嵐を呼ぶぼっち・ざ・ろっく!   作:tatararako

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12話を投稿させて頂きます。

最近のクレしんのケツだけ星人、ケツ出さないよね?
    
   


結束バンドだゾ

     

    

こうして、アー写を再開した私達でしたが、

 

「う~ん…それにしても、アー写どうしようかなぁ……。」

 

思うような写真が撮れないままでした……。そんなときに、喜多さんが、

 

「あっ!ジャンプとかどうですか?絵になるしみんなの素の感じ出そうですけど。」

「それいい!喜多ちゃん天才!」

 

皆でジャンプすれば絵になるのではないかと虹夏ちゃんに提案していた。すると、リョウさんは、

 

「有識者が言っていた…。OPでジャンプするアニメは神アニメ…と。」

「え?」

 

ジャンプするのは神アニメだと。……そうなのかな?

 

「おお!それならアクション仮面もジャンプしますゾ~。」

「なるほど、そこまで浸透していると……。」

 

アクション仮面もアクション・ジャンプをするから間違っていないのかな?……いや、アクション仮面はアニメじゃなくて特撮物だったよう……な?

 

「全然意味分かんないんだけど……とりあえずやってみよー!」

 

そうして虹夏ちゃんは、喜多さんとリョウさんの提案に乗る形で皆でジャンプした絵をアー写にするということになったけど……、

 

「5、4、3…」

 

私、実は……ジャ、ジャンプとか記憶にないくらいしてない!

 

「あ、ぼっちのパンツとケツだけ星人が……。」

「あ~、ぼっちちゃんとしんちゃん、とんでもない写真が撮れちゃったな~~!?(ぼっちちゃん、かわいい反応するだろうな~~。それに、しんちゃんもこれでケツだけ星人をしなくなるだろうし……。)」

 

そうして、撮れた写真にリョウさんが私のパンツが写っていると指摘すると、虹夏ちゃんはそう言ってきたので、私は……、

 

……無価値なものを写してすみません…消してください…

「……できれば、おしりを出したかったんですが……そういう時期ですので。」

 

無価値な物を写してすみませんと謝った一方、しんちゃんはおしりを出せないことに不満そうであった……。

 

「もっと、かわいい反応とかを期待してたのに……それに、時期って何?おしりを出して良い時期とか有るの?」

 

それを聞いた虹夏ちゃんは困惑した表情を浮かべながら、そう答えていた。

……無価値な物を写して本当にすいません。

 

それよりも、5歳児のしんちゃんよりもジャンプすら満足にできない私って……。

 

「……ま、まあ、ぼっちちゃん。気を取り直して、もう一回撮ろう?」

「オラも入る入る~~!!」

「ヨーシ!それじゃあ、しんちゃんも一緒に入って撮りまくろーう!!」

「「「「オーッ!」」」」

 

こうして、私以外は「オーッ!」と言って、しんちゃんと一緒に撮ることになりました。……アレ?アー写は?

 

 

 

――――――――――――

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……こうして、私と虹夏ちゃん達、そして、しんちゃんも交えて何度も写真撮影を行っていった。

 

「いいね~。バンド感に青春っぽさがプラスされたね!」

「写真のデータもらっていいですか?」

「あ…私も。……けど、しんちゃんが写ってますけど、大丈夫ですか?」

 

皆でジャンプする写真に納得がいった虹夏ちゃんは、この写真に決めたようだったけど、その決めた写真にしんちゃんが写っているので、それを私は結束バンドのアー写として使えないのではないかと指摘してしまった。……けど、虹夏ちゃんは、

 

「大丈夫だよー。トリミングとかで加工修正できるから~。」

「あっ、そ、そういうことができるんですね……。」

 

トリミングで加工修正すると言っていた。

私も動画編集でパソコンを使っているから、トリミングは分かるけど、最近は携帯の写真でも同じことができることは知らなかったので、感嘆としてしまった。

 

……こんな小さい携帯のカメラでパソコンのようなことが出来るんだ。…………そう考えると、技術の進歩は凄いなぁ。

 

「……トリミングって何?」

 

だけど、私達の会話を聞いていたのか、しんちゃんがトリミングのことについて聞いてきた。

 

「あー、えーっと……ゴメンね~?コレは結束バンドのアー写撮影だから、しんちゃんは写せないんだ~…たはは。」

「む~!オラだって色々と手伝ったのに~…!!」

 

トリミングが特定の人や物を写らないようにするものだと理解したしんちゃんは、顔を膨らまして虹夏ちゃんに抗議していた。

それを聞いた虹夏ちゃんは、

 

