嵐を呼ぶぼっち・ざ・ろっく!   作:tatararako

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16話を投稿させて頂きます。


ボーカルの娘が水虫属性だって?ならばこっちもふたりちゃんに属性付与(ヤンデレ+ストーカー+チョロインetc…)だ。

……というノリで書きましたが、原作者のはま○あき先生とぼざろの担当編集者様に怒られないか物凄く不安の毎日。
    
    


ぼっちちゃんは成長に悩むぞ

    

    

「後藤さん。ありがとね。」

「?」

「練習付き合ってくれて。」

「あ、い、いえ…」

 

放課後のとある薄暗い所で、私と喜多さんはギターの練習をしていた。

 

「でも薄暗い所じゃなくて教室で練習した方が……。」

「あ、いや、あ…それは……」

 

しかし、喜多さんは何でこんなに薄暗い所で練習するのかと問われた。

……いや、だってそんなことしたら、みんな「なんで喜多さんみたいな子があんな子と」ってじろじろと見られて練習どころじゃ~!

 

「あっ!そうか!」

 

……( ´・ω・`)´・ω・`)ン? (※分裂ぼっち)

 

「教室で練習したらうるさいものね!さすが後藤さん!」

 

いい方に解釈してくれた~。優しい!!

 

「あのね後藤さん。あれから私考えてみたんだけど……バンドとしての成長って、つまり頑張ってることが伝わればいいと思うの。」

「は……はい?」

 

頑張ったことが伝われば良い……か。

 

「私その時に心から頑張ったって言えるように、後悔しないようにしたくて、……だから、オーディションの日までお付き合いよろしくお願いします。」

「え?あ!…そ、そんな頭上げて!こちらこそよろしくお願いします!」

 

喜多さんに頑張ったことが伝われば良いと言われた私は、あることを思い出していた。それは――――、

 

 

 

 

 

 

――――しんちゃんにロイヤルチョコビ(私が買った物)を貰ったことに上機嫌なふたりが私に話していた時のことだった。

 

「ねえねえおねーちゃん!おねーちゃん!!聞いて聞いてー!!!」

「どうしたの?ふたり?」

「あのね、あのね!今日、しんちゃんにロイヤルチョコビ貰ったんだよ!!……これって、どういうことかな!?どういうことかな!!?」

 

しんちゃんからロイヤルチョコビを貰ったと思っているふたりは、とても嬉しそうにそのことについて私に話してくれていた……。

とはいえ、私はそういったお菓子を食べ合う仲の友達が居な……いや、結束バンドは今ライブハウスでライブしてるし、私は遊びでやっていないから、本気でやっていて遊んでいる暇が無いから知らないだけだ!……そういうのは知らないだけなんだ!!!!(´;ω;`)

 

「お……おねーちゃん、大丈夫?(また陰キャとかいう辛いことでも思い出しているのかな?)」

 

と、考えながらもふたりにどう答えようか悩んでいる自分も居た……。

……ふたりがしんちゃんから貰ったロイヤルチョコビは今更前に私が買った物だと言っても流石に感じ悪いだろうから言えないし、だからと言って私はそういった経験が無いし、どう答えようかな?

 

……うん、こうしよう。

 

「あっ、た、多分だけど……ふたりが大切な友達だから、しんちゃんはロイヤルチョコビをくれたんじゃない……かな?」

「大切な友達!!」

 

大切な友達だから、しんちゃんはふたりにロイヤルチョコビを上げたんじゃないかな?と答えると、目をしいたけにしてふたりは喜んでいた。

……やっぱり、金沢区から春日部へと引っ越ししたときに春日部で一人も友達ができなかったのが辛かったんだろうなぁ。しんちゃんが大切な友達だと思ってくれていると私が言っただけで「キャー♡キャー♡」と黄色い声を上げながらコロコロと転がりながら喜んでいるふたりの姿を見るとほっこりしてくる。

 

だって、ふたりも私と同じぼっちになったらどうしようと悩んでいたから、友達が出来て嬉しそうにしてるふたりを見るのは何よりも嬉しい。

 

「や、ややややっぱり、そういうことかなそういうことかな!?(早口ふたり)」

「うんうん、そうそう。」

 

ふたりは何か思い出したのか急に立ち上がると、早口で私にそういうことかな?と何度も聞いてきたから、そうだと思うと言うと、

 

「えへ……えへへへへへへへぇ~……。」

 

