51話を投稿させて頂きます。
(╹◡╹) この顔文字が怖く感じるの気のせいやろか?
あと、申し訳ないですが、9000文字近いので、時間が有る時に見てください……。
こうして、私こと後藤ひとりは虹夏ちゃんとしんちゃん達と一緒に文化祭を楽しむべくお化け屋敷に行ったんだけど、
「寄り道…またいい?さっきのお化け屋敷がまだ怖くてさ~…。(本物が現れるなんて聞いてなかったし!!)」
お化け屋敷を終えた虹夏ちゃんは、クレープ屋に行きたいと言っていた。
そ、そんなに怖かったんだ……。
「こちらチョコクレープでーす。」
そうして、お客さんがチョコクレープを注文していたのを見ていたしんちゃん達は、
「おおっ!オラもオラも。……ぼっちちゃん。」(※何かを訴えるまなざし攻撃)
「ネネも食べた~い!!……ひとりお姉さん。」(※何かを訴えるまなざし攻撃)
(……また集ってる。)
私にクレープを買って欲しそうだったので、
「しょ……しょうがないな~。……ウェヘヘ。他に欲しい物ある?」
私は自分の財布から諭吉を出そうとしたら、
「私も私も……ぼっち。」(※何かを訴えるまなざし攻撃)
「おーい、ナチュラルに五歳児のしんちゃん達と一緒に混ざって集ろうとするなリョウ。……ぼっちちゃん、しんちゃん達は結束バンドのファンクラブの名誉会員だから、私達も出すよ。」
「それ良いですね!先輩!!」
リョウさんだけは自腹になった。それと、しんちゃん達のクレープは結束バンドの皆が出し合うことになりました。
……け、結束バンドの皆がしんちゃん達に優しいの、な、なんか、ちょっと嬉しいな。……ウェヘヘ。
「フッ、そのキレイな顔を吹っ飛ばしてやる。」
「なんか外しそうだし、拳銃で返り討ちにされそうなこと言うのはマズくない?」
そして、射的でリョウさんが「フッ、そのキレイな顔を吹っ飛ばしてやる。」と言うと、虹夏ちゃんは拳銃で返り討ちに遭うと言ってツッコんでいた。……な、何の話をしているんだろう?……けど、そんな虹夏ちゃんのツッコミなんか気にすることなく、バシバシとチョコビとかお菓子系列を当てていた。す、すごい。
「おぉ~。」
「きゃ~♡」
それを見た虹夏ちゃんは感心していて、喜多さんは嬉しそうだった。
「おお~チョコビ!チョコビ!」
「え?いや?上げないよ?」
そして、しんちゃんはリョウさんがチョコビを当てていたのを見て、チョコビが欲しいとせがむとリョウさんは渡さないと言っていたけど、
「いいじゃんリョウ、少しぐらいやんなよ。」
「……仕方ない。」
虹夏ちゃんに言われて、渋々ながらしんちゃんに二つぐらい渡そうとするけど、
「!?!!!?」
急にリョウさんがビクッ!と反応していた。……な、何があったんだろう?
「……い、いや、虹夏、しんちゃんだけじゃなくて、かすかべ防衛隊の皆にこのチョコビを上げることにする。」
「え?リョ、リョウ?急にどうした!?(金を返さないだけでなく、奢らせてばっかなのに、ホント急にどうした!!?)」
すると、リョウさんは急にかすかべ防衛隊の皆にチョコビを上げるというリョウさんらしからぬことを言い出したことに虹夏ちゃんと私は困惑していた。……な、何があったんだろう?
(……これで良いかな?)
そうして、リョウさんはふたりを見るや、
「(╹◡╹)」
(目が笑ってないけど、顔は綻んでるからヨシ!!)
何故かグッとガッツポーズをしていた。……え?いや、何があったぁっ!!?
「子供にも優しい先輩!素敵です!!」
(きっと、ふたりちゃんに睨まれて、酢乙女あいちゃんの恐怖が思い出したんだろうねー…。)
((((ふたりちゃん、ベーシストを脅してる……。))))
そうして、喜多さんはリョウさんのお菓子をしんちゃん達に上げたことを称賛……しているのは分かるけど、どうしてしんちゃんとふたり以外の風間くん達と虹夏ちゃんは何とも言えない表情をしているんだろう……?
