嵐を呼ぶぼっち・ざ・ろっく!   作:tatararako

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10話を投稿させて頂きます。


此処のふたりちゃんは野原家に対してくわしいなぁ……。(すっとぼけ)
あと、ぼっちちゃんの回想にあるみさえさんの制裁はちゃんとアニメ、原作漫画にもあるよ?探してみよう!!

原作やアニメと同じくリョウさんは、ぼっちちゃんにお金を借りる。



公式スピンオフ?……いったい、何きくりなんだ?
    
    


アー写を撮るゾ

     

     

……こうして、アクション仮面の唄を間違って書いてしまった私は、虹夏ちゃん達の呼び出しに「ひっ!」と声に出して恐怖に竦みながらも、どうにか下北沢駅まで来ていた。

 

……そこで、虹夏ちゃんと喜多さんが居たので私はすかさず、

 

「ゆゆゆ許してください!」

 

土下座した。

 

「後藤さん!?」

「え!?なになにどうした?」

 

私の突然の行動に驚いたのか、喜多さんと虹夏ちゃんは大きな声を上げて、何が有ったのかと尋ねるのであった。

 

「ちょ、調子に乗ったくせに全然歌詞書きあげてこない私を呼び出して吊し上げる会では?」

「そんな外道なことしないよ…。」

 

私は虹夏ちゃんに、調子に乗ったくせに全然歌詞を書きあげられなかった私を吊るし上げるために呼んだのでは?と尋ねるとそんなことはしないと返してくれたので、私は安堵して立ち上がった。

 

「じゃあ、今日集まったのは…?」

「この前思い付かなかったけど、まだあったんだよバンドらしいこと。」

 

虹夏ちゃんにそう言われた私は「え?」と口に出すと、虹夏ちゃんは写真を撮るハンドサインをすると、

 

「……アー写を撮ろう!今ある結束バンドの写真にはぼっちちゃん映ってないしね。」

 

アー写……アーティスト写真。

つまりは、結束バンドのみんなで。宣伝のために使うアーチストやモデルなどの写真を撮ろうと提案していた。

 

「い…今ある?」

「そうそう!4人揃ったし、暇なうちに撮っておこうかなと!」

 

……あっ、なるほど。それでアー写を撮ろうということになったんですね。

 

「あっ、この前のライブの時はどうしたんですか?」

「あ~、前ライブ出る為に撮ったアー写はあるけど……ほら、喜多ちゃん居なかったから。」

「ご、ごめんなさい!」

 

私が前のライブの時はどうぢたのかと聞くと、虹夏ちゃんは私が結束バンドに入る前のアー写を見せてくれた。

 

虹夏ちゃんとリョウさんは一緒に写ってたけど、喜多さんは修学旅行や卒業式に欠席した人みたいに写っていた。……初めてとはいえ、こんな扱いが酷いアー写は初めて見た。

 

……そっか、それだったら喜多さんのためにも、ちゃんとしたアー写を撮らないといけないという気持ちになるよね。

 

「そんなわけで、今日は天気も良いし、みんなの予定も空いてたからアー写撮っちゃおっかなって。」

「えっ!そ…外でですか?」

「スタジオで撮るのはお金無いから無理。」

 

虹夏ちゃんはスタジオで撮るお金が無いからと言って、ハンドサインでバッテンを作って私達に分かりやすく説明してくれていた……。

でも、私には下北の街中で写真撮るなんてハードルが高すぎるっ!!

