28話を投稿させて頂きます
大きなストレスを受けると、頭が真っ白になって、何も考えられなくなるとき、ありますよね?
それと、すいません。マジで遅れてしまって……仕事が、忙しいんじゃああああああああああああ!!!!
こうして、ファン一号さんと二号さんだけでなく、竜子さん達も来てくれたことで結束バンドの皆に活気が溢れたけど、園長先生と奥さんが台風で来れないという通知を聞いてしまったせいで、また暗い雰囲気に包まれました……。
「雨…これからどんどん強くなってくみたいです。」
喜多さんが言っている通り、台風の影響でますます雨が強くなりました。……多分、園長先生は奥さんのことを気遣って来れなかったんだろうなぁ……結構、年配の人っぽかったから、無理して来てもらうのも悪いし。だから、私は「仕方ないですよ!」といった内容の返事をして、園長先生等に気を遣わせないようにした。
「ここはライブの様子を配信して初めから無観客ライブだったということに…「しないしない!そんなの今から誰も見ないし、何人かはもう来てくれてるんだから!!」
そんな状況のせいか、リョウさんは縮こまっていました。……だから、ここは私が何とかしないとぉ!!
「だだだ、大丈夫ですっ!」
私がそう言うと、虹夏ちゃん、リョウさん、喜多さんの三人がこちらに注目してくれた。
「わ、私達の演奏を待っててくれる人がいるんだからー!」
「それ絶対やめてー!……ちょっと手足とか出して進化してるし。」
私がマンゴー仮面になったから。
……あっ、ちなみにこのマンゴー仮面はしんちゃんが作ってくれました。うへへ……。ちなみに虹夏ちゃん、手足が出るだけでなく、視野も広がってます。(恍惚)
……でも、毛虫から蝶に変身ごっこを何度も見て何度も思ったけど、ホントどうやって作ってるんだろう?……こういうの。
「……もう本番直前ですけど、やっぱりお客さん少ないですね。」
……喜多さんの言う通り、台風と豪雨のせいも有って、今日のお客さんの入りは少なかった。
……どうしよう、思った以上に人が居ない。
「でも、他のバンドのファンの人もいるし、みんな聴いてくれるよ!」
「何だかんだで、始まったらどんどん増えて来るはず…!」
……けど、そんな中でも虹夏ちゃんとリョウさんがそんな励ましの言葉をくれた。……そういえば、虹夏ちゃんはどんな時でも明るくて私やみんなを元気づけてくれたけど、リョウさんも何だかんだで励ましてくれるんだよね。
……よ、ヨシ!私も今日のライ「ねぇ、一番目の結束バンドって知ってる?」
「知らなーい。興味ない。」
「観とくのたるいね。」
「あ…あはは!結成したばっかでまだ知られてないからね!落ち込まないで!」
「そ、そうですよね!」
「気にしない気にしない。」
「は、はい…。」
「よ、よーし!そろそろ出番だね!みんなライブ頑張るぞー!」
「おー!」
「初めまして!結束バンドです。 本日はお足元の悪い中お越しいただき誠にありがとうございます!」
「あ、あハは…喜多ちゃん ロックバンドなのに礼儀正しすぎー!……」
……あ、アレ?私は何時の間にステージの上に立って居るんだろう?……何か一瞬、頭も何もかもが真っ白になって、何時の間にかステージの上に立ってた?
……それと、ステージの上に立っていると意識すると、
『ねぇ、一番目の結束バンドって知ってる?』
『知らなーい。興味ない。』
『観とくのたるいね。』
完熟マンゴーを被りたい!……それと、今すぐこの場から消え去りたい。
「じゃあ、早速一曲目いきます…聴いてください!私達のオリジナル曲で、ギターと孤独と蒼い
―――― ――― ―♪
なんか…虹夏ちゃんさっきからドラムもたついてるな……。
喜多さんも…リハでできてたのにずっとミスってるし、
――ー ―_― ―♪ ♪
…リョウさんも虹夏ちゃんと息が合ってない、
――♪―
――― ―♪ ♪
みんな…何かいつもと全然違う……。
「ギターと孤独と蒼い惑星でした…」
勢いが完全に無くなってる……。やっぱり、みんなさっきのことを……そんなことを考えていたら、
「やっぱ全然パッとしないわ」
「早く来るんじゃなかったねー」
……と、いう声だけが良く聴こえた。
……そして、お客さんは顔を下に向けている人ばかりだった。
「あ、えっと……。」
それだけで私の心は、
「喜多ちゃん!次の曲紹介しないと。」
私の心は白くなって
「は…はい!次も私達のオリジナル曲で――――」
そして、世界の音も、声もきこえなくなっていった…
なんにも起きない、私は無力、息も……できない
「負けるんじゃねえぇぇぇ!後藤ひとり!!」
……ヴェッ!!?6д9
「ギターを鳴らせ!お前に出来ることはそんぐらいだろうがああああああああっ!!!!」
……りゅ、竜子さん?
