嵐を呼ぶぼっち・ざ・ろっく!   作:tatararako

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38話を投稿させて頂きます。


喜多ちゃんは黙っていれば 美少女 である。
虹夏ちゃんも"何かを訴えるまなざし攻撃"には弱いイメージ。
   
   


展望台まで登るゾ

    

    

「はぁ…はぁ…はぁ……」

 

夏の暑い日差しの中、私こと後藤ひとりは大量の汗を流し、そして息を切らしていた。

その理由は、

 

「ああ……あああ……アアアァァ――――」

 

眼前に広がる長い階段!……普段、部屋に引きこも……いや、運動不足の私がこんな長い階段を登り切るのは無理があるのは私だって分かる。

……けど、今登っている理由は、あることがきっかけでした――――。

 

 

 

 

 

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「よーし!ここから頂上まで登りますよー!」

「えっ!?…階段?」

 

そう、あれは私後藤ひとりがこの長い階段を登る前のこと、喜多さんが頂上まで登ると言い始めたことから始まった……。

あ、あの~…リョウさんが嫌そうなので、今日は辞めにしませんか?

 

「自力で上がって見る景色ほど、素敵なものはないと思いませんか?」

「イヤ、ソンナノハイイ!!」

「頑張りましょうっ!!」

「イヤダ!」

 

だけど、喜多さんはリョウさんが嫌そうなことなど気にすることなく自力で上がることに対する感動を熱く語っていた。

……あっ、これはリョウさんが説得してもダメなやつだ。現に、リョウさんが反対の意を示しても聞いてくれない。

 

「後藤さんも!」

アッ……ウ…ェェ……。

「伊地知先輩はいけますよね?」

「私もそんなに乗り気では……」

 

そして、喜多さんは私にも話を振ってくれたけど、心の中で正直に言うと運動不足の私が登り切れるとは思えないから、断ろうとは思ったけど、上手く口に出せずに口ごもってしまう。……けど、それで諦めなかった喜多さんは虹夏ちゃんにも話を振るけど、虹夏ちゃんも乗り気ではなかった。

 

「マサオくんは?あそこに在る展望台から見える景色は素敵だと思うんだけど?」キターン

「は、ハイ!そうですねぇ~……エヘヘ。」

 

けど、喜多さんは諦めることなくマサオくんをキターンで説得していた。……まるで酢乙女あいちゃんみたいだ!

 

「それとしんちゃんと風間くん。展望台にはアクション仮面ともえPだけでなく、カンタムのパネルが在るから見に行かない?」

「おおっ!アクション仮面とカンタムがっ!?行きたい行きた~~い!!」

「ま、まあ、女児向けアニメに興味ありませんけど、みんなが行きたいというなら仕方がないというか……。」

 

それだけでなく、喜多さんの展望台にはアクション仮面とカンタムロボだけでなくま・ほー少女もえPのパネルが在ると言ってしんちゃんと風間くんを説得していました。

 

当然しんちゃんはアクション仮面のファンだから行きたいと言うんだけど、風間くんは何でアクション仮面のことじゃなくて真っ先にま・ほー少女もえPのことを言ったんだろう?……それに、喜多さんもカンタムロボの時だけ少し声が強かったような……それに、キターンも無かったような……?

 

「私はしん……みんなが行きたいなら行く~~!!(これで、しんちゃんとひと夏の思い出が出来るぅっ!!!!)」

 

それに、みんなと夏の思い出を作りたかったふたりは、みんなの反応を見てからそう答えていた。……ふたり、みんなのことをちゃんと気に掛けて行動してるんだな……お姉ちゃんは嬉しいよ。私は出来てないから……。(´;ω;`)

 

「ネネちゃんもあそこから見える景色は絶景だから写真に撮っておきたい思わない?」キターン

「え?じゃあ私も行きた~い!!」

「ボーちゃんも展望台に行く途中で珍しい石が手に入るかもしれないよ?」キターン

「……ボクも……行きたい!」

 

そうして、喜多さんはネネちゃんもボーちゃんも説得しました。……でも喜多さん、子供から味方に付けるとか、それは流石にズルくないですか?

 

「伊地知先輩はいけますよね?」

「いや、そんなに乗り気……ヴッ!?き、喜多ちゃんが、何時になく眩しいっ!!?」

 

虹夏ちゃんの言う通り、喜多さんはいつになく眩しく感じました。……いや、本当に眩しいっ!!?

