7話を投稿させて頂きます。
馳せサンズ
……そういえば、高校に5歳児居ても大丈夫かな?大丈夫だよね?(ツッコミどころ)
あと、物凄くおっそいけどぼっちちゃん生まれて来てくれてありがとう。
そうして、高校に着いた私は、先ず高校の先生に事情を話してしんちゃんを預かってもらうことにしたため、職員室前に居たんだけど、私は今まで話しかけてもらう前提だったから、先ずはどう話せば良いのだろうか?と悩んでいた。……本日はお日柄も良く~~いや、何か違うような気がする。
そうこうしているうちに、しんちゃんの手を繋いで数分ぐらい立って待っていたんだけど……。
「……ねえ?何してんの?」
「……いや、ちょっと、心の準備がね?」
でも、先生に事情を説明しないと授業に出れないから……ぼっちがんばれ!ぼっちがんばれ!ぼっちがんばれ!!ぼっち「……ねえ?職員室の前でどうしたの?」ヴ゛ェ゛ッ゛!゛!゛?゛
「確か…2組の後藤さんだよね?何か困ってるの?良ければ相談に乗るけど…?」
私が職員室の前で立ち止まっていることに困っているように見えたのか、変な人に見えたのかは分からないけど、赤毛のストレートヘアーでゆるめの巻き毛をセットした髪型の如何にもかわいい美少女と言う感じの人が陰キャな私に話しかけてくれていた。
そのため、私はいつもの陰キャを発動させ、吃っていた。
「うぇ、えっと、その……。」
「も〜、しょうがないな〜。」
すると、私の陰キャに見かねたのか、しんちゃんが代わりに説明してくれそうだった。
ありがとうしんちゃん!
「オラ、この人の隠し子で「しんちゃん違うでしょ。しんちゃんが勝手に付いて来たから先生に預かってもらうだけだから。」
いや、やっぱりしんちゃんはしんちゃんだった!!
しかも、勝手に私の隠し子にしようとして!!ほら、赤毛の美少女さんも私達の寸劇にちょっと引いてるし!!
……というか、何処で覚えるの、隠し子とか。
「う、うん。なるほどね。……とりあえずしんちゃん?ダメよ。勝手に付いて来ておねーちゃんを困らしちゃ。」
赤毛の美少女さんはしんちゃんにそう言って注意していた。
ああ、頼りになる〜〜。
「いやあ、ホントホント、ムリヤリ連れて来られちゃって、まいっちゃうよね。」
「……私のことじゃなくてしんちゃんのことだからね!?」
でも、しんちゃんは相変わらずだった。
「ま、まあまあ、……ところで事情は分かったけど、後藤さんは何で職員室の前に立ち止まっていたの?」
「それはね、ひとりちゃんが人と話すのが苦手で苦手で、先生に話しかけれないの……おかーさんはそれが心配で心配で。」
「……しんちゃん、私のおかーさんの真似しなくて良いから。」
何故、職員室の前で立ち止まっているのかと赤毛の美少女さんに聞かれたが、しんちゃんが私の代わりに説明してくれた。……私のおかーさん(後藤美智代さんだよ!)のマネしながら。
「あ、あはは……そうなんだ。それで、おかーさんは?」
「あ、あの……実はまだ話し中で繋がらなくて……。」
「…なるほど。それで、お家に電話が繋がらないと。」
しかも、察しも良い!!……この赤毛の美少女さんは頼りになる人だ〜。
「……でもうん、分かったわ。私が代わりに先生に説明してくるから!」
「え?…うえ?い、良いんですか?」
その申し出に流石の私も困惑した。……いや、だって見ず知らずの私に何でこんなに良くしてくれるか分からないから、悪いとは思いつつも聞いてしまった。
「だって、困ってる人を見捨てるより、解決させた方が悩んでる人も私も気持ち良いじゃない?」キターン
うおっ!!?陽キャオーラが眩しすぎるぅっ!!
単純に困ってる人を見捨てたくないという理由も相まって、私は赤毛の美少女さんが輝いて輝いて見えていた。
「それじゃあ、しんちゃん。私と一緒に行こうか?」
「も〜、しょうがないな~。」
「フフフ、それじゃあ、おねーちゃんじゃなく、私のために一緒に来てくれる?」
「それなら、仕方ないですなぁ。」
そう言って、赤毛の美少女さんはしんちゃんを難なく職員室へ連れて行ってくれた。しかも、しんちゃんのおふざけにも怒ることなく笑顔で対応!!……す、凄い!!