「「り、リーダー!!」」
「ええい!邪魔すんなぁーーーー!!」
叫ぶ竜子さんを必死に止めようとしているのか、お銀さんとマリーさんが抑えていた。
「何アレ?」
「うるさいよねー」
竜子さんが叫ぶと、今日ライブに来たお客さんが竜子さんを非難していた。……でも、
「は、放せお前らっ!!後藤がやられちまうじゃねえかーーーー!!!!」
「リーダー!」
「少し落ち着いて……!」
今の竜子さんの姿は、他のお客さんからして見たら迷惑な物でダサい物かもしれない。それと同じくらい私達も演奏も曲もまだまだかもしれない。……けど、少しの非難で立ち止まってしまった私にとって、それは眩し過ぎる物だった。
……けど!応援してくれた人達の前でこのままじゃ嫌だ!だから、私は、
――――――♪
ダサい影が色濃くなっても良い。竜子さんの言う通りにギターを鳴らして、爪が欠けても掻き鳴らして、お客さんが竜子さんを非難する世界を、この鉄で弾いて、一瞬でも良いから、聞いて、聴かせて、何者かでいい何かで変わるようにしたい!
そうしたら、照明が輝いて回り続けるように動いて、ドラムやベースのいっぱいの音を聴いて……そして、私はいつの間にかこんなに熱くなっていて、ぶちまける様に鳴らしていた。
「あーのーバンドー…」
喜多さんの"あのバンド"の歌が出発のベルとなって、二曲目が始まっていた。
もうこうなったら、私は、私達の放つ音以外の、ほかの音は今は聴きたくない!……だって、こんな台風の中でも来てくれたファン一号さんと二号さんが来てくれたから、竜子さんが恥を偲んで応援してくれたから、竜子さんへの非難から目を閉じさせて逸らさせるぐらいの後光を差すほどの音しか要らない!!
乗客は、今は私一人だけじゃないんだ!!
あのバンドの歌が誰かのギプスになるんだ!!
――――そうして、私達の二曲目の"あのバンド"が終わった後、
「ちょっといいじゃん…"あのバンド"。」
「…ね。」
少しだけど……他の人から見たら、ほんのちょっとかもしれないけど、私達にとってみれば大きな拍手と喝采を送って貰えた。
「めっちゃかっこよかった!」
「ねー!」
そして、その喝采を受けた私は、今、胸の奥の心音を確かめていた。……とても、とても、高鳴っていた。
そうして、虹夏ちゃんの方へ顔を向けると、笑顔になっていた。
喜多さんもリョウさんも笑顔になっていた。
店長さんもきくりお姉さんも笑顔になっていた。
お客さんも、ファン一号さんと二号さんも、竜子さん達も……みんな、顔を向けてくれて、笑顔になっていた。
それが、私にとって、今一番、甲高く響いていた――――。
私こと、廣井きくりは、
「ところで、今日は誰の応援で来たんだ?」
「いや、誰の応援でもねえよ。アタイは……約束したから来ただけだよ。」
先輩と竜子ちゃんの会話を聞いていた。……しかし、竜子ちゃんは素直じゃないな〜。可愛い物好きでツンデレな部分は先輩と一緒なのにな〜。
あっ、竜子ちゃんが可愛い物好きだというのは、ひとりちゃんの妹から聞いたよ。
「……え?お前、そんだけの理由でこんな台風の日に来たの?」
「そ、そうだよ。アタイら、紅さそり隊はやるとなったら何時も
……つまるところ、ひとりちゃんの応援に来たと言ってると思うけど、竜子ちゃんには言わないでおこう。直ぐ否定するだろうし。
そんなことを考えていたら、
「ねぇ、一番目の結束バンドって知ってる?」
「知らなーい。興味ない。」
「観とくのたるいね。」
と、今日ライブに来てくれたお客さんがそう言っていたのを聞いた竜子ちゃんは、
「…………チッ、芸の見方も知らねえのかよ。」
「リーダー。」
「大人しくしてくださいね?」
「んなっ!……んなこた分かってるよ。……アタイはギャアギャア騒いだりせずに静かに聴いたりするのが趣味なんだ。」
結束バンドを知らないって言ってたお客さんを睨んでいた。やっぱり、先輩と似てツンデレじゃん。
(……噓つけ。)
(女子プロのエンジェル姫野の時はあんなに騒いで応援したのに……。)
それで、竜子ちゃんは「静かに聴いたりするのが趣味」とか言ってるけど、お銀ちゃんとマリーちゃんがジト目で見ているところから、照れ隠しなのが分かるなぁ~。
「初めまして!結束バンドです。 本日はお足元の悪い中お越しいただき誠にありがとうございます!」
「あ、あハは…喜多ちゃん ロックバンドなのに礼儀正しすぎー!……」
そんなふうに先輩と埼玉紅さそり隊という不良というかお笑いトリオの会話を聞いていると、喜多という子と虹夏ちゃんがMCをやっていたんだけど、お客さんの反応はイマイチだった……。
「……て、オイ!何スベッてんだよ。」
それを見た竜子ちゃんは、小さな声で文句を言っていた。
……というより、竜子ちゃんは「静かに聴いたりするのが趣味」じゃなかったっけ?……それに、そんなふうに言ってるとお笑い芸人にしか見えなくなるよ~?