照れるだけでなく、ふにゃふにゃとした顔でとても嬉しそうな顔でクルクルと回っていたことから、とても嬉しいのだと一目で分かった。

こうして見るだけで、金沢区から春日部に来たふたりは友達が一人も出来なかったのに、しんちゃんやネネちゃんといった新しい友達が出来たことでこうやって嬉しそうな表情が増えたんだなぁと思うと、ふたりも成長していってるんだなと思ってしまう。

 

「……あっ!でも、おねーちゃんおねーちゃん!!しんちゃんにロイヤルチョコビ貰ったけど、食べてよかったのかな?ちゃんと厳重にコーティングして部屋に飾った方が良かったんじゃないかな!?」

「あ、アハハ……それだと食べられないから、チョコビを厚意で上げたしんちゃんが可哀想でしょ?」

 

いやいや、そこは普通に食べてあげようよ……。そうした方が厚意で上げた人は喜ぶからって指摘すると、

 

「こ、好意!?……そ、それなら冷凍庫!冷凍庫!!うーん、でもそうしたら、いつでもどこでもしんちゃんがくれたロイヤルチョコビが見れないからどうしよう!?どうしようおねーちゃん!!?」

 

春日部で初めて出来た友達から貰ったチョコビがそんなに嬉しいのか、ふたりは少し慌てながら、私にそう尋ねてくれた。

 

「ま、まあまあ、ふたりがちゃんと友達を大切にしていたら、そういうことが何度でもあると思うから、今の友達は大事にしようね?」

「うん分かった!!……ハッ!そろそろしんちゃんとシロが散歩する時間だから行って来るねー!!」

 

私がそう言うと、ふたりは早速友達を大切にしようと行動をするのでした。

だからこそ、私は春日部に来たふたりが前は元気が無かったのに、最近はふたば幼稚園といった春日部のことを自分から話してくれるようになるまで成長したことを思い出し、私は歓喜していたのでした――――。

 

 

 

 

 

――――ということが、昨日あったんです。……ふたりも春日部に来たときは笑顔が無くなったけど、しんちゃん達と出会ってからは笑顔が増えたり、ふたば幼稚園のことをよく喋るようになったから、ふたりも何時までも春日部のことが嫌いじゃなくなっていくように、成長していくんだなぁってふと思っちゃって。」

 

そして、いつの間にかふたりと話したことを喜多さんに喋ってしまいました。

それを聞いた喜多さんは、

 

「……ね、ねえ後藤さん。もしかして、この前、後藤さんがしんちゃんの好物を知っている理由って……」

「あ、ハイ。ふたりが教えてくれました。」

「……もしかして、ふたりちゃんが話すのってしんちゃんの話をすることが多く……ない?」

「え、え~っと……どうだった、かな?……この前はしんちゃんがシリマルダシの尻を家で無くしていたとか……その前は昨日のしんちゃんの晩御飯はカレーだったから喜んでいたとか……って、アレ?喜多さんの言うようにしんちゃんが多い……?」

 

ふたりがする話題はしんちゃんに関連することが多くないないかと言われて……私は初めて気付いた。言われて見ればしんちゃんに関連する話が多いと。

 

「あ……そ、そうなんだー。アハ…アハハ……。」

 

私がそう答えると、何故か喜多さんは苦笑いしていた。……何でだろう?

 

 

 

――――――――――――

――――――――

――――

 

 

 

「え?何その髪型?」

 

こうして、STARRYに来た私と喜多さん、それにリョウさんを見た虹夏ちゃんの第一声は髪型についてであった。……いや、だって、

 

バ、バンドマンとしての成長を見た眼で表現……だそうです。

「飲酒、喫煙、女遊び。そして髪型はキノコヘアー。それがバンドマン。」

 

リョウさんがバンドマンとしての成長を見た目で表現してみよう。っていうので、やってみたんですが……やっぱり、おかしいですか。

 

「イメージがコテコテすぎる!それに煙草もお酒も二十歳になってから!!」

あ、あのー……私、女遊び無理です…私と遊んでくれる女の人がいません……。

 

虹夏ちゃんのイメージがコテコテすぎるというツッコミを聞きながら、そうですよね……と思いながら、私こと後藤ひとりはあることを打ち明けるのでした。………私は、女遊びができないと。

 

「大丈夫。下北沢でギターを背負って気だるそうにしておけば多分誰か寄ってくる。」

「こらこら!偏見に満ちた情報を教えない!真面目にやる!」

 

すると、リョウさんは私に下北沢で気だるそうにギター背負っていたら誰か寄って来るというアドバイスをしてくれていると、虹夏ちゃんが偏見に満ちたことを教えるなとツッコミを入れていた……。

 