「あっ、あの!……これは売店で買ったやつなんですけど、しんちゃんの好物が入ってるお昼の分ですので、先生方にコレも渡せば良いと思います。……そ、それと、先生方に帰る時に一緒に連れて帰ると言ってくれれば助かります。」
「OK!それも含めて話しておくわ!」
社交性、察しの良さだけでなく、子供や私みたいな陰キャに対する対応力も高い!?……この赤毛の美少女さんは、私にとってみれば完璧超人に見えて仕方なかったし、とても話し易かった。
……あっ、ちなみに私がしんちゃんの好物を知ってる理由は、ふたりがしんちゃんのことを常に話してくれたお陰で、自然と覚えました。
そんな訳で、色々と便宜を図ってくれた赤毛の美少女さんを待っていると、赤毛の美少女さんは職員室から出てきて、私にしんちゃんを預けることができたことを話してくれた。
「…あっ、後藤さん。先に教室に行ってても良かったのに。」
「あっ、い、いえ、そういう訳にも……。あっ、あの、助けていただいて…ありがとう……ございます。」
「ううん、気にしないで。困ったことが有ったら何時でも相談してね?」
赤毛の美少女さんは、何時でも相談に乗ると言うと爽やかに去って行った……。
その後ろ姿を見ながら、私は見送ることしかできなかった。そうして、私はこう思った。
「……か、カッコイイ。」
赤毛の美少女さんのことをカッコイイと。
名前を聞いておくべきだった。そんなことを思っていたら、
「ああっ!そうだ!ぼっちちゃんに言わなきゃいけないことがあったんだ!!」
「ヴェ?…え?な、何!?」
急にしんちゃんが大慌てで職員室から出て来て、私に用事があると言って来た。……な、何だろう?
「学校、頑張ってね。」
「……しんちゃんが大人しくしてたら頑張れるよ。だから大人しくしててね?」
……特に何か急用がある訳ではなかった。
とりあえず、しんちゃんが大人しくしてくれたら頑張れるから、大人しくしててね。今の私なら、誰か話しかけてくれると思うから――――
――――はい。そんな他力本願だけでなく、アクション仮面やもえPといったイマジナリーフレンド頼りとか、誰も話しかけてくれるわけないよね。
……うん、知ってた。それどころか、みさえさんはまだ長話し中なのかまだ繋がりません。
……今度会ったら、自宅だけでなくみさえさんの携帯も教えてもらおう。
「サブスク解禁されたね~。アークウィンプス。」
!……これは、もしかして!
「もうさ、昨日から聴きすぎて聴いてなくても曲聴こえるもんね〜。」
「えーやばー。」
バンドの話!これはチャンスだ!!
「あっ!!!!」
「ごっ、後藤さんどうした?」
「後藤さん、話しかけてくるなんて珍しいー。」
和やかな笑顔でクラスメートの子達は話しかけて来たけど、……い、いつも話しかけてもらう前提だったから話の振り方があぁぁぁぁ……。
「……忘れました。」
((この一瞬で!?))
――――――――
――――
そんなこともあって、お昼時間になった私は一人、もくもくとお昼ご飯を食べていた。
でも、これでよかったんだ。もしちゃんと話せてたら今頃……、
『え~?突然話に入ってきたと思ったら私等の会話を盗み聞きしてたんですか~?』
『後藤さんってやばい奴だったんだ。』
絶対こうなってた。もう調子に乗るのはやめよう。慎ましく生きよう……。
「……ごちそうさまでした。」
それにしても、ここは静かでお昼ご飯には最適だな~。いい場所見つけてよかった~。教室じゃ一人で食べにくいし、それに、便所飯とか明るい人が考えた陰キャのイメージだよね。
トイレでご飯なんて食べないし、女子トイレなんて常に人が居るのに……。
それに、私が人気ギタリストになった時に音ステで――――
「ひとりくんは、高校の頃とか何をしていたのかな?」(※アクション仮面です。ギタ男ではなくアクション仮面なのは、ぼっちちゃんにとって話しやすいからです。)
「学生の頃は友達いなくて、学校に1個ある机とか掃除道具とか置いてある謎スペースでお昼ご飯食べてました。」
ってギャップトークできる。うへ、うへ、うへへへ……。
でもって、徹子○部屋みたいなところでも――――、
「フム、つまり、キサマは高校の頃は何故か友達が居なかったと?」(※ぶりぶりざえもんです。ぶりぶりざえもんなのは、ぼっちちゃんにとって話しやすい且つ扱いやすいからです。それと、声はマ○クベの人か黒子のバ○ケの赤司かは自由にご想像ください。)
「ハイ!学生の頃は全然友達いなくて、それで学校に――――」
同じネタが使えて困らない……なんてね~。うへへへへ。
「昨日のカラオケ楽しかったね~。」
……人ぉっ!?……いや、上からだから階段の下の奥にあるこの謎スペースは上の廊下からは見えないはず。
そう思った私は聞き耳を立てていた。
「喜多ちゃんって、やっぱり歌うまいな~。」
「辞めちゃったけど、バンドでギターもしてたらしいよ。」
バンド…!そういえば虹夏ちゃんが新しいギターボーカルが欲しいって言ってた……!
