……。素っ気ない返しで。

多分、かすかべ防衛隊の皆とふたりは私の奇行にドン引きしてたことだろうけど、私はお構いなく居間のソファに寝転がることにした。

 

そうして、ふたりが「ごめんね~。おねーちゃん疲れたみたいだから、みんなで他のことやろーよ!」って言ってかすかべ防衛隊は別の任務に取り付かせるように誘導したようである。

 

(妹よ、ありがとう。)

 

そんな気持ちを抱きながら、心の中で私は妹に土下座した。プライドなんてあったもんじゃない。いや、やっぱそんなちっぽけなプライドなんていらないっ!!

 

そんなこともあって、私の高校生活も始まってもう1か月。心の拠り所はギター……いや、違う。今の私は、かすかべ防衛隊のみんなと喋れてるから決して引きこもり一歩前ではない!……はず。

決して、5歳児としか面と向かって話せないとかそんなことはない……そんなことはない!!私は友達が居ないから自分よりも一桁以上に年下の子でイキってちやほやされたいという痛くてヤバイ子ではない!!そんなことは私のプライドが許さない!!

 

「まあまあ、ひとりちゃんはギターヒーローですから。」

 

あっ、そういえばそうそう、お父さんに勧められてギターヒーロー名義で弾いてみた動画上げ出して結構経つけど……最近は再生数も結構あるし、上手いって言われるし……。もうすぐで登録者数が三万人になるかもだし……。

 

「それに、かすかべ防衛隊の皆にアクション仮面やカンタムロボ、もえPといった児童向けの番組主題歌を弾き続けたことで、内容も詳しくなってある程度話せるようになったし、それでアクション仮面やもえPの主題歌を弾いてみた動画上げたら原作再現!妹のために頑張って偉い!とか言われるぐらいメッチャコメントで褒められたし〜。」

 

そう、私はアクション仮面やカンタムロボ、ま・ほー少女もえPの主題歌を妹のために弾いてみた動画を上げたら、物凄い妹思いのお姉ちゃんで妹ちゃんが羨ましいとか私のことを沢山褒めてくれるコメントを貰ったしうへ、うへへへへへ……。

 

「ほうほう、ひとりちゃんも腕を上げましたな~。」

「いや~、そんなに褒められると照れますなぁ……しんちゃん!?」

 

いや、何で本当にしんちゃんが此処に居るの?いや、何で私がギターヒーローだとか知ってるの!!?

 

「え?……な、何で私がギターヒーローだって……?」

「ななこお姉さんがギターヒーローを観てて、ひとりちゃんの押し入れとギターがギターヒーローとそっくりだったから~。」

 

……な、なるほど。

そうやって身バレされるんだ。気をつけよ。

 

「……ところで、しんちゃんは何でここに居るのかな?」

「んもぉ~、用があるからここに居るんだゾ。」

 

……え?もしかして私が元気無さそうだから此処に居るとかそんな感じなのかな?

私はそのことに内心物凄く喜んで、胸がキュンとなった。きっと周りの風景は少女漫画みたいに爽やかな桃色になっているぐらいの心境だったと思う。

 

「美人アナのみさきっちを観るために居るんだゾ。」

「……うん。君はそういう奴だったよ。」

 

けど、直ぐに私が想い描いた幻想はしんちゃんの美人アナを居間のテレビで観るために居るという言葉で儚くも霧散した。

 

「まあまあ、お構いなく〜。」

「ここ、あたしの家なんだけど。」

 

……でも、そうだよ。現実が辛くてもしんちゃんの言うように大丈夫。ネットにはギターヒーローである私に反応してくれる人がたくさんいるもん。

 

《めっちゃうまい!プロだったりして…?笑》

《サビの盛り上がりほんと好き》

《毎日聴いてます…!最近ギター始めたんですけど本当に尊敬しています。

次回作も待ってます!》

 

うへ、うへへへへへへへへへへへへこの前の売れ線の楽曲を弾いてみた動画だって、あんなにコメントがたくさん付いてたもん。

ネットには私と同じ根暗コミュ障が溢れているから――――

 

《この曲、バンド組んで文化祭で弾きました!