「ふっふっふっ、それなら、しんちゃんには特別に私達としんちゃんも入っている中で特に写りの良い写真を贈呈しよう!!」

「おお!虹夏ちゃん太っ腹!!」

 

しんちゃんには特別にみんなが写っている写真を贈呈すると言って、誤魔化していた……。

 

「ふっふっふっ、それだけじゃないよ~。私達は夏にライブ(未定)とデモCD配布(未定)して、冬にファーストアルバムリリース(未定)!下北沢発祥のエモエモなエモロックバンドになる予定だから!家宝にしたまえ~!!」

「……何一つとして決まった物が無いゾ。」

 

そして、何一つとして確定情報が無いことを言って誤魔化していた!!

そうして、私達はしんちゃんと騒いでいると……、

 

「あの~すいません。」

「はい?」

 

ふと、虹夏ちゃんが女性に声が掛けられたので、虹夏ちゃんは返事をしてしまう。

 

「……コレ、書いたの貴女達ですか?」

 

そして、その女性はしんちゃんが書いた"ぶりぶりざえもん"を指差していた……。

アッ、アッ、ア゛ッ゛、゛ア゛ア゛ッ゛!゛!゛忘れてたっ!!!

 

「……アッ、ハ、ハイ。目を離していた隙に……その、子供が落書きしていたようでして………。」

 

虹夏ちゃんも顔面真っ青で額に脂汗をかいているようだった。

こ、これは、賠償請求される流れでは……?そう思った私は、身構え……いや、震えてていると……、

 

「そうですか……まあ、子供のイタズラですから、今回は落書きを落としてキレイにしてくれたら大目に見ますので、よろしくお願いしますね?」

「……アッ、ハイ。」

 

こうして、私達がアー写に使った壁の建物の持ち主らしき女性にそう言われた私達は、しんちゃんが書いた落書きである救いのヒーロー"ぶりぶりざえもん"とアクション仮面は私達の手によって消されるのでした…………。

 

「何て酷いことを……。」

「リョウ!そう言ってサボろうとしない!!」

 

リョウさんは"ぶりぶりざえもん"が消されることに涙を流していました……。手を休めながら。

 

それだけでなく、リョウさんは「ごめん、今日はおばあちゃんの峠なんだ……。」と言って落書きの清掃から逃げようとしていたんだけど虹夏ちゃんが捕まえ、それに同調したかのようにしんちゃんも逃げようとしていたので私が捕まえて「みさえさんに言うよ?」と言って説得して一緒にしんちゃんが書いた"ぶりぶりざえもん"の落書きを消して、どうにか落書き前の壁に戻しました……。

 

そんなドタバタとしたことがあったけど、私達のアー写撮影は無事に終わり、私の記憶に初めてのアー写撮影が加わりました……。

 

 

 

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……こうして、アー写は撮れたものの、クレヨンで消す時間が思いの外に掛かったことと、何時の間にかリョウさんが居なくなったことでお開きとなり、私は虹夏ちゃんと喜多さんと別れ、しんちゃんに約束通りロイヤルチョコビを買ってあげると共に手を繋ぎながら(何処に行くか分からないから。)春日部へと戻ったんだけど、

 

「やれやれ、とんだ目に遭いましたな~。」

「いや、こっちのセリフだけどね……。」

 

こんな会話をしながら、家路へと向かって行った。……今回も色々あったな。そんなことを考えていると、しんちゃんの家が見えてきたので、私はこう思ってしまう。

 

ここでお別れかぁ……。

 

リョウさんがみさえさんに連絡せずにしんちゃんを連れ回したり、しんちゃんがぶりぶりざえもんの話しをして虹夏ちゃん達を感動させたりして、そしてクレヨンで書いた落書きを消すことになったりしたけど………でも、とても充実していて、忘れられないアー写撮影になったと思う。それを考えると、

 

「おっ?……いや~、そんなに見つめられると照れますな~。」

 

……それに、きっと、しんちゃんが喜多さんを少しの間だけでも引き留めてくれなかったら……喜多さんが結束バンドに入ってくれなくて、こんな充実したことは起きなかったと思うから、だから、

 

「……今日はありがとう。しんちゃん。」

「ちょっ、ちょっと……も〜急に褒めすぎだゾ~。アハ、アハアハアハ……。」

 

これだけは言っておこうと思った。

 

……となれば、私が出来ることは、虹夏ちゃんが言っていた。夏にライブ(未定)とデモCD配布(未定)して、冬にファーストアルバムリリース(未定)!下北沢発祥のエモエモなエモロックバンドになる予定になるらしいから、先ずは作詞大臣とし……あっ!?さ、作詞のこと、すっかり忘れてた!!