この前のバイトも風邪ひいて休んじゃったし、私も結束バンドに貢献するためにギターボーカル探しを…!でも初対面の人に話しかけるなんて……断られたら?
よく部活漫画で楽しく勧誘してるけど、あれは絶対嘘だっ!!!!
「おっ、……喜多ちゃんやっほー!」
そんなことを考えていたら、件の歌が上手くてギターもしてた人が来たみたいだ。……どんな人なんだろう?
そう思って私は、喜多さんの親友かクラスメイトらしき人の後を尾けていくと、喜多さんの居る教室らしき窓から中の様子を伺うことにした。
「めっちゃごめんだけど……。」
「うん、どうしたの~?」
「来週のバスケの試合の助っ人良いかな~?」
「え~、またなの~?…でも、良いよ!」
「ありがと~。」
「喜多〜、安請け合いし過ぎじゃね?」
「さっつー良いじゃない。困ってる時はお互い様なんだから。」
わっ!え…かわいい!
……じゃなくて、今日、私を助けてくれた赤毛の美少女さん!?!!?!
社交性、察しの良さだけでなく、子供や私みたいな陰キャに対する対応力が高いだけじゃなくて、かわいくて運動ができて人望があってその上ギターまで弾けるなんて~。そんな子、私が勧誘できるの~?
というかアイデンティティが!私のアイデンティティが崩壊するうぅぅぅ!!
「ね~、何見てんの?」
「……あの子を勧誘できるかどうか……って、しんちゃん何で職員室に居ないの!?」
「ほうほう。つまりは、ぼっちちゃんは喜多ちゃんをカンチョーしたい訳ですな?」
「……それを言うなら勧誘だよ間違ってもそれ言わないでね?(早口ぼっち)」
「そーともいう。」
……でもまあ、しんちゃんが話してくれたお陰で、私はアイデンティティが崩壊することなく落ち着けたけど。
「……えっ?何でしんちゃんは喜多さんの名前知ってるの?」
「職員室で喜多と呼ばれてたから、喜多ちゃん。……喜多ちゃんもそれで良いって言ってたゾ。」
私が何故しんちゃんが喜多さんの名前を知っているのかと尋ねると、職員室で聞いたのだと答えていた。……もしかして、職員室に居る先生に名前で呼ばれて、それをもじってしんちゃんがそう呼んだら、そっちが呼ばれ慣れてるから、そう呼んで欲しいとか言ってたのかな?
それに、喜多さんなら「喜多ちゃん?……良い渾名ね!!」キターン……って、返してくれそうだし。
「……で?カンチョーしないの?」
「あっ、えっと……こ、心の準備が……。」
しんちゃんにカンチョーならぬ勧誘しないのか?と尋ねられるけど、私はまだ心の準備が出来てないから……ちょっと、話しかけ辛いというか……。
「ほうほう。……なら、オラがぼっちちゃんをおたすけするゾ。」
「ヹ゛!゛?゛……ぢ゛ょ゛っ゛!゛」(汚い青〇吉能ボイス)
そんな気弱なことばかり言う私を見たしんちゃんは、私の代わりに喜多さんを勧誘すると言って向かって行った。
「ねーねー。ぼっちちゃんが話があるって~。」
「え?しんちゃん、私に?」
「…あっ、後藤さんだー。」
「どした〜?」
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛勝゛手゛に゛す゛す゛ん゛で゛る゛ぅ゛う゛う゛う゛う゛ぅ゛!゛!゛!゛!゛(汚い青山吉〇ボイス)
「私に何か用事があるの?後藤さん?」
「あっ、あっ、ァァァァ……。」
いや、ここまで来たら言うんだひとり!喜多さんの周りに作られている陽の結界(陽キャの人が同じ友達に囲まれている状態を指すひとりちゃんが勝手に造った造語だよ!!)に尻込みすることなく、バンドのギターボーカルを探していてうちのバンドに興味ないですかー…と。
そう思った私は、唾を一つ呑んで、心を落ち着かせると、その言葉を口から出そうとした。
「バンッ!ドの、ギッ!ターを、ボッ!ーカル」
(突然のヒューマンビートボックスゥ!?!!?!)