「でも成長って目に見えないし。判断基準ぼんやりしてるし。」

「ううん、はっきりしてるよ!とにかくお姉ちゃんを納得させればいいんだから練習あるのみ!…ほーらさっさと着替えて。喜多ちゃんも!」

「は、はい!」

 

リョウさんが成長は判断基準がぼんやりしていると言うと、虹夏ちゃんは星歌さんを納得させるだけの物を見せれば良いのだから、練習してそれを獲得するのみと返すと、みんなに着替えることを促していた。

 

……でも、リョウさんの言う事もちょっとわかる。

 

ここ最近、激動だった。

 

ふたりの友達に演奏を聴いてもらえたことで、家族以外の人と話せるようになった。

ふたりは私にいつもふたば幼稚園とかすかべ防衛隊のことを嬉しそうに話してくれている。

そしてバイトを始めた。全く知らない人とたまに目を合わせることができるようになった。

喜多さんが結束バンドに入ってくれたお陰で夢だったバンドができるようになった。

 

…………ん?私って、こんなに人と喋れる方だったっけ?

 

というより、昔の私だったらしんちゃんどころか園児相手に話すことすら難しかったと思う。多分、園児に挨拶を言われただけで「うひっ!?」と言ってビクッとなっていたと思う。……そう考えると、私ってなんやかんや言って成長しているぅっ!!?

 

何だかそう思うだけで私、すごい成長をしているような気がするっ!!!!

 

そんなことを考えていたとき、目の前に缶が落ちて来て、転がっていた。

…………缶?

 

「あっ!ひとりおね-さん。こんにちは。」

 

すると、マサオくんが私に挨拶していた。

 

「……マサオくん。こんにちは。」

 

そのため、私もマサオくんに挨拶を返していた。

 

「よっ。ぼっちちゃん。」

「しんのすけ、ぼっちちゃんって何だよ。」

「ん〜と、ひとりちゃんの渾名みたいな?」

「ひとりお姉さんに変なのを付けるなよ!?」

 

すると、しんちゃんだけでなく風間くんも居た。そして、しんちゃんが私のことを結束バンドのみんなが言う“ぼっちちゃん”という渾名で呼ぶと、風間くんは変な名前で呼ぶなとツッコミを入れていた。

……そのため、私は結束バンドの皆が付けてくれた渾名だと言おうとしたら、

 

「も〜缶蹴りの最中なのにみんな何やってるのよ!!」

 

ネネちゃんが缶蹴りの最中なのにとしんちゃんと風間くんに注意しに来ていたため、言いそびれてしまった。……あっ、缶蹴りしてたんだ。

 

「みんなで缶蹴りしてたんだ。」

「うん。……缶蹴り……してた。」

 

缶蹴りしてたんだと私が言うと、ボーちゃんが缶蹴りをしていたと答えてくれていた。

 

「おねーちゃんも缶蹴りやる〜?」

 

すると、ふたりが私に缶蹴りを一緒にやろうと誘ってくれた。

 

「いいねぇ、やろう。」

 

こうして、私はしんちゃん達と缶蹴りすることになったのでした。

 

……あっ、ライブハウスに行く途中だった。

ま、まあ、でも折角誘ってくれたし、一回だけでもしてあげないと可哀想だし、それで一回だけでもしてあげて用事があると言えば皆納得するだろうし……。

 

 

 

――――――――――――

――――――――

――――

 

 

 

「さてと……何処に居るかなぁ?」

 

こうして、じゃんけんに負けた私が鬼役となってしんちゃん達を捕まえることになるのでした。

 

……あっ!

 

「マサオくん、風間くん、しんちゃんみーっけ!!」

 

早速私はすべり台に隠れていたマサオくんと風間くん、そしてしんちゃんを見つけた私は、缶を踏むために缶の有る場所まで走った。

いや〜幸先良いな〜〜。

 

「走れー!しんのすけー!!早く缶を蹴るんだー!!」

「ほっほーい!」

 

風間くんは、しんちゃんが缶との距離が近いことからしんちゃんに缶を蹴るように伝えていた。

……だけど、

 

「おおおっ!ぼっちちゃんの方が早い〜!?」

 

私の方が先に缶を踏めそうだった。

歩幅が違うんだから、当たり前だよねぇ。

 

「おっ!おおおおおおお!!」

 

けど、しんちゃんは急に猛スピードとなり、その速度のまま缶を蹴った。……えぇ?何でぇ!?

 

「ヘーイ、おねえさーん。一緒に缶蹴りやらなーい♡」

 

……答えは、しんちゃんの目に綺麗なおねえさんが映り、しんちゃんとその綺麗なおねえさんが居る直線上に缶が有ったために私よりも早く缶を蹴ることに成功したようだった……。

 

……そんなのありぃ!?