 

「まぁ、外じゃなくてスターリーでもいいんだけど、アー写ってバンドの方向性とかメンバーの特徴を1枚で伝える大切なものだからさ。」

「じゃあ、気合入れて撮らないとですね!」

「その通り!ライブハウスのサイト告知やフライヤーや雑誌、どんなところで使われてもインパクトがある感じにしないと。」

 

……な、なるほど。なら、私も下北の街中で写真撮るなんてハードルが高すぎるなんて言ってないで、覚悟を決めないと!……でも、

 

「…あっ、あの、リョウさんは?」

 

此処に居ないリョウさんは?と聞いた私に虹夏ちゃんは、

 

「あ~、リョウね。何か遅れるらしいよ?……全く~。」

「でも先輩のためなら、何時でも待てますっ!!」

「喜多ちゃん、苦労しそうだね~。」

 

リョウさんが遅れてやってくることを教えてくれた。……何でだろう?まあ、何かしら遅れる理由があったのだろうし、それに作詞が遅れてる私がとやかく言うのもアレだから黙っておこう。……ああ!やっぱり私はゾウリムシィ!!

 

「みんな、待った?」

「遅いよリョウ~。喜多ちゃんもぼっちちゃんももう来……。」

 

すると、リョウさんの姿を見た虹夏ちゃんは時が止まったかのように、固まっていた……。

何故なら、

 

「よっ!おまた~!」

 

リョウさんの上に……いや、リョウさんがしんちゃんを肩車しながらこちらに来ていた。

 

「……え?いや……今日、何でしんちゃんを連れて来た?」

「実は……とても重大な理由があって。」

 

虹夏ちゃんにしんちゃんを連れて来た理由を問われたリョウさんは、意味深にとても重要な理由があると言っていた。……な、何だろう?

 

「草ばかり食べていたら、しんちゃんがチョコビをくれて……それで飢えが満たされたので、そのお礼の一環として一緒に連れて来た。」

「お腹空いてたみたいだったからチョコビあげたら、一緒に来てって言われたゾ。」

 

それほど重要な理由でもなかった!!

……てっ、それで連れて来たんですか?みさえさんに連絡してますよね?連絡してますよねぇ!?(ガチ震え)

 

「ところでリョウ?……ちゃんとしんちゃんの分の電車賃を払ったんだよね?」

 

私が震えていると、虹夏ちゃんが草ばかり食べる程に困窮しているなら、しんちゃんの分の電車賃は払ったのかと聞いていた。

 

……あっ、確かに。

 

「虹夏、何言ってるの?それぐらいは払うよ。」

「いや~、リョウちゃんはフトモモでしたな~。」

 

でも、私達の疑問を他所にリョウさんは、ちゃんとしんちゃんの分も払っているようでした。……あと、しんちゃん、フトモモじゃなくて太っ腹だから。

 

……ん?でも、しんちゃんに電車賃を払えるぐらいなら、自分の食事代は有るのでは?……よく分からない人だ。い、いや、それよりも!!

 

「あ、あの……リョウさん。……みさえさんにちゃんと連絡しましたよね?」

 

私はリョウさんにみさえさんにしんちゃんを連れ出すことを伝えたのかと尋ねる。……そのとき私は、みさえさんがしんちゃんにお仕置きしていたときのことを思い出してしまった。

そう、あれはしんちゃんが――――

 

 

 

 

 

 

――――(……しんちゃん。シリマルダシの尻を忘れるなんて。困ってるだろうなぁ……。)

 

ふたりの友達となってくれたかすかべ防衛隊のみんなが私の家に遊びに来てくれたとき、しんちゃんはシリマルダシを持って来てふたりと遊んでくれたんだけど、それをしんちゃんは忘れて帰ってしまったらしく、私はしんちゃんの家に向かって、その家の前まで来た時に……。

 

「それを言うなら、不倫でしょうがあぁぁぁぁぁ!!!!」

 

というみさえさんの大きな声が聞こえてきた私は「ひっ!?」と反応し、みさえさんがドラゴン○ールみたいに黄色いオーラに包まれてる姿を見た私はその圧に恐怖し、震えました……。

そして、そのみさえさんの姿を見たしんちゃんは「かーちゃんが燃えているー!?」と言って驚いているようでした。

 