……で、でも。
「これ……え?何でぶりぶりざえもんがぼっちちゃんの高校に?それだけでなく、物凄くキレイに描かれているし……。」
「これは……良いセンス!」
「いや、リョウ、ぼっちちゃんの高校にぶりぶりざえもんが居ることに疑問を抱こうよ?」
「いや~、ぶりぶりざえもんが人気なのは嬉しいですな~~♡」
な、なんか、
「いくよ~……ホイ!カンタムロボGET!」
「おおぉぉぉおぉぉ!!(歓喜)」
「おめでとうございまーす!」
「イエーイ!」
「ありがとうございます先輩!一生の宝物にしますっ!!!」
「え?いや……喜多ちゃんに上げるとは言ってないんだけど……?」
「あっ!そ、そうでしたよねぇ!?」
虹夏ちゃんがカンタムロボを釣り上げたことに喜ぶ喜多さんとか、
「……喜多ちゃん。やっぱり、カンタムロボのファンなんじゃあ?」
「い、いや、違うわよしんちゃんカンタムロボが好きな子が居てそれで欲しかったの!!(早口喜多ちゃん)」
「ふ~ん。あ!喜多ちゃん!カンタムロボの必殺技って何だったっけ?」
「カンタムパンチと指先から出てくるカンタムビーム!それに、カンタムハリセンやカンタムブーメランとカンタムゴッドウインド、それに究極極限限界名物カンタムかにばさみ、後は劇場版でやった先の尖ってない掘削ドリルの超超超超超カンタムドリルよね!!」キタキタキターン!
「……詳しいね?やっぱり、喜多ちゃんってカンタムロボのファンなんでしょ?」
「い、いや、その……そ、そう!リョウ先輩から教えてもらったのよ!!」
しんちゃんと喜多さんが楽しそうにはしゃいでいたりとか、
「……え?私はどっちかというと30分も魔法使わずに餃子作ってただけの回とか有る『ま・ほー少女も「ですよね!!?リョウ先輩ッ!!!!」……あ、うん。(まあ、カンタムロボも嫌いじゃないから良いか……。)」
(……喜多ちゃん、バンドやってから変わったなぁ……。)
リョウさんと喜多さんが楽しそうに話していたりするのを見ていると、
虹夏ちゃん達としんちゃん達、みんなで回る文化祭も…悪くないかも。
「つ、つ次は何処に行きますっ!?」
「お、いいね~。じゃあ~…私行きたいところあるから、皆で行こうか!!」
そのため、私は虹夏ちゃんに次は何処に行くのかと尋ねると、虹夏ちゃんは行きたい所があると言ってくれていたので、私は虹夏ちゃんの後に続くことにした。
……それに、このまま遊び続ければメイド喫茶に戻る時間がどんどん遅れていいかもぉ~……ウェヘヘ……。
…………ん?ここ、何か通ったことあるような?アレ?気のせいだったかな?……それに、何か見たことある装飾が?
「ここだよ~!!」
そうして、着いた場所は、
「1年2組のメイド喫茶へようこそ~!」
「お帰りなさいませ~。」
私のクラスが出しているメイド喫茶だった……。
「こちらの席へどうぞ。」
こうして、私こと伊地知虹夏はぼっちちゃんをメイド喫茶へと連れ戻すことに成功し、席に座ることができた!
「後藤さんのクラス、気合入ってますね!」
「みんなかわいいね~…。」
喜多ちゃんの言うように、ぼっちちゃんのクラスの出し物であるメイド喫茶は気合いが入っているらしく、みんなかわいいだけでなく服もかわいらしかった。……そんなことを考えていると、
「こんにちは~、しんちゃん居ます?」
突然、キレイな声がしたから誰かと思うと、しんちゃんが言うキレイなお姉さんを絵に描いたような人が目の前に居た。……え?誰この人!?
