嵐を呼ぶぼっち・ざ・ろっく!   作:tatararako

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21話を投稿させて頂きます。


ぼっちちゃんの部屋がかすかべ防衛隊の第二のひみつ基地になってそう感が凄いのはワイだけ?
    
    


ぼっちちゃんの家に行くゾ

    

     

熱い日差しが続く道の中、伊地知虹夏……もとい、私は自動販売機で買ったスポーツドリンクを飲みながら、皆がライブで着るTシャツのデザインを考えるために喜多ちゃんを連れて、ぼっちちゃんの家へと向かっていた。

 

「あっつ~!もうすっかり夏だね~。」

「ですね~。後藤さんの家、あと少しで着くみたいです。」

「やった~……っていうか道案内ありがとね。」

「いえいえ、楽しみですね。」

「うん!なんか新鮮だよね~。ほら、あたし達STARRY以外で会うことほとんどないしさ。」

「ですね。」

 

とはいえ、私は初めてぼっちちゃんの家へと行くから……いや、前に段ボールが狭くて家の感じに似てるから落ち着く的なことは言ってたから、どんな感じなのだろうということは少し思っていた。

……きっと、こんな変わったことを考えるのは、熱い日差しが照りつける道でミンミンゼミが鳴いていたから、余計に熱く感じて頭が少し溶けたせいに違いない。うん、そうに違いない。

 

「後藤さんの家ってどんな感じなんでしょうね?」

「ああ、『前に段ボールが狭くて家の感じに似てるから落ち着く』的なことは言ってたなぁ……。」

「え?段ボールに似てる家って……?」

 

ああっ!しまった!!私、喜多ちゃんに変なこと言っちゃった……。

いくらなんでも今のは失言だったかもしれない。いや、だって、喜多ちゃん思わず足を止めちゃったし、困惑してるし、……要らないことを言うんじゃなかった。ここは、どうにか誤魔化そう。

 

「……ぼっちちゃんってホント言うこと面白いよね~?楽しみだな~。」

「楽しみですね。私お菓子とオススメの映画持ってきましたよ。」

 

ヨーシ。とりあえず、ぼっちちゃんは面白いことを言おうとしただけだと誤魔化すことは出来たような気がする。

……いや、だって、喜多ちゃんの足はいつも通りの軽い足取りになったし、お菓子とオススメの映画を持って来たと皆がライブで着るTシャツのデザインを考えるためにぼっちちゃんの家に来ることも忘れるぐらいはしゃいでるし、これで大丈夫だろう。

 

「……リョウ先輩も来ればよかったのに。服装とかオシャレだから、ライブで着るTシャツのデザインで良いのを考えてくれそうなのに。」

 

……まあ、服装がオシャレなリョウも来てくれれば良いデザインのTシャツとか考えてくれそうなんだけど、

 

「誘ったんだけどね~……おばあちゃんが今夜が峠なんだって。」

「えっ!?大丈夫なんですか!?」

「大丈夫大丈夫。おばあちゃんの峠今年で10回目だから。」

「それって……。」

 

うん、そうです。サボリです。……でもね?

 

「おばあちゃんは実在してるからまだいいよ。……いや、良くないけど、この前なんてクラスの子に放課後遊ぼうって誘われた時なんか『ごめん…愛犬のベスが手術することになって…』って、犬なんて一度も飼ったことないのに。……他にも生き別れの双子の妹から連絡が来たとかお父さんが事故で記憶喪失になったとかしょうもない言い訳をね?」

 

それだけでなく、ヤクザの組長に借金が有って大変とか、親戚にデパート行くから赤ん坊の世話を任されたとか、家がガスの元栓閉め忘れたから爆発して家が無くなったとか……ホントにしょうもない嘘を吐いては私がフォローしているんですよ?喜多ちゃん?