「おい、みさえ落ち着け。この子は会社の元同僚なんだよ。脱サラして店出したって言うからさぁ……。川口と二人で行って来たの!」

「梓ちゃん、ムチムチですなー。」

「そうなんだよ、昔っから「「ボン、キュ、ボボン。」」って、しんのすけ何言わせんだっ!!」

「あぁなぁたぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

そうして、そのみさえさんの怒号を聞き、スーパーサ〇ヤ人と見紛うほどのプレッシャーにたじろいだ私は恐れ慄いて逃げるように自分の家へと必死に逃げ、それ以来、私はみさえさんが……にが……にが……(ギタ男「説明しよう!ぼっちちゃんは、みさえさんのことを苦手とストレートに言うことを心の中で言うことすら躊躇う程に怖れているよ?」)……少し私の陰キャな部分があるせいで話し辛いです。

 

……あっ、あの後、ふたりから聞いた話によると、最終的にその疑惑の梓ちゃんは、ひろしさんの部下の川口さんと一緒に飲んでいる場面を写した写真を不倫ではないという証拠として、みさえさんに見せたことでみさえさんはひろしさんに謝罪し、不倫疑惑は解消されたそうです。

その後、みさえさんとひろしさんは自分達の昔の手紙と写真が見つかったことで、昔のことを思い出しては花を咲かせたため、自然と仲直りしたそうです……。

 

それだけでなく、それよりも前の話ですけど、

 

「妖怪年末年増かいじゅうガミラ……。」

 

しんちゃんが年末にみさえさんに年末年増かいじゅうガミラとボソリと言っていたとき、

 

「すね毛剃り後3日目の足攻撃!!」

「あえぇぇぇぇぇ~……」

 

みさえさんはすね毛剃り後3日目の自身のすねをしんちゃんの顔に押し付けて上下させる攻撃をしたりするだけでなく、

 

「―――それ以来、ドスコイ峠を越える時は、皆おまんじゅうを持って行ったそうな。めでたしめでたしと、アッハッハッハ!どうだ!面白い話だったろう?アハハハ!……ハァッ!?」

 

と怪談話をせがむしんちゃんやひまわりちゃんに、ひろしさんがみさえさんのことを体脂肪率120%三段腹くびれなしと怖い話ふうに面白おかしく言っていることをみさえさんに聞かれ、

 

「体脂肪率120%三段腹くびれなしって……何?」

「……いや、これはただの作り話。」

「とぼけんじゃないわよ!!」

 

とみさえさんに叱責されたひろしさんはフルボッコにされ、一度倒された後も「逃げんじゃないわよー?#」とガラの悪い声でひろしさんを引き摺って自分の所まで引き寄せると、「あぁ!?#」というガラの悪い声を出しながら、パキリという音をさせた後もみさえさんはひろしさんの悲鳴を気にすることなくフルボッコにしてズタボロにしていたとかいう話をふたりから聞いたり……。

 

 

 

……そんな、恐ろしいお仕置きをするだけでなく、スーパーサ○ヤ人にもなるみさえさんのことを思い出した私は、震えながらリョウさんに尋ねました。

 

みさえさんに“しんちゃんと一緒に下北沢に行く”ということを伝えたかどうかを……すると、

 

「あっ、公園に居たしんちゃんをそのまま連れて行ったから、伝えてなかった。」

 

う゛え゛え゛え゛え゛ぇ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!゛!゛?゛マ、ママママママママズイマズイマズイマズイは、早く連絡しないと今度ばかりはぁっ!!

 

「おんどりゃー!!お前また連絡せんと勝手なことばかりしてぇー!!!!」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛」(汚い〇山吉能ボイス)

 

こうなるに決まってるうぅぅぅぅぅ!!!!

 

そう思った私は必死な思いでみさえさんへのメールを早く打たなければという思いから必死で、必死で文章を書いている!!ヨシ、送信!!!!(※ぼっちちゃんはいつもよりテンパっております。)

 

「……ぼ、ぼっちちゃんどうした?」

 

震えながら必死でスマホを操作する私を見た虹夏ちゃんは心配したのか、私に「どうした?」と尋ねてくれていた。そのため、私は、

 

あっ、あっ、いえ、昨日のことも有るのでみさえさんにメールを送っておこうと思って……。

「あぁ~、うん、そうだね〜。どんなメールを送ったの?」

 

虹夏ちゃんにそう言われた私は、虹夏ちゃんにみさえさんに送ったメールの内容を見せた。

 


 

あん心シロ。シんちャんハ預かツていル

 


 

ど、どうですかね?……これでだいじょうぶですかね?