「おっ!ななこおねいさ~~ん♡こっちで~~す♡さあさあ、お席にどうぞ♡」
「ありがとうしんちゃん。」
「いえいえ~~♡」
そんなことを考えていると、突然しんちゃんが"ななこおねいさん"と甘い声を出すと同時に、椅子を下げたりしてエスコートしていた。……あ、あのしんちゃんがエスコートする相手……だと!?
「……ね、ねえ、ななこおねいさんって誰?」
「……しんちゃんの……憧れの……人。」
その、いつもとは違うしんちゃんの声とその行動に驚いた私は、ふたりちゃん……は怖いから、ボーちゃんに聞いてみた。そのため、ボーちゃんから聞いた『しんちゃんの憧れの人』という話が真実であるかどうか、ふたりちゃんを見てみた。
「(╹◡╹)」
すると、ふたりちゃんは目が笑っていないリョウを見つめる顔と同じ表情をななこおねいさんに向けていた。…………あ、ホントだ。
「……くそぅ……魔女の弱みさえ握れれば……!!」
それだけでなく、ふたりちゃんは目が笑っていないリョウを見つめる顔と同じ表情のまま、小さな声でななこおねいさんことを"魔女"と呼ぶだけでなく、ななこおねいさんの弱みを握れればとかも呟いていた。
……そんなんだから、勝てないんじゃあ?
(……で、でもまあ、私は今、しんちゃんの隣の席に座って……「でも、此処に座って良いの?しんちゃん?」「ここだと、ななこおねいさんが前に居ますので、喋り易いですし。」対面だったぁっ!!?)
けど、ふたりちゃんはこう思ってたのかどうかは分からないけど、しんちゃんの隣に座っていることにななこおねいさんに対して優越感に浸ろうとしていたら、そのななこおねいさんがしんちゃんと対面に近い席だったことに気付いてダメージを受けているようだった。
「……アレ?ふたりちゃん?元気無いけど、大丈夫?」
「い、いえ、だ、ダイジョーブです!(おにょれ!大人の余裕を見せてしんちゃんを虜にしようという魂胆かっ!!?)」
そんなふたりちゃんを見たななこおねいさんは、ふたりちゃんが元気無いように見えたらしく、大丈夫かどうか聞くと、ふたりちゃんは先ほどのリョウを見つめる表情と変わることなく口調もどこかぎこちなく「ダイジョーブです!」と答えていた。
「あっ!そうだ!文化祭が終わったらしんちゃんと一緒に私の家に来ない?ふたりちゃんの好きな物を作ってあげる。」
「えっ!?ホントに?わーい!!」
「フフ、元気になって良かった。」
「おおっ!良かったですなー!ふたりちゃん!」
……けど、ななこおねいさんがふたりちゃんに好きな食べ物を作ってあげると言うと、ふたりちゃんは喜んでいた。……ふ、ふたりちゃん、ぼっちちゃん並みにチョロい。
あっ、そういえば、
「ぼっちちゃーん!注文おねがいしまーす!」
「あっ、ひゃい!」
ぼっちちゃんのために来てたんだった……。
それを思い出した私は、ぼっちちゃんに注文を頼むために呼んでいた。
「ご、ごごごご注文は!?」
「んーっと、ねー……。」
すると、ぼっちちゃんは頑張って私達の注文を聞きに来てくれた。……それはそうと、
「それにしても、ぼっちちゃんメイド服似合いすぎじゃない?」
「後藤さんのこういう甘い系の服が似合いますね!」
私のぼっちちゃんはメイド服が似合うという声に、喜多ちゃんが同意してくれるだけでなく、こういう甘い服が似合うと言ってくれていた。
……わかる〜。
「わかる~。ジャージ以外も着ればいいのに……。ねえ、しんちゃ……風間くん達もそう思うよね?」
ぼっちちゃんのメイド姿を見たしんちゃん達5歳児達の同意の声も聞きたかっただけでなく、きっとぼっちちゃんの可愛らしい姿にドギマギしてるだろうと思い、しんちゃんは……「子供に興味ありません」と言いそうだから、風間くん達に聞いてみると、
(((…………か、カワイイ。)))
風間くん達は少し顔を赤らめた後、
(((…………でも、布団被せてくれたり、遊んでくれたり、ご飯とか振る舞ってくれたり、いつもお世話になってる人相手に……僕達は……。)))
何か物思いに耽ると、顔を青ざめていた。
「うあああああ!ぼ、僕は何て罪深いことをっ!!?」
「ごめんなさいーーー!!」
「……ボー……ボー!!」
「え?何で!?」
そして、風間くん、マサオくん、ボーちゃんはとても苦しんでいた。……え?何で!?