 

「そんなすらすらとバラエティ豊富な嘘が思いつくなんて……さすが先輩!悪女で素敵!」

「リョウ狂いもここまで来ると……。」

 

だけど、喜多ちゃんは、そんなリョウを悪女で素敵と感激していた。……でも、私自身、何時かはヤクザの組長から間違ってお金を借りるんじゃないだろうかと危惧している時はある。

 

「あっ!着きました。ここです。」

 

そんなことを喋りながら歩いていると、何時の間にかぼっちちゃんの家に着いたようだ。

そのため、私と喜多ちゃんはぼっちちゃんの家の方を見ると、

 

 

 

 

 

 

 

 

横断幕が有った

 

 

 

…………横……断幕?

 

「え?ここ…だよね?……結束バンドって書いてあるもんね?」

 

私と喜多ちゃんは暑さも忘れて固まったけど、それで冷静になったお陰か横断幕の文字を見る私が居た。

 

歓迎!結束バンド御一行様

 

……と、それだけでなく『癒しのひと時を皆様に…』とも添えられる様に書かれている。アレ?ぼっちちゃんの家って、

 

「後藤さんの家って旅館でしたっけ?」

 

そうそう、旅館だったっけ?アレはどう見ても旅館のアレだよね?……いや、でも、

 

「知らないけど……どっからどう見ても普通の一軒家だよね?」

「……ですね。」

 

旅館とかがやってそうな横断幕を覗けば、どう見ても普通の一軒屋に見える。喜多ちゃんもそう言ってるし、あの横断幕は何なんだろう?

 

「……とりあえず!ぼっちちゃん来たよ~。」

「こんにちはー。」

 

……ま、まあ、とりあえずチャイムを鳴らそう!後で聞けばいい事だし!

そう私の頭の中で結論を出すと、「あっ…あっあっ…い…いい…今開けます!上がってください!!」というぼっちちゃんの動揺した声がした。……したけど、楽しみにしていたという気持ちが伝わる声でもあったから、私と虹夏ちゃんは遠慮無くお家の玄関に上がらせてもらった。……すると、

 

 

 

 

 

 

「い…いええぇええい!ウ…ウェウェ…ウェルカ~~~~~ム!」

 

 

……ぼっちちゃんが何処で手に入れたのか分からない星型のヒゲ付きのグラサンと私達にクラッカーを鳴らしてくれた。……その姿を見て思ったことは、星型のグラサンがチカチカと光っていて楽しそうなぼっちちゃんの心情を良く表していると思った。

 

その証拠に、ぼっちちゃんはもう一回クラッカーを鳴らしているから、よっぽど楽しみだったんだね。

 

「……ぼっちちゃん楽しそうだねぇ。」

「あっ…はい……(ス…スベった~……。)。」

「なんだか嬉しいですね。後藤さんも今日楽しみにしてくれてたって分かって。」

「そうだね~。」

 

でも、まあ、喜多ちゃんが喜んでいるなら、成功じゃないかな?ぼっちちゃん?

 

(喜多さんの優しさがスベった心に染みるぅ……。)

 

と心の中で私は思うものの、当のぼっちちゃんはスベったと思っているのか、力無く「ど……どうぞ。」と言って家に上がるように言ってくれた。そんなに気にしなくて良いのに……。

 

「後藤さん、これお土産。ご家族で召し上がってね。」

えっ!?えっ!?あ、ありがとうございます……。(わぁ~…紙袋からおしゃれな何かが溢れ出てるぅ~。)」

 

喜多ちゃんからお土産を貰ったぼっちちゃんは少し元気になったのか、いつもの声音に戻っていた。……喜多ちゃんナイス!!