「じゃあ、早速一曲目いきます…聴いてください!私達のオリジナル曲で、ギターと孤独と蒼い
そんなこんなで一曲目の『ギターと孤独と蒼い
「オイ!何だよ。さっきとはまるで別人じゃねえかよ!」
「リーダー?」
「うっ……わ、分ーってるよ!」
けど、竜子ちゃんは初の一曲目に満足してなかったみたい。……まあ、幼稚園や金沢八景で見せた演奏に見て知って、今みたいに素人目で見ても音がズレてるのが分かるぐらいの演奏を比べたら、そう言いたい気持ちは分かるけど、そういうふうに騒ぐと、君が言ってた"芸の見方も知らねえ"と言ってた人と変わらなくなるよ?
――♪―
――― ―♪ ♪
「ギターと孤独と蒼い惑星でした…」
そうして、一曲目の『ギターと孤独と蒼い
「やっぱ全然パッとしないわ」
「早く来るんじゃなかったねー」
竜子ちゃんが言う"芸の見方も知らねえ"人達がそう感想を漏らしていた。
「あ、えっと……。」
「喜多ちゃん!次の曲紹介しないと。」
そんな言葉がナイフになって鋭く刺さったのか、喜多ちゃんは慌てふためいていたけど、虹夏ちゃんという先輩の妹ちゃんのお陰で、どうにか持ち直してた。
……けど、ひとりちゃんの顔は俯いて、一目で分かるほどに元気が無かった。
「んのやろおおおおおお!」
「り、リーダー……。」
「少し落ち着いて……。」
「分かっ!……いや、そうも言ってらんねえ。」
そんなひとりちゃんや結束バンドメンバーに向けた心無い言葉を聞いた竜子ちゃんは"芸の見方も知らねえ"人達に対し、握り拳を作るぐらい激怒していたから、マリーちゃんとお銀ちゃんが落ち着いてと宥めようとしてた……けど、その制止を振り切って、前に出ていた。
………え?何すんの?
「負けるんじゃねえぇぇぇ!後藤ひとり!!」
……え?……え?いや、ちょっと、本気でやったよこの人!!静かに聴いたりするのが趣味とか何処行ったのさ!?(笑)
それに、先輩が面食らった顔は久しぶりに見た気がする!!(笑)……隠し撮りしとけば良かった!!!!
「ギターを鳴らせ!お前に出来ることはそんぐらいだろうがああああああああっ!!!!」
「「り、リーダー!!」」
「ええい!邪魔すんなぁーーーー!!」
マリーちゃんとお銀ちゃんが、竜子ちゃんを必死に止めようとしているよ。
「何アレ?」
「うるさいよねー」
だよねー。まあ、君等もひとりちゃん等のことを非難していたから、他人のこと一切言えないよ?
……それに、今の竜子ちゃんは、
「は、放せお前らっ!!後藤がやられちまうじゃねえかーーーー!!!!」
「リーダー!」
「少し落ち着いて……!」
……最高にロックなことしてるよ!!