「……ぼっちちゃん。私もみさえさんの連絡先は知っているから、私もメールと電話でも説明しておくし、後でみさえさんに会って事情も話しておくよ……。」

「あっ、は、はい?」

 

そのとき、私のメールの文面を見た虹夏ちゃんは脅迫状にしか見えなかったとのことでした。……そのため、アー写撮影の後はみさえさんに会って謝罪したそうです。

 

 

 

――――――――――――

 

「……あっ、でもリョウ先輩。少し気になって調べてみたんですけど、リョウ先輩がしんちゃんと一緒だった場合は5歳児のしんちゃんは無料で良いらしいですよ?」

「……え?知らなかった。うう……頑張って草を食べ続けます。」

「り、リョウ先輩。……で、でも、お金が無くってもしんちゃんに電車賃を出すリョウ先輩は立派だと思います!!」

 

え?そうだったんだ?私もそれを知らずにしんちゃんの電車賃を払っちゃった……。だから、私はリョウさんに対して何も言えなかった……。(※6話の『ぼっちちゃんの高校に行くゾ』では書いてないですけど、ぼっちちゃんはtatararakoの無知のせいでしんちゃんの分も払わされています。ゴメンね、ぼっちちゃん。)

 

――――――――

――――

 

 

 

「よーし!アー写撮影の旅にレッツラゴー!」

「おー!」「ほっほーい!」「おー…」

 

こうして、電車賃のこととかみさえさんにメールを急いで送るとか色々有ったけど、喜多さんとしんちゃんの声を始まりの合図として、アー写を撮るのに良い場所を探して色々回った。階段、フェンス、植物の前、

 

「そして公園。金欠バンドマンのアー写で定番どころはこんなところかな~。……あ!あと良さげな壁!」

 

そうして、公園にて遊具で遊ぶ喜多さんとリョウさんをアー写として撮ろうとしたけど、納得していないのか虹夏ちゃんは良さげな壁の有る処でアー写で撮ることを提案していた――――。

 

 

 

 

 

――――そんなことも有って、私は虹夏ちゃん達と共に良さげな壁を探していたけど、見つからなかったのと歩いてばかりだったので、飲み物をそれぞれ買って小休憩としていた。

 

「今日、楽器持って来ればよかったわね。」

「あ~…確かに。楽器持ってた方がさらにかっこよくなりそうですけど……。」

 

喜多さんと楽器持ってくればよかったという会話をしていた私は、虹夏ちゃんにその旨を伝えると、

 

「君達はね。」

「え?」

「絵になるのはギターとベースだけでドラムはかわいそうなことになるんだよ。手に持つのはドラムスティックだけだよ?」

 

虹夏ちゃんはドラムスティックを持つだけになると言って反対していた。……た、確かに、

 

「かわいいじゃん。」

「じゃあ今日だけ楽器交換しよー!」

「かっこ悪いからやだ。」

 

だけど、虹夏ちゃんの"楽器を交換する"という提案にリョウさんが「かっこ悪いからやだ。」と返答されたため、

 

「ぬ゛う゛……う゛う゛ん゛!゛?゛」

 

虹夏ちゃんは憤慨す……って、アレ?虹夏ちゃん、どうして固まって……え?虹夏ちゃんだけでなく喜多さんも固まってる!?……ど、どうしたんだろう?