 

「ナ…ナンデ……?」

い…い…いつもは抑え気味な陽のオーラが日の光を浴びることによって……

「リミッターが解除されているのかっ!」

 

そんな喜多さんのリミッターが解除された陽のオーラに続いて、

 

「ええっ!?展望台に行かないんですかっ!?」

「オラ達も行きた~~い!!」

 

しんちゃん達も"何かを訴えるまなざし"攻撃を私達に向けて放っていた。……しかも、六人分。

 

「「あっ、あっ、あぁぁぁ……。」」

 

それを受けた私と虹夏ちゃんは、年上のせいか"何かを訴えるまなざし"攻撃が通るどころか、刺さりまくっていました……。

 

「ほら!行きますよ!!」キタ――(゚∀゚)――ン!!

 

そのため、喜多さんのリミッターが解除された陽のオーラとしんちゃん達の"何かを訴えるまなざし攻撃"を同時に受けた私と虹夏ちゃんは、

 

う、うん。……じゃあ、行こっか……。

そ、そうだね。……ぼっちちゃん……。

 

二つ返事でそう答えるしかなかった。

 

「えっ!?イヤダ!アリエナイ!!」

 

けど、リョウさんだけは拒否の姿勢を保っていました。

……喜多さんの陽のオーラはダメだったのに、何でしんちゃん達の"何かを訴えるまなざし攻撃"には耐えられるんだろう?

 

 

 

 

 

――――――――――――

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――――

 

 

 

 

 

そういったこともあって、私達結束バンドの皆とかすかべ防衛隊の皆は展望台を目指して階段を登っていました。……けど、

 

「もう無理~……!」

「景色とか知らん…どうでもいい……。」

 

虹夏ちゃんとリョウさんは疲れ果てて、喜多さんからどんどん離されているようでした。

 

「二人ともしっかりしてください。まだ始まったばかりですよ?」

「ひとまず休憩させてえぇぇぇぇ……」

「仕方ないですねぇ…でも、そこで座るのは通る人のお邪魔になると思いますから、日陰に移動しましょう?」

 

それを見た喜多さんは、しっかりしてと虹夏ちゃん達に言うけど、虹夏ちゃんの休憩の申し出を快く受け入れて、虹夏ちゃんに自身の肩を貸して人通りの少ない日陰の有る場所へと移動しようとしていたら、私というか後藤ひとりの姿を見て、驚いているようでした。

 

……何故、喜多さんが私を見て驚いているのかと言うと、

 

「も~ひとりちゃんったら、しょうがないんだから~。」

「しんのすけ、あんまり揺らすなよ。」

「うちのお姉ちゃんがすみません……ウェヘヘ……。」

「気にしなくて良いわよ。そんなこと。」

「う、うん。そうだよ。」

「……いつも……お世話になってる……お礼。」

 

担架でしんちゃん達……正確に言うと、前にしんちゃんとふたり、横にマサオくんとボーちゃん、そして後ろに風間くんとネネちゃんという並びで担架に運ばれていたからです……。そんなふうに私が担架で運ばれていると、

 

(自分のお姉ちゃんがそんな状態でも、しんちゃんの横に並ぼうとしてるっ……!?)

(ふたりちゃん、実の姉まで利用して……恐ろしい子ッ!?)

 

虹夏ちゃんと喜多さんが凄い顔をして、こちらを見ていました……。

すいません。体力が無くて……。(´;ω;`)

 

「( ¯﹀¯ )フフン(※しんのすけの横に並んだことを自慢)」

「……え、何?(※よく分かっていない)」

 

それと、ふたりとリョウさんが何かよく分からないけど、何かのジェスチャーで会話してるようだった。……何時の間にか仲良くなってるなぁ、ふたりとリョウさん。

 

そんなふうに思っていても、私の体力の無さのせいで起き上がれずに担架で横になっていると、ぼやけた視界で『エスカーのりば』という看板が見えたお陰でつい、こう口走ってしまいました。

 

エ…エスカアァ………エ…エエエス……エス……エスカレーターでいけるみたいですよっ!」

 

それを聞いた虹夏ちゃんとリョウさんは「「おおー!」」と感動しているよう……だったんですが。

 

お゛ね゛え゛え゛え゛え゛え゛ち゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛っ゛!゛!゛?゛

 

ふたりが私の事をじっと見ていました。……な、何だろう?

