嵐を呼ぶぼっち・ざ・ろっく!   作:tatararako

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55話を投稿させて頂きます。


ギターヒーロー参上!
   
   


大きくなって負けない結束バンドだゾ

    

    

私、伊地知星歌は廣井と一緒に来たんだが……。

 

「割と頑張ってるね。」

 

私が「割と頑張ってるね。」と思ったのは、虹夏の「みなさーん!盛り上がってますか-!?」という声を上げると観客の人達が歓声で答えたところから盛り上がっているし、結束バンドはMCがつまらないとかぼっちちゃんの友達達の様に面白いトークが出来るようになるまでとか言ってウケる話をしようとしたら、ちゃんと観客の人達は笑っていたという所を見てそう思っただけだから。

 

それに、結束バンドのファンとか廣井のファンでもある秋田のじいさんに紅さそり隊とかお嬢様のあいちゃんとか廣井がよく話すスーザンのおっさんとかしんのすけ達かすかべ防衛隊が来ているのを見ると、ぼっちちゃんが頑張って連れて来たことが分かるし。

 

……っていうか虹夏、ぼっちちゃんの友達達って、私のライブハウスを

 

『ハ~イ。じゃんじゃん飲んでね♡今日は店の奢りよ♡』

『なんか、こういうお店って初めてだからキンチョーするねぇ~…。』

『アラ?こちら初めて?ネネです♡よろしくぅ~~。』

 

とか言ってスナックにしたしんのすけ達かすかべ防衛隊のことじゃないよな?あの子達のマネは面白いトークが出来る以前に濃すぎるから絶対お前達のファンは置いてけぼりを感じるから辞めといた方が良いぞ。

てか、しんのすけ達は何処で覚えるんだそんなこと。

 

「ですねー……でも、ぼっちちゃん。」

 

と思っていたら、廣井が何か意味深にそんなことを言っていた。……ん?

 

(……ぼっちちゃんにしたら、まずまずの演奏できてるけど、なんかずっとチューニング安定しないな。)

 

何だよ、気になるじゃねえか。そう思った私は、廣井を問い質そうとしたら、

 

「ほうほう、コレが虹夏ちゃんが言っていた"ツンデレ"ってやつですな?」

 

しんのすけにそう言われたため、私は、

 

「い、いや、違うし、これ「ヘイヘーイおねいさ~ん♡バンド好きぃ~~?」

 

これは私の所感だと言おうとしたら、しんのすけはぼっちちゃんの……もとい、結束バンドのファン1号と2号をナンパしていた。

 

「え?…ど、どうしたのボク?」

「此処に来てるってことは…ひ、ひとりちゃんの知り合い……かな?」

 

……あっ、そういえば、あの二人は美大の映像学科に通う美大生だから、しんのすけの好みにドンピシャなのか……私がそう納得していると、

 

「中でも、オラはぼっちちゃ…というかひとりちゃんのファンなんだ~~。良いよね?ひとりちゃん。」

 

しんのすけがいつもの調子でぼっちちゃんの……もといファン2号にも分かるようにひとりちゃんのファンだと言うと、

 

「……君こそ私達の同志!一緒に結束バンドを羽ばたかせようねっ!!?あと、民度の低い新規のファンに老害や腫物扱いされるかもしれないけど、それに挫けず頑張ろうねっ!!?!!」

「お、おぉ……。」

 

2号は大喜びでしんのすけに近づいて手を掴むと、その2号の結束バンド…もといぼっちちゃんに対する熱い思いを聞く羽目に遭いしんのすけはファン2号に対してビクビクしていた。

 

(……着実にこじらせファンと化して行っているなぁ。)

 

そして、そのファン2号としんのすけのやり取りを見たファン1号はこじらせファンと化していく2号の姿に少し引いているようだった……。

 

「しんちゃんっ!!」

 

けど、誰か知らないけど、大きな声でしんのすけのことを呼ぶ奴……もとい、虹夏から聞いたななこおねいさんらしき人の顔写真を貼っただけのお面を付けたぼっちちゃんの妹ことふたりちゃんが居た。

 

……いや、何してんだこの娘。

 

「私じゃなくて、そんな子の方が良いのね……。」

「おぉぉぉぉぉおっ!!?待ってくれえぇぇぇっ!ななこおぉぉぉ!!オラが悪かったあぁぁぁあ!!!」

 