「多分、布団を被せてもらったり、遊んでくれたり、ご飯とか振る舞ってくれる友情とかを感じていたひとりお姉さんにそういう目を向けるってキツイ物が有るんじゃない?……男共ってホント単純よね。」
「「「グッ!グフゥッ!!」」」
私が疑問に思うと、ネネちゃんは風間くん達はぼっちちゃんに対してそういう感情を抱いたことに、すごい悪い気持ちになったのだろうと答えていた。その答えを聞いた風間くん達は何かよく分からないけど精神的なダメージを受けていた……。
ああ、なるほど、確か前に直樹さんが風間くん達は距離が近すぎてぼっちちゃんのことを異性として見れないからでは?という推察をしていたなぁ……それで、友達や母親みたいに思っていた人に対して、異性として意識したことに罪悪感を感じているのか。
まあ、確かに、改めて見るとぼっちちゃんって、いつもジャージ姿だと分からなかったけど……意外と、というか、私より胸がけっこう大き………いや、意識してはダメだ。年下に母性を感じるとか一番ダメなやつだ。
「フムフム。」
「え?ど、どうしました…?」
それに気付いたのか、リョウは急に母っちちゃんのメイド姿を上から下まで眺めるように見ると……オイ、やめろ。(# ゚Д゚)
「ぼっちはダイヤの原石だったのか~!」
「えっ?」
「ビジュアル方面で売り出すのもアリか。MVはぼっちの水着にしよう!」
リョウの目は¥に代わり、
「今のバンドは動画サイトの再生数こそ正義!再生数稼ぎには多少の犠牲は必要!!それか、ガムテープ巻いて海の上で弾かせよう!!!」
「繧?繧?繧?繧?繧?繧?辟。逅?<!!」
母っちちゃんを使ってお金儲けをしようとしていたことを聞かされた母っちちゃんは声を荒げていた……オイ、リョウ、やめろ。(# ゚Д゚)
……いや、つまり、風間くん達はこんな気持ちだったのだろうか?それなら、私も何か悪いことしたな。
「あっ、アハハハ……。」
リョウの母っちちゃんを使ったお金儲けを聞いたななこおねいさんは、引いていたのか、乾いた笑みを浮かべつつ少し後退っていた。……ハイ、すいません。ウチのリョウが……。
そんなことを考えていたら、
「待ったーーー!」
しんちゃんがリョウに「待った!」を掛けていた。
「ぼっちちゃんにそんなことするなぁーーーーっ!!」
「そんなひとりお姉さん!見たくないっ!!」
「それは流石に酷いわよ!アンタッ!!」
「……それは……許さない……!」
「僕らのママに何てことするんですっ!!!!」
すると、しんちゃん、マサオくん、ネネちゃん、ボーちゃん、風間くんの順でリョウの母っちちゃ……いや、ぼっちちゃんを使ったお金儲けに対して猛反対していた。
……それを見た私はこう思った。ファンクラブの名誉会員は既に結構こじれたファンとなっていたと。
「え?いや、で「(╹◡╹)」……イエ、ナンデモアリマセン。」
けど、リョウはそんなことでへこたれることはなく、ぼっちちゃんをお金儲けに利用しようとしたけど、ふたりちゃんの表情を見た瞬間辞めることにしたようだった……。
そんなに5歳児が怖くなったのか……?