 

「えっ、お金かかるの?」

「江ノ島エスカーに乗るには、チケット買わないと。」

 

リョウさんがエスカレーターに乗るにはお金が掛かることを知って「ぐぬぬぬぬぬ…」と声を上げていた。

 

「……ヨシ。(※和多田〇咲の力強い声を想像してください。)」

 

それを聞いたふたりが、何故か小さくガッツポーズをしていました。……あっ、エスカレーターじゃなくて、階段で登る方が楽しいから、階段で登りたかったのかな?

……ご、ゴメンね。今回は私だけじゃなくて、虹夏ちゃんとリョウさんの体力が限界だから、今はエスカレーターで我慢してね?

私がふたりにそんなことを思っていると、リョウさんは少し考えたあと、

 

「いらっしゃいませ。」

 

江ノ島エスカーの受付の人に近付くと、

 

「い、今、お金がなくて!…ベース!私いいやつ結構持ってるんですけど!」

「……え?」

「1本差し上げますから!」

「いや…その…?」

「2本ですか!?3本がお望みですか!?」

「いや、まずはチケットを…ですね?(どこから出したんだろう?)」

 

持っているベースと物々交換しようという交渉に出ていた……。リョウさん、お金持っているのか持っていないのか分かりづらい……。

 

「せ、先輩!今回は私がお金を払いますからっ!!(このままだと、展望台に在るカンタムに会えなくなるっ!!)」

 

すると、そんなお金が無いリョウさんを見かねて喜多さんがリョウさんの分を払うと言っていた。

……あ、やっぱり喜多さん優しいなあ、リョウさんも気遣ってあげて。

 

「ゴメンね~喜多ちゃん…。」

「あっ、いえ、そんな、いつもお世話になってますので私からのほんのお礼みたいなものですよっ!!」(※早口喜多ちゃん)

「……バイト代の中から払わせるから。」

「そんな殺生なっ!?」

 

そして、リョウさんと喜多さんのやり取りを聞いた虹夏ちゃんはバイト代の中から払わせると述べ、それを聞いたリョウさんは悲痛な声を上げていました。……アレ?返す気無かった……んですか?それに、何か喜多さん早口だったよう…な?………気のせいかな?

 

(……ふたりちゃんの言う様に、ほんとにクズなんだ。)

(……ふたりちゃんの言ってたこと、ホントだったんだ。)

(……この人、幾らぐらい借りてるんだろう。)

(…………。)

 

それだけでなく、ネネちゃん、風間くん、マサオくん、ボーちゃんはお金を借りるリョウさんのことをジト目で見ていました。

 

「やっと着いた~。」

「せっかくですし、このまま展望台まで上がりましょう!」

「エスカー使ったとはいえ疲れたね。しんちゃん達大丈夫?」

「あっ、いえ、大丈夫です!」

「トオルちゃん?疲れたらママに言うのよ?」

「ママのマネをするなよ!」

「あっははは……。」

 

正直に言うと、エスカー使っても距離があったので、かなり疲れました……。

そんな感じで、虹夏ちゃんはしんちゃん達と談笑していて。喜多さんはこのまま展望台まで行こうと言うけど……、

 

「結構……距離あった……。」

「です……。」

 

正直に言うと、エスカー使っても距離があったので、かなり疲れました……。そんなことを口走ると、

 

「なら、あそこでもう少し休憩しましょう!あそこで塩ソフトとか食べません?」

 

喜多さんが休憩を提案してくれました。……ソフトクリームを食べることも提案して……喜多さん、ありがとうっ!!!!

 

 

 

 

 

――――――――――――

――――――――

――――

 

 

 

 

 

「いや~…アイス美味しいね。」

 

といった訳で、私達は少し休憩すべくソフトクリームを食べることにしました。

 

「あっ、あの、アイス代も返してくださいね。」

「……来月には必ず。」

 

そして、私はリョウさんにアイスを奢ることになりました……。

 

「んぅ~まいう~まいう~。」

「……あの、すいません。ぼくらの分も買ってもらって。」

「ウェヘヘ……あ、他に欲しい物ある?」

「そうそう遠慮しないでー。ぼっちちゃん、塩ソフトー。」

「お前は少しは遠慮しろよ!!」

 

それだけでなく、私はしんちゃん達の分のソフトクリームを買っておいた。……喜んでいるのを見ると、ほっこりするなぁ……ウェヘヘ……。(◜◡◝)

 

「ゴメンね~ぼっちちゃん。後でみさえさんに伝えとくから。」

「「そんな殺生な!!?」」

 

そして、私とリョウさん、そしてしんちゃん達のやり取りを聞いた虹夏ちゃんが、みさえさんに伝えておくと言ってくれていた。

……それ聞いたしんちゃんとリョウさんは「殺生な!!?」と言っていた。……べ、別に良いんだけどなぁ。リョウさんは返して欲しいけど。

 

そんなことを喋っていると……何か……こう……変わった音が聴こえて…………?