 

「映画もありますよ?」

「だから~。ライブのTシャツデザイン考えるんでしょ!?それに~、私達がバラバラの服で演奏しているところをお姉ちゃんに見られたら、「全然結束感ねーな。」とか絶対言われるし!」

「ま、まあ、それはそうかもしれないですけど……。」

「それだけじゃなくて、しんちゃんとか絶対便乗して「やはり、無理せず結束パンツの方が良いですな。」とか言われるし!」

「……そ、それもそうですね!」

 

でも喜多ちゃんは、ぼっちちゃんにオススメの映画を持って来たと言っていたから、私は結束バンドのライブに着るTシャツのデザインを考えるために来ただけでなく、統一した服か何かが無いと私のツンツン、ツンツンツンツンツンツンツンツン、デレェ~みたいなお姉ちゃんが「全然結束感ねーな。」とか絶対に言うと話すと、喜多ちゃんは納得していなさそうだったので、しんちゃんにも「やはり、無理せず結束パンツの方が良いですな。」といった冗談を言うに違いないと言うと、Tシャツのデザインを考えることに納得してくれていた。

 

……やっぱり嫌だよねぇ。結束パンツと呼ばれるのは。

 

「わかった?遊びに来たんじゃないんだからね!」

 

そう言って、私達はぼっちちゃんの部屋へと向かい、着いたけど……。

 

ナイトプールの光景が写っている写真

赤白青の丸い点を映しながらクルクルと回るミラーボール

チョコビといったお菓子が沢山有るお盆

沢山有るハートの風船とPARTY PEOPLEといった英文字

 

そして、トドメに『ようこそ!後藤家へ』という横断幕。

 

…………ぼっちちゃん。楽しみにだったんだね~。

 

「す、すみません……全部片づけますね………。」

 

でも、私の発言のせいでぼっちちゃんは猫背のまま悲痛な声で、ハート型の風船を針で刺して破壊していた……。

それを見た私と喜多ちゃんは、

 

「や、やっぱりちょっとは遊ぼうかな!?ね?喜多ちゃん!?」

「はい!賛成です!!」

 

と言って、ぼっちちゃんを宥めようとした。

 

「あっ……飲み物取ってきます。……楽にしててください。」

「あ、ありがと~。」

 

すると、ぼっちちゃんは飲み物を取ってくると言って、部屋から出ると階段を降りて行ったようだった。……ちょっと、言い方を考えるべきだったかな?

そうして、私と喜多ちゃんはミラーボールの明かりの演出とモーター音が奏でる部屋に残されたので、ぼっちちゃんの部屋を見回していた。

 

「それにしてもすごい飾りつけだね~。」

「でも、ギターとかエフェクターとか何もありませんね。」

 

だね。……いつも何処でギターとか弾いているんだろうか?

 

「私、勝手にもう少しロックな感じの部屋してるのかと思……これは……ロック?」

 

すると、喜多ちゃんはぼっちちゃんの部屋に三角すいに盛られた盛り塩と謎のお札が貼られているのを見つけてしまった。でも、喜多ちゃんはこれがロックなのかと問われた私は、

 

「うん…ロック!……めちゃくちゃロックしてるね~……!!」

 

そう答えるしかなかった。……って、いや、何か此処は呪われてるのぉっ!!?とロックとか関係無く内心ツッコんでいたことは心の内に留めておくことにしておこう。

 

「ほ、他にはロックなとこあるかな~…って、痛ぁっ!?」

 

そんな心情のまま、盛り塩とか謎のお札といった話題から逸らせることができる何か無いかと私は辺りを見回しながら、後ろに下がったのが悪かったのかタンスの角に足をぶつけてしまい。何かがバラッと落ちてきた。……それは、

 

「あれ?なんでこんなにアー写がたくさん?……それに、これはしんちゃんとふたりちゃんと他の園児かしら?」

 

前に私達がアー写で撮った物が沢山……いや、それだけでなくこれは、きっと、しんちゃんとその友人達が一緒に撮ったであろう物も沢山落ちて来た…………って、いや、こわぁっ!!?めっちゃ、なんかめっちゃこわぁっ!!!?

 

「「!?」」

 

それだけでなく、タンス……もとい、物置の奥からガタンという音がして、ナイトプールの光景が写っている写真が剥がれると謎のお札が沢山張られている壁面が現れ、私達を恐れさせていた。……いや、急にホラー劇場始まってない!!?