あっ、…ああ、……あああ…あぁぁあアァアアアア!!!!
「えっと…ブンツクパーツク…ツクツクパーツク…?」
「すっ、すみませーん!!」
失敗したああぁぁあぁあ!!!!
そう思った私は『逃走』を選択して喜多さんから逃げてしまった。……しんちゃんを置いてって。
「あ!ちょっと!?」
喜多さんの声も聞かずに、そのため喜多さんはしんちゃんに私のことを聞くのであった。
「え、えっと、……しんちゃんだよね?……後藤さんは何を言おうとしてたか分かる?」
「うーんと……何だっけ?」
しかし、しんちゃんは私が喜多さんを勧誘しようとしていたことをすっかり忘れてしまっていたのであった。
1日で二つも黒歴史を更新してしまった……。
では、聴いてください。新曲。ダブル黒歴史ぼっち弾き語りバージョン。
憂鬱な日々 増えてくトラウマ
いらない私の負の遺産
思い出しては ひっそり泣いてる
暗いCry私の歴史
いつか笑い飛ばせたらいいのにな
うっ…ううっ…忘れた「えー。すごーい。」フ゛ワ゛ッ゛ァ゛ッ゛!゛!゛?゛!゛?゛!゛!゛
き、喜多さん…いつの間に……?
「突然逃げちゃうからどうしたのかと思ったら、え~感動!後藤さんギターうまいのね!さっきの演奏すごく惹きつけられるっていうか――――」
え…あ……た、たくさん褒めてくれる!いい人~~!!
「バンドでもしてるの?」
「えっ、あっ、一応、はい。」
「ねぇ!他にも何か弾けるの?弾いて?」キターン
ア゛ア゛!゛……よ、陽キャオーラが眩しすぎて直視できない!!
「あ!その前にさっき何か用事あったんじゃないの?」
こ、これは勧誘チャンス!ギターボーカルが入って結束バンドに貢献できるぅ!
「あっ、今自分のバンドのギターボーカルを探しててえっとその喜多さんギター弾けるって聞いたので、(早口ぼっち)」
「あ~、そっかぁ……。」
あ、アレ?これは断られるフラグ?
「ごめんね後藤さん。私そのバンドには入れない……。」
「あ…いや、えっと……私は暗いけど他のメンバーは明るくて〜!」
「いや、後藤さんが嫌とかじゃなくて……。」
「週末はみんなでバーベキュー!半年に一度の球技大会!ライブの打ち上げはリムジンだし!行事盛りだくさんで~!」
「そんなパリピバンド嫌なんだけど……。」
えっ!?……じゃあ、じゃあどうすれば?
「その、正直に言うと、私ギターまったく弾けないのね。」
「えっ?」
「前にちょっと居たバンドもね。先輩目当てで弾けるって嘘ついて入っちゃったというか、けど結局何一つわからなくて逃げちゃって。」
「……何一つ?」
喜多さんはそう言うと、私のギターを抱きかかえるように持つと、
「うん。……ギターって、こっちジャンジャンするだけじゃないのね。」
ボディのことをこっちと言って……えっ?
「この木の棒、飾りかと思ってた。」
それだけでなく、ヘッドとネックの部分を木の棒の飾りと言っていた……。
「初心者が一人で始めるには難しすぎるのよねー。メジャーコード?マイナー?野球の話?」
だめだこの人…わからないの次元がちがう……。
「後藤さんは誰かに教えてもらったの?ギター。」
「あっ、い、いや、ほとんど独学で……。」
「えっ!ほんと!?すごい!」
「いや~全然。えへ、えへへ、えへへへ。」
喜多さん、いっぱい褒めてくれる!やっぱり好きぃ!!
「あ!そうだ!後藤さん、ギター教えてくれない?私の先生になって!!」
ヴ゛ぇ゛え゛え゛!゛!゛?゛!゛
……わ、私ですか!?わたしなんかが!?!?!!?!
「こんな上手い後藤さんが教えてくれるなら、頑張れる気がするかも!」
「いや~、ウェヘ、ウェヘヘ、ウェへへへ。」
いっぱい褒めてくれる!やっぱり好きぃ!!!
「今度こそちゃんとギター弾けるようになって、前に居たバンドの先輩達に謝りに行きたい!ねぇ!何時教えてもらえるかしら?放課後とか?」
「あっ、わ、私、放課後はライブハウスでバイトが……。」
私が放課後にバイトがあると言うと、喜多さんは私の手を握って更に私に近付くと、
「じゃあ、バイトの後でいいから!隣にスタジオとかない?そこでお願い!!」
私に強くお願いしてきた。……あっ、ああああ、そ、そんなに強く迫られると、
「わ、わかりました…。」
陰キャだから断れなくなる……。私のば~か~!断れ~い!!