 

「ゴメンしんちゃん!先に帰ってもらっていい!?」

「……おっ!それじゃ、みさえが待ってるから、まったね~~!!」

 

こうして、私こと後藤ひとりは、しんちゃんを家の前まで送ったときに、私が未だに作詞が出来ていなかったことを思い出すのであった……。

ど、どうしよう?時間が経てば経つほど歌詞のハードルが上がっていく気がする。………そ、それに、コレ見せて冷たい反応されたら?いや、気を遣われて励まされたりとかしたら私……。

 

『……今日はありがとう、しんちゃん。』

 

…………い、一旦誰かに見せて様子を見よう。リョウさん…かな。リョウさん気とか遣わなそうだし……。

そう思った私は、早速リョウさんにロインで連絡をする。きっと、明日辺りに集合という話しになると思うけど、早めに伝えておいても悪いことはないだろう。……きっと。

 

……あっ。もう既読付いた。

 

……おっ?何かのお店?……らしきリンク先が貼られてたから……って、わっ!お、おしゃれカフェ!こ、ここにリョウさんが居るんだ。……結構遠いけど、私から話しかけた訳だから、行かないとダメ……だよね?これは。

 

 

 

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こうして、私はリョウさんが居るお店に着いたんだけど……が、外食なんて一度も一人でしたことない……コンビニだってそれなりに気合入れないと入れないのに……い、いきなり入っていいのかな?どうやって入るんだっけ?ドラマとかでどうしてた?

 

はっ!確か…!!

 

そう思った私は、お店のドアを開けると、

 

あっへっへい大将やってるぅ?

 

私は大将やってるぅ?と言った。……そのため、私の一言によって変な空気が流れた。……あれぇ?何か間違ってたかな?でも、

 

「あっ、ぼっち。こっちこっち。」

 

リョウさんが助けてくれました……。

 

こうして、私こと後藤ひとりは、カレーライスかハヤシライスなのかは知らないけど、それを美味しそうに食べてるリョウさんの隣の席に着く。

 

……だけど、き…気まずい。

そういえばリョウさんと二人っきりで会うのは初めてかも……いまいち、どういう人か知らな……いや、多分しんちゃんみたいな人なんだろうというのは分かるんだけど、余り話したことないし、というかなんで全然喋ってくれないんだろう?

 

「……ごちそうさまでした。」

 

た、食べ終わってる!!?え、ど、どうしよう…私から切り出せばいいのかな?で、でも………、

 

『さっきの撮影楽しかったですね!』

『別に。』

 

……ってなるかもしれないしぃ!!!!

で、でも、リョウさんがここに呼んだから、喋り始めるのを待てば良いのだろうか?……い、いや、喋りかけてくれるのを待っている可能性も……私が言うのも何だけど、喋るのも苦手だし、沈黙も同じくらい嫌だ…!

 

お願いします!何か喋って「早く歌詞見せて?」

「あっ、はい。お願いします。」

「ウム、拝読いたす。」

 

こうして、何とか作詞ノートをリョウさんに手渡すことができた。……すると、

 

「おっ、おお~!!!!」

 

珍しくうろたえてる……!?

 

「これでいいんだ。」

 

……良くはないけど、バンドの事を考えると。だから私は、リョウさんに、

 

「えっ、は、はい。傑作です」

 

そう答えた。……すると、リョウさんは私の作詞ノートをもう一度だけ一瞥すると、

 

「……個人的には、長い名前よりも【レオナルド・デカぶりオ】の方が短いし、分かり易くて親しみ易いからこの名前の方が良いと思う。」

「そのページじゃないです!!」

 

リョウさんは、私が描いたぶりぶりざえもんの名前をどれにすべきか悩んでいたページを見て、【レオナルド・デカぶりオ】の方が分かり易いから良いと推していた。

 

……すいません。そのページじゃないんです。

 

「……そうなんだ。じゃあ何でマラカスかクレヨンを持たせようとしたの?」

「リョウさん、そこから離れましょう……。」

 

この後もリョウさんは、

 

「お助け料1億万円。ローンも可。……っていう決め台詞は良いと思う。」

 

と言って、私が書いたぶりぶりざえもんだけでなく、

 

「……何で、アクション仮面?好きなの?」

 

アクション仮面の唄から中々離れてくれませんでした。

……これが、編集者に詰められる漫画家の気持ちなんだろうか?と私が場違いなことを考えるほどに。

 

 

 

「…………。」

 