 

「……み、皆さんどう「「ギャーッ!!で、でた~~~~~~!??大毛虫だ〜〜〜〜!!??」」

 

虹夏ちゃんと喜多さんが指を差している先には、大きな毛虫が居て、木によじ登っていた。

 

「あっ、あたし!あんなにでかいのは無理ィ!!!!」

「私も映えないのは嫌あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「そうだ!リョウ虫平気でしょ!追っ払ってよ!!」

「平気だけど…」

「さすがリョウ先輩!」

 

そうして、リョウさんが追っ払うことになったけど、

 

「毒持ってるやつは無理…」

「ないですよ!!?ホントは苦手なんじゃないんですか!!?」

「アホなのが仇になったか…!いや、アレだけデカイと分からないけど。」

 

リョウさんは毒を持っていると思っているらしく(まあ、昆虫には人間の体内に入ってはいけない寄生虫といった菌が有るから間違ってはいないとは思う。)、怖がって近付くのも無理そうだった。

 

そのため、私こと後藤ひとりは虹夏ちゃん達が怖がっているので、大きな毛虫に近づくことにした。

 

「……あっ、えっ!?ぼっちちゃんっ!!?」

 

大きな毛虫に近付く私を見た虹夏ちゃんは驚いていた。

 

「……みんな怖がってるから辞めようね?」

 

そして、私は大きな毛虫にそう言うのであった。……それを見た虹夏ちゃん達は恐る恐る近付きながら、

 

「え?……え?ぼっちちゃん。大丈夫なの?」

「え?あっ、はい。虫は平気です。……それに、」

 

私に大丈夫なのかと尋ねてくれた。……だって、大丈夫な理由は、

 

「これ、しんちゃんのごっこ遊びですから。」

「あ~ん、せっかくコスプレしたのに、何で分かったの?」

「……何度も見てるからね。」

 

しんちゃんが大きな毛虫に扮しただけだったということに私が気付いたからです。

かすかべ防衛隊の皆とよくそういった遊びに付き合っていたから、私は直ぐに気付きました。

 

「あっ……あっ、そう。ハハ、ハハハハ……。」

 

それを聞いた虹夏ちゃん達は、力が抜けたかのような返事をするのでした。

 

「……なっ、何してるの?しんちゃん?」

「多分、毛虫ごっこじゃないかな〜?……でも、色合いといい毛が生えてるところといい、その着ぐるみのクオリティはけっこう高いけど〜。……コレ、何処で売ってるの?」

 

喜多さんはしんちゃんに何をしているのかと尋ねると、それを聞いていた虹夏ちゃんが「毛虫ごっこ」をしているだけだと指摘しつつも、しんちゃんが着ている毛虫の着ぐるみがクオリティが高いと評価していた。

 

……虹夏ちゃん、信じられないと思うかもしれないですけど、その毛虫の着ぐるみ、しんちゃんの手作りなんです。それに、私も知っているんですが、ただの毛虫ごっこじゃないんです。

 

「ちっちっちっ、ただの毛虫ごっこじゃないゾ。」

「え?…え〜、そうなんだ〜。どう違うの?」

 

しかし、虹夏ちゃんの指摘に、しんちゃんはただの毛虫ごっこではないと言うと、虹夏ちゃんはどう違うのか教えて欲しいと楽しそうに聞いていた。

……すると、しんちゃんは毛虫の着ぐるみをパカッと少し開けると、そのパカッと開けた中から何かがはみ出てきて、そして、

 

「毛虫から蝶に変身ごっこ。」

 

毛虫の着ぐるみから蝶のコスプレをしたしんちゃんが現れた。

それを見ていた喜多さんは、

 

「え!?キャー!!スゴイスゴイ!!」

 

と言って、しんちゃんに拍手を送っていた。きっと、喜多さんは子供を褒めて伸ばすタイプなのだろう……。

いや、本当にしんちゃんのことを凄いと思っているだけなのかもしれない。私も最初、驚いたし。

 

「……いや、確かに凄いけどね。凄いけど、何て言っていいんだろ……?」

 

その一方で、虹夏ちゃんは何とも言えない顔をしていた。きっと、虹夏ちゃんは子供の情操教育的に褒めるべきかどうか悩んでいるのだろう。

いや、しんちゃんの将来を考えて叱るべきか褒めるべきか悩んでいるのかもしれない。

 