「ホント!?ありがとーう!!今日早速行ってもいい!?」
「は、は、……はい。」
やばいやばいやばいやばい!虹夏ちゃん達にパリピな感じに偽装してもらわないとぉぉ!
すみません…!
EDMガンガンかけてリョウさんとエナジードリンク片手に踊りくるいながら
バイトしててください
……ヨシ!これで問題無いハズ!!
虹夏ちゃんが困惑していることも知らずに、私はそんなメールを打つのでした……。
――――しかし、放課後に問題が発生していた。
「あ、喜多ちゃんと後藤さーん。預かった子供のことについて話したいことがあるから、校長室に来てだって~。」
「あっ、うん。分かったわ。」「ヹッ!?」
喜多さんのお陰で、私とロインの連絡先を交換してくれた喜多さんの友人に「校長室に来て」と言われた私は戦々恐々としていた。
……な、何かマズイことをしたのだろうか?い、いや、しんちゃんのことだから、何か物を壊して弁償が発生したとか!?……えっ?もしそうなら、集団訴訟になるとか?ア゛ッ゛、やばい、心臓が……。
「ど、どどどどどうしよう、喜多さん。」
そのため、私は吃りながら、喜多さんにどうすべきか尋ねていた。
「アハハ、多分しんちゃんを預かってるとかそんな話だと思うから、そんな気にしなくて良いと思うわよ。後藤さん、私も事情を説明するから付いて来て。」
しかし、喜多さんは私にそう言って、手を掴むと校長室まで引っ張ってくれた。
正直に言えば、集団訴訟になるんじゃないかという思いもあって行くのがコワイ。……で、でも、しんちゃんを見捨てる訳にもいかないから……ここで頑張らないとぉ……。
「スゥー…フゥー。(入る前に心と声を整えておかないと……。)」
それに、喜多さんも緊張しているのか、校長室前に着くと一つ深呼吸していた。
……そ、そうだよね。緊張しているのは、私だけじゃないよね。よ、よーし、私もがんばるぞ~。
「失礼します。」
喜多さんは、そう言ってドアをコンコンと二度ほどノックしてから、校長室に入ると、そこには、
「アクションビーム!!ビビビビ!!!」
「うわぎゃおおぉぉぉぉ!……や、やるな、アクション仮面!!」
校長としんちゃんがアクション仮面ごっこをやっていた……。
集団訴訟をされるのでは?と強く警戒していた私は、校長としんちゃんがアクション仮面ごっこしている場面に出くわしたことで面を食らってしまい、固まっていたが、私と同様にアクション仮面ごっこに講じる校長の姿を見た喜多さんもどうすれば良いのか分からなかったために、刻が止まったかのように動かなかったため、二人して固まっていた……。
「……だが、これで敗れる私ではな…………。」
そして、石のように動かない私達に気付いた校長も同じように固まっていた。……すると、
「……おお、待っていましたよ。しんのすけくんは元気があって良い子ですねぇ。」
「……アッ、ハイ。」
校長は何事も無かったかのように私達に対応してくれていた。
そして、校長にそう言われた喜多ちゃんは機械のように「……アッ、ハイ。」と答えるのであった。
だけど、そんな空気など知ったことではないと言わんばかりにしんちゃんが、
「このオジさん、顔は平凡だけど、中々におもしろいですな~。」
「し、しんちゃん!!」
「ハハハ、ハッキリ言う子だねぇ。……でも、またやろうね。アクション仮面ごっこ。」
そんな一幕が有ったけど、私達はしんちゃんと喜多さんと共に下北沢に有るSTARRYへと向かうのであった。
アレ?何か忘れているような……?
ぼっちちゃんの校長先生の年齢知らないけど、オジさん呼びにしちゃった♡
とある職員室での一幕
先生「喜多ー。どうした?」
喜多「先生、実はかくかくしかじか――――。」
しんちゃん「ほうほう。……喜多ちゃんって呼んで良い?」
喜多「うん!良いわよ!!」キターン
喜多は名前を誤魔化した。
こうして、しんちゃんは喜多ちゃん呼びになりましたとさ。
なお、次回のぼっちちゃん。忘れていることでエライ目に遭う。
さて、忘れていることは何でしょう?感の良い人は分かるかもしんないけど……。
最後に、モンペさん、humilityさん、柘榴丸さん、phydeさん、hayatosanさん、ちはやしふうさん、カヤンさん、高評価ありがとうございます。