 

「この音…何ですか?」

「あぁ、トンビじゃない?……ホラ。」

 

私の問いに、虹夏ちゃんが上を見ながら言ってくれると、虹夏ちゃんの言う通りトンビが飛んでいました。

 

「人の食べ物狙ってくるので気をつけ「あーっ!!」

 

喜多さんがトンビは人の食べ物を狙ってくるという話の途中で私のアイスクリームは……そのトンビに盗られてしまいました……。

 

「言った傍から……。」

「後藤さん、私のアイス食べる?」

「ひとりお姉さん、私ので良かったら良いわよ?」

 

……うう、喜多さんとネネちゃんがアイスを失った私にアイスを上げると言ってくれたことに涙が出る。……みんな、ありがとう。

けど、トンビの声が増えてきて………う、

 

「うわあああああああ!!(´;ω;`)」

「ぼっちちゃんが獲物にされてるー!!?」

 

こうして、トンビに襲われたとき、

 

『こいつ弱そうだぞ!』

『なんかムカつくな!』

『やっちまえ!』

 

……という声がトンビから聴こえたような気がする。

 

「鳥にも舐められてる……。」

「鳥にまでって!?」

 

うう、リョウさんの言う通り、私って鳥にまで舐められてるのかな?(´;ω;`)……そんなことを思っていたら、

 

「ぼっちちゃんをイジメるなーーーー!!」

「ボクのママをイジメるなーーーー!!」

「……許さない……!!」

「ふざけんじゃねえぞ!テメエらっ!!」

「よくも私達のひとりお姉さんを!!」

 

しんちゃん、風間くん、ボーちゃん、マサオくん、ネネちゃんの順で声が聴こえたと思ったら、風間くんはそこら辺で落ちてる木の棒で追い払おうとしたり、

 

「あっちいけえええええ!よくもボクのママをっ!!」

『何だコイツ!?』

 

ボーちゃんは鼻水を飛ばしたり、

 

「……ボッ!」

『ぎゃあああ!鼻水で目がぁーっ!!』

 

しんちゃんはケツだけ歩きをしてトンビを追い払っていたり、

 

「ケツだけ歩きーーーー!!」

『うわああああ!?何かコワッ!!?』

『オレの知り合いのサルがコワイとか言ってたのコレか!!?』

 

だけど、マサオくんはトンビに逆にやられてて、

 

「うええええん!たすけてーーー!!」

『なんか、こいつだけは弱そうだぞ!』

『それに、なんか裏切りそうでムカつくな!』

『やっちまええええ!』

 

それを見たネネちゃんはいつも使っているウサギのぬいぐるみを振り回してマサオくんも助けたり、

 

「あっちいけーーー!!!」

(……へへー…ネネちゃん……私をもっと殴って―……私をもっとぞんざいに扱ってー……。)

『な、何だ?コイツ!?』

『というか、……あのぬいぐるみがコエエエ!?』

『に、にげろおおおおお!多分だけど呪われるぞおおおおおお!!?』

 

……こうして、私を襲ったトンビはかすかべ防衛隊のお陰で、追い払ってくれたけど、

 

「ご、後藤さん!大丈夫!?」

「……ムリです。」

 

トンビの攻勢にやられて、某ヤ〇チャのように倒れて動けなかった……。うう……ひ、ひどい。(´;ω;`)

 

「うえええええん!いたいよぉー!!」

 

けど、マサオくんの泣き声を聴いた私は、倒れてる場合じゃないと思い、直ぐに立ち上がるとマキ〇ンといった傷を治す外傷消毒液とかを出してマサオくんに近付いて行った。

 

「だ、大丈夫だよ。マサオくん。……ホラ、きずぐすりが有るから、じっとしててね。」

「あ、ハイ。……ありがとうございます。ひとりお姉さん……!」

「……あっ、風間くんもケガしてるから、マサオくんの後でゴメンだけど、きずぐすり塗ってあげるね。」

「あ、ハイ!ありがとうございます。」

「も~…風間くんったら、ぼっちちゃんをママと言い間違えちゃうんだから~。」

「お、おまえなーーー!!」

「ハイハイ、二人共ケンカしないっ!」

「ほっ、ほーい……。」「あっ、すみません。」

「あっ……ううん、分かってくれたらいいよ……。」

 

