嵐を呼ぶぼっち・ざ・ろっく!   作:tatararako

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第二話を投稿させて頂きます。

今話はしんちゃんの出番が無いとです……。
だって、下北にある場所も知らないライブハウスに理由もなく来れるのは(しんちゃんだったらできそうだけど……。)ちょっとアレかなと思ったので。
多分、もう少し後で出てくると思います。
   
   


転がるぼっちだゾ

     

     

「あっ!ギター!」

 

さっきのバカップルによって時と脳の活動が停止してしまっていた私は、その声によって現実に引き戻された。

 

「それギターだよね!?弾けるの?」

「あ゛っ…あ゛っ…あ゛っ…」

 

しゃ、喋るの久しぶり過ぎて声が……声が出ないぃ!!

 

「いきなりごめんね。私、下北沢高校2年伊地知虹夏。」

「あっ。後藤ひとり秀華高校1年です。」

 

伊地知虹夏っていう人に自己紹介された私は明後日の方向に顔を向けながら、且つ小声で自分の名前と出身校、それに学年も素直に答える。……横目でチラチラ見てるけど変な奴とか思われてないかな……?

 

「ちなみにひとりちゃんはさ、ギターどのくらい弾ける?」

 

いきなり名前呼び!?

……私はそんなことに驚きながらも、虹夏ちゃんに言われるがままに答える。

 

「あっ。……そこそこかと。」

「そっか!あのさ……今ちょっと困ってて……無理だったら大丈夫なんだけど……大丈夫なんだけど困ってて……。」

 

虹夏ちゃんの大丈夫なんだけど困ってて、ていうところから虹夏ちゃんが顔を逸らす行動を取ったことに気付いた私は、これは絶対だいじょばないやつだと。これは断るべきだと私の第六感が告げていた。

 

「うん、思い切って言っちゃおう!お願い!私のバンドで今日だけサポートギターしてくれないかな!?」

 

え?……バンド?

 

「これからライブなのにギターの子が突然辞めちゃって!」

 

……え?これから!?ライブ!?……う゛えぇえぇぇ゛ぇぇ~!?(※奇声)

 

「ある程度弾ける人ならすぐできる曲だから!なにとぞ~!!」

 

い、いや、……でも私、ずっとバンドしたかったのに何で怖気づいているんだろう。……だったら、私は「ありがとう!早速ライブハウスへGO!」

 

まだ何も言ってない!……そんなことを考えながら、私は虹夏ちゃんに手を掴まれ、下北沢へと連れて行かれた…………。

 

 

 

 

 

来てしまった……。下北沢へ…………。

今更ながら、私の意思の弱さが憎い…………。いや、断れたら陰キャなんてしてない。

 

「ひとりちゃんは下北はよく来る?」

「あっ…いや……」

 

私は虹夏ちゃんがこちらに振り向くようなのを気で感じて目を横に逸らす。……ドッジボールだけはなぜかいつも最後まで残っている私の経験が活かされたような気がする。

いや、そんなことより虹夏ちゃんは私に下北沢によく来るかと尋ねられたけど……まず、周りを見ているとおしゃれな人がたくさん居るのに、根暗な私なんかがこんな個性みなぎるおしゃれタウンに来れるわけない。正直、ここに居るだけでツライ……。

 

「ライブハウス、もうちょいだから。」

 

虹夏ちゃんはそう言うと、前を向き直した。

……でも、後ろ姿でも分かるけど、虹夏ちゃんはおしゃれだなぁ。後ろの方にもおしゃれに気を付けていることが一目で分かる。これこそバンド女子って感じ。それに比べて私は芋ジャージだし、目のくまもすごいし、猫背だし……あっ、私カビ臭いかも。いつも押し入れにいるから……いや、コレ防虫剤の匂いだ。

 

それに引き換え虹夏ちゃんめっちゃいい匂い。本来あるべき女子高生の香りだ~。

 

「歩くペース速い?」

「い、いえ。」

 

虹夏ちゃんがこっちに振り向きそうだったので、顔を逸らした。

そんなこんなで下北沢にあるライブハウスへの道を虹夏ちゃんと歩いていたら、虹夏ちゃんが今向かうライブハウスがどういうものかを話してくれた。

 

「今日出演するライブハウスはスターリーっていうんだけどね。私の家だからそんな緊張しないで!」

 

出演するライブハウス……なんかっぽい響き…あれ?なんか心臓バクバク言っててやばい。

 

「うちのお姉ちゃんが店長してるんだ~。」

「あっ、はい。」

「?」

 