「あっ、な、何か頼んでくださいぃ!」
「ああ、そうだね。」
ぼっちちゃんにそう言われた私は我に返って、注文することにする。
「誰かお金貸して。」
「お金が無いの?だったら、今日初めて会ったし、私大学生だから奢ってあげるわね。」
「ななこおねいさ~ん♡」
「アラアラ。」
けど、リョウは懲りもせずお金を借りようとしたら、ななこおねいさんがリョウの飲食代を代わりに払うと言っていたことにリョウは「ななこおねいさ~ん♡」と甘えた声を出して、甘えていた……。
「……わ~♡おいしそ~♡」
それを見た喜多ちゃんは、書いてあるメニューを見て、リョウの先程の姿は見なかったことにして記憶から消去しているようだった。
「あっ!これ!この【ふあ☆ぴゅあとろける魔法のオムライス】ってどんなの?」
「……ただのオムライスですね。」
喜多ちゃんを見た私もメニューに書いてある物を見て、メニューに記載されている【ふあ☆ぴゅあとろける魔法のオムライス】が気になったので、ぼっちちゃんにどんなオムライスか聞いてみると、ただのオムライスだと返されてしまった。
「じゃあ、【ユニコーンのゆめかわきら☆きらオムライス】は?」
「これも普通のオムライスですね……。」
「……【もうむりまぢむりやみ♰かわオムライス】……。」
「ただの…オムライスですね。」
「これって、メニュー名が違うだけで中身が全部一緒なんじゃあ……。」
「アッハイ……メイド服で予算が無くなったらしくて……。」
「あっ、そ、そうなのね……。」
それだけでなく、他のメニューもどんな物なのかを聞いてみると、全部メニュー名が違うだけの全部ただのオムライスだった……。
しかも、そうなった理由はメイド服の購入代で予算が消えたらしい……それを聞いたななこおねいさんは苦笑いするしかなかったようだった。
「ええ~、オムライスしか無いのぉ~?オラ、オムライスの気分じゃない~。」
「しんのすけ、ワガママ言うなよっ!」
「ま、まあ、予算の都合でこうなったから、私は何も言えないから……あっ、そうだ!じゃあ、ちょっとだけ待ってて。」
けど、しんちゃんはオムライス以外が良いと言うと、風間くんがそれを窘めていた。
だけど、ぼっちちゃんには何か考えが有るらしく、厨房の方へと向かって行った。
「あっ……ふあ☆ぴゅあとろける魔法のオムライス…です……。」
そうして、私こと伊地知虹夏は私が頼んだ【ふあ☆ぴゅあとろける魔法のオムライス】をぼっちちゃんが運んで来てくれたのを見た私は、あることを注文した。……それは、
「すみませ~ん。この~、美味しくなる呪文ってやつ、ひとつくださーい♡」
「ヹ……そ、それは……。」
「お客様は神様。」
「メイドさーん。お願いしますよー。」
この美味しくなる呪文というやつだった。……ぼっちちゃんは、どんなふうに言うんだろうと思いながら、私は密かに楽しみにしながら頼んでいた。
((二人ともとっても楽しんでる……。))
それを見た喜多ちゃんとななこおねいさんが少し引いていたのに気づくことなく。
「……あっ……ふ…ふわふわぴゅあぴゅあみらくるきゅんオムライス…おいしくなれ~……へっ……。」
そうして、私の注文を聞いてくれたぼっちちゃんは胸にハートマークを形作ると美味しくなる呪文を唱えてくれた。……けど、
「……パサついてる。」
「……あっ…す、すいません。口に合わなかったでしょうか……?」
パサついていた。けど、ぼっちちゃんが口に合わなかったと言ったことで、私はあることに気付いた。
「え?もしかして、ぼっちちゃんが作ったの!!?」
「あっ、はい。みさえさんやお母さんにお留守番とか頼まれたときにふたりやしんちゃん達に……へへっ……。」
ぼっちちゃんが作った物なのかと?
すると、ぼっちちゃんはしんちゃん達のお守りを任されたときにオムライスを作ったことがあると言っていた。…………母っちちゃん、このメイド喫茶の重要戦力なんじゃあ?