 

「ガクガク(((;゚Д゚)))ブルブル」

「わ、わからないけど…なんかめちゃくちゃロックな気がする~~…。」

 

そういったこともあり、私と喜多ちゃんは心霊現象のようなことが起こるぼっちちゃんの部屋に恐れていた。すると、

 

「でっかいのもあるよ?」

 

いきなり後ろから現れた女の子に驚くしかなく、テーブルの後ろに逃げるしかなかった……。

 

「この写真、部屋にい~っぱい貼ってたんだよ?すっごく気に入った写真なんだって。……あと、かすかべ防衛隊のみんなと一緒に撮った写真は私もお気に入り。」

 

……え?

 

「でも、お母さんに目がチカチカするから剥がしなさいって止められたの。あと、そっちのお札とかはおねーちゃんがこの前にお化けに取り憑かれたから貼ってあるんだ~。以上!説明おしまい!!」

 

……もしかして、座敷わらし的な子じゃなくて。

 

「……後藤さんの妹?」

 

そうそう、前にぼっちちゃんが言っていたぼっちちゃんの妹かな?

 

「はい!はじめまして。犬はジミヘンって言います。」

「ワン!」

 

おおっ!5歳なのに犬の名前まで教えてくれて、礼儀正しいねぇ~~。

……でも、何で喜多ちゃん警戒してんの?

 

「それと、しんちゃんと同じ幼稚園に通っててしんちゃんと同じかすかべに住んでてそのしんちゃんからロイヤルチョコビを貰った大切な友達だけでなく交友関係も知ってる後藤ふたりです!」

 

……うん、喜多ちゃん分かったよ~。

 

「ところでおねーちゃん達は幾つ?それとギターに似てるけど地味な方のやつ……じゃなくて、リョウっていうのは今日来てないの?何処に住んでるの?嫌いな物とか苦手な物ある?」

 

この娘、座敷わらしなんかよりもずっと怖い子だ!!?!?!?!

いや、それよりも何でそんな急に妙なマウント取って来るだけじゃなくて、リョウのことを聞き出そうとするのっ!?この子っ!!?!!??!

 

 

 

――――――――――――

―リョウ「……ん?何か寒気が???」―

――――

 

 

 

そうして、私こと後藤ひとりは虹夏ちゃんと喜多さんをもてなすために麦茶を持って来ていた。

で、でも、む、麦茶でよかったのかな…もっとおしゃれな飲み物の方が……とか、考えていると、

 

「「かわいい~!」」

 

喜多さんと虹夏ちゃんの黄色い声が聴こえたので何事かと思いながらも、

 

「あっ、み、みなさんお待たせし……」

 

私は虹夏ちゃんと喜多さんに麦茶を持って来たことを伝えようとすると、

 

「ねぇ、ギターでアクション仮面の唄を弾いて?(そうすれば、しんちゃんが来るから。)」

「じゃあ今度来る時までに練習しとくね?」

「絶対だよ!次いつ来る?」

「あはは、ジミヘンは人懐っこいね~。」

 

ふたりとジミヘンにす……すっかり打ち解けていて、私の入る隙がない…………。(´;ω;`)

 

「あれ?ぼっちちゃん?」

「後藤さん?」

「あっ、おねーちゃんまた固まってる。」

 

そうして、私が虹夏ちゃんと喜多さんが居る私の部屋の前で立ち尽くしていると三人は私に気付いたのか、私の渾名と名前を呼んでいた。

私の存在を消してしまうコミュ力が羨ましい…………いや、5歳児と犬以下のコミュ力しかない私が悪いのか。

 

「ふ、ふふふたり、なんでここにいるの、お母さん達は?」

「お買い物。」

 