顔を合わせて話そうとする虹夏ちゃんを私は条件反射で顔を逸らす。

 

「最近オープンした下北沢スターリーってとこなんだけど!」

 

私は顔を逸らす。

 

「私は普段ドリンクバイトしてて~」

 

私は逸らす。全然目が合わせられない私の動きを見た虹夏ちゃんは私のことをこう思った。

 

「……ひとりちゃんって、実は運動できる?」

「いえ、あっ、でもドッジボールだけはなぜかいつも最後まで残ってました……。」

「そ、そっか。」

 

私がライブハウスで演奏……あ、ああダメダメ今弱気になっちゃ。思い出せ思い出せぇ~妄想で毎日した文化祭ライブを!

そして初のワンマン……ZIPPER……スーパーアリーナアァァ……

 

ああ、見える。私にも見える!!ひとり!ひとり!っていう歓声に包まれ、スポットライトを浴びる私の姿……!!

 

 

「私は武道館を埋めた女…」

「え?」

「あ、いや。」

「あはは……。(頼む相手間違えたか?)」

 

私の妄想が聞かれたと思った私はマズイ!今の完璧に聞かれた!頼む相手間違えたって思われてませんように!!それでバンドから外されませんように!!と念じた。

……だけど、その願いは簡単に覆されることになる。

 

「着いた!ここだよ~。」

 

虹夏ちゃんにそう言われた私は目を疑った。何故なら、件の下北沢スターリーは地下にあり、目立たない処にあったので私は思わず。

 

(ま…魔境?)

 

と心の中で思うほどに目立たない場所に在ったのだ。

だけど、ここまで来た以上は帰る訳にも行かず。虹夏ちゃんの後ろに付いて行って店内へと入って行った。

 

「おっはよーございまーす。」

 

そんな太陽のような虹夏ちゃんの挨拶の声を聴きながら階段を下りて行くと、ライブハウスのスタッフさんや既に待機しているバンドらしき人達が居た。……でも、この暗さ…圧迫感……あっ、落ち着く~。

 

「ひとりちゃん大丈夫?」

「ああ……私の家。」

「ここ、あたしの家なんだけど!?」

 

この暗さと圧迫感で私は理解した。

バンドってどうしても怖そうなイメージあるけど、所詮インドアの集まり。陰の女。陰キャの集団。みんな私と同じ。……そう思えてきたら不思議と胸の鼓動は無くなっていく。

 

「あれが照明さんで、そこにいるのがPAさん。」

 

そうだよ。何も怖いことない。みんな私と同じなんだから、という意志の下に虹夏ちゃんの手の動きに合わせて、目をそちらに向けると、

 

「おはようございます。」

 

そこには如何にもピアスを沢山付けたイケイケなお姉さんが居て、私の心を読んだのか睨まれたような気がした……。

 

「いいいいイキってすみません…。」

「急にどうした!?」

 

あ、やっぱバンドって怖そうです。インドアの集まりとか陰の女とか陰キャの集団とか言って調子乗ってすいませんでした。

……どうしよう、もう涙目だし帰りたい。

 

「やっと帰って来た。」

「リョウ!」

 

私がそんなこと考えていたら、リョウという人が虹夏ちゃんに声を掛けていた。その二人の声から虹夏ちゃんとリョウさんは恐らく、友人関係であることが容易に想像できたため、私は虹夏ちゃんの後ろに隠れることなく、面と向かい合うことができた。

 

それと、なんとなくだけどリョウさんってボーちゃんと雰囲気が似ているせいか妙な親近感が湧くんだよね〜。

 

「この子、後藤ひとりちゃん。奇跡的に公園にいたギタリストだよ。」

「へー。」

 

……前言撤回。怖っ!睨まれてる!?この人ボーちゃんじゃないっ!!?

 

「この子はベースの山田リョウだよ。」

「ごごご後藤ひとりです!大変申し訳ありません!」

「えっ!?ちょっ!?」

 

私後藤ひとりは、山田リョウさんに対して謝罪をしていた。それを見た虹夏ちゃんは突然謝る私を見て何事!?とこちらを見ていた。

 

「大丈夫だから!リョウは表情が出にくいだけ。変人って言ったら喜ぶよ~。」

「嬉しくないし。」

 