 

そう思った私は、しんちゃんが蹴ったことで宙に浮いた缶は、私の頭の上に直撃するのでした。

 

 

 

 

「……くっ、油断した!……でも、次こそは勝たないと!!」

 

こうして、缶を拾って戻した私は再度しんちゃん達を見つけに行くのでした。

……というか、流石に5歳児に缶蹴りで負けたくない!!

 

そんな熱意の元、私は頑張って走った。

 

「風間くん見つけた!」

「マサオくん見つけた!!」

「ボーちゃんも見つけた!!!」

「ふたりも見つけた!!!!」

 

そうして四人も見つけた私は、高校生と幼稚園児の歩幅の差のお陰でどうにか駆けっこにも勝てたので、缶を踏んで捕まえることができた。

 

「後はしんちゃんとネネちゃんだけだね……ゼェ…ハァ……ゼェ…ハァ……。」

 

とはいえ、全く……いや、久しぶりに運動したせいか、少し息を荒げている自分が居ることを再確認できた。……( ´・ω・`)´・ω・`)ン?

私の後ろに何か居たように感じたけど、誰も居なかった?……おかしいな?

 

(うお!うおおおおおおおおおおおお!!!!(男前な和〇田美咲ボイス))

 

( ´・ω・`)´・ω・`)ン?……ふたりが何か喜んでたような?……あっ、ふたりの後ろにしんちゃんが隠れている。

 

「あっ、しんちゃん見つけた!」

「んも~ダメだなふたりちゃんは、もっと大きくならなきゃ。」

……エヘヘ……エヘヘ………。(恍惚の和多田〇咲ボイス)」

「も~聞いてるのふたりちゃん?」

 

こうして私は、最大の難敵であろうしんちゃんを捕まえることができた!……何故かふたりは嬉しそうだったけど。

 

(あの二人……いつまでもあんな感じなんだろうなぁ……。)

 

風間くんもふたりの後ろに隠れようとして失敗したしんちゃんを変な目で見ていた。……まあ、大きくならなきゃとか無茶振りしてるけど、気にしないであげて?

でも、このままネネちゃんも捕まえることができたら私の勝ちぃ!

 

『……呼んだ?』

 

って、あ、私の中の承認欲求モンスター!?

 

『え~もうちょっと、しんちゃん達と缶蹴りをし続けようよ~~!?そんで、みんなから缶蹴り上手だとか言われてちやほやされた~~~~~~い!!』

 

やめて!!私は硬派路線だけでなく勝利を譲ったりすることで優しいおねえさん的ポジションに収まりたいの!我慢しなさい、私の承認欲求モンスター!!

 

『やだ~~~~~~!充たされたい満たされたいちやほやされた~~~~~~い!!!』

 

 

 

 

 

うあっ、鎮まれ……出てくるな!……内なる怪物消えろっ!!!

 

「おおっ!またぼっちちゃんがまた面白いことをしているゾ!!」

「……おねーちゃんまた変なことしてる。」

「……またひとりお姉さんの発作が始まった。」

「こ、今度はブリッジで階段を降りるみたいなことしてるね……。」

「……ボー……エクソシスト……。」

 

……内なる怪物……内なる怪物消えろっ!!!……消えろっ!!!

 

『もっとしんちゃん達に缶蹴りで勝って気持ちよくなろうよ~~~!!?』

 

だっ、だめだ!……良い大人が子供相手にするようなことじゃない!それに、そんなイジメみたいなことは……ことは……っ!

 

「えーーい!」

 

そうして私が、私の中に存在する承認欲求モンスターと戦っている間にネネちゃんが缶を蹴り上げていた。

……しまった!?

 

そうして、しんちゃん達は「わーい」と言って、逃げ出すのでした。それを見ながら、私は缶を拾って所定の位置に置いた。

……くっ、私が承認欲求モンスターと戦っている間に……油断した!と考えているときに、

 

「ボッ!」

「ア゛ア゛ッ゛!゛!゛(奇声ぼっち)」

 

いつの間にか私の隣に居たボーちゃんによって缶を再び蹴り上げられるのでした……。

つ、次こそは、次こそは勝って、「すごい」とか皆に言われて褒められるんだぁ~~~~~!!!!