けど、よく聞くといつものふたりちゃんの声がしなかったから、多分変声機とか使ってななこおねいさんの声マネをしているんだろうことは分かった。

 

……その甲斐があったのか、しんのすけには効果覿面だったらしく、しんのすけは涙を流しながらななこおねいさんのお面を被ったふたりちゃんに謝っていた。

 

(……とりあえず、ファン2号という奴からしんちゃんを引き剝がせたけど……何やってんだろワタシ……。)

 

そんで、ふたりちゃんもしんのすけをファン2号から引き離すことにライバルであるななこおねいさんを使ったことに精神的なダメージを受けているようだった。

 

……なんというか………なんというか、物凄く居た堪れない気持ちになったぞ。

 

「ハイ!それじゃ、聞いてください。結束バンドの二曲目――――」

 

だけど、喜多の二曲目に行くという話を聞いたファン1号と2号だけでなく、しんのすけもふたりもぼっちちゃん達が居るライブの方に集中しているようだった。……ったく、しんのすけもしんのすけで私のことをツンデレとか言うけど、なんだかんだで気にしてんじゃねえか……。

 

そうして、一曲目の時と同じで虹夏のドラムスティック同士を4回ぶつける合図から、一曲目のと曲調と違って、ゆったりとした曲調だったのでゆったりと始まったけど、一曲目の時と同じく、順調に進んでいた……んだけど、

 

(………1弦がっ!!?まずい!せめて2弦のチューニングだけでも直さないと!……嘘?ペグが故障している!?)

 

急にぼっちちゃんのギターの弦が外れたことに、ぼっちちゃんは直そうとするけど……アレは、ペグが故障しているな。

 

「あれじゃ2弦も使い物にならない。……これじゃ、ギターソロ無理だぞ。」

 

廣井も私と同意見だったのか、ギターソロが無理な状況であることを酒で酔っているせいか無意識に口に出してしまった。

 

「もーおバカ―!そんなこと言ってないでぼっちちゃんをお助けしなきゃー!」

「……つっても、ライブ中にぼっちちゃんの所に行くワケにも行かないでしょーが。コラ、ジャガイモ小僧、ステージに上がらない。」

 

そのため、廣井が口走ってしまったギターソロが無理な状況であることを聞いたしんのすけが廣井にぼっちちゃんをお助けしに行かないとと言うと、廣井はしんのすけがステージ上に入って行きそうな感じだと察してか、しんのすけのことをジャガイモ小僧と呼んで服を掴んで抑えていた。

 

……まあ、しんのすけの気持ちは分かるが、此処は抑えてもらうしかないし、ぼっちちゃんか虹夏達がどうにかしてくれれば良いけど……機材トラブルのせいでバンド辞めるとか言い出さないように気を付けないとな……。

 

 

 

 

――――――――――――

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――――

 

 

 

 

……どうしよう?もうすぐソロが来る。

弦を張り変えても意味無いし、替えのギターも無い。折角の文化祭ライブが……私の機材トラブルで台無しに……。 

 

どうしよう。

 

どうしようどうしよう、

 

 

どうしよう!!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ボクがどんなーにー♪眩しくーてもー♪」

 

すると、喜多さんが大きな声で歌詞を歌うと、打合せしていないアドリブを……!?いや、喜多さん、演奏が全然ブレなくなってる!

 

……みんな、私のために時間を稼いでくれてるんだ。

そして、喜多さんの目が、

 

(……みんなに見せてよ!本当は……後藤さんは、

 

凄く"かっこいいんだ"

 

っていうところを!!)

 

そう言ってくれてるような気がしたから、私は俯くことなく、ペンライトを振ってくれているファン1号さんに2号さんと秋田のおじいちゃんや紅さそり隊のみんなが居る大勢の観客の方へと、顔を前へと向けることが出来た。

 

お母さんとデジカメを持ったお父さんだけでなく、同じクラスの人達、私の応援に高校まで来てくれたみさえさんやひろしさんにひまちゃんも居る方へ、繋いだ線が解かれないように、どんなに眩しくても目を向けることが出来た。

 

……そのためか、

 

 

 

「ガンバレーーー!!結束バンドーーーーー!!!!」

 

 

 

しんちゃんの声がよく聴こえた気がしたから、そっちに視線を向けることができた。

……そして、目の前には、まるで、今歌っている歌詞通りの夜空にキラキラと輝く満点の星のように光って、流れる一番星のように飛んで来た物を私は迷うことなく掴む。

 