そういう山田リョウさんは「嬉しくないし。」と言うけど、表情は柔和な笑顔をしていたことから、虹夏ちゃんの言う通り、本当に嬉しそうだった。……あ、やっぱ山田リョウさんってボーちゃんみたいだし、変人と言われて喜んでいるところがしんちゃんっぽかった。いや、だってしんちゃんって変人とか言われたら「いや~それほどでも~。」とか返すことが容易に想像できるし、……そんなところがしんちゃんに似てるかな?とは思う。

 

……前話からプライドがいらないだの許さないだの、山田リョウさんのことをボーちゃんに似てるだの似てないだの手のひらコロコロ転がるぐらい言ってることが変わり過ぎでは?っていう声が何処からか聞こえてきたような気がしたけど私は気にしない。

 

「そういえば店長が、」

「えっ!?」

「時間まで練習しとけって。あと虹夏が勝手にライブハウス抜け出したこと怒りながら買い出し行った。」

「ひいっ!!…も~早く言ってよばかばか、あほ~。」

「プッ……語彙力なさすぎる。」

 

私は遠巻きながら、虹夏ちゃんとリョウさんのやり取りを聞き、店長という人が怖そうな人であるということ、そしてポスポスと虹夏ちゃんがリョウさんを軽く小突く姿を見て本当に二人は仲が良いのだということと、そんな姿を見せることで陰キャな私でも話し易そうな空気を作ってくれたことから、自然と私は破顔していた。

 

「ひとりちゃんも!ほら!」

 

現実は怖い。でも……これから楽しいことがたくさん待ってる気がする!

二人のやり取りを見ていると、そう告げているような気がした。

 

「は……はい!」

 

だから、どうしようもない陰キャの私でも、そう力強く返事することができた。

 

 

 

――――――――

 

 

 

「じゃあスタジオで練習しよっか!これ、今日のセットリストとスコア。」

「あ…あの…バンドメンバーは……?」

 

そうして、スタジオの中に入った私はセットリストとバンドスコアを渡されるが、ボーカルが居ないことに気付いた私は虹夏ちゃんにバンドメンバーはこれで全員なのかと念のために尋ねた。

 

「これで全員だよー。私達今回はインストバンドだから。」

 

それを聞いた私は、渡されたセットリストとバンドスコアに目を通した。

……うん!この曲ならいける。そんなに難しくない譜面だからすぐ弾けるとは思うけど、インストバンドだから、ボーカルいない分も演奏頑張らないと……でも、私の演奏は動画のコメントやかすかべ防衛隊の皆にギター上手いってよく言われてるしやれる……やれるはず!

……だけど、また私の心臓が早鐘を打ってきたから、(任せてっ)と念じながら胸をドラムのように叩いていた。

 

「ふん!ふん!ふん!ふん!」

(……ゴリラ?)

 

……でも、演奏聴いたら二人とも驚くかも。だってネットだと結構、いや割と評判いいし?登録者数3万人近くだし……よし、やってやる!

それで、私がギターヒーローだと知ったら虹夏ちゃん、きっと『ひとりちゃんがギターヒーローだったんだね。』と言って驚くぞぉっ!!

 

……『フラグ立てないで。』という声が何処からか聴こえたけど、私は気にしない。

 

 

 

 

――――――――♪

 

 

そうして練習が終わり、私の演奏を聴いた虹夏ちゃんとリョウさんはお互いに目を合わせたあと、虹夏ちゃんが頷く。そうして、虹夏ちゃんは私に『ひとりちゃんがギターヒーロー「ド下手だ。」と言ってう゛え゛え゛え゛え゛ぇ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!゛!゛?゛

 

ななななんで!?私ギターヒーローなのに!登録者3万人越えそうなのにいぃ~!?

 

「説明しよう!」

 

えっ!?

 

「バンドは生身の人間と呼吸を合わせることがとっても重要だけど、今も家族以外ではかすかべ防衛隊という5歳児の集団としかまともに話せないコミュ障どころか痛い人になりつつあるひとりは初めて会った人には目を合わせることができないので突っ走る演奏をする。ソロ弾きは最強でもバンドになるとミジンコ以下。最弱になるのだ!!」

 

私のイマジナリーフレンドであるにも関わらず口の悪いギタ男にそう指摘され、「ぐふぅっ!」という声を出すと、地面に倒れ伏せてしまう。

 

「どうもプランクトン後藤で~す……。」

「売れないお笑い芸人みたいな人出て来た!」

 

こうして、後藤ひとりは灰となり、もう二度とギターを持つことはなかったのでした……。

 

 

YOU DIED。

 

 

 

 

嵐を呼ぶぼっち・ざ・ろっく!