「それなら後藤さん!もっと愛情を籠めて唱えないと駄目よ!!」
「え?」
「見ててね。こんな感じで!」
それを聞いた喜多ちゃんは、もっと愛情を籠めて唱えないと駄目と言っていた。
すると、喜多ちゃんは色んなポーズを付けながら、上記の美味しくなる呪文を唱えていた。
……そうして、私とリョウはオムライスを口に運ぶ……んだけど、冷静に考えたら喜多ちゃんってカンタムロボオタクだということを思い出したため、
「……なんかしつこい味になってる。」
「……不思議。」
「うそぉっ!!?」
しつこく、油っこい味になったような気がする。
「こうなったら、ななこおねいさん、お願いしますっ!」
「え?…ええ?わたし、上手く出来るか分からないわよ?」
そのため、喜多ちゃんはななこおねいさんに美味しくなる呪文を自分の代わりに唱えてほしいと言っていた。それを聞いたななこおねいさんは渋々ながらも唱えてくれるようだった。
「ふわふわ、ぴゅあぴゅあみらくるきゅん……オムライスさん、おいしくなぁ~れ♡」
すると、ななこおねいさんはすごいキレイな声で上記の美味しくなる呪文を唱えていたけど、こ、神々し過ぎるぅっ!!!?
そうして、私とリョウはななこおねいさんの美味しくなる呪文を受けたオムライスさんを食べると、
「……ケチャップのほどよい酸味とソースの甘さがまるで家族の様に協力し合い、そして溶け合って、玄関でも何処でも家族団欒で食卓を囲めるぐらいどこから味わっても温かな家庭を感じる味に変わった!?」
「とてもまろやかになったぁっ!?」
「そ、そう言われると、とても照れるわね。」
リョウは温かな家庭を感じる味に変わったと食レポし、私はパサついていたオムライスがまろやかな味に変わったことに感動していた。
「…………。」
そして、喜多ちゃんは敗北感を感じていた。
「ね〜、オラ達のは~?」
「あっ、ご、ごめん、ちょっと待っててね。」
しんちゃん達の声を聴いて、そういえばしんちゃん達のがまだだったことに気付いたぼっちちゃんは、慌てて厨房に戻ると、
「ハイ、チキンライスのオムレツ付き。……それと、」
しんちゃん達にチキンライスのオムレツ付きを運んで来ていただけでなく、
「ふ……ふわふわ、ぴゅあぴゅあ、みらくるきゅん、オムライスさん、おいしくなぁれ。」
上記の美味しくなる呪文を唱えながら、紙にアクション仮面やカンタムロボ、もえPといった子供向けの番組のキャラの絵が貼ってある絆創膏を貼って、その紙を爪楊枝に付けて旗にすると、それをチキンライスに刺して、横にオムレツが有ることでお子様ランチの様にしていた。
それを見たしんちゃん達は、
「「「「「「おお~!!」」」」」」
「こ、これでどう……かな?ちょっと、絆創膏で汚いかもしれないけど……。」
「ううん!オラ、アクション仮面が付いてて満足だゾーー!!ワーハハハハ!!」
「それに、とってもおいし~い♡」
大喜びしていた。
母っちちゃんがしんちゃん達に喜んでもらうためにオムライスに一工夫してお子様ランチに変えたことで、しんちゃん達が喜んでいるのを見た私は心の中で、
(ぼ、母っちちゃ~~ん!!)(*´▽`*)
と大きな声で歓喜していた。
ななこおねいさんについて、
あいちゃん「ふっ、ななこ様にお伝えください!!収穫はじゅうぶんありましたと。
そして、あいは前にも増してますます燃えてまいりましたと!!」
ふたり「……くそぅ……魔女の弱みさえ握れれば……。」
この差よ。
そして、最近の虹夏ちゃんの語りで【母っちちゃん】表記になるのは、どっかの赤い彗星みたいに年下にバブみを感じてる時。
虹夏ママがバブみを感じる?と言われると私は特別編の【星に手向けるあいの花】を読むと虹夏ママはママに弱い気がするんです……。
次回、世紀末風貌の不良と組長。
不良は生き残ることが出来るのかっ!?
最後に、二連つくねさん、パリの民さん、高評価ありがとうございます。