全校生徒全員盛り上がりました~!》

 

ンぐっ!!…………しまった。そういえばそんなコメントもあった。そして、それを見た瞬間コンプレックスが発動してパソコンを勢いのままバタンという音がするぐらい閉じたんだったぁ!!……でも、文化祭かぁ。

 

『次のコーナー、なんでもランキング。高校生に人気の部活、第一位は?』

 

私が文化祭のことを考えていたら、恐らくしんちゃんが言う美人アナであるみさきっちらしき人がなんでもランキングを発表していた。

如何せん、私は引きこもり一歩て………美人アナには詳しくないので、多分喋っている人がみさきっちであると思う……。

 

『やっぱり軽音部に入ってる人には憧れるよね〜。』

『メンバーのファンクラブもありますよ?』

 

そしてみさきっちの発表に芸人か有名人かは知らないけど、ひな壇に居る女性や男性がそんなコメントを口に出していた。

 

『最近じゃバンドアニメも沢山あるんで、オタクっぽい人もしてますよね〜。』

 

そんな話を聞いた私は、やっぱりもう一度勇気出してみようかな……という決意を胸に抱く。

 

「うへへ、うへへへ……しんちゃんありがとう。」

「おお、どういたまして〜。」

 

私はこの番組を観せてくれたしんちゃんに感謝な言葉を述べると、明日はギターとかを持っていこうと決意した。それで、絶対誰かが私に話しかけてくれるはずだと考えながら!

 

……結局、他力本願なだけでは?という声が聴こえたような気がしたけど私は気にしない。全く気にしない。

 

 

――――――――――――

――――――――

――――

 

 

次の翌朝。私はいつものピンク色のジャージを着て、腕にロックリストバンドとバッグには有名バンドの缶バッジをカッチャカッチャと音が鳴るぐらいにたくさん付けて、そして最後にギターを背負って登校していた。……その私の勇姿が映る鏡を見て私は(か…かっこいい~。一気にバンド女子だ。只者じゃない感がハンパない!存在感すごい!)と思いながら、内心ウキウキで成功すると確信していた。

 

(これなら……絶対誰か話しかけてくれるはず。今年の文化祭は忙しくなるぞぉっ!)

 

そんな思いを抱きながら、自分でもよく分からない英語の刺繍がされている赤黒くて、悪魔みたいな牛が象られている服が見えるように私はピンク色のジャージを開けて教室のドアを開けるのであった。

 

一瞬の静寂の後、クラスの皆は直ぐに友達との会話に集中していた……。

 

アレ?おかしいなとは少し思いながらも私は自分の席に付くべくギターは机の横に置き、ロックバンドの名前が付いた缶バッジをたくさん付けたバッグを机の上に置く。いや、まだ前哨戦に負けただけだから……。傷は浅いだけだから……。

 

私はそう思いながら、音楽系の雑誌をみんなに見えるように読み始めた。

 

……だけど、誰も話しかけてこなかったから、私はもしかしたらこの赤黒い服が威圧感を出し過ぎていたのかも。と思いジャージを上まで閉めて服を隠した。

 

……けれど、それでも誰も話しかけてこなかったから、今度は私自身も邪魔になってきたロックリストバンドを外す。

 

……それでも下校時間近くになっても、誰も話しかけてこなかった。

そこで私は心の中で叫んだ。

 

(あるぇ~~?????)

 

もしかして、深夜テンションのまま暴走しすぎた?こんなにわかりやすいほどバンド少女感出してるのに………あっ!あえて話しかけてこないという可能性は?ないないない!精神崩壊するぅっ!!!!

 

「うっわ!見て見て見て!」

 

その声が聞こえた瞬間、私の胸が飛び出そうなほどに驚いて、周りを確認した。だって今笑われようものなら精神崩壊どころか消゛滅゛し゛て゛し゛ま゛う゛っ゛~゛!゛!゛!゛!゛

 

私はその勢いのまま、学校を出るのであった……。

 

 

 

 

はぁ………。

そうして、完全に敗北した私は公園で一人寂しくブランコに乗っていた。いやわかってますよ。他力本願で物事上手くいくはずないって。此処に集う人達は私と同じで孤独を抱えてるんだ……。

あそこで座っているあの人もきっと、孤独を抱えているんだろうな……。現に俯いて元気なさそうだし……。

 

「ミッチー!」

「ヨシりん!」

 

……はえ?

 

「ごめんねミッチー!遅れちゃって!!」

「いいのよ、ヨシりんのためなら何時までも待てるわっ!!」

 

え?何あのペアルックとか着てる絵に描いたようなバカップル……。何かキツ過ぎる!!

 

「そんな君も愛してるよミッチー!」

「私もよ、ヨシりん!」

「ミッチー!!」

「ヨシりん!!」

「ミッチーっ!!!!」

「ヨシりんっ!!!!」

 

…………すいません。私と同じとか言って。

    

   




     
    
ぼっち・ざ・ろっく!の人気が続いて二期が出ますように。(懇願)
展開は所々原作とアニメ版が混じっております。

そして、はまじあき先生と臼井儀人先生に怒られませんように。(懇願)
     
    
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