 

 

そして、私の頭の中でスタッフロールとエンディング曲、そして『はまじ〇き先生(ぼざろ作者)と臼井儀〇先生(クレしん原作者)。素晴らしい作品をこの世に生み出して下さり、ありがとうございます。』という言葉も「ちょちょちょ!ねぇ出てきて!?本番始まっちゃうよ!」

 

精神崩壊するレベルのダメージを受けた私は、可燃ごみの中に入って籠っていた。

 

「ややややっぱりできません!」

「しょうがないよ~即席バンドなんだし。私だってそんなうまくないし。」

「私はうまい。」

 

リョウさんは上手いんですね。それに引き換え私は……へへ、へへへへへへへへへ。(現実逃避)

 

「とりあえずこっち向いてー現実逃避しないでー?」

「え、MCでも全くお役に立てないですし……あ、あははは私の命をもってハラキリショーでも!バ、バンド名くらい覚えて帰ってもらえるはず……。」

「ロック過ぎる!」

 

私が「ド下手ですみません!」と叫びながらギターでハラキリを行う姿を私自身が想像したら、コレ結構上手く行くんじゃないかと思う。……今はもうそんな心境だ。

 

「大丈夫。ひとりが野次られたら私がベースでポムッてするから。」

「ベ、ベースそんなファンシーな音しますかね…?」

 

もっと何かが砕けたような音と血が出ると思う……。

 

「流血沙汰もロックだから。」

「ロックだから。」

 

ロック免罪符すぎるぅ!……やっぱロックって怖い所なんじゃあ?陰キャで根暗で誰かに話しかけようとすると「あっ。」しか言えない根暗な私が此処に来るなんて、まだ早かったんだぁっ!!

 

「それに、うちのバンド見に来るの、私の友達だけだし!」

「えっ?」

「私、友達虹夏だけだから。」

「普通の女子高生に演奏の良し悪しとかわかんないって。」

 

お客さんに聞かれたら炎上しそうな発言……。

 

「ね!だから安心せい!」

「と言われても…」

「私は良し悪し分かるけど?」

「リョウは普通じゃないから。」

「えへ、えへへへ……。」

「いや、喜ぶな喜ぶな。」

 

二人は何とか私を勇気付けようとしてくれるのは分かる……けど、それが……余計に辛くて、そんな二人の演奏を聴く人の前で失敗して迷惑を掛けると思うと……だけど、

 

「ごめんなさい……本当に嬉しかったんです…声かけられて……。バンドはずっと組みたいと思ってたから……で、でもメンバー集まらなくて……だから普段はネットにカバー曲上げたり……。」

 

これだけは伝えたかった。

 

「普段は何弾くの?」

 

そんな私の言葉を聞いてくれたリョウさんが優しい声音で普段は何弾くの?と聞いてくれたお陰か、私は素直に答えることができた。

 

「あっ…妹の友達になってくれた子達にアクション仮面とか何回か弾いてあげたり、結成した時すぐ対応できるようにここ数年の売れ線バンドの曲はだいたい……」

「えっ!すごっ!」

 

虹夏ちゃんはアクション仮面を弾いたり、ここ数年の売れ線バンドの曲はだいたい弾いているという私のことを素直に賞賛していたけど……、

 

「いや全然、結局こんな感じになって、やっぱり私には誰かとバンド組むなんて……。」

「売れ線のカバーばっか……なんかギターヒーローさんみたいだね。って知ってる?」

 

ギターヒーロー……えっ!私!?

 

「知らないなら後でURL送るよ。もう最高にうまいから聴いてみて!」

「私もおすすめに上がってくるから何度も見たことあるけど、すごくうまかった。」

「ね!?」

 

……最…高……。

 

「ネーミングセンスはちょっと痛いけど」

 

……痛いの!?私はその虹夏ちゃんの声に心が泣きそうになった。現に何かヒビが入ったような音がしたような気がする……。

 

「えっとね、何が言いたいかって言うと、上手くて話題の人もね、私達が見てないところでたっくさんたっくさんギターを弾いてきたんだろうなって。」

 

……あっ。

 

「後で見てみて!動画見てると伝わってくるから!」

 

……現実世界の人達は、誰も私なんか興味ないと思ってた。……けど、……こんな優しい人やかすかべ防衛隊の皆もずっと見ていてくれて、私なんかに声をかけてくれた……。

 

「そうだぞ、ひとりくん。君はひとりじゃない。」

 

え?この声は!?アクション仮面!!?(※ギタ男と同じくひとりちゃんのイマジナリーフレンドです。)

 

「思い出してごらん。私達の曲を君がギターで子供達に聴かせたとき、私達のように笑顔にしてきただろう?」

 

それとカンタムロボォッ!!?どうしてここに!!!?(※ギタ男と同じくひとりちゃんのイマジナリーフレンドです。)

なっ……何で本物のヒーローの二人がミジンコ以下の私なんかにぃ?