そうして、私が手にしたのはきくりお姉さんが持って来てくれたカップ酒だった。

それを手にした私は、幸せを運ぶ黄色い卵焼きを沢山作って来てくれたスーザンさんのことを思い出したから、

 

「あのギター、何やってんだ?」

「よく分かんねえけど、すげえっ!!」

 

ボトルネック奏法をした。

 

多分、スーザンさんから「世の中どうにかなる」というケセラセラの精神を学んでなかったら、きっと私は怖がって自分からボトルネック奏法なんてしなかったと思う。

 

………そっか、色んな思い出や人が集まれば集まるほど、集まって星座になるように、沢山有る思い出や人を纏めるために結束バンドは大きくなるんだ。

 

そう思った私は、

 

私の補習を阻止してくれたあいちゃんと黒磯さん。

応援してくれた紅さそり隊の皆やよしなが先生とまつなが先生。

大切なことを教えてもらったスーザンさんにきくりお姉さん。

私達を助けてくれた園長先生にしんちゃんの犬かきの生徒さん。

 

……そして、今までずっと応援してくれたかすかべ防衛隊の皆。

 

色とりどりの放つ光のように、みんなの顔が思い浮かんだ私は、何故か何も怖くなくなって、自然とギターを弾いていた。

 

 

 

 

 

 

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――――

 

 

 

 

 

 

 

……私、伊地知星歌は感動していた。……いや、ぼっちちゃんのボトルネック奏法に感嘆としていた。

 

「この土壇場でボトルネック奏法とか普通やるかぁ?」

「アレなら、チューニングずれてても関係ないもんね。やるじゃん、しんのすけ~~。」

 

それだけでなく、しんのすけが『結束バンド』と言って廣井の酒カップを投げたのには驚いた。

 

「ぼっちちゃんがボトルネック奏法出来るの知っててアレ投げたんか~~?」

「ん~、まあね~。酒クズのお姉さんもやってたから、良いでしょ?」

 

そのため、物を投げちゃダメと言っていたしんのすけが廣井のカップ酒を投げたことや、しんのすけが「フッ、頑張ってる人に『ガンバレ!』とか無責任なこと言っちゃダメだゾ?」とか言ってる割りに「ガンバレ!結束バンド!!」とか大声で言ってたことを茶化そうかと考えたけど……辞めることにした。

 

いや、だって、……今のしんのすけは廣井に顔を向けることもせず、美大生をナンパすることも忘れて、夢中になって結束バンドのライブを見てるんだから、しんのすけの後ろ姿を見ることだけで良いかという気持ちが勝ってしまったから、静かにしとくことにした………んだけど、

 

「アレ~~?しんちゃん、美大生をナン「静かにしとけ!」ギブギブ!先輩!!」

 

廣井が茶化そうしてたから、私がコブラツイストして黙らせることにした。………なのに、

 

「…………。」

 

コイツ、私達が騒いでも気にすることなくぼっちちゃん達の演奏を食い入るように見ていやがる。……まあ、無理も無いか、あんなふうにしんのすけが投げた酒カップを掴んで演奏してんだから、そりゃ夢中になるわな。

 

……廣井が言ってたな、ステージにいる間は、演者は一番星のように輝き続けられる。ヒーローになれるんだ。……とか何とか。

現に今日来た観客は、ぼっちちゃん達の演奏に感動したのか、歓声を上げていた。

 

だから、今のしんのすけにとっちゃ、今のぼっちちゃんはヒーローに見えるだろう。現に観客がぼっちちゃん達に歓声を上げていることが嬉しいのか足をパタパタさせていた。

 

「……すごいね、ぼっちちゃん。……文化祭ライブを開催して。」

 

足をパタパタとさせるしんのすけだけでなく、演奏を終えたぼっちちゃんも歓声を上げる観客に感動して打ち震えているのか、立ち止まって観客の方をジッと見ていた。

そう考えると、廣井は「……すごいね、ぼっちちゃん。」と言ってるけど、なんだかんだでぼっちちゃんやしんのすけ達に良い影響を与えたと言えるんだろうな……。

 

そう思っていたら、

 

「……あー、えっと…本当は続けて最後の曲に行くところなんですけど……これだけ言わせてください!……今日は本当にアリガトー!!」

 

