幼馴染が主人公っぽかったので俺はライバル枠に収まることにする   作:アウグスティン

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一周年記念で待望のブラマジ強化!
待ち望んでいたイリュージョン・オブ・カオスがとうとう実装されましたね(違


それはさておきSVのDLC来たー!


12話

 俺がオレンジアカデミーに入学して何日かたち、ついに冒険に出る日がやって来た。

 朝からアナウンスが流れ、生徒一同グラウンドに呼び出される。

 

「皆さん、集まりましたかね。それではこれから課外授業の説明をおこないます。課題のテーマは『宝探し』! 皆さんには世界を旅して自分だけの宝物を探していただきます」

 

 クラベル校長の演説により始まった大イベント。

 長い歴史を持つオレンジアカデミーの伝統行事である。生徒たちはそれぞれ思い思いの宝物を探し、パルデア中を駆け回る。

 ちなみにトレーナー志望の生徒たちの多くはポケモンジムを回るらしい。ガラルのジムチャレンジみたいなものだろう。

 

「ってレホール先生が言ってた」

 

 教師陣も皆、何ヶ月か前に総入れ替えされたということもあり、教職として宝探しに関わった者はいない。

 というわけで伝統行事とか大好きそうな我がクラスの担任に聞きにいったのだ。長時間拘束されそうになったので要点だけかい摘んでもらった。

 

「レトももちろんジム回るよね?」

「そりゃあもちろん。目指すはチャンピオンランクだ!」

 

 チャンピオンランクとは他地方で言うところの殿堂入りトレーナー。現チャンピオンを降したすっごいトレーナーに与えられる称号なのだー。

 トレーナーになったのであれば誰もが夢見る頂。

 正直俺は才能ある方だと思うから、案外良いところまでいけそうな気がしている。

 

「くぅ〜、やっぱりそうだよね! 目指せ最強トレーナー! ジム巡りにしゅっぱ~つ!」

「イェイイェイ!」

「……パモ」

 

 呆れた様子のパモを置いて、ハイテンションなネモに乗っかる。

 わかる、わかるよその気持ち。

 待ち構えるのは目も眩むような冒険の予感。一人のトレーナーとして、これで昂らなきゃ嘘ってものだろう。

 

「じゃあどっちが先にチャンピオンランクになるか、競争でもする?」

「うん。やろうやろう! わたし負けないからね!」

 

 グッと拳を握りしめるネモ。

 西門の方に向けて走り始め、途中でこちらに振り向く。

 

「途中で会ったらまた勝負しようねー!」

「わかった、頑張って追いつくよ」

 

 手を振ってネモを見送る。さて、俺もちょっと準備したら旅立つか。

 アカデミーから一番近いのはセルクルタウンにあるポケモンジムらしい。慣例として最初に挑むジムに選ばれることが多いのだとか。

 地図によるとネモの向かった西門から出て、道なりに行けばあるみたいだ。

 

「ボールでしょ〜、回復アイテムでしょ〜。あとなんかいる?」

「パモっ!」

「あぁそうかそうか。ご飯は必須だよな。なんか食べながら見て回ろうか」

 

 サンドイッチのチェーン店、まいど・さんどに入ってジャムサンドを購入。仲良く分け合いながら城下町もとい校下町を散策する。

 

 とはいえバッジ無しの俺が買えるポケモン関連の道具はそう多くはない。完全に対戦用の持ち物まで売ってたのは驚きだが、こちらは値段の問題で見送りだ。

 

 まずはモンスターボールを十個! プレミアボールのオマケ付きだ。

 キズぐすりをたくさん! 持ってて困るものではないし、なんだかネモとはあちこちで勝負することになる気がするし。

 サンドイッチ用のパンにピック、具材をたんまり。売ってる具はまともなのに、どうして店頭に並ぶサンドイッチはイロモノなのか。パルデア七不思議の一つだ。

 

 そしてこれは個人的に必須だと思って購入したのが、ともだちてちょう! 忘れちゃいけない相手のことはこれに書き込んでいこう。

 とりあえずクラスの隣の席の人くらいは書いておこうかな。……あー、えーと、また今度かな。

 

 旅に使うものは一通り揃っただろうか。

 わりと無尽蔵に物が入るバッグの中身を確かめてみる。

 

「これでいいっすかね先生」

「パモ」

「うし、お墨付きも出たことだし出発……っと、あれは」

 

 ふと目についたのはガチャガチャの台だ。

 こういうのも置いてあるんだ。学生の街だし、やっぱり売れるのかなぁこういうの。かく言う俺も回したくなってるし。

 軍資金はまだ残っている。一回くらいいいだろうとスマホをかざしてガチャガチャを購入。

 

「モ?」

「これ? これはガチャと言って多くの人間を破滅させてきたシステムだよ」

「ぴぃっ!」

 

 悲鳴をあげて肩から飛び降り、パモが俺の後ろに隠れる。

 

「あはは、冗談冗談」

 

 よいしょっとパモを抱えあげてガチャガチャの前に付き出す。

 

「そこのハンドルを回して……そうそう。するとランダムで景品が出てくるんだ」

 

 他の人に回してもらったガチャはなんか当たりやすいの法則。別にそんなことはないんだろうけど。

 パモがちっちゃいおててでガラガラとハンドルを回転させる。コトンとカプセルが受け取り口に落ちてきた。

 

「さてさて何が当たったかなっと」

 

 早速取り出して開けてみる。中から出てきたのはモンスターボールを模した缶バッジだ。

 別に要らないところまで含めてガチャガチャって感じだよな。

 なんとなくやったけど、どうしようかこれ。

 どこか付けられそうなところ。帽子にでも付けておくか。

 

「これでよし。行くぞパモ……パモ、パモさーん。もうガチャガチャはやりませんよー」

 

 筐体を目をキラキラさせて見つめるパモを引きずっていく。

 危ない危ない。アホ……じゃなくて純粋なポケモンにガチャなんてやらせるべきじゃなかったな。今度から気をつけよう。

 

 ともあれこれで万事オーケー。勇んで俺は門を潜った。

 

 ■◆■

 

「メリ〜」

「よしよしよしよし、よ〜しよしよしよし。お前かわいいなぁ」

 

 勇んで門を潜り、すぐその辺りにいたメリープを俺は撫で回していた。

 宝探しの目的はパルデアを見て回り成長することだから! 

 寄り道こそ本懐! 

 

 なお撫で回したことにより静電気がたまり、後で感電させられた。

 

 

 

 ■◆■

 

 オマケ

 

 転入初日

 

「お、なんか見たことない顔だな。そういや一年に転入生が来たとかなんとか。あれがそうか? 二人共結構やるなぁ。男の方、あれは……未来でも見えてるのか? サイキッカーってやつ? 羨ましいな、初めて見るけどあんなことが出来るのか」

 

 二日目

 

「今日もやってるのか。微笑ましいな、俺も初心者の頃は勝負に明け暮れてたっけ。しかしあの女の子も大変だな、あんなのが同期とか」

 

 三日目

 

「お〜、やってるやってる。毎度毎度ボコボコにされてるのに折れないもんだ。……あれ、あの子のスナバァ、あんな動き良かったっけ?」

 

 四日目

 

「あいつ俺より強くねー?」

 

 だいたい一ヶ月後

 

「チャンピオン……かー」




前まで後書きに入れていたオマケを本編に入れるようにしました。
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