 

「君の助けを求める声を聴いてここまで来たんだ。正義の味方は誰であろうと助けるのさ。もう君は一人じゃない!」

 

カンタムロボにそう言われて力強く頷く私。そうだ。私はもうひとりじゃない。勝手にひとりぼっちで根暗な陰キャだと思って、勝手に失敗するって思い込んでたんだ。ありがとうカンタムロボ!!

 

「そう、その意気だひとりくん。誰も皆最初からヒーローではなかった。……私も地球の平和と子供達のために、日夜戦い続けている。ひとりくんも今まで妹さんやしんのすけくん達のために演奏を頑張ったじゃないか?」

 

……そうだ。虹夏ちゃんの言うように誰も最初から上手にできなかった。それに、妹やしんちゃん達はいつも上手だって私のこと褒めてくれた。その気持ちを嘘にしちゃダメだ。……ありがとう、アクション仮面!!

 

「そう考えれば、君も私達と同じ子供達に勇気と希望を与える立派なヒーロー。いや、ギターヒーローだ!何も恥ずかしいことはない!」

「さあ、立ち上がってごらん。ひとりくん。君を待っている人が沢山居るぞ!」

 

カンタムロボとアクション仮面にそう言われた私は、可燃ごみの中から立ち上がった……。

……そうだよ。こんな奇跡……たぶん一生起こらない!絶対無駄にしちゃ駄目だ!

 

「わ、私…その……」

 

頭ではわかってる。でもやっぱり怖い!……お客さんの目線も耐えられるわけが……、

 

「大丈夫だ!ひとりくん。君は皆から上手いと賞賛されているギターヒーローだ!!それに私も君のファンだ!!」(※もう一度言いますが、このアクション仮面はひとりちゃんのイマジナリーフレンドです。)

「そうだ!私達だけじゃなく、子供達もひとりちゃんは誰よりも上手いって言っている!無論、私もアクション仮面と同じだ!!」(※くどいようですが、このカンタムロボはひとりちゃんのイマジナリーフレンドです。)

 

!!……そうだ。もう何も怖くない。アクション仮面もカンタムロボも私を応援してる!!ここで尻込みした「怖いならこれに入って演奏したら?」

 

リョウさんにそう言われて見ると、完熟マンゴーと書かれているダンボールがあった。そして私は直ぐにリョウさんの提案に乗り、そのダンボールの中に入った……。

 

「い、いいいいつも弾いてる環境と同じですぅぅ!」

「どんな所に住んでるの?」

 

そんな虹夏ちゃんのツッコミを気にせず。私はダンボールの中を堪能していた。この暗さ…圧迫感……あっ、落ち着く~。ここが私の家だぁっ!!

 

「みなさーん!下北盛り上げていきましょー!!」

「少し気が大きくなった。」

 

こうして、私はリョウさんのツッコミも気にせず。アクション仮面とカンタムロボの悲鳴すらも一切気にせず。ダンボールの中で演奏することを心に決めたのであった……。

 

 

あっ、落ち着く~。

    

    

   




     
    
ぼっち・ざ・ろっく!の二期を期待してます。(懇願)
それ故にアンソロジーコミックやらを勢いで購入してしまいました……。
インディーズ時代は良かったと裏垢で愚痴る厄介ファンと化したぽいずん♡やみとか、後藤ふたりちゃんがお父さんと一緒にライブハウスに行く話とか見たいんです……。



そらわれさん、jdbfuさん、はりま高岡さん、鷹の爪戦闘員さん、@98@さん、ドングリGAさん、金銀好きさん、高評価ありがとうございました。
ですが、これは全て私の実力ではなく、はまじあき先生と臼井儀人先生のお二人がこの世にとても素晴らしい作品を出して下さったお陰です。(ココ重要)

それと、魔女っ子もえPじゃなくてま・ほー少女もえPです。といった誤字指摘ありがとうございました。


……色々遅れるかもしれないですけど、頑張って生きてる限りはリョウさんとしんちゃんを会わせたり、かすかべ防衛隊とふたりちゃんの出会いとか書きたいとか思っております。……あと、ぶりぶりざえもんも出したい。
    
    
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