そんな虹夏の話を聞いた観客は黄色い声で応えていた。

 

「この日のライブをみんなが将来自慢できるくらいのバンドになりま~す!!」

 

それを聞いた観客は「いいぞー!」「武道館行っちゃえ~!!」といった黄色い歓声で応え、しんのすけはぼっちちゃん達結束バンドを食い入るように見ていた。

……それと虹夏、足をパタパタさせながら食い入るように見ているしんのすけは、結束バンドのことを将来自慢できるバンドだともう思っているみたいだぞ。

 

「ご…なんとかさんも良かったぞー!」

「弦切れたのに頑張ったねー!」

 

そうして、ぼっちちゃんの賞賛の声を聴いたしんのすけは、ウンウンと頷きながら聞いていた。

 

「ほら後藤さん。一言ぐらい何か言わなきゃっ!!」

 

そして、喜多もその賞賛の声に釣られてか、ぼっちちゃんにマイクを渡していた。……それを見たしんのすけは、

 

「……あっ、それはマズイですゾ。」

 

と、言ってい……え?それはどういう意味だとしんのすけに聞こうとしたら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼっちちゃんがダイブしてきた。

 

それを見た観客は、

 

「うわっ!?」

「ヤバッ!落ちてくるっ!!?」

 

と言って、ダイブして来たぼっちちゃんから避けるように逃げて行った。

 

そのため、しんのすけといったかすかべ防衛隊の面々が地面に落ちないようにぼっちちゃんを支えようとしたが、身体が小さかったのとマサオくんやふたりちゃんが間に合わなかったことと腕の力が強くなかったことで支えきれず、ぼっちちゃんは顔を地面とキスしていた。……もとい、顔を地面に自ら打つかっていく形になった。

 

「後藤さんっ!!?」

「ぼっちちゃん大丈夫!!?」

 

それを見た観客の人達と虹夏と喜多は、悲鳴を上げていて、

 

「あちゃ~。」

「あちゃ~、じゃないよ!?すぐに先生とか呼ばないと!!」

「……でも、ぼっちちゃんなら大丈夫じゃない?」

「少しは心配しろよ!!」

 

その一方で、しんのすけは呑気に「あちゃ~。」とか「ぼっちちゃんなら大丈夫じゃない?」とか言っていたから、風間くんは「先生を呼ぶ」や「少しは心配しろよ」といった言い合いをしていて、

 

「……お前は……伝説のロックスターだ!」

「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃぼっちちゃんさいこー!!」

「お前らも心配しろー!!」

 

山田は山田でぼっちちゃんのことを「伝説のロックスター」と言って廣井と一緒に笑っているのを見た虹夏に怒られ……っていうか、廣井、お前は良い影響も与えるけど、悪い影響も与えているな。(# ゚Д゚)

 

「とりあえず担架持って来い!あたいはダイブしたコイツを診るからよっ!!」

「「ウッス!!」」

 

とか思っていると、紅さそり隊とかいうお笑い組のリーダーの竜子って奴が魚の目とか深爪とかの弟子の二人組に担架持って来いと言うと、自身はテキパキと包帯とかをぼっちちゃんに巻いていた。………くそう、これ以上ぼっちちゃんの好感度を廣井や竜子とかに取られてたまるかっ!!!!

 

 

 

 

――――――――――――

――――――――

――――

 

 

 

 

……こうして、私後藤ひとり……というよりも、私達結束バンドの初の文化祭ライブは終わったのでした。

そう思いながら、次の瞬間に目が覚めると私は私の高校の保健室のベッドの上に居た。

 

「後藤さん、大丈夫?」

 

その保健室で喜多さんの声が聴こえたので、私は声のした方へ顔を向けると、喜多さんが居た。

 

「あ…はい。」

「よかったー、怪我も大したことないみたい。」

 

喜多さんに大きな怪我をしなくて良かったと言われた私は、

 

「……あの、台無しにしちゃって、本当にすみませんでした。」

 

喜多さんにせっかくの文化祭ライブを私の軽はずみな行動で台無しにしたことを謝った。

 

「い、良いのよ。何故か逆に盛り上がってたぐらいだから。(……その盛り上がった理由が、竜子さんと店長さんがどっちが後藤さんを保健室に運ぶかで揉めてたのが理由なんだけど……流石にそれは言えないわね。)」

「え?」

 

だけど、喜多さんは私に気を使ってくれたのか、逆に盛り上がったと言って慰めてくれた。……でも、何で一瞬だけ目を逸らしたんだろう?