こうして、何とかリョウさんは私が書いた作詞に目を通してくれたけど、……す、凄く気まずい。そんなことを考える程に私とリョウさんは長いこと……いや、短いかもしれないけど、私の体感時間が狂ってしまう程に私とリョウさんは一つも喋らずにテーブル席にじっと座ったまま、私達が居るおしゃれカフェの一角は思い沈黙だけが流れていた。

 

「ぼっち的にはこの歌詞で満足?」

 

そうして、リョウさんは見終わったのか、私にそう告げて来た。

 

「えっ、あっ、えっ、それは…ヒットしたバンドらしいのがいいのかな~と……」

 

そのため、私は慌てながらもリョウさんの問いに答えた。

 

……暗い歌詞だったら幾らでも書けるけど、それは喜多さんが歌う……いや、結束バンドとしての歌詞としてはどうなんだろう?誰もアクの強いバンドになることは望んでいないだろう。という考えから私とは正反対だけど、喜多さんが歌いそうな明るい歌詞、青春ソングか応援ソングにしようとしただけだったりするんだけど……。

 

そのことは伏せて、ただ単に結束バンドのことを考えたら、ヒットしたバンドらしいものが良いのかなということを私はリョウさんに伝えた。

 

「………言ったっけ?私、昔は別のバンドにいたんだ。」

 

すると、リョウさんは昔のことを語ってくれた。

 

「そのバンドの青臭いけど真っ直ぐな歌詞が好きだったんだ。……でも、売れるために必死になって、どんどん歌詞を売れ線にして。それが嫌になったからやめたんだ。」

 

それを聞いた私は……そういえば、喜多さんがリョウさんが他のバンドでも活動していたことを言っていたな。と思い出しながら、リョウさんの話を静かに聞いていた。

 

「やめる時もちょっと揉めたりして、バンドそのものが嫌になってた頃……『暇ならベースやって!』って虹夏に言われてもう一度バンドやってみようかなって、……個性捨てたら死んでるのと一緒だよ。」

 

それを聞いた私はたまらず、

 

「リョウさん。」

 

とリョウさんの名前を声に出してしまう。

すると、リョウさんは私の作詞ノートを閉じると、

 

「だから他人の事を考えてつまんない歌詞を書かないで、ぼっちの好きなように書いてよ。」

 

リョウさんは私にそうアドバイスをくれた。……けど、

 

「あ……け、けどそうすると根暗でどんよりな歌詞が…。」

 

私の思う様に書くと、暗くてどんよりとした歌詞に仕上がると言うと、

 

「でもそれ、リア充っ娘に歌わせたら面白くない?」

「え……。」

 

リョウさんはリア充っ娘、つまりは喜多さんに私の暗くてどんよりとした歌詞を歌わせると面白いと私に言うのでした。……そ、そうかな?……喜多さんが「毎日一人呪っていくねー!」と言うのを想像してみたけど、本当に面白いのかな?

 

「バラバラな個性が集まって、一つの音楽になって、それが結束バンドの色になるんだから。」

 

あ………リョウさん…………。

 

「これが今日、私が救いのヒーローぶりぶりざえもんから学んだこと。」

 

え?……何で?

 

「……ぶりぶりざえもん?」

「うん。ぶりぶりざえもん。」

 

ぶりぶりざえもんが何で出てくるんだろう?……私が、そう尋ねると、

 

「だって、今日聞いたぶりぶりざえもんのお話は、おじいさんとおばあさんがあちこちに居たり、昔々のことなのに渋谷のセンター街で女子高生が居たり…山道にレースクイーンやコピー機を持ったOLが居たりする話の個性も時代設定もバラバラで一見無茶苦茶な話なんだけど……最終的には一人の女の子を無償で助ける"救いのヒーロー"としてのお話しが綺麗に一つにまとまってたよね?」

「あ……。」

 

リョウさんは、ぶりぶりざえもんのお話しは個性も時代設定もバラバラで一見無茶苦茶な話しに思えるけど、最終的に"救いのヒーロー"としてのぶりぶりざえもんの話として綺麗にまとまっていると私に語ってくれた。

 

「もし、今日私がしんちゃんと知り合うことなく、ぶりぶりざえもんの話を聞かなかったらと考えるとこうならなかったかとしれない。……だから、きっと私達がしんちゃんと出会ったのにも意味があるんだよ。……それと一緒で、しんちゃんが語ってくれたぶりぶりざえもんのお話しのように、リア充っ娘が明るい歌詞を歌わなきゃならない。ということは無いと思う。」

 

そうして、リョウさんは私に答えてくれた。……喜多さんが歌うのは、明るい歌詞だけにするべきとは限らないと。

 

「……きっと、ぶりぶりざえもんの話が気に入った虹夏達なら、ぼっちの歌詞が暗くても気に入ると思う。」

 

そうして、リョウさんは私に教えてくれた。……虹夏ちゃんは私の歌詞を気に入ってくれると。

 

「そろそろ出よう。」

「あ、はい!」

 

……そっか、個性がバラバラでも、一つになれる。

 

別に、喜多さんが歌うのは明るい歌詞じゃなきゃダメってことは無いんだ!