「……。」

 

その一方で、毛虫から蝶に変身ごっこの一部始終を見ていたリョウさんは固まっていた。……あ、うん、これは何となく私でも次の展開が読めた。きっと、リョウさんなら、

 

「おっ…おお~!!!」

 

感動することだろう。……うん、知ってた。リョウさんって、しんちゃんと似てるなぁ。

 

「全部自作?それ?ホント凄い…!」

 

リョウさんは甚く感動しているのか、興奮気味にしんちゃんの背に合わせて屈みながら、そう詰め寄っていた。

それを聞いていた喜多さんは、

 

「先輩!そういうの好きですか!?じゃあ私も練習を「喜多ちゃーん?喜多ちゃんがしんちゃんの真似したら職質か通報されると思うから辞めようね~?」

 

しんちゃんの真似をしようとしていたので、それを聞いていた虹夏ちゃんはすかさず喜多さんが同じことやったら職質か通報されるから辞めようねとツッコんでいた。

 

……喜多さんって、もしかしなくても、やばい人なのでは?

 

「いや〜、それほどでも〜。」

「他に何ができるの!!?」

「え〜とね〜。木が登りやすくなるオサルごっこと〜蚊ごっこと〜ハエごっこもするゾ。」

 

そして、しんちゃんも褒められたことで気分が良くなったのか、リョウさんに他に何ができるのかと尋ねられたら、正直に他の着ぐるみが有ることを述べていた。

 

……とはいえ、虹夏ちゃんと喜多さんとリョウさんは本気で怖がっていたから、一応しんちゃんにはこのことを伝えておこう。そう思った私は、しんちゃんの背に合わせて屈むと、

 

「でも、しんちゃん。……それ、みんな怖がってたから今度からは確認を取ってからやろうね?」

「も〜、かーちゃんみたいにケチケチオババだなぁ…。」

 

しんちゃんに虫系のごっこ遊びは虹夏ちゃん達が怖がるから、ちゃんと確認を取ってからやるようにと伝えていた。

……だけど、しんちゃんは嫌そうな顔をするだけでなく、私をケチケチオババと口答えしたため、

 

「……そんなこと言う子は、みさえさんにしんちゃんが虹夏ちゃん達を泣かせたと言うよ?あと、みさえさんのことをケチケチオババと言ったことも。」

 

みさえさんを使うことにした。

 

「ああ!そんなご無体な〜!!」

「……じゃあ、そうする?」

「ほっほ〜い……。」

 

それを聞いたしんちゃんはそれに従うと言ったので、余り追い詰めることをすることなく、そして強く言うことをしない方向性で、且つ笑顔で私はしんちゃんに諭すように言った。

 

すると、しんちゃんはげんなりした顔をしていたので……つい、

 

「……うんうん。今日だけでも約束守ってくれたら……あっ、チョコビ買ってあげるから、少しの間だけでも辛抱しようね?」

「おおっ!!ぼっちちゃんフトモモ♪」

「アハハ、それを言うなら、太っ腹だよ。」

 

私は、アー写撮影の邪魔になるとは言わずに、今日だけでも辛抱してくれたら、チョコビを買ってあげると言うのでした。

……う〜ん、甘すぎるかなぁ?

 

(((ぼっ……()っちちゃん!!!)))

 

……それを遠巻きに見ていた虹夏ちゃん達はしんちゃんを諭す私を見てこう思ったそうです。

     

      




     
    
ぼっちちゃん、またしても知らないところで結束バンドメンバーの好感度を上げる。
……アレ?これは最早、下北沢のツチノコではないのでは?そして次回はぶりぶりざえもんが大活躍。


umrat_tawilさん、Taka-Oさん、茶碗からこぼれた米粒さん、高評価ありがとうございます。


最後にSEASON 2! SEASON 2! SEASON 2! LETS GOO!!! can't wait for season 2 !!!

海外ニキも大興奮。


※2023/04/15 電車賃の話の内容の部分を変更すべく、加筆修正しました。
    
   
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