 

「あ!それよりも、リョウ先輩達が後藤さんが無事そうなら、このあと打ち上げ行こうって言ってたけど、無理そうなら、また今度にする?」

「あっ、はい。」

 

すると、喜多さんはリョウさんと虹夏ちゃんが私が無事なら打ち上げに行こうと言っていたことを教えてくれたけど、私は……頭に包帯とか巻いている状態なので、喜多さんの『無理なら、今度にする?』という薦めを今回は有難く受けさせてもらった。

 

「あ、でも喜多さんが何時の間にか上手になってて驚きました。」

「……バッキングだけだけどね。」

 

私が喜多さんが上手になったことに驚いたことを喜多さんに素直に伝えると、喜多さんは「バッキングだけだけどね。」と言って、少し遠慮がちに、そして何かを考え込みながら答えてくれた。

 

(私は一人だと、後藤さんみたいに私や……後藤さんみたいに人を惹きつけられるような演奏は出来ない。けど、みんなと合わせるのは得意みたいだから、)

 

すると、何かを考え込んでいる喜多さんは私の顔を見ると、

 

「これからも頑張るから、ギター教えてね。後藤さ…………ひとりちゃん。

 

私のことをいつもの"後藤さん"じゃなくて、私の下の名前から取ったひとりちゃ…………え?

 

「あっ、え?あ、ハイ?」

「じ、じゃあ、先輩達の片づけ手伝ってくるね。準備ができたらロインとかで教えてね。」

 

えっ?……い、今、えっ?喜多さんが私のこと"ひとりちゃん"って……え?

そんなふうに私が困惑していると、喜多さんは虹夏ちゃん達の手伝いに行くと言って、怪我が治ったら打ち上げに行こうと私に言うと、

 

(……私、ひとりちゃんを支えていけるようになるね。)

 

喜多さんは、足早に保健室を後にするのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『これにて、第31回秀華高校文化祭を終了します――――。』

 

こうして、私の高校の文化祭である『秀華祭』と私の…もとい、結束バンドの初の文化祭ライブが終わったことを告げる校内放送が流れ、私は家路に帰ろうとするけど、その前に私は自分のクラスの1年2組の教室を見ていた。

 

……此処で私はメイド喫茶をやって、そして文化祭ライブもやった。……ということに実感があまり湧かないことに不思議な気持ちで居ると、

 

「あっ、ダイブしたロックなヤベー奴。」

「え?ヤクザの女じゃなかったっけ?」

 

同じ高校の……先輩か同級生か分からない人に、私が文化祭での出来事のことを揶揄した「ダイブしたロックなヤベー奴」とか、私が組長……もとい、園長先生やしんちゃんの犬かきの生徒と知り合いだったのが一人歩きして「ヤクザの女」ということになり、私は……私はある意味で"伝説のロックスター"になった……と思うけど、

 

 

………いつか……いつか、絶対高校を辞めてやるっ!!!!

 

私は『いつか絶対高校を辞める』という誓いを心に刻んだ。

 

そして、私がしんちゃんが投げてくれたカップ酒を掴んだことと私がダイブした動画がSNSや動画サイトとかで大きな反響を得たことで、自称14歳の音楽ライターに見つかってしまうことになって、一波乱が有るんだけど、それはまた別のお話し……。

     

      




   
      
そして、件の自称14歳の音楽ライターが、

生徒A「確か……呉なんとかさんです!中国人の留学生とか……。」
生徒B「え?ヤクザの女じゃなかったっけ?」
生徒C「は?オレは5歳の隠し子が居るって聞いたぞ?(※ぼっちちゃんはがんばるゾ 参照)」
ぽいずん♡やみ(……中国人留学生でヤクザの女で5歳の隠し子が居るぅっ!!?……な、何ソレ!?触れて良いやつ!!?)

困惑することになるのは、また別のお話し。


そして、多分、おそらく、きっと今年最後の投稿になると思います。
皆様、今年は当作品をご自愛下さり誠にありがとうございます。いつか、クレしんとぼざろのコラボが来る日を信じて来年も頑張って投稿を続けて行こうと思います。

それでは、良いお年を!!来年もまたよろしくお願いします!!!!
    
   
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