私の部屋の前で固まっていた私をふたりは見つけて、私に話しかけてくれたので、お母さん達は何処に居るのか尋ねた。

……いや、だって、私の部屋で虹夏ちゃんと喜多さんとで結束バンドでの大事な話が有るから、お母さんにふたりを任せて部屋の外に出そうと考えたから、お母さんの話題を振ってどうにかしようとしたけど、残念なことにお母さんはお買い物に行っているようだった…………。

 

「お、お姉ちゃん、今から大事なお話するからジミヘンと遊んでてね~?」

「え~つまんない~!!」

「私は別にふたりちゃんがいても大丈夫よ。」

「うん!あたしも!」

 

だから、私はふたりにジミヘンと一緒に遊んでてと言うと、ふたりは「つまんない」と言って断り、喜多さんと虹夏ちゃんも気を使ってくれたのかふたりが居ても良いと言ってくれていた。

 

「だだだだ駄目です!…妹居たらハッチャケられないので!!」

「ぼっちちゃん、あたしらの前でハッチャケてたんだ。」

 

けど、私は虹夏ちゃんと喜多さんと一緒にハッチャケたいから、

 

「お願いします!ジミヘンと遊んでいてください!」

 

ふたりに土下座してでもジミヘンと遊んでいてと言うのでした。……すると、

 

「えぇ~?」

 

ふたりは困惑した顔で、

 

「やだやだ、もっとしんちゃんとかリョウのこととかお話しした~い!!」

 

しんちゃんとリョウ……リョウさんのことかな?についての話を虹夏ちゃんと喜多さんとしたいと言っていた。……何でリョウさんなんだろう?喜多さんが話したから興味を持ったのかな?そんな私の考えに相反して、

 

「ああ~!ふたりちゃん!!今日は色々とやることを思い出したからまた今度ね!?」

「そ、そそそそそそうですね!また今度お話しましょう!!?」

 

虹夏ちゃんと喜多さんは、急にふたりと一緒に遊んであげられなくなったと言って、私の意見に賛同してくれました。……一体、何が起こったんだろう?

 

「ええええっ!!!?」

 

それを聞いたふたりは物凄く大きな声を上げて驚いていました。…………一体、何が起こっているんだろう?

で、でも、このままだとふたりも納得しないだろうし、それで喜多さんと虹夏ちゃんとの関係がこじれたらだし、こうなったら"あの手"を使うしかないっ!!

 

「……冷凍庫のアイス食べていいから。」

「!!」

「あと、私の分もしんちゃん達にあげて良いから。」

「!!!!……も~しょうがないな~。(しんのすけの声真似)」

 

ふたりにアイスを食べていいのと私の分のアイスをしんちゃん達にあげて良いと言うことで、ふたりをしんちゃん家に行ってもらうように仕向けた。……ヨシ!これで遠ざけることができた。

 

「姉妹仲良しなのね~。」

「ホントにね~。……でもぉ、ふたりちゃんをしんちゃんの所へ行かせるとか、ぼっちちゃんもやるねぇ~~~~。」

 

喜多さんは私とふたりの仲が良いことに嬉しそうだったけど、虹夏ちゃんは何故かニヤニヤとしながら、ふたりをしんちゃんの所へ行かせたことに「やるねぇ~~~~。」と言って肘で小突いてくれた。…………何のことだろう?ふたりをアイスで買収したことだろうか?

 

 

 

――――――――――――

――――――――

――――

 

 

 

その後、私こと後藤ふたりは、事前にしんちゃんがよしなが先生の所でかすかべ防衛隊の作戦会議に参加していることを知っていたから、アイスが溶ける前に持って行くことができただけでなく、かすかべ防衛隊のみんなに私のおねーちゃんが友達と一緒に居ることを打ち明けることができた。

 

「え?ひとりお姉さんに友達が遊びに来てる?」

 

それを聞いた風間くんは、おねーちゃんに友達が居ることに驚いているようだった。……まあ、驚くよね。

 

「意外よね~~~。あのぼっちちゃんにお友達ができるんですから。」

 