……きっと、今日しんちゃんが話したぶりぶりざえもんのお話しみたいにしても………ん?てことは、リョウさんが今日しんちゃんを連れて行ったのはこのためなのかな?……アー写撮影で悩んだり、きっと作詞に悩んでいる私のために型破りなしんちゃんを今日、連れて行ったとか?

 

……そうだとしたら、リョウさんってちゃんとした人というより、凄い人なんじゃあ?

とそんなふうに私が思っていたとき、

 

「え?…あ、リョウさん……お会計……。」

 

リョウさんはお代を払わずにお店に出ようとしていたので、私はそう尋ねると、

 

「ごめん。今お金ないから奢って。」

「えっ!で、でも、リョウさんがここに誘ったんじゃ……。」

「チョコビ貰ったけど、最近は草しか食べてなくて限界で……。」

 

まだ野草生活を!?

 

「それに、この店オープンしたばっかりだし、どうしても食べたくて……。お願い奢って?」

 

 

ぜ…前言撤回!!

 

 

 

 

 

「本当にごめん。来月返します。」

「あ…いつでも大丈夫なので。」

 

こうして、リョウさんの食事代は私持ちになりました……。けど、

 

「あ、あの!……私、頑張ります!……次は絶対、良い歌詞を書いてきます!」

 

これだけはリョウさんに伝えたかった。

 

「……うん。じゃあ楽しみにしてるよ。」

 

私の決意を聞いたリョウさんは、嬉しそうにそう答えてくれたのでした……。

 

 

 

――――――――――――

――――――――

――――

 

 

 

そして、その翌日に私は、

 

「あっあの、歌詞…できたんですけど。……ど、どうぞ。」

 

目にクマを作りながらも(作詞に夢中になったからだけど、)歌詞を書き上げ、その歌詞が書かれている作詞ノートを虹夏ちゃん達に渡していた。

 

「後藤さん目のクマ大丈夫?」

「あ……はい。ここのところ、作詞に夢中になってその…寝るの忘れたりして………。」

「お~、どれどれ。ぼっちちゃんの力作拝見しましょう~。」

 

そうして、虹夏ちゃんは私の作詞ノートを開いていた。それを見た私は、

 

「あの…く、暗すぎるかも……。」

 

つい、弱音を吐いてしまう。すると、リョウさんが、

 

「確かに暗いね。」

 

暗いと指摘した。それを聞いた喜多さんが「リョウ先輩!」と注意するけど、

 

「……でもぼっちらしい。少ないかもしれないけど、誰かに刺さるんじゃないかな。」

 

リョウさんは私らしくて、とても良いと評価してくれた。

……それを聞いた私は、

 

「うへ…」

「ふっ」

「うへへ……」

「ふふ…」

「なんで急に仲良くなってるのー!」

 

一人で居るのが好きなリョウさん陰キャな私は互いに笑い会い、そしてそれを陽キャな喜多さんがツッコミを入れる。それが、結束バンド。

 

……そっか、一見バラバラに見える物が一つになるってこういうことなんだ。

 

「でもさ。この歌詞本当にいいよぼっちちゃん!」

「あ!私ここの語句(フレーズ)好きです!」

「私も。」

えへぇ…へへへぇ…

 

 

 

――――――――――――

――――――――

――――

 

 

 

か…歌詞もなんとか形になった。

頑張ろう……そ、それで、バンドがずっと続いて………これからも、みんなといろんな写真撮っていけたらいいな。

 

 

 

「う゛ぅ゛へ゛っぇ゛へ゛へ゛へ゛!へ゛!へ゛!!゛!!゛」

 

 

私は一面に貼った沢山のアー写を眺めながら、そんなことを考えていた……。

    

    




    
   
次回はしんちゃんとふたりちゃんが出会った話を書こうと思います!

いや、だって、そろそろふたりちゃんとかすかべ防衛隊の関係を書いておかないと、理由も無く野原家の家庭を知り過ぎてるふたりちゃんが不気味に思えてくる頃だろうし……。
    
    
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