……でも、流石に騒ぎ過ぎだよねえ。そう思った先輩はライブを預かる店長として注意しようと竜子ちゃんに近付こうとしたら、
――――――♪
甲高いギターが、ひとりちゃんが殴り書きみたいな音を出して叫んでいた。……先輩どころか、今さっき騒いでいた竜子ちゃんも、今まで顔すら上げてなかったお客さんの皆がひとりちゃんのギターソロに注目し、呆然としていたけど……ひとりちゃん、私はそれが分かっていたよ。
君は実力でやれる子だって!!
だってホラ、虹夏ちゃんとリョウって子が顔を合わせて頷いて、虹夏ちゃんがドラムを叩くと照明さんが仕事をし始めたよ?……後は、突っ走るだけだよ?
「あのバンド♪あの歌がわたしには――――♪」
一瞬にして、空気も変わった。みんな、結束バンドメンバーがさっきの心無い言葉で心が揺らいだことを忘れたように、竜子ちゃんが騒いだことすら忘れ去ってるほどに、ひとりちゃんのギターに夢中になってる。
歌詞に有るもうそこに来た列車に乗り遅れないように、皆ひとりちゃんのギターに夢中になってる。
そうして、ひとりちゃん達結束バンドが作った二曲目の『あのバンド』が終わった頃には、少しだけど、彼女達結束バンドにとってみれば、大きな拍手と喝采がライブ場を支配していた。
「ちょっといいじゃん…"あのバンド"。」
「…ね。」
竜子ちゃんが言う"芸の見方も知らねえ"人達はちょっといいと言ってるけど……顔を見たら分かる。アレは評価が180度変わった顔だと。
「めっちゃかっこよかった!」
「ねー!」
今のこのひとりちゃんが言うファン一号さんと二号さんの様にファンになるだろうねぇ……。
そんなこと考えていたら、
「「ふふん!」」
竜子ちゃんと先輩の二人は見事なドヤ顔をしていた!!
……もちろん、後でひとりちゃん等に見せるために撮っておいた!!
「やっぱ、後藤はサイコォーーー!」
「お前、分かってるじゃねえか。それだけでなく、ぼっちちゃんは可愛いのも良いんだよ!お前、出禁にしようと思ったけど、これからも結束バンドをよろしくな!」
「おうよ!アタイは金沢でも一緒に戦った仲だからなっ!!」
それだけでなく、竜子ちゃんはひとりちゃんのことを最高と先輩はひとりちゃんをぼっちちゃんと呼んで可愛いとつい本音をポロリと出していた。
「……あ、あっ……アハハハ……。」「…………。」
それを聞いたお銀ちゃんとマリーちゃん。それにPAさんに聞かれたと思った竜子ちゃんと先輩は、
「い、いや……そういう意味じゃなくてな………ただその……意外に良くってついさ。」
「い、いや……そういう意味で……言ってるんじゃなくてな……ホラ、妹がいつも世話になってるし。」
言い訳をしていた。
殆ど先輩と同じことを言っている竜子ちゃんの言い訳を聞いたマリーちゃんとお銀ちゃんは、
「別にー今日ずぶ濡れになったけど、ぼっちちゃんは良い奴だから気にしてないよーアタイ等ー。」
「そうそう、台風で大変だったけど、誰のファンだろうと個人の自由だしー。」
竜子ちゃんにそう言っていた。すると、竜子ちゃんは、
「い、いや、違うっつの!単にアタイは1500円もしたのに行かなかったら損するだけだろ?だから、アタイは後藤ひとりのことなんか――――」
更に言い訳に言い訳を重ねていた。その一方で、先輩も、
「フフ……そう言うの、シスコンって言うんですっけ?ひとりちゃんに店長がそう言ってたって伝えときましょうか?」
「い、いや、違うっつの!単にぼっちちゃんには認めてくれる大人が必要だろ?だから、私はぼっちちゃんを特別に贔屓にしてなんか――――」
更に言い訳に言い訳を重ねていた。
……二人共、趣味だけじゃなくて言ってることもそっくりだねぇ〜。
その後、竜子ちゃんにお礼とか言ってたひとりちゃんを見た先輩は、かなりショックを受けて、竜子ちゃんの事を羨ましがっていたことは、誰にも言わないでおこう。
ふかづめ竜子さん
部屋にキツネのぬいぐるみのコン吉くんが居たり、セーラームフーンのポスターを飾ったりするぐらい少女趣味溢れる部屋になっているので、星歌さんと気が合いそうではあるどころか似た者同士のような気がするうん、きっと、そう!!
まあ、きくり姉さんもむさえと似てるような気がするけど、気のせいやな!!
最後にbookman17さん、高評価ありがとうございます。