こうして、トンビのせいで付いたマサオくんのケガをきずぐすりで治すと、風間くんもケガをしていたので治そうとしたら、しんちゃんが風間くんを茶化してケンカしそうだったから、それを辞めさせるとしんちゃんと風間くんは辞めたので、マサオくんのケガを治したら、風間くんのケガを治して喜多さんが行きたがっていた展望台へ向かうことにしました……。

 

……でも、マサオくんと風間くんはケガをしたのに、ネネちゃんとボーちゃん、それにしんちゃんとふたりは一つもケガをしてなかったのは良かった。

 

(ぼ、母っちちゃあああああああああん!!)

 

そして、虹夏ちゃんは何故か嬉しそうだったけど、何でだろう?

 

 

 

――――――――――――

――――――――

――――

 

 

 

「わ~!見てください!展望台からの眺めはさらに絶景ですね!目に焼き付けとかないと!」

 

こうして、一波乱有ったけど、何とか展望台へ着いた喜多さんは嬉しそうだった……けど、

 

「あ~…クーラー最高。」

「……極楽。」

「で、ですね……。」

 

そんな喜多さんとは対照的に私達はクーラーが有る室内に感動していた。……ご、極楽。

 

「あ、あの~…みなさーん?……景色を……。」

 

そんな私達を見た喜多さんは私達のリアクションに困惑しているようだった……。い、いや、だって……、

 

「おー……。」

「……ネットで見たドローン撮影の方が綺麗だった。」

「やっぱ、生だとこんなもんかー……。」

 

虹夏ちゃんやリョウさんはドローンから見た映像の方が綺麗だと言ってますし。それに、私もそっちの方が良かったので何も思わない……というのが、正直な感想だった。……そのため、

 

「じゃ、喜多ちゃん満足したみたいだし下りよっか!」

「で、ですね。」

「涼しいのは最高だったけど、ここに来るまでの報酬が釣り合ってなかった……。」

 

リョウさんの言うクーラーが効いてて涼しかったのが最高という意見に私は同意見で、景色には何も感動しなかった……。そんな私達を見た喜多さんは、

 

「……インドア人達めっ!(でもまあ、これで他人の目を気にすることなくカンタムのパネルと自撮り出来るわ!!)」

 

悔しそうだった。……いや、すみません。せっかく、江ノ島で遊ぶプランを考えてくれたのに……こんな感想しか漏らせなくて……そんなことを考えていると、「おお~!!」や「わあ~!!」の歓声を上げているしんちゃん達が見えた。

 

「海がこんなにもよく見えて!街並みもあんなに小さく見える!!」

「ぬお~!まるで人がゴミみたいだゾ!!」

「何の話だよソレ。……あーっ!ボク達がアイスを食べた場所が見えるよ!!」

「僕達以外に食べてる人居るかなぁ……?」

「マサオくん、見える訳ないでしょー…?」

「……何人か塩ソフト食べてる……。」

「えっ?見えるのボーちゃん!?(何それ!遠い所からしんちゃんを見れるから羨ましいっ!!)」

「……うん。」(ドン引き)

 

しんちゃん達は私達と違って、大はしゃぎで景色を楽しんでいたので、そんなしんちゃん達の姿を見た私は、つい、

 

「……で、でも、ここまで登ってきた報酬が釣り合いましたね。」

 

こう言ってしまった。

 

「……うん、そうだね。」

「もう少ししてから、下りよっか。」

「ですね!」

 

そのため、リョウさんと虹夏ちゃんはしんちゃん達のために此処に残ることを口に出すと、喜多さんも嬉しそうでした……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(カンタムのパネルと自撮りするの忘れましてたあああぁぁぁぁっ!!)

 

……そして、展望台から下りた後、喜多さんは何故か嘆いていました。

    

    




    
   
Q:トンビ撃退のとき、ふたりちゃんは何してたんですか?
A:とある目的のためにトンビを恐怖と飴で洗脳していました。

風間くんのは、先生を間違えてお母さん呼びしちゃうアレ。



MKGWさん、大宅世継がないさん、高評価ありがとうございます。
   
   
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