すると、しんちゃんは「ぼっちちゃんにお友達ができるんですから。」とオネエ口調で風間くんに迫ると、

 

「いや、だからぼっちちゃんとかひとりお姉さんに変な渾名付けるなよ!!」

 

風間くんはしんちゃんに私のおねーちゃんに変な渾名を付けるなよとツッコんでいました。……風間くんは知らないだろうけど、おねーちゃん、喜んでるんだけどね。

 

「でも~、いつもの妄想とかじゃないんでしょ?ふたりちゃん?」

「うんうん。」

「妄想じゃないなら、ひとりお姉さんにとっては良いことじゃないの?」

 

その二人のやり取りを聞いていたネネちゃんは、私におねーちゃんの妄想じゃないのか?と尋ねられたため、私は正直にイマジナリーフレンドとかじゃなくて、現実に生きている人間の友達だと答えた。

すると、ネネちゃんは妄想じゃないなら、私のおねーちゃんにとって良いことじゃないの?と言っていた。……むう、これは良くない流れになった。しんちゃんを私の家に連れ込みたいのに、…………なら、

 

「でも、おねーちゃん元気無さそうだったなぁ……。」

 

と言うと、風間くんはハッとなった顔をしていた。

 

「……もしかして、友達の振りをした人とか?」

「え?それって、どういうこと?」

 

風間くんが友達の振りをした人ではないかと勘繰ると、マサオくんはどういうこと?と風間くんに聞いていた。……計画通り。(デスノ〇ト風)

 

「……多分だけど、その友達っていう人はひとりお姉さんから友達料を取っているんじゃないかな?」

「友達料?」

「そう、最近のイジメは分かりにくいようにしている傾向が有って、その一つとして友達だからという理由でお金を徴収するものがあるんだ。分かりやすく言えば、お金を取るだけのためにひとりお姉さんに近付いたってことだね。」

「なにそれぇ!酷い!!」

 

マサオくんに尋ねられた風間くんは友達料のことを話し始めた。……すると、ネネちゃんは酷いと言ってくれていた。ここまでは、計画通り。(デスノー〇風)

 

「……どうするの?」

「もちろん!みんなでひとりお姉さんのところへ行くんだよ!!……そうすれば、その友達も僕達が居れば酷いことをしないだろうし、ひとりお姉さんの部屋は僕達かすかべ防衛隊の第二のひみつ基地だから、入れない訳にはいかないだろう?」

「なるほどね。そうやって、ひとりお姉さんをお助けするのねっ!!」

 

その一連のやり取りを聞いていたボーちゃんはどうするのかと風間くんに尋ね、風間くんはみんなで私のおねーちゃんの所へ殴り込みに行こうと言ううと、ネネちゃんはそうやって私のおねーちゃんを助けようとするのねと言っていた。

…………ありがとう風間くん。私のおねーちゃんの部屋がかすかべ防衛隊の第二のひみつ基地になっていること、おねーちゃんに元気が無いということ、これらを繋ぎ合わせれば、私の家に行くことになるのは容易に想像ができたよ?

 

「ヨーシ!これからかすかべ防衛隊はひとりお姉さんの救援に向かうぞ!!かすかべ防衛隊!!」

「「「「「ファイヤーっ!!!!!」」」」」

 

そうすれば、しんちゃんを私の家に連れ込むことができて、私は合法的にしんちゃんの傍に居られるということもできる!!…………計画通り!!(夜〇月の風貌をするふたりちゃん5歳児)

 

「よしなが先生ー!お茶おかわりーー!!」

(……ひみつ基地にさせられている後藤ひとりさんも、私と同じ苦労しているのね。)

 

あっ、よしなが先生ありがとうございました♪

    

   




    
    
今回の被害者:よしなが先生


最後に、相良うううさん、おいしそうな野良犬さん、こねくりスライムさん、高評価ありがとうございます。
    
    
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