 

 

 

――――――――――――

――――――――

――――

 

 

 

……こうして、私は数時間経っても缶蹴りを続けていた。

 

「えーい!」

 

だけど、風間くんに缶を蹴られ、

 

「……ゼェ…ハァ……ゼェ…ハァ……。」

 

それでも私は皆を捕まえるために必死で走り続けた。

 

「それー!」

 

良く鬼役にされるマサオくんにも缶を蹴られたけど、

 

「……フン…ハァ……ゼェ…ハァ……フン…フゥ……ゼェ…ハァ……。」

 

息を荒げながらも私は挫けることなく、走り続けた。

 

「えーい!」

「それー!」

 

例え、ネネちゃんやふたりにも缶を蹴られても、

 

「……ゼェ…フゥ……ヒィ…ハァ…………ヒィ…フゥ……ヒィ…ハァ……。」

 

私は走り続けた。……この手に勝利を掴むためにぃ!!(※5歳児相手に言ってますが、気にしないでください。)

 

「ボッ!」

「ほっほーい!」

 

……だけど、ボーちゃんやしんちゃんにも缶を蹴られ続けたせいか、缶がデコボコになっていた。

 

「ひとりお姉さん、缶がデコボコでもう無理ですよ。……もう辞めにしましょう?」

「それに、ひとりお姉さんの顔とっても青いしー。」

 

それを見た風間くんが、私に提案してくれた。……缶蹴りを辞めようと。

ネネちゃんも走りすぎたせいで青白い顔となった私を見て缶蹴りを辞めようと勧めてくれた。……けど、それでも私は缶蹴りに勝って、オーディションにも勝ちたい!!

 

「……ゼェ…フゥ……ヒィ…ハァ……そ……それでも……ヒィ…フゥ……私は………ゼェ…ヒィ………缶蹴りに……勝ちたい!!」

 

……例えどんな現実を突きつけられようと、『それでも』と言い続けろと宇宙に居る誰かが言ってた気がするから、私の顔が青白くっても、それでも、缶蹴りで勝ちたい!!

 

「ゼェ…ヒィ………缶蹴りに……勝ちた……ウ゛ッ゛!゛!゛

 

……と言おうとする前に、私は盛大に口から胃酸を大量に吐き出すのであった。

 

「うえええええ!?ひとりお姉さんが吐いたーーーー!!?」

「あっ!ひとりお姉さんが倒れたら胃酸を顔に付けちゃう!みんな、支えるわよ!!」

 

それを見たマサオくんは盛大に驚くけど、倒れそうになった私をネネちゃんの号令の下にみんなが私を支えてくれた。……私、50kg(公式設定)だけど、みんな重くないの?

 

「アンタたち!ひとりお姉さんをあそこまで運ぶわよ!!!!」

 

そして、ネネちゃんはみんなにそう指示すると、私を安全な場所まで運んでくれたようである。……でも、私50kgだけど、重くない?

 

「とりあえず僕はスマホで救急車を呼んだから、みんなで一緒に運ぶぞ!!」

「それよりもダンボールの上で寝かせた方が良いんじゃない?」

「いや、おまえなーーーー!!!!」

「……でも、椅子の上まで運ぶの大変じゃない?」

「……仕方ないな。ひとりお姉さん、ごめんなさい!!」

 

こうして、風間くんはスマホで救急車を呼び、しんちゃんがダンボールを用意し、そしてマサオくんは椅子の上まで持ち上げるのは難しいからということでダンボールの上で寝かせることに決まった。

……風間くんは謝っていたけど、私はそれで良いよ。だって、このダンボールの暖かさが心地良いから。

 

「……でも風間くん。ぼっちちゃん嬉しそうだゾ。」

「……うん、そうだね。」

 

こうして、私こと後藤ひとりは缶蹴りで熱中し、救急車に運ばれる事態となった私はこう思った。

人と会話することが増えただけで調子に乗り、そんな気持ちのまま5歳児と缶蹴りしムキになって倒れるほど走って迷惑掛ける。

 

 

私は成長しているんだろうか?

    

    




    
   
闇堕ちぼっち概念というのを動画で見かけたときから思い付いた即効ネタ。

闇堕ちぼっち「金返せよ!山田ァ!!」
しんのすけ「も~ぼっちちゃんたら~……(耳)フー」
ぼっち「ああん♡」

ヨシ、これで原作でもぼっちちゃんが闇堕ちしても耳フーとジェンカ拳で即解決するから大丈夫だな!!



最後に、野原しんのすけさん、肩たたきさん、シャウタさん、ミルたんさん、高評価ありがとうございます。(このまま高評価が増えて、原作者様方の耳にも入ってぼざろとクレしんのコラボが始まったらウレシイ。ウレシイ。)
   
   
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